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ユダヤ教とシオニズム、ホロコーストの政治利用、欧米のイスラエル支持……パレスチナ/イスラエル問題の根っこがわかる。
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Posted by ブクログ
物語ではない、現実。 パレスチナの地でまさに行われている暴力の原理。 そこには、テロと報復だとか、人道的支援の必要性などの図式だけで単純化できない、長きに渡る根深い歴史が絡んでいる…。 この一冊を通して、「世界で最も解決が難しい」と言われるイスラエル・パレスチナ問題について、基礎的な知識を学び、現...続きを読む代に至るまでの視点を与えてもらった気持ちだ。 平和というのは、武器を納めることだけでは実現できない。人間が人間である以上、利害や欺瞞はどこまでもしつこくついて回る。 正直に言えば、今回の一読だけで内容の全てを理解できたわけでも、ましてや暗記できたわけでもない。 私は配信者として活動しているが、先日、読書の喜びについて言及し、「内容を忘れてしまう読書があってもいい」と語った。詳細は割愛するが、それ自体は否定しない。 ただ、アウトプットや、繰り返しインプットすることは読書の質を格段にあげてくれることもまた間違いないと確信している。 本書を通して得た知見は、これからもアンテナを立てて、更に学びを深めていきたいと思う次第だ。 そして、例えすぐにできる変化には繋がらなくても、自分に何ができるのか? 少しでも、ほんの1ミリでも、考え続けていきたいと思う。 諦めや虚無主義が、最大の罠だと思うから。
パレスチナとイスラエルについて、最初の1冊目にもおすすめ。歴史を順序立てて解説してくれるので、ある程度何があったかわかっているけどという人も情報か整理されて良いと思います。とりあえずこれ1冊読んで!という本。文字が細かすぎずレイアウトもすっきりしているので読みやすいです。
これは⭐️10個でもあげたい本だ。 帯に「いま私たちがパレスチナ問題を考えるための基本書」とあるがイスラエルについて、そしてパレスチナについてこれほどわかりやすい本は読んだことがなかった。この人の授業を受けられる学生はしっかり学び取れることだろう。 知ったことはたくさんあったが一つだけ書いておこうと...続きを読む思う。それは「セトラー・コロニアリズム」。「入植者植民地主義」のことだ。 なぜイスラエルがパレスチナの国土に入植地を広げ続けているのか、盗人猛々しいとは思っていたが、他国を簒奪する「帝国」の常套手段であった。 入植し先住民を虐殺、奴隷化して国家をつくったアメリカや南アフリカ共和国。アイヌの土地を北海道として併合した日本などがその例である。 イスラエルはつくられたときからそこに住んでいない人のための入植国家だった。パレスチナを食い散らかし、今まさにジェノサイドを遂行するイスラエルのどこに正義があるのか。 ことの本質は明らかなのに日本も一員であるG7の国々がパレスチナにハマースに責任を押し付け続ける。なぜか? 先進国の自負がさせるのか? 違う、自らが「帝国」であるからだ。 イスラエルとイランとの戦争が心配されるが、ミサイルの応酬の最中でもイスラエルはガザの人々を殺し続けている。
今まで読んだ本の中でも特に、ページを捲りたくないと思った本。 自分が何も知らなかったこと、知った上で知りたくなかったこと、知らなければならないことがたくさん書いてあり、何も知らなかった自分を責めながらも自分はこれから何をしなければならないか、考え続けないといけないと思った。 同時に、本当の情報を取ら...続きを読むなければならないと思った。 ガザの侵攻でイスラエルは武器の実証をして、それを他国に販売していること、若者をただ殺すわけではなく一生苦しめるために足を狙うこと、知った。 苦しかった。自分は何も知らずに遠くにいる人を考えることしかできない。これからどうしなければならないか、考え続けたい
とても分かりやすく、読みやすかった。 歴史から今の世界情勢、著名人の見解など、幅広くパレスチナ問題について知る機会になった。 また、日本がおかしてきてしまったこと、私たちが出来ることまで踏み込んでおり、他の著書も読みたくなる一冊。 広くみんなに勧めたい。
・2023年10月7日のガザ蜂起及びそれに続くイスラエルによるパレスチナ攻撃の激化と長期化の中で書かれた本。 常軌を逸したガザ地区の破壊については、「先に攻撃を仕掛けたハマースが悪い」という思い込みが今も流通している。そのような日本の言論状況に対して、最低でも共有すべき基本認識を示しつつ、批判的視点...続きを読むへと踏み出すことを意図して書かれた。 ・パレスチナ問題は今まで宗教問題、ユダヤ人差別の話だと思っていたが、この本を読んで、植民地問題、ヨーロッパ中心主義の問題なのだと理解できた。 ・シオニストは「古代に 離散したユダヤ民族がイスラエルに帰還するのだ」と主張するが、ユダヤ人の離散は起きていない。ユダヤ教徒のままあるいは改宗して、その地にい続けた。つまり古代イスラエルの民の末裔は今のパレスチナ人だと言える。 各地に暮らしているユダヤ教徒たちは、交易によってユダヤ教徒が移動することもあったし、伝道によって広まっていくこともあった。 自分たちは離散した人たちだから帰還する権利があると主張するのは歴史に照らして間違っている。 ・第一次世界大戦でオスマン帝国が破れた後、ヨーロッパ列強がオスマン帝国のアラブ地域を意図的にバラバラにした。本来であれば「アラブは一つ」というアラブ ナショナリズムによって独立国家になるところ、分断 (クウェート、サウジアラビア、アラブ 首長国連邦、ヨルダン、レバノン、シリア )イギリスやフランスのサポートなしでは成り立たない政治体制と軍事体制を持つアラブ諸国を人為的に作った。自分たちの政権を維持するために。 ・オスロ合意 イスラエルのラビン首相と PLO(パレスチナ解放機構) のアラファート議長がアメリカのクリントン大統領の仲介で合意。 パレスチナ解放運動はイスラエル国家を既成事実として認め、西岸地区とガザ地区からの撤退だけを求め、西岸、 ガザだけの「ミニパレスチナ国家」を目指す団体。 オスロ合意は、PLO はイスラエルを国家として認め、イスラエルは PLO をパレスチナを代表する自治政府として認めるというもの。 合意は和平と言われているが不当なものだった。PLO はイスラエルを国家承認する(=抵抗はしない)にもかかわらず、イスラエルは入植活動をやめるとは言っていない。パレスチナがどの程度自治を行えるかも定められていない。 実際オスロ合意後もイスラエルは西岸地区、ガザ地区へと入植活動をやめていない。そして PLOはイスラエル 占領下の下請け行政をさせられるというイスラエルに都合のいい体制が確立されてしまった。 ・西岸、ガザ地区の人々はハマースを支持しているのに、国際的にはパレスチナを代表するのは PLO の自治政府(イスラエルの傀儡政府)になってしまっている。 ・パレスチナ人を殺してもいいという思想の背後には、長い文脈で見れば、ヨーロッパ中心主義がある。アラブ人 =パレスチナ人がアジア、アフリカの野蛮の一部とみなされて、いろいろな意味で劣った人種であるがゆえに、自分たちと同等の人権を認めない、自決権を認めないことが正当化される。そういった 近代の植民地主義やオリエンタリズムが基底にはあります。 ・パレスチナ問題はイギリスが植民地支配をし、その後 、本来ならそこからパレスチナが独立すべきところが、今度はシオニズムによる入植者植民地主義に売り渡されて、乗っ取られてしまった という問題。本当は植民地問題。
パレスチナとイスラエルについてわかりやすく解説している。今の状態は植民地主義が各国の思惑や利権、人々の優生意識が呼び起こした事態であると繰り返し説明される。 この本を読む前までは軽々しい気持ちで「虐殺反対!」「パレスチナの国家承認を!」と思っていたが問題はそんなに軽々としたものではないと気付かされ...続きを読むた。 虐殺はもちろん当たり前に人間として反対だが、虐殺だけを止めればいいのか。自決権がない状態での国家承認がどういうことになり得るのか。 多分著者はこの本を読む前の私のような自覚なく軽々しく「意見」を言う人間に怒りを感じているのではないか、などと思った。 植民地主義、国家承認するとはどういうことか、国家の自決権について勉強してみたい。
イスラエル建国の歴史、すなわち、パレスチナ問題の輪郭がかなりよくわかった。 後半は著者の主張が多く(強く)、事実と想像(解釈)との境が曖昧でわかりにくかったが、全体像を理解する目的は十二分に達成できる書である。
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