あらすじ
プリンセスの日常には何かが起こる! ベストセラー『赤と青のガウン』の「その後」の日常を綴った彬子女王殿下の最新エッセイ集。挿絵は『きょうの猫村さん』のほしよりこ氏による描きおろし。 ――私は自他共に認める事件体質である。ささいなことから、めまいがするような大事件まで、日常的にいろいろ起こる。(「おわりに」より)―― 巻末には ○絵日記 キャンパスのプリンセスを訪ねて ○スペシャル対談 彬子女王&ほしよりこ を特別収録! 【目次】○「おおきに」の巻・雪の女王・飼い犬に腹を噛まれる・それは「皿」から始まった・一番近くにいる他人?・「離合って使う?」・入院で得た教訓・雨ノ日ノモノオモヒ・続「離合って使う?」 ○「もぐもぐ」の巻・クリスマスの水無月・虎屋のねじねじ・「モーモー」ノ情報求ム・「サトウ」と「シホ」・森のきのこ茶会・月みる月は・和菓子店逍遥・オヒシハナビラノヒミツ・新米祭の光と影・田植えが伝えてくれること ○「きょうと」の巻・神様の名演出・ぼんぼんの定義・送り火の夜に・コンチキチンを特等席で・京の三大祭り・春愁 ○「わくわく」の巻・ゲレンデの教え・「生きている」車・初めてのF1余話・サブちゃんと甲子園・長い夏休み・赤白ジャージに染まる街 ○「てしごと」の巻・たわし屋のぼんの贈り物・金一封・俵のネズミ・日本の神様は“分業制”・稲が聞く音・茶碗のワンと飯椀のワン・歳神様からのお年玉・神様のお米作り ○「にっぽん」の巻・白雨・ニッポンのお菓子・多様性の国、日本・鬼には鬼の・田んぼのある景色・田んぼには神様がいる・神様の飲み物・「神話に学ぶ」ということ・100年に1度のつながり ○絵日記 キャンパスのプリンセスを訪ねて ○スペシャル対談 彬子女王&ほしよりこ ○おわりに 彬子女王
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Posted by ブクログ
タイトルにもなっているだけあって、飼い犬の左馬助くんのエピソードのインパクトはすごい。
食べ物のエピソードがどれも素敵。なぜかお腹が減るのではなくお腹いっぱいの幸福感に似た心地になる文章で好き。
Posted by ブクログ
エッセイって本当に人柄がでる!
なんて素敵な方なんだろうとすっかり彬子女王のファンになっちゃいました。
彬子女王の暮らしや年中行事から日本の魅力も再発見できて、とても楽しい読書時間をいただきました。
次は赤と青のガウンを読みたい。
Posted by ブクログ
「赤と青のガウン」を読んですっかりファンになってしまった彬子女王のエッセイ。
タイトルがとにかく魅力的で、おもしろくないはずがない、という本。彬子女王の日常が綴られている。京都に住んでいて、大学で教えていらっしゃるということを、この本で初めて知った。生徒さんはきっと楽しいだろうなぁ(笑)
彬子女王の文章は、すーっと体に染み込むような優しさ?がある。ほしよりこさんの挿し絵も素敵。次作にも期待したい。
Posted by ブクログ
『赤と青のガウン』をまだ読めていないのだけど、こちらを先に読ませていただきました。
言葉づかいがていねいで美しく、ユーモアがあって、好奇心旺盛、常に学びの姿勢の方。
高貴な方なのに少しも飾らないところに惹かれます。
いつもお側(そば)についている皇宮警察の護衛官「側衛」さんとのエピソードにも、そんなお人柄が現れている気がします。
そして、日本文化をこよなく愛していらっしゃる。
大きな饅頭の真ん中に萩の箸で穴を開けて、そこから月を見る、「月見饅(つきみまん)」の儀式が面白い。
去年あたりから値段が高騰して、何かと話題のお米ですが・・・
日本人にとって、お米がいかに特別なものか、その原点を教えられた気がします。お米の中には八十八人の神様が宿っておられるのです!
日常、何かと不満を口にしがちな自分を反省して、日本に生まれたことをもっと幸せに思いたい。
ほしよりこさんの挿絵も素敵です。
さらっと素直でほんわかした彬子女王殿下のイラストはじめ、側衛さん、神様たち、和風の小物から、祇園祭の鉾(に乗られている彬子女王殿下がどこにいらっしゃるかすぐ分かる)まで、淡い色彩で、しかも特徴を捉えていて、とても楽しくページをめくりました。
Posted by ブクログ
珠玉のエッセイ集。「本当ですか?」という彬子女王殿下の周辺で起こる事件の数々、日本という国や皇室のご様子をさりげなく、繊細に表現される感受性と筆力。そして、やはり研究者と感じる理論的な文章構成。いつもながら初めての知識として得る事も多く、わくわくしながら拝読しました。皿から始まったエピソードと側衛さんの話が特に心に残っています
ほしよりこさんの挿絵は場面の切り取り方が秀逸。美しさとほっこりを堪能しました。
Posted by ブクログ
彬子女王を初めて認識したのは和樂の連載で、皇室の方がこのような活動をされていることに驚いたのを覚えている。それから気になり出したけど手は出さず…。それが突然、こんな親しみがある?題名で本を出されて手に取らないわけには行かないと、初めて拝読しました。……おもしろいっ!殿下の警護の京都府警や側衛さん、周囲の方々、学生さんと、とても慕われているのがとてもわかります。好きなエッセイは「多様性の国、日本」。日本人の寛容さが少し誇らしくなるようなそんな内容でした。
ほしよりこさんの挿絵にも殿下の人柄が滲み出ているようでほっこりします。
他の書籍も拝読いたします!
Posted by ブクログ
【心に残った】
・和菓子屋は季節や行事ごとに品揃えが変わり、たのしい
・収穫から田植えまでは新しいお米に感謝する期間。田植えがはじまると次の収穫のことを思いながら去年のお米に感謝する期間。
・未知の経験に対して「新しい世界への切符をいただく」
・「事件体質」なのではなく、事件を見つけるのがうまい
・日本の多様性→結婚式はチャペルで、お葬式はお寺で等
【感想】
彬子女王は日常のささいなことに喜びや感謝を見つけるのがうまいなあと思った。
中でも、未知の体験に対して「新しい世界への切符をいただけた」とか、「事件体質なのではなく事件を見つけるのがうまいと言われてハッとした」とか、目の前の事件に前向きな姿勢が自分にとっては目から鱗で、生活に取り入れたい姿勢だなとおもった。
Posted by ブクログ
彬子女王殿下のエッセイを読みたい人の1冊目にぴったりだと思う。タイトルの『飼い犬に腹を噛まれる』がもう面白すぎるんだけど、内容も最高。日本文化への造詣の深さ、京都での日常、側衛の方とのやりとりなど、学べて笑えるエッセイ。
印象に残ったのは、お印「雪」に込められた思いとエピソード、離合という言葉についての調査、虎屋のねじねじ、シイノトモシビタケという光るキノコのお話、新嘗祭について、茶碗と飯椀ではワンの字の偏が違うお話、神話を大切にしながら手作りで米作りをしていることなどなど、書ききれないくらいたくさんある。僕も日本が大好きなので、歴史を学びながら、自然と調和して生きていきたい。
Posted by ブクログ
「赤と青のガウン」があまりに面白かったので、新刊が出ることを知ってすぐに予約購入。期待を裏切らない楽しさだった!留学という特別な題材がなくても、どのエッセイも話題豊富で引き込まれる。和菓子を買いに行って財布を忘れたり、飼い犬に腹を噛まれたりと、日常の出来事もユーモアたっぷり。なかでも私のお気に入りは「もぐもぐ」の巻と「にっぽん」の巻。お米や和菓子、日本文化への深い愛情が感じられて、とても心地よく読めた。
Posted by ブクログ
側衛さんと「もぐもぐ」の巻が印象的。「サトウ」と「シオ」の歌、かわいい~!「月見る月は」、お菓子を再現するとらやさんさすがだし、お歌が素敵。タイトルと本文用紙の秘密も、いいわあ。
ほしさんのイラストがすっごく温かみがあって、好き!最後の対談も好き。
Posted by ブクログ
3〜4ページごとに話題が区切られていて、とても読みやすかったです。
著者が体験した事件という名の幸せのお福分けが微笑ましくもあり勉強にもなる1冊でした。
同じ著者の他の本も読みたくなりました。
Posted by ブクログ
『赤と青のガウン』が大変良かったのと、自分も美術史を学んでいたので、彬子さまには勝手に親近感を持っていた。
今作もタイトルと表紙見て即購入。やんごとなきプリンセスもわんこに腹を噛まれたり、『鬼滅の刃』読んだりするのね。クスリと笑えるエピソードもありつつ、日本文化についても学べる。
ほしよりこさんのイラストがまたいいのよ〜
Posted by ブクログ
本作も、研究者としての視点や、一般人には馴染みのない世界の話がたくさん盛り込まれており、非常に興味深かった。皇族の方は遠い存在に感じるが、エッセイで出てくるエピソードは身近に感じられるものも非常に多く、同じ今を生きている方なんだなと再認識させられる。
学んでおきたい、より深く知りたいと思う文化、考え方、知識が増えたので、少しずつ深めていきたい。
Posted by ブクログ
日本のお姫様の日常がちょっとユーモラスに描かれている。
三笠宮家としてお生まれになった彬子女王。
なかなか一般の人にはない日々の出来事。これがお姫様の生活かと思うのだけれど、決して想像している綺羅びやかさではなく、側衛さんとのいらずら心あるやりとり等に「くすり」と笑えてしまう。
また、彬子女王ご自身日本文化などに興味を持たれて、知識も多くおありなので、注目する事柄を魅力的に表現されていて読む手としても面白い。
Posted by ブクログ
彬子女王のエッセイを初読。まず彬子女王の言葉遣いが丁寧で読んでいて心地良い。
ラジオに出演されて(メディアに騒がれていたので)拝聴したことがあるが、皇族の方とは感じさせない特別な親近感をお持ちだと思います。その親近感がなぜあるのか、この本を読んだらなんとなく分かるかも。
彬子女王のことだけでなく、私たちの国、日本のことをいろいろな角度から学び直せる素敵な1冊でした。
Posted by ブクログ
自他ともに認めるプリンセスの日常で起こる事件という名の小さな幸せ、しっかりお福分けしてもらいました。
久しぶりに「猫村さん」の新刊を出したばかりのほしよりこの挿絵もピッタリ。
Posted by ブクログ
「思ったことを思ったまま書きたい」とあるように凄く素直で綺麗で、微笑んでいそうな文章。
「赤と青のガウン オックスフォード留学記」も読みます。
Posted by ブクログ
有隣堂で見かけて、タイトルが面白いし、ほしよりこさんのイラストも可愛いし、パラパラめくってみたら見出しも面白くて購入。
皇室の方の暮らしとか、宮中行事とか、京都での生活とか色々興味深かったし、文章も面白かった。
Posted by ブクログ
赤と青のガウンがとても好きだったので、発売日に書店へ向かって購入。奇しくもちょうど彬子さまが三笠宮家の当主となられたタイミングと重なり、若干さまざまなお話を目にしてしまいノイズになったかもと思いつつ…エッセイは素晴らしかったです!文章が読みやすいのかしら。赤と青のガウンよりよりいつもの生活、そして、皇族としての仕事やご自身が活動されている領域、日本という国の伝承などに関する知識なども散りばめられていて、なんだか読むだけで知らない世界を勉強できた気持ちになる一冊でした。ひねらず、正直に書かれている印象なのも読んでいて気持ちが良いです!ほしよりこさんの挿絵もお話もとても良き。文章から気品や知性を感じられて自分も気高くなった気分も味わえます笑
Posted by ブクログ
『赤と青のガウン』を読んで以来、彬子さまの大ファン!それはそれはすごい方なのだが側衛さんとの時間も楽しくコミュニケーションを取っているところが好き。挿絵のと雰囲気もぴったりで楽しかった。
Posted by ブクログ
著者である彬子女王殿下の穏やかな語り口で聴けたら、きっと一層味わい深いだろうと思いながら読み進めた。audibleにはまだ見当たらず、いつか耳でも楽しめるようにと静かにリクエストを送った。