【感想・ネタバレ】かきバターを神田でのレビュー

あらすじ

熱いバター醤油にまみれた立派なかき、清らかなせん切りキャベツ、黄色い芥子。
あの光景を思い浮かべただけで――平松さんが悶絶する、冬の名物・かきバター定食。

寒い夜、家に戻る途中「肉豆腐が待っている」と思うだけでものすごく安心する――。
昨日より豆腐に味が染みて、ねぎもとろとろに甘く…その煮汁につけておいた煮卵の美味さ!

冬の煮卵、かきバター焼定食、山形の肉そば、ひな鶏の素揚げ、デミグラスソースがたっぷりかかったトンカツ、あるいは、ちぎりトマトにサザエカレーに水茄子…

世の中の美味しいもの、美味しい味を生むお人柄、美味しい料理の背景。
週刊文春人気エッセイをオリジナル文庫化した一冊。

解説・堂場瞬一

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

平松さんが書く食べ物のエピソード、食材の数々は本当に尊くて輝きを放っているように感じる。食への向き合い方が素晴らしくて背筋が伸びる思いになる。風邪の時に食べる豆腐の喉ごし、クローゼットと冷蔵庫は似ている話。どれも一食への向き合い方が変わる話ばかり。

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2025年01月29日

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初めて平松さんのエッセイ読んだけど、お蕎麦のようにスイスイといっちゃう。軽く読みたい時に(飯テロ注意)

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2024年07月22日

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週刊文春連載の食エッセイ。これだけ食欲があっても品のある文章。

一つ一つの話が絶妙な短さ。だからこそあえて少しずつゆっくりと読みたいエッセイ。このシリーズは最近の食エッセイとしては東海林さだおと双璧だろう。

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2021年03月16日

購入済み

是非、平松さんを食レポに

平松さんの作品を読んでいるといつも自分も一緒に味わっているような気分になります。高級な料理から超庶民的な食べ物までとても的確な臨場感豊かな筆致でいつも一緒に食べているような気分になります。是非一度平松さんのテレビでの食レポを見てみたいです。並みいる芸能人の食レポでは足元にも及ばないような、あまりにも的確、しかし辛口なレポートでになるでしょうね。

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2020年12月30日

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横串の女、おじゃまします、深酒の巨匠、道民魂、画伯の好物、セコスタンスでいこう、冬の煮卵、カリーヴルストをベルリンで、春うらら屋形船、水なすの季節、トマトをちぎる、なすそうめん、茂吉の鰻、とんかつの夏、アナ…

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2020年11月11日

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平松洋子『かきバターを神田で』文春文庫。

週刊文春に掲載中のエッセイを文庫化。今回は食べ物だけでなく、食の周辺に関するエッセイも多数収録されている。

我々が毎日三度三度対峙する食。その食を毎食大事にするというのはなかなか難しいのだが、平松洋子さんはそれを実践されているようだ。相変わらず軽妙な文章は衰えず、決して食を蔑ろにしない敬虔な気持ちが伝わる秀作エッセイばかりが並ぶ。

タイトルの『かきバターを神田で』に始まり、『ジェノバでパスタ』『カリーヴルストをベルリンで』『肉そばを山形で』といずれもシリーズのタイトルになりそうなエッセイタイトルを惜しげもなく披露している。個人的には谷口ジローとコンビを組んだ『サンドウィッチを銀座で』というタイトルが秀逸だと思う。その谷口ジローとの創作の思い出に触れた『谷口ジローさん』というエッセイもなかなか読ませてくれる。

一番興味深かったのは、サバイバル登山家の服部文祥らはと日高山脈の山小屋でひたすらシカを食する『シカを獲る』だった。

解説は堂場瞬一。

本体価格650円
★★★★★

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2019年11月09日

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食への貪欲さが、これまで私が知っているレベルとは桁違いでした。こんなに食の世界は奥深く幅広いんだなーと知らされた感じです。文章が簡潔で小気味良く、読んでいて楽しかったです。

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2024年07月20日

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なまこ「干されてやってもいいぜ」笑った

✳︎とまとを手で裂いたやつ
✳︎なすそうめん
✳︎パセリぽてさら
✳︎きのこスープ
つくりたい!!!

★「食べない」を食べる

水ナスたべたことないかも、たべたい

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2022年09月25日

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読み終わったあと
「あ~食べたい!」と猛烈に思ってしまった。
おでん
カリーブルスト
奥渋の台湾料理「麗郷」
トマトの手ちぎり
なすそうめん
さんまのコンフィ
きのこ鍋
田部井さんの干し柿


そして、アボカド円月殺法に驚かされ!
(今晩やってみよう~)
さらにさらにとん蝶まで登場するとは!!びっくり!

あと、ぬるいお味噌汁は笑った~
実は私、以前同じような経験があるのだけど…
「ぬるいので温め直してください」と言ったら
同席していた男性たちが全員ドン引き。
でもさ、ぬるいお味噌汁ってなんかイヤじゃない?
ぬる~って感じで。
熱いか冷たいかはっきりしてほしいのよね。
このがっかり感…
わかるわ~。

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2020年05月25日

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そんなに分厚くない短編なのに、少し読むたび満足し、なかなか読み終わらなかった。
美味しいものを目の前にした時の、ワクワクとした幸せな気持ちを思い出す文書。ユーモアもあって、クスリと笑ってしまう。とても楽しいエッセイでした。
個人的には、表題の「かきバターを神田で」がお気に入り。「ラマダン中」も異国情緒溢れて好きだった。
食べてみたいものが目白押し。先ずはジャムを煮てみよう。

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2020年02月03日

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冬の煮卵、かきバター定食、山形の肉そば、世の中の美味しいものと其れにまつわる物事を伝える週刊文春の人気エッセイが文庫に。

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2019年11月20日

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ネタバレ

無性に、トマトをちぎって食べてみたくなりました。これやろう。
今回は食べ物が中心ではない回が多かった印象です。あの店のあのメニュー、ではなくお店や店主について書かれた回も興味深いです。「名曲喫茶クラシック」のお話素敵でした。
お腹の調子が…と思っているので、せっせと蒟蒻ときのこを食べています。元気になったらお肉を!!

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2023年04月07日

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おいしそ〜と思ってたらスルスル読めた
食通的な部分と庶民的な部分が両方あって飽きなく読めるところがよき

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2023年01月22日

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食べ物エッセイで、読みながらこんなにお腹が空いたのは初めて!
食べ物の描写が上手いなー
食べ物を愛したはるんやろな

楽しく気楽に読めました

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2022年04月24日

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シリーズも6冊目か〜。
いつもほっこり、おいしいもの。

ホームのベンチでおにぎりを
食べ始めた若者に目がくぎづけの「駅ホームの秘儀」
仕事で訪ねたドイツで屋台を探す
「カリーヴルストをベルリンで」
阪神百貨店で買えるというおこわの話
「浪花のとん蝶」

「こんにゃく問答」のこの文章↓がすてき。

 地味に見せかけているが、
 ふと現れて任務をきっちり果たして
 消えてゆく背中に、無頼を感じる。

他にも読んでいるだけで食べたくなる
「トマトをちぎる」や「いちじく熱」など
ごちそうさまでした!

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2022年04月10日

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読んでてお腹がすいてくる。
とても簡単なのに美味しそうなレシピも時々のっていて、料理は技巧でなくセンスなんだなと感じられた。

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2022年02月16日

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食エッセイ。牡蠣大好きなので、表紙からして最高。そういえばこの冬はまだ牡蠣を食べていなかった!と思って、夕飯はカキフライを食べました。
他、気になったのは、ベルリンのカリーヴルスト。屋台で買って、寒風に吹かれつつ食べるパリパリのカレー味ソーセージ…美味しそう。あとは、大阪の「とん蝶」という食べ物も全く知らなかったので、食べてみたいと思った。
新潮社の社員食堂レポートも好きです。社食のメニューを見るだけでよし今日も頑張ろうと思えそうな豪華なメニュー、しかも200円!!新潮社…うらやましい!

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2021年02月04日

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お酒が大好きで、立ち食いそばも大好き、愛すべきw平松洋子さんの好調のエッセイです。美味しい食べ物と同時に結構たくさんの店のPRをされてますね(^-^) 「かきバターを神田で」、2019.11発行。私が暖簾をくぐった店、引き戸を開けた店が登場すると、なんだか嬉しくなってきますw。神田須田町、甘味処「竹むら」、昭和8年創業の喫茶店「ショパン」、向かいの「かんだやぶそば」、そして定食屋「とんかつ万平」のかきバター定食。焼き鳥をどのように食べるか? バラす、縦串、そして粋な横串、私もお会いしたいです。横串の女!

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2020年08月14日

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p22 「かきバターを神田で」
とんかつ万平に行かねば、と強く思う。
p32 「深酒の巨匠」
ただただ唖然とする話
p185 「なすそうめん」
この夏試す価値がありそう
p214 「月よみ堂で」
パセリのポテトサラダ、絶対旨いはず
p222 「茂吉の鰻」
p232 「とんかつの夏」
鰻ととんかつ、日本の食文化の最高峰だと素直に思う。

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2020年08月06日

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冒頭の「横串の女」の近所のお店の女主人らしきの焼き鳥を食べる描写に引き込まれる。

だけど、平松さんのキッチン周りの近辺雑記ぽいなあと思いながら、読み進めると、シカ猟、フィンランドのサウナ、ジェノヴァのパスタ、ベルリンのカレーまみれのソーセージとか色々の食べ歩きもあって段々楽しくなってくる。
台所周りのことも、平松さんの文章の熱量は変わらないんだけどね。
解説に「生真面目かつ柔らかい文体」とある。僕は威勢が良くて上品な文章だと思う。

鈴木清純「ツゴイネルワイゼン」のちぎりこんにゃく鍋、恐かったなあ。何が怖いんだか判らないのに、本当に不気味だった。

「トマトをちぎる。」やってみようかな。

表題となった「かきバターを神田で」。
このタイトルは」違うんじゃないかな。シリーズタイトルは語呂の良さで揃えたいんだろうけれど、アレッと思った。

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2020年03月03日

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もう…文句のつけようもない名人の味わい方、書き方。
目玉焼きをごはんにのっけることについては一家言あるワタシですが、黄身をごはん側に伏せるっつーのは盲点だったなあ…見た目は寂しいが、味はいいなあw

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2020年02月24日

Posted by ブクログ

オノマトペも活用し、豊富な語彙と軽妙な文章で、眼前に料理を表出し、読者の食欲を刺激する著者の凄腕。
定型の驚きしか発せられないテレビのグルメレポーターも、著者のエッセイを読んでみてはどうか。
様々なレシピも記載され、意欲ある読者は試してみるのもいいかも。

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2019年12月04日

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