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Posted by ブクログ
アニコンというイベントで大量殺人を犯した、殺人犯、斉木の小学校の同級生が主人公の安達。斉木は自殺をしてしまい、犯行の動機が分からない。斉木が小学生の頃に苛められていたきっかけを作ってしまった安達が罪の意識に苛まれながら、その理由を探る。始まり方が衝撃的で気になって一気に読み終えるほど面白かったです。
事件で娘を亡くした遺族の厚子さんが主人公への復讐を止めると息子に宣言した後、息子の厚子への容赦ない発言に対して、厚子が、もっと優しい息子が欲しかったな。というシーンが、胸が痛くなった、、厚子は被害者の絶対的な権利の主張や加害者側への想像力の欠如に疑問を持ち、復讐を踏みとどまったのに、想像力のない息子に酷いこと言われてしまい、救いがない、、
被害者の会の集まりで加害者の親を訴えるのに反対してきた、岡崎咲江との出会いが厚子のこれからの救いになってほしい。
Posted by ブクログ
人間の想像力のなさ、無関心さ
自分の機嫌は自分で取りましょう。と無神経に過ごし自分の機嫌だけしか取らず、
振り回される人間をコントロール出来ない愚か者だと決めつける。
乏しい想像力。
なんとなく、そんな考えにも結びつけていた。
なんともリアルなものだった。
登場人物が最終的に手を止める、それだけが現実と違うところか。
エピローグの辺りを仕事終わりの電車で読んでいた。割と混み合う電車。
次は〇〇駅です。
私もそうだが、この駅で乗り換える人が多い。
降りるかと思っていたら
「下ろしましょうか?」とハキハキと話す若い男性の声。
ドア付近の少し広くなっている所
上の荷物置きには紙袋
「ありがとうございます」女性は少し驚いた表情、
嘘みたいなタイミングで
優しさが目の前に広がった。
若い男性というか、若いかっこいいにいちゃんだった。
スケボーとかやってそうな、にいちゃん。
多分、この小説を思い出すたびに
そのにいちゃんの事も思い出す。
そっと幸せを祈る。
私も昔、よく道に迷ってそうな人とかに勝手に道案内をしていた。
写真を誰かに撮ってもらいたそうな人に
撮りましょうか?と勝手にカメラマンをしていた。
いつの間にか、イヤフォンして
足早に目的地に向かっていた。
忘れてはいけないもの、どこかに忘れてたな。
読んで良かった。
本当に。
Posted by ブクログ
読みごたえがあって、ストーリー展開にも引き込まれた。無差別大量殺傷事件からはじまり、犯人が主人公の同級生だったことから犯行まで要因を探していくストーリー。
学生時代のいじめ問題から社会的弱者への対応、他者を慮る"想像力の欠如"が冷たい社会を作っているという問題提議のような内容。
小説としてはキレイにまとまっていて結論も出ているし、良い方向に向かうハッピーエンド。ただ現実はこれ通りキレイにはいかない。
犯罪者の中にはサイコパスもいるし、原因や因果関係を探っても"ただ人を殺してみたかった"という存在(人ならざる者)もいる。
安易に手を差し伸べて関係したことにより、事件へと発展する場合もある。出会った一瞬で困ってる相手が善人かサイコパスか判断するのは不可能だなと思う…。
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