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Posted by ブクログ
久しぶりの舞城作品第二弾、本当に胸を貫く。
「ドナドナ不要論」が一番好きだった。椋子の母が、うちの母と、似てる~!!!去年結婚したこともあり、自分が膵臓がんになったら、うーん…そうなるかも。わからん。想像は無意味。舞城を大好きになったきっかけである「煙か土か食い物」の衝撃を思い出すが、苦痛は人を全く別の存在に変えてしまう、それもあれもその人でしかなくて、本当の私、とか繕ったあなた、なんてものは机上の空論でしかない。人間は他者によって認識されたそれぞれのかたちでこの世に発現するだけだ。四苦八苦、人生はほんとうにかなしいものだが、かなしみはかなしみ一色ではない。複雑でリアルな感情を想起させる作品は本当にすごいな…
泥臭く矛盾だらけで悩みながら疾走するそれぞれの登場人物に、苛立ったり愛おしかったりめまぐるしく最後には感極まって通り過ぎてしまった文字をなぞるばかり。この没入感。ほぼ1日で読み終えてしまった。いつまでも調布と西暁が登場する世界に安心する。また色々読み返したくなってきたけど、書店になかった「畏れ入谷の彼女の柘榴」を入手するところから始めなくては。
Posted by ブクログ
3作品とも舞城作品の中でもかなり上位の完成度。
どの物語の主人公たちも試行錯誤してたまに思い直したりを重ねながら"自分の本質"や"本意"にせまろうとしていく。そして、その果てに高度な言語化や行動化を行う姿はまるでドストエフスキーの登場人物たちみたいだ。そういった"純粋性の探求"は舞城作品ではかなり頻発するテーマ、と言うよりも作家性と言うべきものかもしれないが、本作ではその結末に"この部分は考えたけどよくわからん"というのが見つかる。そして、それを"これ以上は解き明かせないもの"として受け入れることを選択するという意味で、さらに一段上の純粋性に到達していると言え、その誠実さに打ち震える。
Posted by ブクログ
重い。母親という存在が嫌いになりそうな描写。特に「ドナドナ不要論」の出てくるお母さんみんな結構嫌いに思えた。嫁のお母さんは死に値する意地悪さを持ってるしwママ友も連絡しろよな!
嫁も。わかるよ、自分が一番しんどい時に大切にされなかったと呪う気持ちはさ!綺麗事じゃない、人って、そういう事言っちゃう時ある。自分が大事、が根底にしっかりあっちゃう。修正する事ができるかどうかも大事だよね。
「トロフィーワイフ」は、八方美人だと言われてきた自分にも、棚子が少し分かるかもと思う部分もあって。だから扉子が正論なのだろうが、よくわからない。
「されど私の可愛い檸檬」はもっとわからなくて。ただ、嫌な気持ちになった事。
はじめて舞城で合わない本と出会ったが、これも舞城。舞城はそういう気持ちや考えがあるんだね、って。また知れた。良い悪いはない。
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