あらすじ
「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。
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Posted by ブクログ
自分にはない豪快な中にも優しさがある陣内の人間性にとても惹かれた。AIが発達した現代で考えて自分の意見を持つことがその人の人としての価値になると思う。
Posted by ブクログ
鴨居と友達の陣内と銀行強盗の人質として出会った永瀬、他にも登場人物全てがクセがあり面白く描かれてて無茶苦茶な陣内に振り回されてるようで、陣内には人を幸せにする何かがありみんなが彼の後を付いていく
とにかく良い作品でした
Posted by ブクログ
陣内を始めとしたキャラクターが魅力的で、読後感も良い作品。一見破天荒でめちゃくちゃに見える陣内の生き様が、周囲の人に影響を与えながら物語を織り成していくところが面白い。
Posted by ブクログ
ドタバタ日常(?)劇という言葉が似合う。
主人公陣内がその周囲の人を巻き込んで問題を起こしたり解決したりする。自由奔放、何にも縛られない男陣内は一見迷惑そうだが、そのどこかに人間誰しもが持っているはずの温かい心を感じられる。
連作短編集なので時間がない時にもさっと読めた。
Posted by ブクログ
個性の強い登場人物が出てくるとワクワクしてしまいますが、陣内もその一人になりました。
陣内の予測不能な行動に読者として振り回されるのですが、最後には綺麗にまとまり、その行動に納得してしまいます。
「俺の行動に意味なんてねぇよ」なんて、陣内に言われてしまいそうですが……。
ある場面で陣内が「関係ないっつうの。ずるいじゃないか」と言うシーンがあります。
自分たちが大人になる中で、知らないうちに作ってしまっている壁を軽く飛び越えて、こんなセリフが言える陣内はとても素敵だと感じました。
そして、陣内のような家裁調査官がいてくれたら、道を外してしまった子どもたちももっと救われるのだろうなと思いました。
同時に、自分自身も子どもの目線を忘れないようにしたいとも感じました。
Posted by ブクログ
「俺たちは奇跡を起こすんだ」
この本の中に出てくるフレーズであるが、個人的にかなり心に残った。
是非この意味は読んで確かめてみてほしい
さて、本書についてだが
出てくるキャラクターの魅力、話の展開、どれをとっても自分のど真ん中で非常に面白かった。
特に陣内というキャラは最高だった、やる事は突拍子もないようで理にかなった事をする。実際にあんな奴いたら振り回されるだろうし、多分相当面倒くさい奴なんだろうけど友達になったら毎日楽しいのかもしれない。
ネタバレ無しで書いてるのでこれくらいにしておこうと思う、
Posted by ブクログ
20年近く前に刊行された当時に購入し、幾度となくあった引っ越しや整理を乗り越えずっと本棚に残っている作品。
(これは蛇足だがこの文庫、刊行当時は619円、2026年現在は814円だそうだ)
数年に1度読み返すのだけど、時代を感じる描写もないので違和感なく読むことができる。
今回は続編のサブマリンを読みたいがために復習として読み返した。
この本は時系列が違うものの共通して登場する人物がいる連作の短編集で、適度に話が区切られているので細切れに読書をする人でも読みやすい。でも通して読んでも話がつながっているので面白い。
誰を中心とした視点での話の展開になるかは話毎に異なる。全編通して登場する、陣内という人物視点での話はそういえば一つもない。
陣内は無茶苦茶だが子どもには好かれるというのが読んでいるとよくわかる。滅茶苦茶だけど裏表がなく、信頼できるのだ。こういう大人に出会いたかったなと思う。滅茶苦茶だけど。
また、読後感は気持ちよく、少し胸がジンとするような話もあり、登場人物たちがどのようになっているのか、続編を読むのが楽しみだ。
Posted by ブクログ
何年かぶりに再読
白の説明が印象的だったけど今回もかなりそのシーンが心に残る。綺麗だなぁと思う。
川の中にいるみたいな気持ち、音や匂いが通り抜けていく感覚、感じたことがないのにあるような気になってくる。
今回心に残ったのは「絶対と言い切れることがないなんて生きてる意味がない」みたいなニュアンスのセリフがかなりよかった。
昔は居酒屋のシーンなんてあまり頭の中に入ってこなかったのに大人になっていろんなところに行ってきたからか、行ったことのない「天々」が頭に浮かんで、あぁこんなふうに話せる人とお酒を飲みたいなぁと思った。こんな大人になりたかった。
砂漠を読んだ時も四年生大学行ってみたかったなぁと思ったように、たぶん四年生大学に行けてたとしてもあんな青春やあんな友達はできない
だから心の中にいつも西嶋や陣内がいて、それを素直に受け止める北村や武藤もいて私が成り立ってゆく、悲しいこともしんどいなあと思うことも足取り軽く超えて行ける
Posted by ブクログ
チャットGPTにおすすめされて読んでみたけどめちゃくちゃ面白かった。
陣内は本当にめちゃくちゃな奴で、言葉に一貫性がないし、適当で粗雑な感じなのに、妙に人を惹きつける。初めはこんな奴好きになれないと思ってたのにいつの間にかどうしようもなく好きになってた。
一番好きなのは「チルドレンII」の最後、陣内のライブのシーン。奇跡が起きる(起こされる)瞬間が本当に良かった。
子どもは親の情けない姿なんて見たくないんだ、っていうのは本当にそうだと思った。
「俺は生まれてからこの方、ダサかったことなんて一度もないんだよ」
死ぬ時にそんな風に言えるような人生を送りたい。
Posted by ブクログ
この物語の最大の魅力は、やはり主人公・陣内の存在に尽きます。彼は、平然と嘘をつき、物事を適当に済ませ、場の空気を読まない言動で周囲を振り回します。しかし、彼の行動は表層的な「不真面目さ」とは裏腹に、結果として周囲の人間の抱える問題を、最も人情味のある形で解決に導きます。
彼の「適当」な振る舞いは、私たち読者が無意識のうちに囚われている「社会の常識」や「大人の建前」といった、凝り固まった枠組みを揺さぶる力を持っています。彼の言動は、私たち自身が遠慮して言えなかったり、行動に移せなかったりすることを代弁・代行してくれるような、一種の知的で爽快なカタルシスを与えてくれました。
私が特に感銘を受けたのは、陣内の「裏表のなさ」です。
彼は、物語に登場する盲目の友人に対して、過剰な配慮を一切しません。「関係ねえ」という彼の言葉は、一見すると乱暴に聞こえますが、これは相手のハンディキャップを無視しているのではなく、一人の人間として対等に見ていることの証明です。
この対等な姿勢こそが、真の優しさや思いやりの形なのではないかと、深く考えさせられました。陣内は、表面的な「親切」ではなく、相手の存在そのものを認めることで、人と人との隔たりをなくそうとしているのです。
本から得られた洞察:柔軟であることの重要性
この作品は、私に「杓子定規な生き方から解放されること」の重要性を教えてくれました。
陣内は、過去の自分の発言や、社会で決められたルールに固執しません。必要とあらば、前に行ったことをあっさり覆し、より良い方向へ向かおうとします。
私たちは、「一貫性」や「正しさ」を重んじすぎるあまり、人生の可能性を狭めてしまいがちです。しかし陣内は、柔軟であること、そしてユーモアをもって変化を受け入れることこそが、人生をより豊かにし、周囲をも幸せにするのだというメッセージを体現しています。
「ああなりたいと思える人柄」の陣内を通じて、私たちもまた、過去に縛られず、もっと自由に、もっと人間的に生きても良いのだという、静かで力強い勇気をもらった気がします。
深く、そして温かい読書体験を求める方に、心からおすすめしたい一冊です。
伊坂節満載
保護観察官の大人たちと子供の話。俺の仕事は奇跡を起こすことだというフレーズを読みたいがためにたまに読み直してしまう。
大体愛らしい
学生時代に読んだ作品でしたが学生時代の記憶が抜けていてさっぱり抜け落ちていて伊坂幸太郎の新刊を読んだ気になっていました、サブマリンを中古で買ったので手前陣内の話を初めから思い出したいなと思い電子で購入し2日ほどで完読です。
世界は結果論で満ちている、あらゆることを結果論で考えればうまくいきそうなのでそうします。
Posted by ブクログ
バンク。ノーマルな鴨居とクレージーな陣内がクレバーな永瀬と出会ったのは銀行強盗の人質として。
チルドレン。普通な武藤が破天荒な陣内と関わったとき、少年は成長する。陣内の家裁調査官は天職かも。
リトリバー。失恋した陣内のために世界は時間を止める。てなことはないことを証明する永瀬と優子。
チルドレンII。武藤担当の離婚問題と陣内担当の非行少年。親父はいつもかっこよく!ロックな奇跡が起きる。
イン。鴨居と別れてデパートの屋上。永瀬は優子といっしょ。インされた陣内登場!とにかくやかましい。
以上、最高でした。
Posted by 読むコレ
大仕掛けもなにもない...一見日常的な
淡々とした話しの短編連作。
でも個人的には伊坂作品の中では
「重力ピエロ」と同じくらいに好きな作品。
主人公の陣内のセリフは一々突き刺さります。
かなり恥ずかしい告白だと思いますが
こうありたい、そうありたいという事を
圧倒的にあたりまえに発言する彼を
羨ましく思います。
もっと若い頃にこの作品に出会っていたら
どうなっていたんだろう...と思う。
まだ間に合うのか...?
そんな陣内が、大好きだ
私はこの小説のあるシーンがたまらなく大好きである。
盲目の男がなぜかおばあさんから突然お金を渡される。不憫だと思われたからだろうか。その時に男が感じる複雑な心境。それを聞いた破天荒な陣内は「ある一言」を発する。
私はこの一言が大好きで、この本を何度も読み返してしまう。
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
連作短編集というのだろうか?陣内という人物がずっと出てくるが、主人公でもないし、時間軸も前後している。それに振り回される鴨居・武藤・永瀬(と盲導犬のベス)の話。殺人事件ではなく、銀行強盗、恐喝、誘拐、強盗未遂などを裏面から解決する感じ?かな?
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎の魅力が詰まった本
今までで一番伊坂幸太郎を感じた。
流石の伏線回収と物語の進め方で
かなり読みごたえがあった。
これを読んだら伊坂幸太郎が好きになる。
嘘のような表現も交えつつ、
楽しく読めるためとてもおすすめできる。
ロクな親がこの世にはいくらでもいるとい
う言葉は、とても自分に響いた。
小説の楽しさを知りたい方におすすめ
Posted by ブクログ
陣内が面白くてクスッと笑える。一方で芯食ったようなかっこいいことを言ったり、行動したりもしていて惹きつけられた。
短編集はあまり見ないが、話がつながっているので読みやすく一気に読み切ってしまった。
Posted by ブクログ
「ヨコミチヨノスケ」みたいで好き。
この本のある登場人物が もし身近に居たら、、と思うとどっと疲れるだろうけど
こっちも人生 楽しくなりそう。
胃が痛くなりそうだけど。
Posted by ブクログ
時系列はバラバラだが、陣内という人物がいて繋がりはある。
短編集らしいが、まとめてひとつの作品
子供の時に体験することって非常に大事なんだと
特に親の愛を受けてきたかや親の生き方は大きな影響を与える。非行を働く少年は本人だけのせいではないと思う。
子供を救ってあげられるのは大人
Posted by ブクログ
奇跡を起こす男、陣内を巡る五つの物語。そんな奴はいる訳がないけど、いても面白い、どうなるんだ、全くやってられない、目が離せない。不思議な魅力の主人公を作り出すのは簡単ではないが、伊坂幸太郎初期のこの作品は陣内と彼を取り巻く何人かの友人たちによって、普通の生活がちょっと普通でない物語になって面白かった。
映像化を見たいとは思わないけど、続編は読みたい。しばらく伊坂ワールドを追いかけようと思っているので、陣内のその後も楽しみ。全然関係ないけど、横道世之介を思い出したりした。魅力的な男の話は面白いんだ。
Posted by ブクログ
初めての伊坂幸太郎作品。
面白い!変な言い回しがないのでストレートに伝わる。短編集と書いてあるが全ての話が繋がっているのでまさに「短編のフリした長編」だと分かる
陣内のハッキリした性格が癖になる。出てくる登場人物皆が魅力的で陣内との掛け合いを見るのが楽しい。家裁調査官のライブに行ってお父さんが歌っていると気づいた時に少年が驚くのではなく苦笑しながら「歌ってるの俺のお父さんだよ」と言ったのが良かった。
この章の「俺たちは奇跡を起こすんだ」というセリフが凄く好き
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎の世界観大好きかも、なんか全部を喜劇として捉えてるような達観してる陣内も好き。盲導犬を連れているから知らない婦人からお金を渡された永瀬に対して「ずるい」っていう陣内も好きだし、「関係ない」の【響きが心地よい】っていう表現がとても好きだった。
Posted by ブクログ
あー面白かったー!
陣内の常識はずれした行動、素直な発言、
時折妙な例をあげる言語の癖、
第三者からするとヤバいやつでしかないけど、
ちょっと友達になりたいと思ってしまいました。
ぜひ友達になってくださいなんて唐突にいうと
どう返答されるのかな。
キャラクターの中で、リアルにいたら好きになってしまいそうな永瀬。
知的で冷静、感性が鋭くユーモアもあり、そしてきっとイケメンなんだろうなと想像しました(特にインで惹かれました)。
伊坂さんは短編小説であり、繋がりのある作品が多く、だからこそただ、1人にスポットライトを当てるのではなく、多様な人たちの物語を読むことができワクワクした気持ちで読むことができます。
だからこそ本人の知り得ない奇跡が生まれていることのときめきを私たち読者はニヤニヤと感じられるのだと思います。
クスッと笑いながらも、感動がある作品でした。
(家裁のお仕事もこの本を読まなければ知らないままでした。)
Posted by ブクログ
陣内の屁理屈が癖になっていた。
白いカラスのことを薄い黒だとごねていたのが印象的だった。
一緒にいると疲れそうだけど気を使わないでいられる陣内の魅力が満載で楽しかった。
短編集ではあるが、それぞれの作品につながりがある。陣内が父親を殴る話がでていたが、クマの着ぐるみを着るバイト中であったことが最後の作品「イン」で判明する。
銀行強盗の犯人は銀行員全員や、時が止まったように動かない人は張り込みをしている刑事だったり、謎解きの要素もあって個々の話も楽しめる、充実感があった。
Posted by ブクログ
前回読んだのがアプリ登録前らしく、再読なんだけど記録がない。
短編集の時系列がバラバラなので、ササっと読んでしまうと誰がどれでこの人で?とごちゃごちゃになる。殺し屋シリーズはコードネームに変わったことでその点はスッキリしたのだろう。
陣内が主人公と記憶していたが、彼は個性が強すぎるだけで主人公ではなかった。記憶違いだ。
「奇跡を起こすんだよ」は好きなフレーズ。
Posted by ブクログ
とにかく陣内のキャラクターが強烈で、一瞬で心を掴まれました。誰に対しても遠慮せず、自分の理屈で世界をぶった斬っていく姿は痛快そのもの。現実に友人にいたら周囲は相当苦労しそうですが、物語の中で彼が放つ言葉は、どれも真理を突いていて痺れます。ギャグの軽快さと、ふとした瞬間に見せる真面目な正義感のバランスが絶妙で、ページをめくる手が止まりませんでした。
Posted by ブクログ
キャラの強い陣内という人物をキーに展開していく話。日常の中の非日常みたいな話が多い、短編の集合小説。信念を持った人間の強さを想像させられた。パンクスへの憧れが再燃
Posted by ブクログ
適当で済ませているのになぜか心を掴むのが上手い人っているよね。
とにかく頭と口がまわる人。
けど、魅力があるからと言って友達になりたい訳ではない人もいる。
それはきっと、周りの人に恵まれているんだよな。
人との出会いは偶然でもあり必然であるのかな。
Posted by ブクログ
とてもおもしろかったけれど、うまい感想がでてこない。やりたいことをやりたいがままにやる陣内。彼の自由な言動が奇跡を起こす。施しを受けた全盲の永瀬に対する「なぜお前だけ金をもらえるんだ、ずるい」。いじめられている子を助けるどころか殴り付け、いじめっ子を唖然とさせる。自信満々に告白して、玉砕したあとは、嫌がらせを繰り返す。全盲の人は普通の扱いをしてもらいたいのか、特別な扱いをしてもらいたいのか。陣内の言動はほほえましいけれど、考えさせられました。家裁調査官の仕事も興味深い。良い作品でした。
Posted by ブクログ
5つの物語が一つになって奇跡、が分からない。離婚調停の話の中で、少年の両親と離婚夫婦は出来過ぎた奇跡で、それも単体の物語内。銀行強盗の話、侵入強盗を父親にして家裁に来た少年の話、2時間警察が張り込んで時間が止まる話、最後の着ぐるみバイトの話、陣内と長瀬に関する話以外は脈絡なさそう。どれもミステリー調で思わせぶり要素があるので最後に本当につながるのかと期待してしまった。陣内が父親を殴ることが繋がり?