あらすじ
ジョンはフランス史を教える英国人の歴史学者。空虚な人生に絶望していた彼は、旅先のフランスで自分と瓜ふたつの男ジャン・ドゥ・ギに出会う。相手に引っ張られるままに飲んだ翌朝、ジョンが目覚めるとジャンの姿はなく、車や持ち物のすべてが消えていた。呆然とするジョンは、彼を主人と信じて疑わない運転手に促されるまま、ジャンの家に連れていかれる。ジャンは伯爵だが所有するガラス工場は経営が危うく、家族間はぎくしゃくしていた。手探りでジャンになりすますジョンだったが、事態は思わぬ方向に……。名手による予測不能なサスペンス。/解説=杉江松恋
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Posted by ブクログ
かなり面白かった。孤軍奮闘するジョンをいつのまにか前のめりで応援してしまい、彼の行く末を案じてしまう。登場人物は全員よく計算された物語の構成に必要な要素となっていて、決して人間味やキャラクターとしての面白さを意識して作られているわけではないのに、一人一人がとても魅力的である。デュ・モーリアを読むのは初めてだが、作家性に大変惹かれた。
Posted by ブクログ
ストーリー展開も登場人物たちの描写も、ずーっと不穏な空気が纏わりついた文章もうまい!としか言えないくらいよくできてると思う。
あらゆる事が細かく書かれているので、登場人物たちの人となりがイメージしやすく、思考や言動にも納得感が得られました。いつの間にか世界観に入り込んでいる、そんな感じの読書体験でした。