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  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~
    4.4
    1巻1,584円 (税込)
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 歌人・俵万智の我が子を想い、慈しむ母の歌50首。 この本は歌人の俵万智さん初の子育てをテーマにした短歌+エッセイ集です。月刊誌eduに連載された『俵万智の子育て短歌エッセイ たんぽぽの日々』の単行本化です。「たんぽぽの綿毛をふいて見せてやる いつかおまえも飛んでゆくから」 連載の第1回の冒頭に俵さんが自分の息子を詠んだ歌です。  いつかは産み育んだ自分の手の中から外の世界へ旅立ってゆく息子、それを送り出す日が確実に来ることを知っている母親の、切なくも誇り高い気持ちが、31文字に凝縮されています。歌集のタイトル「たんぽぽの日々」もここからとりました。  実力、人気ともに認められている女流写真家・市橋織江さんの美しい写真と、俵万智さんの子育て短歌とその背景を綴ったエッセイを組み合わせた連載は、読者の人気投票の上位を常に占め、子育て中の母親の高い支持を集めています。  2010年春に小学校に入学する長男を持つ母親でもある俵さんは、まさに子育ての真っ最中。連載の短歌+エッセイには、子育てにとまどい、悩みながら、子どもの成長に喜び驚いている等身大の母親の姿がにじみ出ていて、もらい泣きする読者が続出するのではと心配しています。 ※この作品はカラーです。 (底本 2010年3月発売作品)

ユーザーレビュー

  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

    Posted by ブクログ

    私は短歌に明るくなく、歌のよさは本当には分かっていないけれど、子どもとの暮らしでよくあることをさらりと(でも、しっかりと)表現されていて、とても共感できた。特に未就学児の子の親は、「そうそう!」となると思う。
    エッセイが好きなので、歌に添えられている文章も好きだった。
    一首で、見開き一頁なのも、子育ての合間に読むのにちょうどいい。
    あるバラエティ番組から、俵さんを知り、子育ての短歌を歌っていると知り、たどり着いた。
    お人柄も好き。
    一番はじめの歌のように、私も機嫌のいい母でいたい。

    0
    2025年11月26日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

    Posted by ブクログ

    まさに同年代の子どもを育てておりどの歌もじんわり温かくなる
    ただ、おじさんに向けたものは涙が溢れる
    別れはいつでも突然で、そのことを改めて胸に刻もうと感じた

    0
    2025年10月03日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

    Posted by ブクログ

    ◯ たんぽぽの綿毛を抜いて見せてやる
    いつかおまえも飛んでゆくから
    (10p)

    ◯竹馬のように一歩を踏み出せり
    芝生を進む初めての靴
    (42p)

    ◯振り向かぬ子を見送れり
    振り向いた時に振る手を用意しながら
    (106p)

    ★見開きに子育ての短歌とエッセイ。
    文量は多くないので、忙しいママでも読みやすいのでは。

    ★子どもが小さいときの幸せな時間が、短い文章の中に詰まっている。

    0
    2025年07月24日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

    Posted by ブクログ

    息子はまだ0歳、私の子育ての解像度は乳児期を除いて高いとは言えない。けれども句を読むと、少し大きくなった息子が浮かび上がってくるようで面白かった。甥姪が小学生なので、彼らの姿をみていて「こういうこと、あるある」とも思えることも。
    ふとした瞬間のこどもの様子、母親の心情、が切り取られていてとても素敵な句がたくさんあった。

    0
    2025年03月06日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

    Posted by ブクログ

    俵万智さんの子育て歌集。
    一つ一つの歌にその歌ができた背景がエッセイとして書かれています。

    この歌集を読むと俵万智さんのとてもいいお母さんぶりがうかがえます。
    その例として、歌はありませんが「あとがき」からお母さんぶりを引用します。

    (前略)
    「もしかしたら、幼稚園のお友だちとは、だんだん会わなくなるかもしれないけど、お友だちだったことは消えないんだよ。お別れするのが寂しいような、いいお友だちに会えて、よかったね。会えたことの積み重ねの上に、今の自分も、これからの自分もいるんだよ」
     そんなことを、ゆっくり話してやると、息子は涙をぽろぽろこぼしていた。はじまったばかりの人生で、これが初めて

    0
    2023年10月02日

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