【感想・ネタバレ】勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年05月02日

これを機に、自分の中の無意味・雑念をきらめかせるために勉強ノートをつけ始めました。

【メモ】
酒井敏著『京大的アホがなぜ必要か』のアホなこと・無駄なこと に関する記述と、分野は違えどどこか似た主張だなと思い、これが本書で言う "きらめき"なのかと目から鱗でした。

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Posted by ブクログ 2020年04月26日

勉強の哲学

勉強とは自己破壊であり、勉強をするとまずキモくなるという一節は面白かった。
キャッチ―なフレーズで誘い込み、勉強の本質に迫る面白い本。

勉強の方法論としては、物事を徹底的に疑うアイロニーと可能性の地平を広げるユーモアがある。これらを行っていくと、周囲のノリから解放されると共に、勉強し...続きを読むている人特有の「キモさ」が出てくる。
芸能人の不倫について話している時に「そもそも、不倫というのは悪なのか」「悪とはなんなのか」という際限ない疑問を提示してしまうのことをアイロニーを本書では呼んでいるが、簡単に言うとこれは結構キモい。周囲からすると、こいつめんどくさいと一瞬で敬遠されるような発言であろう。会話のコードを越えて、脱してしまうことで、コード進行を妨害する所謂「KY発言」(死語?)はアイロニーである。そして、ユーモアはというと、「不倫ってアートだよね?」というような事を言って、議論を全く別の地平に飛ばしてしまう、コードの複線化・拡張の役割をする。これ一種のKY発言であり、キモい。
キモいという表現は、筆者が良く使っているが、物事を深く考える時、このキモさ無しでは不可能な要素であり、やはり勉強するためには不可欠な過程であるゆえに、肯定されるべきものではある。
私の好きなオードリーの若林さんは、結構アイロニカルなことをラジオやエッセイに書いてあるが、個人的にはかなり好きだし、大半の人が意識しているコードについて一段異なる目線は新鮮でかつ面白い。また、千鳥のノブさんのツッコミ(本書でユーモア=ボケとしているが、ノブさんのツッコミは面白すぎるのである種ボケカウントもできるはず、、)も、一種のユーモアを感じる。
脱線したが、勉強を始めることは、まず物事をアイロニーとユーモアで捉え、コードの絶対性を客観視することから始まる。アイロニーとユーモアは無限であり、際限がない。そうして、そのきりのなさに対して、一旦「中断」しつつ、続ける。そうしていると、勉強は享楽になり、言葉や思考を自己目的的に使うフェーズが来る。これを筆者はダンス的になると表現しているが、個人的なイメージとしてはジャズだ。コードから逸脱し、即興的に音を連ねていく、これは音楽の出来ない私には想像できないが、ジャズアーティストの悦に浸った表情を見るに、夢見心地の悦楽なのだろう。
 こうした、周囲のノリに同調するバカ⇒コードに疑念を持ち、それを発言してしまう小賢しいキモい奴⇒即興的・ダンス的・自己目的的に思考を愉しむ「来るべきバカ」という経緯をたどり、人は勉強の際限なきミステリーに螺旋的にめり込んでいく。この様子を、筋トレに例えて、増量期に筋肉(知)と脂肪(キモさ)を同時進行で増やし、減量期に脂肪(キモさ)を落としていくというプロセスに似ているとしていたのは個人的には非常に解り易かった。
 この一連のバカ⇒キモ⇒来るべきバカという流れはいささかニーチェっぽさがある。ニーチェは周囲のノリに同調しかできない人間を畜群と呼び、自ら価値観というフレームワークを生み出せる人間を超人と呼ぶ。人間とは一本の綱渡りの綱のようなもので、この畜群と超人の間にいて、「さあ、キミはどっちになりたいんだい?」とニーチェは呼び掛けるのだが、このニーチェのフレームワークに今回の勉強の話は似ている。ただ、筆者が異なるのは、「超人」とか「畜群をバカにする態度」は「キモい」という客観的というか平常の感覚を導入したことにあると思う。敢えて超人などと言わず、来るべき「バカ」と表現しているのは、学問という際限のない奥行きに対するリスペクトなのだろう。
(この「来るべき」という言葉もいささかニーチェっぽさがあるのだが)
しかし、人間が成長するにあたり、「ダンシング☆超人」を目指さなければないということはよくわかった。

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Posted by ブクログ 2020年04月01日

タイトルに惹かれて購入。「深く」勉強するにはどうしたらいいのか?独学で勉強するための技術を解りやすく解説した本。とても面白く読みました。第4章の「勉強を有限化する技術」は実践編として大いに役立ちそう。巻末にある補章「意味から形へ――楽しい暮らしのために」は読んでいて創作活動において目から鱗か落ちたよ...続きを読むうな気分です。私の中にあった上手く言語化できない部分を語っていてストンと腑に落ちました。

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購入済み

読みやすかったです

ぺちぺち 2020年03月25日

難しい言葉もなく内容もすらすら入ってきました。読んでいて心地良かったです。

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Posted by ブクログ 2020年09月02日

ポストモダン思想の成果と今の私たちが使っているリアルな言語に基づき、私たちが内面化している価値観(著者は「ノリ」と表現)を相対化した上で、新しい価値観に出会い、深く知るための勉強の考え方とその考え方に基づく具体的指南書。

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Posted by ブクログ 2020年03月24日

親類を亡くす、病気になる等、人生の価値観がガラリと変わるようなライフイベントも、勉強と同じで、ノリが悪くなることに繋がるなぁと実体験から思った。

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Posted by ブクログ 2020年08月01日

補章が日常生活に当てはめられていて、分かりやすかった。まさに勉強の哲学の本であった。哲学的なところは少々難しく感じたが、読み進めるにつれてつながってきて、なるほどなと思った。具体的な勉強法も書かれていて良かった。別途ポイントをまとめておきたいと思う。

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Posted by ブクログ 2020年03月26日

中々特殊な言い回しが多かったですが、勉強することとはつまりなんぞや?ということがよくわかる本です。人によっては途中読みにくいと思いますが、最後にまとめがありますので、そこで理解できるかと思います。

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