畏れ入谷の彼女の柘榴

畏れ入谷の彼女の柘榴

770円 (税込)

3pt

4.7

そうだ。
不思議が起こるべきなのだ。

光る息子の指。人語を話す猿。人の形をした心残り。
不条理な世界で「俺」は、優しさを発揮しなければならない。

唯一無二の“奇譚”語り。舞城ワールド最新作!

「ママの体に光入った」幼い息子がそう告げたあと、半年以上触れていなかった妻の妊娠が発覚。一体何が!?
表題作「畏れ入谷の彼女の柘榴」に加え、人語を話す猿に導かれ行方不明者を捜す「裏山の凄い猿」、特別な家で育ったきょ
うだいの気付きを描く「うちの玄関に座るため息」の全三篇を収めた奇譚小説集。

『私はあなたの瞳の林檎』『されど私の可愛い檸檬』に連なる、シリーズ最新短篇集がついに文庫化!

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畏れ入谷の彼女の柘榴 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月12日

    読みながら感動した。
    短編集だけど、同じテーマが散りばめられている。

    正しさを押し付けること。
    1作目柘榴の登場人物は、全員自分にも他人にも正しさを押し付けるだけ。

    2作目で、他人に対して正しさを押し付けることの問題提起をする。優しさより正しさを先行する必要があるのか。
    「結婚て、奥さんと二人で...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月26日

    凄いお話です。3編とも、文章のリズム、ストーリーの荒唐無稽さ、「舞城さん、コレコレ」と思いながら読み進めつつ、どれも何かザワザワした感が胸の底にあって、「うちの玄関に座るため息」で思わずフーッとなった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年02月03日

    正しさと優しさは両立しないことの方が多いと、つくづく思った。不思議の中に優しい物語を入れ込むのが舞城王太郎の凄さ。

    「畏れ入谷の彼女の柘榴」
    タイトルの語呂が良くていい。でも、モヤモヤする話だった。千鶴が不倫して出来た子供を「おめでたい出来事」と言い、そこから夫婦の関係が悪くなっても「雨降って地固...続きを読む

    0

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