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愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。最大の幸福が空から皆に降り注ぐといい。「恋愛」と「小説」をめぐる恋愛小説。2009大学読書人大賞受賞。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
愛だ〜。書き出しがすべて。一生心に残る名文。 めちゃくちゃ詩的に感じた。はじめて最果タヒを読んだ時の感覚に似てた。解ろうとして読むものではない。わたしは結構好き。
「愛は祈りだ。僕は祈る。」という屈指の痺れる1文から始まり、ページの隅から隅まで祈りと愛がこれでもかと詰まっている。1つの文章にこれ以上愛を詰め込むのは無理だろうと思う。 さらにこの小説は構成さえも祈りになっている。一見バラバラの短編が詰め込まれているようにみえるが、そうではない。恋人をなくした小説...続きを読む家の物語が一応は主軸になっており、ほかのエピソードは作中作と"しても"読めるようになっている。全ての物語は、死に行く想い人の前でなにもできない男の物語として緩くリンクしており、いずれの物語も恋人をなくした小説家の想いの発露としての読解可能であるからだ。一方で、作中の小説家の自己言及する作風とは少し違うようにもみえ、確実に彼の作品だと断言することも出来ない。この物語間の接続に「遊びの部分」が設けられているというのが肝であり、遊びの部分があるおかげで各エピソードは小説家の物語に従属するわけではなく並列した存在となりえる。この主軸から発生し緩くつながりながらも並列であるという構造は、本作が冒頭で提示した祈りの構造そのものであると言える。祈りは、"私"から産み落とされるが、私に従属せず、誰かのために世界を漂う。また、作中のエピソードに夢の壁を突破する話が出てくる。このことによってこの小説の各エピソードの間にはゆらぎが生じる。あるいは小説家の物語が、ほかのエピソードの誰かの夢かもしれないことになる。夢と現の境が曖昧になり、主体が客体となり、客体が主体となる。そして、ある種の集合的自我に発生する祈りを材料とした作中世界として境界線が合間になるとき、その小説を書いている舞城王太郎や、小説を読む私たちの今いる世界と物語の世界も並列であることになり、境界線が消滅する。人への愛と祈りを込めた小説家の作品群は、"彼"に拘束されず、『好き好き大好き超愛してる。』という物語全体に浸透し、さらにはこの現実世界のすべてを包み込まんとする。 テーマや文体、構成、小説として利用しうるすべてのものを使って、言葉を使って言葉を超えた愛と祈りを体現してみせんとし、見事に成し遂げた小説。今後並び立つ小説は書かれうるのだろうか。
とても良かった。 どんな状態になってもいいから死ななでくれ と私だったら言われたいんじゃないだろうかと読みながら思った。 最初の話の途中で「二階で自分の伯母さんを飼っていたのだが……」は二度見したが、ツッコミどころ満載の話もまるで当たり前の普通の事のように、すんなりと読み進めてしまった。 他...続きを読むの女性を好きになるかもと思うのに、治を薄情とは思えない。 素直すぎるぐらい素直な治の思考を見た気がした。
間に挟まれる寓話は脈絡がないように思えるけど、それはただ形を変えているだけで、本質の上ではちゃんと繋がっている。過去の出来事は細切れになって、小説に形を変える。言葉を紡ぎ、物語を通じて、願いを実現させる。そんな祈りのお話。"愛し過ぎるといのはそういうことなのだ。そしてそれぐらいで、人を愛す...続きを読むるにはちょうどなのだ。" だから題名がこれなんだなと思いました。
舞城王太郎さんの小説を初めて読んだのですが、鮮烈でした。驚きました。 文字を読んでるというよりは耳元で見知らぬ音楽を大音量で流されてるような体感に近くて、もしくは読んでいる間ぶっ通しで耳元で大声で叫ばれてるような。 でもその絶え間なさをウンザリさせないくらいの端切れのよさ、トリッキーな文章展開、確か...続きを読むに好きな人と苦手な人にはっきり分かれそうな感じがありますが、誰とも似ていないこの作風は、好き嫌いを超えて、読んだら二度と忘れられないエネルギーがあると思います。 一人称の口語で書かれてるゆえの読み手を力ずくで引っ張るスピード感があるのですが、文章の一つ一つが強いので軽さ・やさしさ・柔らかさのようなものは感じません。 他にも読んでみようと思います。 面白い小説でした。
”愛”の存在自体は永続的とも言えるが、一瞬の感情の交わりで愛を成立させるのすらわりと無理だし、フィクション的だと言い続けたい。しかし、虚構もまた存在である。だから祈ったらいいよ。わたしも祈ってみようかな。愛について語る人は、愛を持ってる人と、そうでない人だが、後者のほうが自己愛が強そう。つまり愛だよ...続きを読む。
自分が相手にこう思われたい、みたいな自意識で気持ちを覆ってしまってストレートに想いを伝えられなかったりするけど、今好き、好きだから好き、みたいな包み隠さない純度120%の好きを伝えられるのってすごいことだなって思った。 よく分からないって思う箇所もあったけど、それもそのままでいいのかなって思う。 今...続きを読む関わりのない人も自分の人生で出会ったことには変わりなくて、その人と出会わなければ自分という人間が今とはちがう形で形成されてただろうな、そういう出会いが自分の中に確実に溶け込んでいるんだろうなって思うと自分の人生が愛おしく思えた。
人を愛することの美しさ、切なさ、儚さがぎゅって詰められた話だった 愛する誰かを亡くしたことはまだないけど、この前大好きだった人に振られてとんでもない地獄を味わったとき、死別って耐えられないよなって感じたのを思い出した でもやっぱり人は生きていくんだなっていうのは共感。どんだけ辛くてもいつかは記憶にな...続きを読むってしまう日が来る、それがいいことか悪いことかはわからないし、誰かが決めるようなものでもない 好きって気持ちって不思議だよなあ 永遠なんてないって思いつつもそれを信じたいくらい好きと思える人に出会えた奇跡を噛み締めたいし、ずっとそういう恋愛をしたい 常に好き好き大好き超愛してる!って思えるように胸張って生きよう
よっしーの勧めで。 所々呆気に取られる時はあったけど、面白かった。 心情表現が豊かとかそういう感じでは無いと思うけど、上手く色々な気持ちを読ませてくるなと思った。 素敵だなって思う考え方だったり、ストーリーがちょいちょいあった。 ドンささりは俺にはしなかったけど、時々読みたくなる感じ、他のも読みたい...続きを読むなと思った
「誰かを殺そうとも、明かりというものはやはり美しく温かく人の気持ちを惹きつけるものだ。美と倫理は別のところにあるが、批評は倫理とともにある。」 と言う部分が印象的だった。 愛とは祈りで、彼にとって小説は祈りの手段だったのだろう。 これは、恋愛と小説について、あるいは恋愛の終わりについての考察だっ...続きを読むたのかなと思う。 頭がぐちゃぐちゃになって、感想もうまく言語化できないけど、心が洗われるような純粋さを感じる小説だった。
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