あらすじ
スリム女性が好みな30代土肥恵太(女性経験なし)は、ダイエット界で「神」と崇められる叔母が営むダイエット教室のバイトを始める。任せられた業務は、途中で退会したリバウンドしているはずの元生徒たちを再入会させること。不本意な再会を果たした元同僚の小百合と一緒にさまざまな理由で痩せられない、痩せたいと願う女性と向き合うが……。痩せたい気持ちは誰のため? ギルティーフードとともにおくる新感覚ダイエット小説。
解説:寺地はるな
※本作品は2019年10月に刊行された単行本『ダイエットの神様』を文庫化に際し改題し、加筆修正をしたものです。
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南さんの他作品を読んだ時も、主人公の境遇が側から見るとドン底だったり、登場人物の口調が強めだったりで面食らったが、今作もなかなか。「心もデブ」など、グサっとくるパワーワードのオンパレードだった。
この作品自体がジャンクフードみたいに、濃ゆい味に慣れてくると手が止まらなくなるような中毒性があり、読むスピードも徐々に上がっていった。
ダイエット=ルッキズムと向き合う構図になっていて、どのエピソードも自分の価値観と照らし合わせながら、考えさせられる内容だった。
小百合に視点が替わる最終章だけ空気感が異なり、今まで土肥側からしか見ていなかったルッキズムの被害者たちが、どんな態度や言葉を投げかけられ、損なわれてきたかを追体験することになり、しんどかった。それ故、現在の小百合の強さが光るし、この物語を引っ張ってきたのは彼女だったと確信する構成だった。
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面白かった!これはいずれ読み返すと思うし、お気に入りフレーズが沢山あった。
タイトルから気になってたのと南さん割と好きなのと、自分が今絶賛ダイエット中なのもあり、「ダイエットのやる気出させてくれるかな〜」なんて気持ちで読んだのだけど、いや逆!笑 ギルティフードの多いこと多いこと!笑 トッポギ食べたい!ペヤング食べたい!
私も昔っからポチャ子で「痩せたらかわいくなるのにね?」を地で行くタイプだったのだけど、そのせいもあって自己肯定感なんて皆無だったし無事に標準体重以下になった今でも「なんだかなぁ」と思っていた。でも!なんでそんなこと他人に言われなきゃいけなかったんだろう!小百合が恵太を散々貶してくれているシーン見て確かに……!って思った。男ってなんで男ってだけなのに太った女より自分が優位で批評できると思ってるんだろう!?中学の時私に足太いって言ってきた男子〜!お前だってチビでブサイクだったじゃん!(毒吐き許してください笑)
結局他人が他人のことを批評する権利なんかなくて、自分が自分を認めてあげることが何よりも大事なんだよね。
美味しいものはもちろん大好きなんだけど、今のところダイエットしてる自分のことを好きでいられてるので、私は引き続きダイエット頑張りたいと思います。
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すごいタイトルとすごいセリフの応酬だな…と思いつつ、テンポとリズムが良いので思わず笑ってしまう。
痩せてキレイになってハッピー!ではなく、
痩せてる太ってる関係なくありのままの自分を愛しましょう!でもない、スカッとする話とそうでない話と過去の自分への反省と過去に言われたことの思い出し怒りと合間に出てくるギルティーすぎるおいしそうな食べ物が全部合わさって、読後は頭と胃がぐるぐるしてました、笑。
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面白すぎた!
わたしも体型がかなりコンプレックスだから手に取ってみた。
思ってたより遥かに面白くて良い作品だった。
辛口なんだけどテンポよく読めて、生きる勇気をもらえる本。
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美味しそうな表紙とタイトルに目が止まり、帯の言葉でも惹かれて購入。
この2人でやって行くの?大丈夫?と思っていたけど、人と関わって行くに連れて、変わっていく姿、そして、元々の目的に疑問を持つ。
わたしの周りにもこういう人いたな…(トラウマ)。とか、ダイエットという事に関して、共感する事沢山あるし、ダイエットということを後押しする訳でも止める訳でもない、でも、自分を後押ししてもらえるそんなストーリーでした。
素敵な言葉があって、
わたしは自分のために仕事して、自分のためにダイエットして楽しく生きる。それでいい。男の人に認めてもらえなくてもいい。
あと、わたしの心の脂肪もかなりついているので、削ぎ落としていきたいです。
自分が楽しく生きる事が1番だよねって改めて思いました。
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YABUNONAKAの長岡友梨奈と
痩せたらかわいくなるのにね?の福田小百合は
似て非なるものの同じ匂いがするんだけど。
容姿に自信があり年下と付き合ってます
キツイ性格ですが何か?な友梨奈と
デブスだけど仕事は出来る。
でも
年下をストーカーして
警察に突き出されてしまう小百合。
同じ性格のキツさを持ってる。
鋭利な刃物のような言葉を吐く。
文章の重さやグロさがぜんぜん違うけど同じ人の深淵。
男性陣の女性に対する陰口と悪口が
えげつないので(本音と思われる)
強烈だったためか
去年か今年はじめあたり読んだ
YABUNONAKAを想起させた物語だった。
設定はもちろん違うのだけど。
深淵を覗いたら、
その深淵もこちらを覗いてるっていう
けして楽しい読書体験は得られない概要であるが
こちらは軽いタッチなので読みやすい。
寺地はるなさんの解説も良かった。
Posted by ブクログ
ダイエット中の自分としては気になった題名。とにかく小百合とのやり取りがバカバカしくて楽しいのが中心。
外見。確かに大事だ。でも他人にどう見られるかを一番に考え過ぎると訳が分からなくなる。この話を読んでいるととにかく好きな物を食べたくなった。
どれだけ食べて、どれだけ太ろうとその人の選択。他人が上から言うことじゃない。
ただ太り過ぎて病気になった自分にはもう出来ないと思った。脂っこいのももうそんなに食べれない。添加物とかも気になってしまう。
そんなんを気にせず食べたいものを好きなだけ食べれるってのは幸せなのかもしれない。
その人次第だね。
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タイトルと装丁が気になって購入しました!
本を読みながら笑ったのっていつぶり?!と
思えるようなとても面白い作品でした!
ダイエットをするきっかけは人それぞれで、
その中でも挫折したり、成功したり、葛藤したりと
様々な悩みが浮き彫りになって
とても読み応えがありました!
登場する人物たちを応援したくなる作品。
ダイエット食が主に出てくるのかなと思いきや、
それ以上に美味しそうな食べ物たちが
たくさん登場し、読みながら胃もたれを
起こしそうになりました。笑
ダイエットはいつからやっても遅くない!
そう思わせてくれる1冊でした!
Posted by ブクログ
このピンクで可愛くて美味しそうな装丁とタイトルに惹かれてしまい購入。そしてこの作品を読んだら私もダイエットのやる気が出るかもと若干期待していましたが、いい意味で裏切られました。
主人公もその周りの人も口が悪すぎる。凄いイラッとくるタイプの登場人物が出てきて腹が立ちましたが、そんな事は忘れるくらいツッコミだったり、テンポが良くて気づいたら笑っていました。
色々あるけど何だかんだ心温まる、そんな作品でした。個人的に洋画の「アイ・フィール・プリティ」を観た後と似たような感情になれて久しぶりにわくわくしたー!!私この作品好きです!
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ダイエットを頑張れない自分に喝を入れるために購入した本
だけど、ダイエットして痩せて人生ハッピーになる!というような本ではなかった
自分のありのままの体を愛そう!デブでもいいんだというような本でもない
明るくコメディに描かれているけど、小百合を筆頭に登場人物達の人生はなかなか過酷
辛い人生の中で、世間の価値観や誰かのために自分がダイエットする必要はない
自分がどうなりたいか、どうありたいかを考え、自分が好きな人たちと楽しく生きていくのがいいのだよと伝えてくれている本
1番好きだった話は、「にんにくの効能」
側から見たら全てを持っているように見える人もその人にしかわからない悩みを抱えている
美人な人も、自分が美人じゃなくなったら周りの人は離れていくのか?って不安に思ったりもする
自分の成長のために過去を振り返ることは大切である
やっぱり人がどうとか、世間がどうとかそんなことよりも自分はどうしたいのか?って考えて行動することが大切〜!
Posted by ブクログ
食べることとは生きることなのかも。食べ方を決めることは、生き方を決めることなのかもしれない。
童貞の土肥恵太は、前職の女性上司の小百合と共に、叔母のダイエット教室を途中退会した女性への再入会を薦めるバイトを始める。
でもこの本はダイエット小説ではないのだ。痩せてハッピーエンドな訳でも、過度なダイエットは健康に良くないから太っている自分を認めようという話でもない。
ダイエットに失敗した様々な女性を通して、ダイエットとは、体型とは、容姿とは、幸せとは、どう生きるのか選ぶ姿が、生き様を選ぶ女性の姿が描かれる。
この本は連作短編になっており、またかつ軽い筆致で書かれているのでかなり読みやすい。
クソとかデブとかブスとか童貞とか汚い言葉は並ぶものの、ぜひおすすめしたい本だった。
↓↓好きな箇所↓↓
「自分の食うものぐらい、自分で選んで食いなさいよ!」
「自分が食いたいものを食う、それでいい。食べることに言い訳も罪悪感もいらないんだ」
「あたしは自分の意志で食べてきた。その自分の選択の積み重ねで、今のこの体形がある。
それを認めるよ。あたしは太ってる。この肥満体形は、あたしが作った。年齢でも環境のせ
いでもない。でもいい。それが自分の足で立つってことだよ」
(略)
「そうだよ。あんたね、デブでもオッケーなんて価値観の国なんて、どこを探してもないよ。
アメリカ人のデブだってみんな苦しんでるよ。あんたが自分で決めるんだよ。 ここはデブで
もオッケーな世界だって。人に決めてもらうことじゃないんだよ」
「ダイエットする前に、そのブスな顔をなおせって思ってるんでしょ? わかってる。 他人がわたしをどう見てるか、わたし、ちゃんとわかってるから」
「ととととにかく、あなたたちに心配されなくたって、 幸子さんはきちんと仕事をして、自
分のご飯代は自分で稼いで、趣味に打ち込んで、適度な運動もして、まっとうで充実した人生を生きてます! 以上!帰ります!」
「今の恵太さんの言葉で、気づいたわ。誰かに愛されたことがないわたしは不幸って、まず自分がそう思ってた。でも、そういうのはやめる。わたしは自分のために仕事をして、自分のためにダイエットして、 楽しく生きる。 それでいい。男の人に認めてもらえなくてもいい。(略)」
だからといって同情はしない。それはあの人自身の問題だ。
あたしがこれからすべきなのは、誰のことも比べたり否定したりしないこと。そして、同じ苦しみを持つ人を、一人でも多く助けること。
それが自分を否定しないことになる。何歳でもやり直しができるのだ。遅くない。全然遅くない。
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ダイエット本だと思ってたら騙された!
登場人物たちに品性というものは感じられなかったし、著者は世の中こんなやつらしかいないと思っているのか?と思ったがこれが面白いと思った私も同じなのかもしれない笑
みんな、だれかを気にして生きなくて、いいんだ、
と思った。
解説の寺地先生は、文庫になったからいろんな人にすすめやすくなった!と書いていたけどどんな人にすすめればいいのだろう?
Posted by ブクログ
●口が悪いし悪口ばっかりだけど思ってることを代弁してくれてるような痛快さもあって嫌な感じはしなかった。
●太ってるのがダメとも思わないし誰かのためにやりたくもないダイエットをする必要はないけど、食欲抑えられなくてブクブク太ってる人はやっぱり醜いとも思ってしまうし、自分の中ではなんだか消化不良な話だった。
Posted by ブクログ
土肥恵太は、新卒で入った会社を上司からセクハラを受けて辞め、派遣会社ではおばさんのストーカーにメンタルをやられて辞め、今は叔母が営むダイエット教室のバイトをしている。
任せられた業務は、途中で退会した人たちを再入会させることである。
そのリストの中に、元同僚でストーカーおばさんの小百合がいて…。
いつのまにか、小百合もダイエット教室の仕事をするようになる。
ストレートなタイトルから太ってる人が華やかに変身するのが見えるのかと想像しそうだが、外見じゃなく内面のことである。
痩せることは綺麗になること、そして幸せになるというのが正解なのかを提示している。
けっして暗くならないのは、三十過ぎて童貞で意気地なしでキモいと言われている土肥とのやりとりに笑えるのである。
小百合の言葉のチョイスが凄すぎて怒涛のユーモアに何度も笑ってしまうのだ。
人の弱さや醜さも笑いがあることで救われる。
何より気の弱い土肥恵太が、けっしてその人を否定しないことや最後まで黙って話を聞いていることで、女性は自分の意志で次に進めるのではないのかと感じた。
Posted by ブクログ
会社で受けたセクハラにより会社を退職し、無職となった「俺」である土肥恵太がダイエット教室の勧誘のため、元同僚である小百合と共に、今まで入会したものの挫折したりリバウンドして退会した女性たちに会いにいくことになる 勢いのあるキレのいい小百合の言葉と個性が強い各章のターゲットたちのキャラクターが一気に読ませる 全体的に流れる自己肯定を促す流れとクソみたいな男たちを一蹴していく様子は読んでいて爽快感がある ただモヤモヤとするのは退職まで追い込んだ主人公へのセクハラや常時行われる罵詈雑言に含まれているセクハラがどうにも軽い扱いなことだ 男から女に行うことに対して、女から男に行うことには随分と鈍感な印象がある
最後の章は小百合目線となるが、母の遺したものの怖さと言ったらない ふとイグアナの娘を思い出した
Posted by ブクログ
ダイエット教室で途中退会した元生徒に再入会させるために会うことに・・・
痩せたいと願う女性達が向き合っていることとは・・・
ダイエットに対する女性の気持ちや世間の考えが知れます。
そして。小百合と恵太のやりとりも毒すぎて面白みのある小説です。
ダイエットって綺麗になるためや健康のためなど、本来は自分のためなのに結果的には他人のためにやっていることが多い。
自分の体は食べたものでできている。
それを他人に決めてもらったり、自分の好きなものを我慢したり、それを言い訳にせずに自分の軸を大切に生きていきたいと思いました。
少し、ダイエットに対する考え方が変わりました。
まさに体脂肪率ではなく心脂肪率を確認するためにはいい小説です。