あらすじ
寿退社後に婚約破棄されたアツコが、行く当てもなく乗り込んだ路線バスの終点で見たもの。学級閉鎖で留守番中のアタル君が巻き込まれた不可思議な事件。自殺同然の事故で兄を亡くした妹が、偶然出会った女子中学生。俳句から着想を得て生まれた物語は、十七音の枠を超え、色彩豊かな無限の世界へ広がってゆく。人生の機微を掬い取るように描く、怖くて、切なくて、涙を誘う、極上の短編集。(解説・倉阪鬼一郎)
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久しぶりに宮部作品。俳句を出発点に、それぞれ異なる人物たちの人生や心の揺れを描く。寿退社した直後に婚約破棄され行き場を失った女性、学級閉鎖で一人留守番していた少年、自殺のような事故で兄を亡くした妹。孤独や喪失感を抱えた人々が主人公として登場する。彼らは日常の中で、不思議な出来事や誰かとの偶然の出会いを通して、心が動かされる。怖さと優しさ、人の弱さと再生が共存するホラー&ミステリで宮部みゆきらしい世界観が見える。DV気味の彼氏から逃れられない女性を描いた話は、現代のしんどさを扱い、かなり生々しかった。⑤
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宮部さんが参加する句会で詠まれた俳句から生まれた、12の短編集。
わずか17文字という世界から広がる物語の豊かさに、ただただ驚くばかりです。なかにはSFやホラー要素もあったりして、飽きずに楽しめました。
ただ温かいだけでなく、ふと漂う切なさや哀しさ、暗さも心に深く染み入る一冊で、ずっと続いてほしいシリーズです。
お気に入りは「プレゼントコートマフラームートンブーツ」と、「山降りる旅駅ごとに花ひらき」です。
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一話ごとに強い印象が残る、読み応えのある短編集でした。
怖さがあとを引く話、やりきれなさが胸に残る話、思わず痛快な気分になる話と、たった一冊の中でさまざまな感情を揺さぶられましたが、個人的には最後の一編がいちばん心に残りました。
家族の会話だけで構成されているにもかかわらず、その場の空気や家族それぞれの置かれた状況が自然と立ち上がってきて、読み進めるほどに情景が鮮やかに浮かびます。
そしてラストには、微かな花の香りを思わせるような余韻がそっと残り、澄みきった読後感を味わうことができました。
あと驚いたのが、この短編集の成り立ちです。
題名の俳句の出典は気になっていましたが、自身が参加する句会で出てきた俳句から短編集を作るという着想がすごすぎて、改めて宮部さんの作品は素敵だと感じました。
宮部さんは、私が本好きになるキッカケとなった作家ですので、これからも拝読します。
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久々に読んだけどやっぱりハズレなし。
12編もの短編集なのに等しく全編どれも存在感すごかった。短編集だと、どうしても自分にとっては印象が薄くなってしまう話ってあるでしょう。人生いろいろ(ベタすぎ)としか言いようがなくてそう思ってしまう自分に年齢感じました。
そう、宮部さんもう65歳か…永遠に40歳前後だと思っていたけど自分がもう50間近なんだから。
宮部さんの参加してた「ボケ防止カラオケ」(BBK)が、俳句に興味を持ったことで「ボケ防止句会」の意味にもなり、じゃぁ句会で詠まれた皆さんの句をタイトルにしてお話を書いてみようじゃないの、ということみたいです。
短編だからなのかな…?必要以上に情報がなく深く掘り下げすぎずどの話もスッとシンプルに終わってしまうのが、逆に余韻が残ってすごく怖かった。
悪意ある心ない言葉に傷つき、萎れて理不尽さに震え…だけど「ザマぁみろ!」って不幸を願い溜飲を下げる自分にも気づき…更に胸くそ悪くなるという。
あと宮部さんの描く少年。特に10、11歳あたりの少年はいつも好感しかない。
あと、ブレイブストーリーの頃からずっと思ってたけど…人をさりげなく罵る?貶める?言葉の数々。怒鳴られたわけでもないのにものすごく深く抉ってくる、ていうかまだ怒声を浴びせられた方がマシや…静かにじわじわ呪いみたいに侵食してくる。自分の親族がクズばかりって精神的にやばいし前向きたくたって向けないよなぁ…あと兄が〜のパターンも。サラッと書いてるけど、いやいや。
ぼんぼん咲花 としてシリーズ化するみたい、こんなに濃厚な短編、なんて贅沢。
Posted by ブクログ
1つとして同じ系統の話はなく、各話に共通するのは、変わった人が出てくるところだけ。俳句1句からの連想で、SFやらホラーまで入ってきちゃうところは、さすが宮部みゆきさん!でした。全く飽きませんでした。1話が短く、ゆっくり読んでも20分くらい。通勤読書にちょうど良かったです。
Posted by ブクログ
この人の短篇はやっぱり面白い。
たった十七音から、ここまで話を膨らませられるのが才能だよな。
各タイトルの俳句を詠んでみても、どういう話になるのか想像がつかないから楽しい。
『鋏利し〜』は薄気味悪くて不愉快だけど、最後の最後で快哉を叫びたくなった。お見事。
全ての短篇にいえることだけど、人間の嫌な部分を描きながら、一方では温かな気持ちにさせられるから不思議だ。
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仲間内で俳句作って、それをベースに宮部さんが物語を作る。12の俳句で、それぞれ数十ページの物語で読みやすい。いろんな意味で怖い話が多く、あー宮部さんの物語だ、と思った。総じて面白かったです。
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お友達BBK(ボケ防止カラオケ&句会)のメンバーが作った俳句に、宮部みゆきが物語をつけた合作?短編集。
・面白かった編
「鋏利し庭の鶏頭刎ね尽くす」
何だか物騒な句だなーと思いながら読み始めたけど、読んだ後は「鶏頭だけで済ませてもらって御の字じゃないかー」と思ってしまった。何年も妻子を利用して、出口のない妄想に浸り続けて、あげく自分の子供に彼女の戒名をつけるとか、気持ちだけなら全員まとめて首チョンパされても文句言えないくらい罪な話だと思う。
「薄闇や苔むす墓石に蜥蜴の子」
悪気はないのはもちろん分かる。でもケンイチ母が特大の地雷を踏み抜いちゃって、海くん母が激怒するのもよく分かる。「お前の息子も同じ目にあわせて私の気持ちが分かるようにしてやろうか」的展開にならないか、読んでてハラハラした。踏み止まれて本当によかったし、こういう時の物言いには本当に気を付けないといけないな、と思った。何を言っても何を言わなくても駄目な時は駄目だというのも分かってるけども。
・面白くなかった話
「山降りる旅駅ごとに花ひらき」
「自分の家庭は空っぽのガラス細工」とか嘯いて愛人を作りつつ離婚はしない、「孫いびりを止めることができなかった」といいつつ表向きはボロ時計しか遺贈しない。「結局、祖父もずるかった」って本文にもあるけど、何じゃコイツ言行不一致もいい加減にしろよ!って無性に故人へ腹が立った。孫へ罪滅ぼしをしたい、という気持ちは本当だったんだろうけど、カネはまだしもじじいの描いた絵なんか要らねえ~と自分なら思うので、絵を受け取って前を向いていける春恵は人間ができてるなあと思う。
<総評>
各句がサブタイトルになってて、「どういう句なんだこれ?」と思いながら本文を読んで、最後に「はーそういう風になってたのかー」と種明かし、なちょっと変わった趣向の小説。(句そのものが上手いのか下手なのかは分からない)。同人誌の合作みたいで面白いな、と思いつつ、小説のインスピレーションとして固められちゃうと句としての解釈の自由度はほぼなくなっちゃうなーという気もした。BBKの面々がそれでいいならいいんだけど。また続編も出すそうなので何のかんの読んじゃうかもしれない。
Posted by ブクログ
「ぼんぼん彩句」の改題。
単行本は読んでいたので、再読。
最初に読んだときは、いろんな話が唐突に出てくる感じで読みにくさを感じたが、今回は2回目だからか、けっこう面白く読めた。
俳句をそう読んだか、と思えるのもおもしろい。想像を広げて短編にまでするのがすごい。
でもこの作者は長編の方がいいかな。
Posted by ブクログ
宮部みゆきさんがどんなにすごい作家さんかもちろん存じ上げていますが、苦手なタイプの作品が多いので、三島屋変調百物語を数冊読んだ記憶があるくらいで、ほとんど読んだことがありません。
なので、職場のパートさんが貸してくれた時も「怖くない?」なんて、小学生みたいなことを聞いてしまいました。
俳句から着想を得て生まれた物語、との説明を読んで、興味を持って読み始めたら、もう止まらない!「これが宮部みゆきか~!!」と今更ながらその才能に驚愕しました。12つの物語、どれもこれも、俳句からここまでの物語を思いつくなんて、すごいの一言ですが、どのお話も読者の心をぐっと掴んで離さない吸引力があります。
かなりしっかりとした現実的な話から、ちょっとSFチックなお話まで、色々詰まっていました。
「プレゼントコートマフラームートンブーツ」は、とってもあたたかいお話で、これを読みながら、「いや、このままのはずがない。絶対何か怖いことか嫌なことがある。だってこれ、宮部みゆきだよ。」と思っていましたが、予想に反してとにかくほんわかあったかな良いお話でした。
多かったのは、もう、ホント、どうしようもない、というか、救いようがない、というか、芯まで腐ってるんじゃないかと思うような、時には悪魔のような人間が出てくるお話で、そのどうしようもない人間の描き方が素晴らしい。読んでいるこちらもフツフツと怒りと、「こいつ、なんて人間なんだ」という諦めのような思いが煮えたぎるんですけど、その思いが救われる温かいエンディングが多かった気がします。
印象に残ったお話は、私にとっては次の3つです。
「山降りる旅駅ごとに花ひらき」
家族・親戚一同に蔑まれて生きてきた春恵。「春江」と間違った漢字で書かれた母親からの手紙を受け取るところから物語が始まります。一瞬、「母親は認知症か何か・・・」と思いつつ読み進めると、母親を中心として春恵をいじめてきたことがわかり、もう驚きを通り越してポカンとしてしまいました。妹も母親と同じいじめっこ、父親やその他親戚も母親に便乗するか、無視。唯一の見方は姉だけれど、あまり力にならず・・・。ポカンとしてしまいましたが、あまりにも的確に、誰かをいじめの標的にしていないと気が済まないという人間的な本能と、強いものには従うという人間的な守りが描かれていて、これは決してフィクションではなく、あり得る話なんだと思いました。たとえいじめっ子気質であっても、理性とか共感力とかを身に着けて大人になっていくもんじゃなかろうか。母親と妹の人間性が醜すぎて、そんな家族の中で、早くに悟り、自らを律し、まっとうに育った春恵が輝いて見えます。祖父が遺したものはもとより、春恵が姉以外と縁を切ることができたことが何より嬉しい読後でした。
「薔薇落つる丑三つの刻誰ぞいぬ」
これもまた、人間のクズと呼んでもよい輩が出てきます。前にニュースで聞いた事件にもこんな奴らが関わったいたんじゃないかと勝手にその事件を思い出し、むかっ腹が立ってしょうがなかったです。クズどもに拉致され、廃病院の心霊スポットに連れてこられた主人公を救ったのは、その廃墟にいた「人ではない者」。残留思念で形づくられているその「人ではない者」がいなかったら主人公はどうなっていたんだろうと思うとぞっとします。自分の話になりますが、私は成長するにつれ、世の中のあれこれを知り、(何かがあったわけでもなく、幽霊が見えるわけでもないのですが)、「幽霊なんかよりよっぽど生身の人間の方が怖い」という思いを抱くようになりました。まさしくその思いを表してくれている作品だったので、すごく印象に残りました。これは忘れられないお話になりそうです。クズどもがちゃんと捕まってよかった。
「冬晴れの遠出の先の野辺送り」
野辺送りという昔ながらの習慣と、兄を亡くした主人公と少女の偶然の出会いと、そして兄の死の原因と・・・なんとも複雑な思いのまま読み進め、終わってしまった作品でした。「よいご両親にきちんと育てられ」、世間一般にはきちんと働き、ちゃんとした人だった兄がどうして、何がいけなかったのか、答えのない思いに引きずられる作品でした。誰かに執着しすぎる恐ろしさ、気持ち悪さは、「鋏利し庭の鶏頭刎ね尽くす」や「月隠るついさっきまで人だった」でも充分に味わったのに、まだここでもそれが出てくるかという思いがあったから印象に残ったのかもしれません。
いや~、また自分では絶対に選ぶことのない本に出合えて大満足です。短編とは思えないほど、どれも読みごたえがある作品ばかりでした。第二弾、第三弾があるかも、という嬉しい筆者あとがきもありました。おススメです!
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単行本のときから読みたいと思ってたが、なんだがあっという間に文庫になってた。
装丁からもタイトルからもほんわか短編かと思っていたが、宮部みゆきさん、そんな訳なかった。心が黒々する話たちに夢中になってまさに極上の短編集だった。俳句好きには、解説までがたまらない。
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俳句を題材にした短編集
日常に潜む人の悪意から、何でもない日常でも、当人にとっては特別な日常、そして幽霊といったちょっぴりファタジーホラー系の話まで楽しめました。
親の前であっても、恋人の前であっても、色々な素顔を人は見せるもの。
自分の都合の良い様に人を解釈する。確かに、こんな人は自分の周りにもいますね。
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久々に宮部みゆきさんの小説を読みました。面白かったです。
俳句を題材にした12編の短編集。
短編集なので、通勤時に電車の中で読むにはちょうど良かったです。
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著者が仕事を通じて親しくなった同年代の人たちと作った「BBK会」。
そのメンバーの俳句を元に、著者が小説を創作したというユニークな試み。
12の俳句に12の小説。
それぞれ文庫本20頁ほどの、趣向を凝らしたバラエティーに富んだ小説となっており、さすが稀代のストーリーテラーだと、改めて納得。
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俳句をタイトルに物語を展開していますが、この俳句も宮部さんが所属する句会の俳句ということで、仕掛けが面白いです。
SFだったり、しんみりしていたり色々なテイストの短編が楽しめます。
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久しぶりに宮部みゆきさんを読んだ
いろんなジャンルの内容で飽きずに読めた
男性は女性より弱い…と言う話がいくつか
あった
身体は大きく力も強い、声だって
張り上げればかなりの迫力だ
でも心は弱い
Posted by ブクログ
俳句をもとに小説が書かれるという仕組み。
単行本あとがきを読んでから本編を読むとより深みが増す。ここに書かれている俳句は著者が所属している会のメンバーが作ったものでそれに基づいて小説が書かれている。
個人的には「鋏利し庭の鶏頭刎ね尽くす」に出てくる家族の絶妙な気持ち悪さ仕返しが爽快でツボだった!
Posted by ブクログ
感じたテーマ:人の想いと物語
短編集のため、ひとつひとつの物語があっという間に終わってしまうけれども、登場人物の想いや感情の動きをどの作品も感じられたように思う。SFのような作品から、センチメンタルな作品まで幅広いジャンルが収録されており、どの作品もワクワクしながら読み続けた。
印象に残った部分:死人に口なしと言った事を感じる作品が多かったように思う。残された人達が想像することでしか、故人の想いを見つけられないものだと思った。
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色んなジャンルの話が入っていて読んでいて飽きなかった。結末も後味の悪いのから切なくなるものや気持ちのいいものとそれぞれあって、その時の自分の気分で選んで読める短編集だ。ただ自分が俳句に慣れ親しんでいないため、最後の俳句はどんな意味なんだろうというモヤモヤが残った。学が欲しい。
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宮部みゆきさんが参加している俳句の会の参加者の俳句を元に、書かれた短編集。
心暖まるものから、背筋が凍りそうになるものまで
よくもこんな話を思いつくものだなと…。
最初に俳句を見て、短編を読んで最後に俳句を見る。
全く、印象が変わってしまって
何て私は影響されやすいのかと(笑)。
このシリーズはこれからも続けていかれるそなので
次は怖いもの見たさで買うことにする。
Posted by ブクログ
俳句に着想を得た短編12本。いやー、さすが、と、私などがいう相手でもないのは百も承知ですが、さすがです。どの話も、すっと入っていけて、読後に余韻を残す。この短さで、驚きもある。二話目がすごかった。夫の家族に違和感を抱いている妻→夫の妹→夫の部下→夫の母、と、視点が移り替わり、最後、妻の抱いていた違和感の、大きなひっくり返しがある。以下、簡潔にまとめる。
①結婚式間際で、婚約破棄された女がバスに揺られ、植物園に行く。
②事故で亡くなった中学時代の同級生を思い続けている夫とその家族。
③ぬいぐるみ製作にいそしむ少年と、マンションのロビーで、とつぜん行われたチャリティバザー。
④娘が夫に裏切られていることを、偶然知ってしまう母。
⑤永遠の命を手に入れられる世界で、治療よりも、娘の幸せを優先した夫婦。
⑥姉にできた初めての彼氏は、人間の皮を被った化け物だった。
⑦冬になっても枯れないゴーヤの裏に隠してあった、妻の本音。
⑧一族の中で嫌われていた次女に訪れたサプライズ。
⑨引っ越した家から見える丘で、小学生の少年が、行方不明の子供の持ち物を見つける。
⑩彼氏の仲間に拉致され、連れてこられた廃病院で、幽霊と出会う。
⑪野辺送り中に会った少女と、兄の死の真相。
⑫とある家族の、定点観測(会話のみ)
②と⑪が、男の歪んだ恋愛感情を描いたもの。①③④は男の裏切り。⑥⑩は、ヤバい彼氏。⑪の、妹が電話をしようとしていた理由の種明かしが、想像がつかず、よかった。
Posted by ブクログ
宮部みゆきさんの句会仲間が詠んだ句から、小説を書いたそう。
短編集でホラーっぽいものやヒトコワ物もありました。
面白いけれど、今っぽい言い回し?に違和感が…
現代物だと若者の言葉遣いとか難しいのだろうなと、本編とは関係なくそこがノイズでした
話の内容は面白かったです
Posted by ブクログ
【2026年19冊目】
婚約者と別れた女、亡き少女に思いを馳せる家族、ヌイグルミとリスの妖精、娘を心配する母親、死を選んだ家族、恋人によって変わった姉、奇跡のゴーヤと子無し夫婦、遺産と仲間外れ、蜥蜴と亡き息子、廃墟での邂逅、野辺送りと女子学生、思い出の展望台――12句の俳句から生み出された12篇の短編集。
宮部みゆきさんの本だ〜、新刊かな?と思って手に取りました。「ぼんぼん彩句」の名に相応しく、ありとあらゆるジャンルの話が詰め込まれている彩ある一冊で、「宮部みゆきさんにしては珍しい」と思うこともしばしばでした。「こ、ここで終わりなの?!」と思う話が多かったかな。すっきりするのもあれば、しないのもあり、もっと続きが読みたい!と思うことも多かったです。
俳句仲間の人たちが読んだ俳句を元に物語を紡いだということで、それを知ってから句を見るとなるほど感があります。私だったらどういう話を書くだろうか?なんて想像もできてちょっと楽しい。
いつもとは少し違う宮部みゆきさんの作品に触れたい方にはおすすめです。