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Posted by ブクログ 2022年01月09日
これは新種の文学だろうかと思う程面白い。
ミステリーが霞む程、遠慮の無い四郎の一人称。私は爽快感すら感じました。
これぐらいイカれてても大丈夫だよね。取り繕うから綻ぶんだよ。でも取り繕わなければ、色々と面倒なのよ。
あぁ、面白かった。
「インザプール」も適度な脱力感があって、違った面白さがあります...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月05日
かっこいい小説でした。
文章なのに速度があって、文章なのに音量が大きい。舞城王太郎さんの文章が癖になります。
どんどん物語が加速していくのも痛快で、最後は自分の手元に返ってきて終わるような話の運びも好みでした。
最後の一文の切り上げ方まで、ぱんと手を叩いて終わるようなキリの良さがあって本当にかっこよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月02日
「読書したいけど何を選んでいいかわからない」という相談を受けた時には迷わずこの作品を薦めているし、読んだ人の反応がめちゃくちゃに良い。
これは普段読書に慣れてない人でも読み進められる舞城氏の持つ優れたスピード感とリズム感によるところが大きいのではないかと感じている。
本作はデビュー作であるため「俺...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月24日
密度の濃い文章で、スピード感ある展開。
タイトルは、祖母の死に際の言葉
「人間死んだら、煙か土か食い物や」から。
とても印象的で収まりの良いフレーズなので、どこか古典に出所があるのかと思いましたが、舞城さんの創作のようですね。
アメリカで働く腕利の外科医四郎。本人は、神の一人とまで言う。そこへ、日本...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月16日
東西ミステリ72位。自意識の垂れ流しをミステリーの仕掛けの中に取り込むと言う意欲作です。ミステリーの体裁を取っているけど、私小説、それも家族の物語ですね。
途中の回想シーンも、含めて作品全体だと理解すると楽しめると思います(読んで不快とかそうじゃなくて圧が凄いです)。
"これが噂のMa...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月18日
暴力、性欲、狂気、生と死、そして家族愛! 疾走感とリズミカルな文章に浸れる傑作 #煙か土か食い物
海外で外科医をやっている主人公は、母が事件に巻き込まれたと連絡を受ける。急いで日本に戻って事件解決のために尽力するが、彼の家庭環境は壮絶だったことが明るみになっていく。猟奇的な殺人と家族のゆがんだ関係...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月02日
面白かった。初の舞城王太郎作品。煙か土か食い物。文章が詰まっていて、少々読みにくいものの、慣れてしまうと主人公の思考を丸々追っているかのようなドライヴ感が楽しめる。自分とは似ても似つかない主人公だが、その一体感は必然的にとても読者に近い距離にあるものだと思う。又この小説はキャラクター小説とも言えるほ...続きを読む
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