【感想・ネタバレ】勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版のレビュー

あらすじ

「勉強」が気になっているすべての人へ!

勉強ができるようになるためには、変身が必要だ。
勉強とは、かつての自分を失うことである。

深い勉強とは、恐るべき変身に身を投じることであり、
それは恐るべき快楽に身を浸すことである。
そして何か新しい生き方を求めるときが、
勉強に取り組む最高のチャンスとなる。

日本の思想界をリードする気鋭の哲学者が、
独学で勉強するための方法論を追究した本格的勉強論!
文庫本書き下ろしの「補章」が加わった完全版。

解説・佐藤優

※この電子書籍は2017年4月に文藝春秋より刊行された単行本を基にした増補文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近考えてたことが深められて、めちゃ良かった。

勉強の哲学、というタイトルで想像していたこととはちょっと違った気もするけれど、そんなことも忘れて読んだ。

勉強は、どの学問分野でも、新しい言語の世界を知ること、という側面に着目。つまり自分のこれまでの意味の世界を破壊し、更新する、という性質を持っている。

だから、勉強は自分のノリを変化させる。勉強は、獲得ではなく喪失。



ことばの使い方。

この前読んだ孤独の本で、孤独という言葉をめちゃ解体して考え続けてて、

その時ふと気づくのが、普段使ってる言葉、本当に適当に使っているなーということで、

つまりノリで、その場の状況とかでだいたいで意味をふわっと合わせるような感じで、

言葉を使うとは、他者の真似だって、書かれてて、なるほどーと思った。

そうやって無意識にも周りから真似合って、今の社会というコミュニケーション空間が成立しているのだろうけれども、

その社会化に自覚的になり且つちょっと反抗的になり最終的に遊ぶ、というスタイル。

勉強の哲学、というタイトルで想像していたこととはちょっと違った気もするけれど、とにかくおもしろかった。



ボケとツッコミの哲学。

他にも最近考えていた話があって、他者との会話ってどうでもいいのでは、つまり、何かへの理解を深められるものではほぼない、とういうことで、深める場所としては読書がある、というような話。私としても、あまり人と浅めの会話をすることが面倒で避けるタイプ、いや、そもそも周りと親和性がないので気を使ってノルことは不可能に近いのだけど、

最近言葉遊びやってみよう、という気に少しなって特定の人と完全にしょうもないギャグ会話を無駄し始めたところだった。

そういうことを、著者の千葉雅也さんはフランス哲学思想の学術的な基盤を持って論じられていてとても参考になった。懐疑、批判、からの、連想、遊び、からの、自分への理解をことばと行動を通して深める(私のふわっと理解)。

引き続き、私も読書を対話の拠り所としつつも、会話以外の言葉の交換用法について、適用方法や枠組みを知ったので、ぜひこれを使えるようになって、自分自身の明るい日常づくりに務めようと思います。

よき。この角度からつっこみが来るとは。

文学もっと深めたい。

そっか、これが今私が勉強したい学問だ。

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2025年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読書というものを、いろんな人の考え方を知る機会としている私としては(皆さんもそうかもしれないが)、ひとつの考え方として持っておいても面白いかも?と感じた。
勉強とはいわば「自己破壊」で周りから「浮く」ことから始まるといった話。
ただ、浮いた発言の例えや筋トレをアートと呼んでいるところあたりで頭に?(はてな)が浮かんでしまい、読み進めるのに時間がかかってしまった。

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2025年08月07日

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