あらすじ
やりたいようにできなかったり、望んだ環境じゃなかったり、そのままの自分を認められなかったり、言われたくないことを言われたり、言ったり。それでも、泳いでいくしかないのだ。少しずつ傷ついたり傷つけたりしながら。――「はじめに」より
「シゴデキ」を目指すも休職。地元と東京への愛と憎。結婚と産まない選択……。
「がんばらなくていいよ」って本当?
ご自愛って、結局なんなんだ?
地元に戻ったほうが幸せなのか?
そんな疑問を抱きつつ過ごす同世代に読んでほしい、
いま30代女性から圧倒的支持を集める書き手が送る、もがきながらサバイブする私たちへのエール。
創作大賞2024(note主催)入選作「祖母の歌集」を収録!
【目次】
はじめに
祖母の歌集
東京への憧憬
婚活と記号
シゴデキのジレンマ
二つの空白
「がんばらなくていいよ」という嘘
「スロー」でも「キラキラ」でもないライフ
「移住婚」はしたけれど
イオンになっていく田舎で
盆にくるおばさん
身銭と身の丈
かぼちゃを棄てる
さよならモンスター
結婚するなら何も奪わない人
じゃあ一体、誰が皿を洗うのか
清水買いカルティエと偽ティファニー
狂ったハムスター人生
猫型配膳ロボット未満
口座残高リアルフェイス
「いつか着たい素敵な服」の力
コンビニとマツキヨが呼んでいる
ご自愛と界隈
正しさパンチ
君と私の無事に乾杯
センセーショナル(?)な叫びがありふれた言葉になるまで
「自分もやってみる」までの遠回り
荒波もバタ足で
あとがき
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私の話かな?と何度と思った。冒頭の祖母の話しで泣けて、私も祖母と祖父の喧嘩を思い出したり、田舎育ちの平成の女に共通のストーリーがたくさんある。
仕事への熱意は自分だけじゃなくて安心した。
Posted by ブクログ
新卒で入社した仕事にも慣れてきて、仕事結婚色々悩みが出てきた今出会えて本当によかった、この悩みモヤモヤ自分だけじゃないって思えたし、それでも前向きに生きようと思えました。
Posted by ブクログ
著書の思いが素直な言葉で入ってきやすく、すぐに読み終えられる。共感するところもあり、そうでないところもあり、色々考えたくなる、語りたくなる本。
Posted by ブクログ
エッセイは食わず嫌いであまり手にとってこなかったけれど、クスッてなったり、泣きそうになったり、この本はすごく面白かった。
「似てるなー」「そうそう、わかる!」っていう価値観もあれば、「そこまで考えたことなかったな」っていう部分もあって、自分の考え方とか感じ方を改めて認識してみる機会になった。月岡さんの言い回し(特にKAT-TUNのところ)とか、ちょっとだけ皮肉が込められた感じとか、すごく好きなタイプだなって感じた。
あたりまえにしたくないこととか、なぜか良しとされているおかしなことがまだまだ蔓延るこの社会で、「わかる!」ってなる同世代女性の意見に触れられて、明日からちょっとだけ楽に生きられるなって思った。
Posted by ブクログ
共感できる内容ばかりだった。
自分も子供を持つ気がないDINKSで、30代のいまは子どもの延長で実家に顔を出しているけど、これから先40代50代になったらどんなテンションで実家に顔を出せばいいのか、的なぼやきに激しく首肯した。
また、正論パンチを繰り出してしまうけど、自分もそこまでしっかりしているわけじゃないところとか、働いたお金で余計なものを買ってしまうムーブとか、シゴデキになりたいのに社会の歯車として機能しているかすら怪しいところとか、被るところがたくさんあってどんどん読めた。
30代の特に子を持つ予定のないOLにかなりおすすめの一冊でした。
Posted by ブクログ
著者の月岡ツキさんは言葉を飾らずに、自身の気持ちをストレートに言語化して綴っていくので(あくまで一読者の主観)、その分、純度が高いまま読者の心に届くのだと思う。
読み進めるにつれ、生きにくく、決して安全ではないこの世の中で、もがき苦しみながら泳いでいく著者の生き様や考え方が、自身のそれとも重なる部分が大いにあることに気付いた。
なにかにつけ型にハメようとする社会。
番となり、繁殖できない者は社会のお荷物のように扱う政治家。
たった一度しかない短い人生、自分の幸せを追って、自由に生きることの何がいけないのか。
そんなもどかしい思いを抱えているような人には、月岡ツキさんはきっと刺さる作家であり、刺さる本だと思う。
Posted by ブクログ
「祖母の歌集」の短歌で涙。誰かに幸せを願われたことがあると自覚することは自分の存在を肯定できる大きな助けになると思った。
全体的に頷けるところが多いエッセイ。自分と違う人の頭の中を覗くことももちろん楽しいけど、自分と近い人が葛藤や悩みや気づきを言語化しようとしてくれている本は、やっぱり面白くて、読み終わった後に頭の中がスッキリする感じがする。
仕事脳に侵されるあまり他人に厳しくなってしまうこと、頑張っている自分のことしか認めてやれないこと、休職していたころの記憶が白くぼんやりしていて曖昧なことなど、特に働くこと周りのエピソードが自分に重なるところが多く、しみじみしてしまった。
がむしゃらだった時のことも、頑張れなくてお休みした時のことも、間違いなく私の一部なのに、頑張っていない時の自分は全く愛せないし、記憶から無かったことになって行く。
あの時のわたしが何をどう思っていたのか知りたい。日記をつけるという習慣をもっと早くにもてていたらよかったな。
Posted by ブクログ
「はじめに」を読んだ時点では、著者は繊細で内向的で生きづらさを抱えた人だと感じたのに、読み進めていくにつれて全然違ったイメージになっていって面白い。文体が少しこだまさんに似ている。
地方あるある、本家あるある、適齢期あるあるで大共感。
テーマの一つにフェミニズムを感じるけれど、それにとどまらず、世間一般から期待されるロールを演じきれない苦しさ、承認欲求に振り回されている偽物の自己肯定感、消費のために自らを消費(切り売り)する虚しさみたいなものが、飾らない言葉でかかれていて、読んでいると段々気持ちが楽になる。
癒されるのとは違うけど「親の、男の、会社の、世間の期待通り生きられない事の何が悪いのだ」と感じる自分を許せるような気がするのです。
Posted by ブクログ
初読みの作家さん。
世代は少し下になるけど、文章が読みやすく、大まかな価値観が似ているみたいで面白かった。
ただ、作者は見栄王で物欲が激しい。
真面目で完璧主義者なのに詰めが甘い、過剰評価で空回りをして自分を追い込んでいる節がある。
辛辣な表現が多いので、まわりを慮るような優しい人が読んだら傷つくと思う。
また同世代のいま頑張ってる最中の20~30代の人には受け入れられないものもありそう…。
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たくさんの『そういうもの』の圧(世の中の風潮)で生きていると、『そうじゃないもの』を選び取るためには理由を説明しなければならない。
人間は他人が住む世界でしか生きられないから、社会のルールは守らなきゃいけないけど、必要以上に他人の目を気にする必要はないと思う。
Posted by ブクログ
いつか着たい素敵な服とかコンビニで散財とか共感できる箇所がいくつもあって、そうだよねと頷きながら読んだ。しんどいことの連続の中で、過ぎた「しんどい」は薄れていく。それは鈍感な人間になっているという事ではと思うこともあるけれど、生きる術なのかもしれない。
Posted by ブクログ
楽しみにしていたエッセイ。
がんばらないって難しいし、自分の物差しで他を見てしまうことがある。
ハムスター人生、「やってみる」「泳いでみる」ことをして、どこに流れ着くのかを楽しみにしながら頑張って生きていこうと思う。最初は溺れかけていてもそのうち泳げるようになるはず。
Posted by ブクログ
笑いあり、涙ありの感動エッセイ。
特にお気に入りなのは、月岡さんが今まで読むのをためらっていた〝祖母の歌集〟をカフェで読んで涙する話で、私も思わずボロ泣きしました笑
あと大学生の時のヨーロッパ旅行の話で、美術館の天使がゲシュタルト崩壊するのクダリで大爆笑しました笑笑
Posted by ブクログ
月岡ツキさんの生き方、考え方が好きなので今後も追っていきたいと思います。女性が請け負がちなケア労働を社会は軽んじすぎていないか?と疑問を持ち続けてくださりありがとうございます。
Posted by ブクログ
ドライな女子の仮面をかぶりつつも、自意識過剰で面倒くさい自分に落ち込む。自分にも他人にも厳しく、結果、自分が孤独になる。ちょっと心が痛くなるエッセイだけど、すごく読みやすくて文才を感じる。
Posted by ブクログ
文章が、キッパリハッキリクッキリ!という感じで強い。
社会構造が問題で個人では解決できないこと、仕事や生活や結婚についてのモヤモヤと答えの出ないこと、それらを考えて考えて言葉にしてくれている若い女性が出てきてくれて、こうして本になってくれていることのありがたさ。希望だ。
(私が若い時はこうした内容の本はなかったし、そんな声は封殺されていた)
『産む気もないのに生理かよ!』を次に読むので非常に楽しみ。
いち女性としてずっと思っていて、でも言葉に出せなかったことの数々。
無かったことにされてきたことが、悔しい。
私はそれでもまだ人生が続くのが絶望だし、その絶望の期間が長過ぎてもうマヒしてしまい、疲れてしまった。
でもこうして若い女性が出てきてくれたことが救いだ。希望だ。後に続く人たちのために邪魔だけはすまい。なにか応援できることをしたい。
「いつか着たい素敵な服」にも、ブランドのジュエリーにも、「ご自愛」にももう興味はないけれど、それにすがるような気持ちもわかるから、自分を作るための選択肢を多く見つけるために進んで動くのはすごいことだと思う。
取り込む(インプット)ことは自分を豊かにする・自分を形作ることの一つだと思うから、エネルギーがある時にやっておくのがいいと思う。
私にはわからないことや違いすぎること、それは世代の差なのかただ個人の価値観のことなのかわからないけれど、
その違いを面白いと思えるのは嬉しいことだ。
月岡さんありがとう!
Posted by ブクログ
エッセイ本とは知らずに読み始めた。
兼業子無し女性作家の家族であったり仕事であったりへの考えが述べられていた。
文体は作家だけあって読みやすかった。
Posted by ブクログ
あらすじの時点で共通項が多いなと感じ手に取った。
予想通り共感できる点が多く、なんだか生きにくい世の中ですね、などと思ったり。
いや、生きにくくしているのは、この自分の性分か。
タイトルから、江國香織『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』をふわっと思い出した。(注.なんの関係もない)
Posted by ブクログ
「光の方へのぼってゆくには、傷つかなければならない」
→著者は中島みゆきさんの「ファイト!」という
曲からこのタイトルをつけたようで
水中にいる魚たちが傷つきながらも流れに
逆らって泳いでいるさまは実は私たちも
同様なのではということを書いていて
傷つき、傷つけ合いながらも
少しずつ強くなっていくと
とても素敵な考え方だなと思いました。
働きながら文章を書く仕事している著者の
葛藤やプライベートでの悩みやモヤモヤなど
共感できることもあれば、自分とは考え方や
価値観が違うなと思いつつも
ストレートに自分の思いを文章で書いている
著者には憧れます。
人生は思い通りにいかないことばっかりだけど
それでも泳いでいくんだろうなと思います。