あらすじ
スカダー・シリーズ終幕
父と母、幼い弟の死。警官時代の相棒との逸話。
はじめて犯罪者を射殺した日。
復讐者との因縁。
そして少女を死なせてしまったあの日――。
記憶を探りながら諦念を交え静かに語る最後のマット・スカダー。
――死は、生きている者たちにどんな影響を及ぼすのか。弟の死は、スカダーの父と母を変えてしまったという。エストレリータの死はスカダーを破壊した。スカダー・シリーズの中核には「死」がつねにあった。スカダー・シリーズの題名のほとんどは「死者」や「墓場」といった「死」と直結する言葉を含んでいる。死という喪失は、このシリーズの最大のテーマだった。本書もまた例外ではない。
/霜月蒼(ミステリー評論家)
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Posted by ブクログ
マット・スカダ―の自伝だ。
えっ・・・あのシリーズものの主人公のマット・スカダ―?
小説の主人公が自伝?
御年84歳になったスカダ―がローレンス・ブロックに促されて書いたんだそうだ。
めちゃくちゃ面白そう、楽しみ
自伝なので幼少期の父親のこと母親のこと、幼くして死んでしまった弟が原因で、家族が少しづつ変わっていったこと。
父の死のこと
少年時代のアルバイトのこと、ニューヨークでの警官時代のこと、実はこの時代のことが多く語られていて、
題名なんかは思い出せないけど、あの話に出てきたことかなとぼんやり思い当たるシーンなど出てくる。
そのあとの結婚、離婚、エレインとの出会い、TJなども出てきて、本当にこんな人がいてこんな人生を歩んできたんだ、なんて思えてくる。
あとスカダーにとってアルコール依存症は結構深刻な問題として、毎回話に出てきた気がするけど、自身はその件についてはあまり詳しく触れていない。
長きにわたり続いてきた、マット・スカダ―シリーズ、これをもって一応終了であるらしい。
時間があればもう一度読み返してみたい。