畏れ入谷の彼女の柘榴

畏れ入谷の彼女の柘榴

770円 (税込)

3pt

4.7

そうだ。
不思議が起こるべきなのだ。

光る息子の指。人語を話す猿。人の形をした心残り。
不条理な世界で「俺」は、優しさを発揮しなければならない。

唯一無二の“奇譚”語り。舞城ワールド最新作!

「ママの体に光入った」幼い息子がそう告げたあと、半年以上触れていなかった妻の妊娠が発覚。一体何が!?
表題作「畏れ入谷の彼女の柘榴」に加え、人語を話す猿に導かれ行方不明者を捜す「裏山の凄い猿」、特別な家で育ったきょ
うだいの気付きを描く「うちの玄関に座るため息」の全三篇を収めた奇譚小説集。

『私はあなたの瞳の林檎』『されど私の可愛い檸檬』に連なる、シリーズ最新短篇集がついに文庫化!

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畏れ入谷の彼女の柘榴 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読み終えてもタイトルと内容の意味が私はよくわからなかった。
    けれどどの作品も現実ににじみ出してしまった怪異の不気味さが面白くてサクサク読み進めてしまった。
    「畏れ入谷の彼女の柘榴」「裏山の凄い猿」はどちらかといえばエンタメ的で各シーンが面白かった。
    単行本刊行時書き下ろしの「うちの玄関に座るため息」

    0
    2024年09月10日

    Posted by ブクログ

    なんだこれ、すごい。想像してた展開をがんがん上回ってくる。
    表題作「畏れ入谷の彼女の柘榴」語呂が良すぎる。こっちの先入観を殴り殺してくる展開に文字通り畏れながら読んだ。殺すより強い生命の冒涜があるんだな……
    「裏山のすごい猿」ファンタジーでさるかに出てくるのにじっとり嫌な感じがつきまとってすっきりし

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    読みながら感動した。
    短編集だけど、同じテーマが散りばめられている。

    正しさを押し付けること。
    1作目柘榴の登場人物は、全員自分にも他人にも正しさを押し付けるだけ。

    2作目で、他人に対して正しさを押し付けることの問題提起をする。優しさより正しさを先行する必要があるのか。
    「結婚て、奥さんと二人で

    0
    2024年01月12日

    Posted by ブクログ

    凄いお話です。3編とも、文章のリズム、ストーリーの荒唐無稽さ、「舞城さん、コレコレ」と思いながら読み進めつつ、どれも何かザワザワした感が胸の底にあって、「うちの玄関に座るため息」で思わずフーッとなった。

    0
    2023年11月26日

    Posted by ブクログ

    タイトルのお話よ。
    なんちゅう胸糞ストーリーなの!!!
    なんか、本当に嫌な感じだった。
    妊娠した理由も。
    させた理由も。
    終わり方も。

    あなたの元奥さん、かなり悪いヤツだよ。
    なんで気づいてなかったの?
    結婚するくらい恋に恋してたから気づかなかったのかな。
    絶対(あんまり絶対って使わないけど、あえ

    0
    2024年10月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正しさと優しさは両立しないことの方が多いと、つくづく思った。不思議の中に優しい物語を入れ込むのが舞城王太郎の凄さ。

    「畏れ入谷の彼女の柘榴」
    タイトルの語呂が良くていい。でも、モヤモヤする話だった。千鶴が不倫して出来た子供を「おめでたい出来事」と言い、そこから夫婦の関係が悪くなっても「雨降って地固

    0
    2024年02月03日

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