【感想・ネタバレ】チルドレンのレビュー

あらすじ

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

20年近く前に刊行された当時に購入し、幾度となくあった引っ越しや整理を乗り越えずっと本棚に残っている作品。
(これは蛇足だがこの文庫、刊行当時は619円、2026年現在は814円だそうだ)
数年に1度読み返すのだけど、時代を感じる描写もないので違和感なく読むことができる。
今回は続編のサブマリンを読みたいがために復習として読み返した。

この本は時系列が違うものの共通して登場する人物がいる連作の短編集で、適度に話が区切られているので細切れに読書をする人でも読みやすい。でも通して読んでも話がつながっているので面白い。
誰を中心とした視点での話の展開になるかは話毎に異なる。全編通して登場する、陣内という人物視点での話はそういえば一つもない。
陣内は無茶苦茶だが子どもには好かれるというのが読んでいるとよくわかる。滅茶苦茶だけど裏表がなく、信頼できるのだ。こういう大人に出会いたかったなと思う。滅茶苦茶だけど。

また、読後感は気持ちよく、少し胸がジンとするような話もあり、登場人物たちがどのようになっているのか、続編を読むのが楽しみだ。

0
2026年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

チャットGPTにおすすめされて読んでみたけどめちゃくちゃ面白かった。
陣内は本当にめちゃくちゃな奴で、言葉に一貫性がないし、適当で粗雑な感じなのに、妙に人を惹きつける。初めはこんな奴好きになれないと思ってたのにいつの間にかどうしようもなく好きになってた。

一番好きなのは「チルドレンII」の最後、陣内のライブのシーン。奇跡が起きる(起こされる)瞬間が本当に良かった。

子どもは親の情けない姿なんて見たくないんだ、っていうのは本当にそうだと思った。
「俺は生まれてからこの方、ダサかったことなんて一度もないんだよ」
死ぬ時にそんな風に言えるような人生を送りたい。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この物語の最大の魅力は、やはり主人公・陣内の存在に尽きます。彼は、平然と嘘をつき、物事を適当に済ませ、場の空気を読まない言動で周囲を振り回します。しかし、彼の行動は表層的な「不真面目さ」とは裏腹に、結果として周囲の人間の抱える問題を、最も人情味のある形で解決に導きます。
彼の「適当」な振る舞いは、私たち読者が無意識のうちに囚われている「社会の常識」や「大人の建前」といった、凝り固まった枠組みを揺さぶる力を持っています。彼の言動は、私たち自身が遠慮して言えなかったり、行動に移せなかったりすることを代弁・代行してくれるような、一種の知的で爽快なカタルシスを与えてくれました。

私が特に感銘を受けたのは、陣内の「裏表のなさ」です。
彼は、物語に登場する盲目の友人に対して、過剰な配慮を一切しません。「関係ねえ」という彼の言葉は、一見すると乱暴に聞こえますが、これは相手のハンディキャップを無視しているのではなく、一人の人間として対等に見ていることの証明です。
この対等な姿勢こそが、真の優しさや思いやりの形なのではないかと、深く考えさせられました。陣内は、表面的な「親切」ではなく、相手の存在そのものを認めることで、人と人との隔たりをなくそうとしているのです。
本から得られた洞察:柔軟であることの重要性
この作品は、私に「杓子定規な生き方から解放されること」の重要性を教えてくれました。
陣内は、過去の自分の発言や、社会で決められたルールに固執しません。必要とあらば、前に行ったことをあっさり覆し、より良い方向へ向かおうとします。
私たちは、「一貫性」や「正しさ」を重んじすぎるあまり、人生の可能性を狭めてしまいがちです。しかし陣内は、柔軟であること、そしてユーモアをもって変化を受け入れることこそが、人生をより豊かにし、周囲をも幸せにするのだというメッセージを体現しています。
「ああなりたいと思える人柄」の陣内を通じて、私たちもまた、過去に縛られず、もっと自由に、もっと人間的に生きても良いのだという、静かで力強い勇気をもらった気がします。
深く、そして温かい読書体験を求める方に、心からおすすめしたい一冊です。

0
2026年01月19日

ネタバレ 購入済み

伊坂節満載

保護観察官の大人たちと子供の話。俺の仕事は奇跡を起こすことだというフレーズを読みたいがためにたまに読み直してしまう。

#アツい #ほのぼの #感動する

0
2021年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どの話も面白かった。
1番好きなのは「チルドレン」、他の人質みんなが共犯者だという仕組みに驚いた、面白かった。

0
2026年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めての伊坂幸太郎作品。
面白い!変な言い回しがないのでストレートに伝わる。短編集と書いてあるが全ての話が繋がっているのでまさに「短編のフリした長編」だと分かる
陣内のハッキリした性格が癖になる。出てくる登場人物皆が魅力的で陣内との掛け合いを見るのが楽しい。家裁調査官のライブに行ってお父さんが歌っていると気づいた時に少年が驚くのではなく苦笑しながら「歌ってるの俺のお父さんだよ」と言ったのが良かった。
この章の「俺たちは奇跡を起こすんだ」というセリフが凄く好き

0
2026年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

陣内の屁理屈が癖になっていた。
白いカラスのことを薄い黒だとごねていたのが印象的だった。
一緒にいると疲れそうだけど気を使わないでいられる陣内の魅力が満載で楽しかった。
短編集ではあるが、それぞれの作品につながりがある。陣内が父親を殴る話がでていたが、クマの着ぐるみを着るバイト中であったことが最後の作品「イン」で判明する。
銀行強盗の犯人は銀行員全員や、時が止まったように動かない人は張り込みをしている刑事だったり、謎解きの要素もあって個々の話も楽しめる、充実感があった。

0
2026年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

英語で子供はchild
複数形になるとchildren
わかるか?そのくらい群れると人が変わるんだよ

これこれ!陣内の屁理屈こそ醍醐味!
短編集かと思えば視点と時系列が変わるだけの長編ストーリー

大満足の一冊

0
2026年01月19日

「小説」ランキング