悪の芽

悪の芽

946円 (税込)

4pt

大手銀行に勤める41歳の安達は、無差別大量殺傷事件のニュースに衝撃を受ける。40人近くを襲ってその場で焼身自殺した男が、小学校時代の同級生だったのだ。あの頃、俺はあいつに取り返しのつかない過ちを犯した。この事件は、俺の「罪」なのか――。懊悩する安達は、凶行の原点を求めて犯人の人生を辿っていく。彼の壮絶な怒りと絶望を知った安達が、最後に見た景色とは。誰の心にも兆す“悪”に鋭く切り込んだ、傑作長編ミステリ!

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悪の芽 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    貫井徳郎先生の想像力、キャラクターの緻密な設計には毎度感動させられる。
    この本を読んでて最初は微笑む人を思い出し、
    後半には乱反射を思い出した。
    why done itから世間に一石を投じる内容となっており、この本を通して考え方がひとつ増えてくれる人がいればいいなと感じたし、その中に自分が入れていれ

    1
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    就職氷河期世代を勝ち抜き、大手銀行に就職し、幸せな家庭も手に入れた安達。しかしある日突然起こった無差別テロの犯人が小学校の同級生であることを知る。自分が彼に無分別にもボソッと下の名前が「キン」と読めることをつぶやいてしまってから、イジメの対象になっていた。イジメをしたわけではないが、それがエスカレー

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    人間の想像力のなさ、無関心さ

    自分の機嫌は自分で取りましょう。と無神経に過ごし自分の機嫌だけしか取らず、
    振り回される人間をコントロール出来ない愚か者だと決めつける。
    乏しい想像力。
    なんとなく、そんな考えにも結びつけていた。

    なんともリアルなものだった。
    登場人物が最終的に手を止める、それだけ

    0
    2025年06月12日

    Posted by ブクログ

    「悪の芽」は誰でも心のどこかに潜んでいるし、誰でも気付かず水を与えているかもしれない…
    とても考えさせられる物語でした。

    しかも色々な立場の視点で話が進むのも良かったです。
    読んでいる間は重く苦しい気持ちになりますが、最後はスッキリして良い終わり方だと思いました。

    安達さんはとても良い上司になる

    0
    2025年03月28日

    Posted by ブクログ

    2024年の締めは久しぶりの貫井徳郎作品!
    良作でした。
    無意識とか、無自覚とか、慣習とか、そんなつもりなく人を傷つけることって、多々あるんだよな。自分が気づいていないだけはんだよな。と改めて思った。

    想像力。

    まぁ、自分の楽しいことしてる時に、世界では苦しんでる人もいるんだ!その人のことも考え

    0
    2024年12月31日

    Posted by ブクログ

    相手にとって何気ない発言であったとしても人の言葉には重みがあるし、言われた本人はずっと忘れられないこともある。無関心であることも時には罪になる。
    芽は集まると大きな力になる。いろいろ考えさせられる作品でした。

    0
    2025年10月22日

    Posted by ブクログ

    貫井さんの悪の芽

    考えさせられる話しだった
    悪意なく発言した言葉が発端と思って読み始めたから、過去の発言に悪意が入っているとわかった時、苦しんでいる安達に同情することができなかった

    過去のいじめの加害者が安達含め2人出てくるけど、最初は自分たちが被害者みたいな心情になってるのがすごく嫌だった

    0
    2025年10月11日

    Posted by ブクログ

    夏のフェア棚に置かれていた本作。
    帯が大きく新しくなっていて、
    新聞のようなレイアウトのものでした。
    ----------------------------------
    無差別大量殺傷事件
    隠された犯人の壮絶な半生

    殺人鬼を生んだ悪意のひと言。
    この事件は、誰の「罪」なのか?
    ---------

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    解説の冒頭に『読者の中に自分はいじめとは完全に無関係だったと言い切れる人、子供の頃に誰かを傷つけた経験は無かったと断言できる人はいるだろうか?』…そんな問題提起がされる。

    主人公は41歳のサラリーマン。一応順風満帆に社会を渡ってきた。ある日、アニメの大イベントでの無差別大量殺傷事件のニュースに衝撃

    0
    2025年03月04日

    Posted by ブクログ

    とても考えさせられて読書中はつらいけれど読んでよかったと思える作品だった。
    悪の芽は誰の中にもある。物心ついたときから誰かに悪意を向けて、向けられたことは誰しもがきっと経験がある。だから登場人物の何かしらの言動に共感ができる。と同時に、私はあの時あの人を傷つけてしまったんだろうなという言葉を思い出し

    0
    2025年01月25日

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