【感想・ネタバレ】水たまりで息をするのレビュー

あらすじ

ある日、夫が風呂に入らなくなったことに気づいた衣津実(いつみ)。夫は水が臭くて体につくと痒くなると言い、入浴を拒み続ける。彼女はペットボトルの水で体をすすぐように命じるが、そのうち夫は雨が降ると外に出て濡れて帰ってくるように。そんなとき、夫の体臭が職場で話題になっていると義母から聞かされ、「夫婦の問題」だと責められる。夫は退職し、これを機に二人は、夫がこのところ川を求めて足繁く通っていた彼女の郷里に移住する。そして川で水浴びをするのが夫の日課となった。豪雨の日、河川増水の警報を聞いた衣津実は、夫の姿を探すが……。女性が主体として生きていくことの難しさを描いた物語。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

フィクションだけどこれが今を生きる私たちの現実だなと思った。
賃貸マンションに住んでいるとご近所さんを気にしないし、街中を歩いていて変わった人がいてもその場では気になるものの翌日には記憶から消える。
旅行などで田舎に行く時、空気が美味しいとか、深く呼吸ができてそれだけで充実感を味わうのは、きっと都会に住むことに疲れているのだなとしみじみ思った。最後の解説まで読んで完成する一冊。

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

夫がある日からお風呂に入らなくなる話
読み終わったあと、こわって呟いてしまった
高瀬先生の本はどれも救いがあるようでなくてすき
”それがまるで愛の証明であるような気がして安心する。
安心していると気づき、また頭の中で自分を責める。p153”

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2026年05月11日

Posted by ブクログ

いつになったらお風呂に入らなくなった理由が明かされるのか気になり読み進めたけど結局分からず。
でもそれでいい。引き金になるものは色々あったんだろうな。
自分は妻という立場上、夫のことを心配した方がいいんだろうけど本当のところはどちらでも良い(パートナーとして大切に思っているけど本人がお風呂入りたくないのなら仕方ないよねみたいな)
実家の金魚のストーリーを持ってくるあたりめっちゃ良かった。結局同じよねー。
後味悪いタイプの内容としては本当にベストだった。

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

高瀬隼子さんを知ったのは、「おいしいごはんが食べられますように」。今回で2作目。

以前にも思ったが、こちらの作家さんは読者との距離感が絶妙だ。読み進めていくうちに物語と現実との境目がぼやけていくが、決して足を踏み入れさせない。少し離れたところから、"あなたもこういう人間でしょ?";と静かに突きつけてくる。

目を逸らすことが許されない居心地の悪さは、自分はハズレものではないと信じたいからなのかもしれない。

世界を窮屈にしているのは、一体誰なんだろう。

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2026年04月05日

QM

購入済み

おもしろい

話題になっていたから気になって手に取ってみた。始まり方といい、途中の描写もすごく引き込まれたけどラストはちょっとよくわからなかった。急に風呂に入らなくなった夫を目の前にして、入ってほしい気持ちと、もうそれでもいいじゃない、と奥さんもどうしたらいいか途方に暮れたに違いない。心の葛藤がよく分かる内容だった。

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2024年09月16日

Posted by ブクログ


風呂に入らなくなり雨水で体を拭う夫と生活する話

2021年上期芥川賞候補作。選考当時大変好きで個人的に推していた。なんとなく結婚した子どものいない男女の、愛していないわけではないが手も差し伸べない曖昧な混沌がとてもいい。この生温さを何と言おう

選考委員である平野啓一郎さんは絶賛していたが、山田詠美さんの「何しろ長過ぎる。ずうっと水浸しになっている」には笑った。確かに!選評は大変面白いので読んでみるとよい

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

文庫化したタイミングで、ナツイチで話題になっていた作品。
中々に、グサッとくるシーンやセリフが多かった!
ストーリー設定は至ってシンプル。
「夫が突然風呂に入らなくなった」
水道水がカルキ臭く感じてもう無理とのこと。
体を洗うのに使うのが、ミネラルウォーター→雨→川と、次第にエスカレートしていきます
「夫の体からすえたにおいがしていて、服にいくら消臭スプレーや香りの強い柔軟剤を使っても、もう隠し切れなかった。」
→始めのうちはスルーできていたレベルのにおいも、水で少し流すだけではどんどん誤魔化しの効かないレベルになっていく。
大好きな人がとんでもない異臭を放つ存在となる。
この絶望は凄いのだろうなと、読んでいてしんどい追体験をしました。
「どうしてしまったのか。これからどうするのか。泣きそうになり、思わず立ち止まる。涙が出て来るのを待ってみたが、出なかった。泣きそうになったらまだマシか、と冷静に考える。」
→夫が風呂に入らなくなり、においや体についた汚れも目立つようになる。
客観的に見て非常にまずい状態のように感じますが、主人公の衣津実の向き合い方が、どこか他人事というか、そこまで深刻に考えていないというか。
「え?そんな感じでいいの?!」「まず病院連れてかないと!」と思わずつっこみたくなるシーンが沢山ありました。
「何かが狂ってこうなっているのだとしても、彼がぶるぶる手足を揺らして笑っていられるなら、それでいい。」
→決して夫の事がどうでもいいわけではなくて、夫のことは大好きで、夫が元気に生きてるなら、別に仕事を辞めても義母に恨まれても、風呂に入らなくたって私はいいよって思えるところがまた彼女の強さであるのかなと感じました。
(と同時に、やはり2人だけでは解決できない問題も世の中にはあるので、解決した方がいい問題は第三者に相談してみるのもアリなのかなと感じました)
解説含め160ページ台の、大変読みやすい長さながら、高瀬さんの素敵な文章表現が凝縮されていて、どんよりした邦画を観たような感覚になりました。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これまで普通に働いていた夫が、突然お風呂に入らなくなる話。

高瀬隼子さんは、不快感を描くのが抜群に上手い。夫の汚れていく過程がリアルで、嗅覚が過敏なわたしは文字を読むだけでもちょっと気分が悪くなるほど。

そんな夫を否定せず、寄り添う⾐津実は気長というか、こういう愛情もあるな‥と読み進めていくと、だんだんとそんなきれいでシンプルなものじゃないと気付かされる。

幼い頃に雨上がりの川で拾った魚「台風ちゃん」と彼女の関わり方から見えてくる、彼女の本質が怖い。そしてそれを踏まえた上でラストを読むと、本当に狂っているのはもしかして⾐津実なんじゃないかとすら思ってしまう。

ここからネタバレを含むけれど、⾐津実は愛情深いとか見守る懐の広さがあるとかじゃ全然なくて、ただの無関心なんじゃないだろうかと思ったりした。水道水が嫌だという風呂に入らない夫にミネラルウォーターを買ってきたりするのは、世間体だったり常識的に臭いのはあかんでしょ、という外に向けたパフォーマンスであって、彼女自身は一貫して無関心なようにも思える。

汚い水の中に放っておかれても生きていた台風ちゃんと、夫の姿が重なる。

そして、壊れていく夫を間近で見ながらも「うつ病なんかじゃないでしょ」と見て見ぬ振りをした結果は、台風ちゃんと同じように残酷なものだ。

他の方のレビューを見ていると「台風ちゃんの呪い」とか「夫は台風ちゃんの生まれ変わり」とか面白いものもあるけど、わたしは単純に⾐津実の内面の残酷さを描いたお話だと受け取った。

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2026年07月03日

Posted by ブクログ

平穏な夫婦生活が、
「風呂に入るのをやめた」ことをきっかけに、
ゆっくり変化していく。

風呂に入らない夫の影響で、
周りの目が気になり、義理母の小言は増していく。
夫は体臭がハラスメント扱いで退職へ。
夫婦は、東京を離れ妻の地元へ引っ越す道を選ぶ。

読み進める中で、夫への愛ではなく、
流れのままに冷静に対処していく印象を受けた。

ただお風呂に入らないだけで、こうも人生が変わっていくのものか。でもこういう時って、離婚という選択肢はないんだよなー。それはよくわかる。

夫は最後どうなったんだろう。

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

衣津美と夫のやり取りが微笑ましいなと思う一方で、踏み込んだ方が状況が好転するのか、それとも踏み込んだら全てが壊れてしまうのか、夫婦間でも距離のとり方が難しいなと思った。

衣津美は踏み込むことから逃げて、夫が弱いせいだと結論づけていて、現状を甘んじて受け入れている。
義母の「おままごとみたい」な夫婦という言葉に縛られて可哀想だと思う一方で、結果的に夫婦の様子を伺う義母は常識の範囲内で行動しているようにも思われた。最後夫はいなくなったのではないかと個人的には思った。

『おいしいごはんが食べられますように』より、個人的にはこちらの作品の方が好きだったので、読み返したいなと思った。

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2026年06月20日

Posted by ブクログ

”普通”に生きる事の圧力に耐えながら生きる事の難しさ、現代社会では誰しもがその圧力の中に生きていて、何かをきっかけに人は簡単に狂ってしまう、そういった怖さを感じる小説だった。

東京に住むどこにでもいそうな中年の夫婦の夫がある日職場での些細な出来事をきっかけに風呂へ入らなくなる。
次第に体臭も尋常ではないほどのものとなり、仕事を辞めざるを得なくなり、地方へ移住することとなるが・・・という話。

社会では"普通"に生きる事を求められる。
例えば、ある程度の年齢になったら結婚をして、結婚をしたら子供を持つもの、それが当然だと言うように。

そこからずれてしまうと異端扱いで生き辛くなってしまう。そんな生々しさが感じられます。

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2026年06月03日

Posted by ブクログ

高瀬さんの文章は本当に人間を捉える力がすさまじいなと思う。
世の中のいろいろな小説を読んでいると、登場人物は大抵、悪人以外はまともな人間に描かれることが多く、私はたまにうっすら白けてしまうことがあるのだが、高瀬さんの作品の登場人物は誰もがみんなまともではなく、でも人間ってみんなそれぞれどっか変なんだよなと思わされる。
高瀬さんの紡ぐ文章がどこまでも冷静でシビアなところが好きだ。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

文章を読んでいて何か掴めそうって思えたりもしたけど、結局何も分からないまま終わってしまった。いつかこの感情の答えが見つかるようになるのだろうか。不思議な読後感を味わえた。白黒をつけすぎないことも、きっと人間には必要なことだ。

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2026年05月15日

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一年以上積読にしてた本。最近父にお風呂に3日以上入らないのはちょっと…って話をしたばかりだった。この本を読んだあと父はもしかしたら…と思ってちょっと怖くなった。読むタイミングがバッチリすぎてちょっとから更に怖くなった〜

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

『おいしいごはんが食べられますように』がとても良かったので読んだ。
神の視点から描いた『おいしいごはん〜』に対して、衣津実の主観のみで描いた本作は思考の転換についていくのがしんどくて、テイストがちょっと違った。
読後感は良い。愛だけで片付けられない社会の欠陥を描き出すのがうめえ。

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

そこが物語のメインじゃないとわかっているのに、もうお風呂のことしか考えられん。お風呂に入っていない夫の描写が生々しくて強烈で、お風呂嫌いのワイもさすがにお風呂の大切さを痛感。途中までは他の高瀬作品に比べていまいちかなァと思って読んでいたのが正直なところなんだけど、物語の終わり方が個人的にすきだったのと、あとは解説を読んで納得した部分もあった。やっぱり刺さるところが必ずあって、相手を心配して必死になることを「愛の証明のような気がして安心する」って表現できるところとか、ほんとこの作家は…(褒め)ってなった。けど、やっぱりお風呂だ。お風呂嫌いなのに、こんなにお風呂のこと考えたことないよ。うあああ。

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2026年04月29日

Posted by ブクログ

『夫が風呂に入っていない』そんな一文から始まる物語は、鬱病を描いた作品かと思いきや、もっと繊細で、簡単には言葉にできないものだった。

地方出身の妻と、生まれも育ちも東京の夫。20代半ばで結婚し、子どもには恵まれなかったものの、穏やかに暮らしていた二人。ところがある日、夫は飲み会で後輩に水をかけられたことをきっかけに、水道水を受けつけなくなってしまう。

風呂には入れない。でも、ご飯は食べられるし、テレビも観る。会社にも行ける。だから単純に病気と片づけられるものでもない。その絶妙な違和感が、物語に静かな不穏さを漂わせていた。

変わっていく夫を前に、原因を追及せず、無理に変えようともしない妻。その姿勢は、優しさなのか、戸惑いなのか。それとも恐れなのか。読む人によって受け取り方が変わるだろう。

ハッピーエンドを期待していたぶん、ラストには見事に裏切られた。最後の妻の行動には、どこかホラーのような怖さもあり、読後もしばらく余韻が残る一冊だった。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

夫婦仲も良く話し合いもできるのに、「その方が良いから」だけで選択していく2人の成れの果て。
弱い夫にイラつき共感は出来なかった。が、想像できる上で一番残酷なラストシーンは好き。高瀬隼子さんの筆力はやっぱり素敵。

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2026年04月20日

Posted by ブクログ

夫婦関係における妻から夫への距離の取り方とか、妻と義母との関係とか、壊れていく人に対する向き合い方とか、逸脱に対する社会の不寛容性とか、様々なテーマが内包された作品だと思うけど、自分はそのあたりの難しいところからはいったん離れて、「夫が風呂に入っていない。」というパワーワードで始まる、「臭い」という多くの人が生理的に嫌悪感を抱く要素に対して、周囲の人々が苦悩する様子がシンプルに面白かった。
全体的に何ともいえない息苦しさを感じるのだけど、それがあのラストシーンで一気に解放されるのだとしたら、実はこれ結構怖い小説だったんじゃないかという気がしている。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

不思議な、だけどリアルな夢を見たような読後感。少し映画「怪物」を思い出した。
やっぱりこの作者はすごい、これを思いつける、書けるのがすごいと思う。どういう思考回路で、何を考えて書いているんだろう

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2026年07月13日

Posted by ブクログ

「自分は何をどうしたいのか」を考える時、

「普通の人ならどうするか」
「他の人から見たらどう見えるか」
「どういう答えを出せば、自分が思う“いい人”っぽくなるか」

みたいなことが頭の中でぐるぐるして、結論を出すことが多い。

けど、それを繰り返すと、
「結局私という人間はなんなのか(裸の自分はどんな姿をしているのか)」が、本当に分からなくなる。

そんな私にとって、
川で裸になって水浴びをする(水浴びをできる)研志さんは、なんだか不思議と羨ましい存在に写りました。

人が、“純度100パーセントのその人自身”であり続ける、ということが本当に難しい現代。

都会でも田舎でも、
人と関わりを持って生きている以上、裸の自分になるのはきっと死ぬまでに無理なんだろうな、とちょっと絶望しました。苦笑

自然に浸りに、近々奥多摩にでも行こう。

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2026年07月09日

Posted by ブクログ

普通に生きるってとても難しい。
何か些細なことをきっかけに狂ってしまう、元の生活に戻れなくなるって誰にもいつでもありうるこんな世界。

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2026年07月09日

Posted by ブクログ

大切な人がいても、突き詰めるとやはり自分の方が大事で、それが他人というものなのだと思った。
初めての高瀬作品だった。他のものも読みたくなった。
1日で読めた。

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

『おいしいごはん〜』『いい子のあくび』とは異なるテイストの作品。
自分が衣津実と同じ状況になったら一体どうするのだろうか。
徐々に狂っていく夫に「大丈夫だよ」と言いながら絶えず周囲の目を気にし、寄り添う態度をとりながら心配よりも微かな苛立ちに変わっていってしまうのかもしれないと思って怖かった。
夫の変化を尊重し、耐えがたい異臭を纏っても隣で日常生活を送り続け、終いには仕事を辞めて故郷に帰る。これだけ聞くと、とてつもない愛がそこにあるように感じるが、そんな単純な感情ではないのが嫌にリアルである。

愛した方がいいから愛しただけだと、ほんとうに思うの。(p.131)

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2026年06月01日

Posted by ブクログ

お風呂に入らなくなった夫と、どこまでも見守る妻との物語。
夫を見守る妻の心の揺れ動くさまが緻密に書かれており、読者に息苦しさを感じさせる。
大切にされても死んでしまうし、大切にされなくても生きてしまう。
普通の定義とは何なのか、生きることの難しさを感じさせる一冊だった。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

いつ自分にもそうなるきっかけに出会うかわからない。
人ごとじゃないなと感じた。

いじめ問題など、した側は悪いことをしたとも思わず、何も考えずに今まで通りの生活がてきる。
された側は辛い感情を忘れることができず、生きていかないければならないのが不公平だ。

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

何も明かされないまま終わってしまい、
でも、それでいいんだろう。というのが読み終わり直後の今の気持ち。
なるようになるしかないだろうという諦めなのか、なるようになってしまえという期待なのか。
どちらとも取れる話だったなあと思う。
一見思い入れはないように見えるけど実は心のどこかにきちんと大切に想っている部分が人間にはきっとあるんだろう。そうであって欲しい。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の旦那が風呂に入らなくなってから物語が少しずつ変化する話。
読み進めていくと風呂に入らない旦那の生活が書かれている大部分であるが何故か読むと止まらなかった。
表現のしかたが良く、飽きずに読破できました。
随所に主人公の回想もあり、読み終えた後の余韻に浸れます。
改めて小説家の凄みを体感した一冊です。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

頭の中を意識した時点で自分にすら嘘をついて少しマシなことを考えていたことに自動的にしているそれが普通なんだと思う。この作品はそういう嘘が限りなく少ない…誤魔化さないからこそ怖い。最後の展開は恐怖体験。風呂の文字がゲシュタルト崩壊しそう笑

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2026年04月30日

Posted by ブクログ

人はモノじゃないから、どういうことを「壊れた」と定義するのかというのを考えさせられた。
なんだか当事者達が全部他人事で、みんながみんなどうする?の答えもなく、流されていったんだなと思った。
ただ、2人にとってそれがいい事なのか悪い事だったのかはもう誰も分からないけれど。

こういう本は、自分だったらをすぐに考えてしまいがちだが、「お風呂入らなくてもいいかな?」だったら自分の意見が言えるが「お風呂入らないことにした」だったらどうするかなと思った。
その決定に至るまでの気持ちを教えてほしかったと思うかもしれない。

最後も、結局はっきりとは誰も教えてくれなかったけど、そうしたかったんじゃないかなとぼんやり思った。
それはそれで、幸せだったのかもしれない。

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2026年04月21日

Posted by ブクログ

ずっと気になっていた作品。
文庫化をきっかけに。
ある日、衣津実は夫が風呂に入っていないことに気付く。夫に問うと「風呂には、入らないことにした」と言う。それから夫は奇妙な行動をするようになり…。もしかして、今、夫は狂っているんだろうか。
読んでいる間、私が衣津実だったらどうしていただろうと考えていた。夫を病院に連れて行くのだろうか、誰かに相談しているのだろうか…。読む前は不思議な設定に興味をそそられていたけれど、読んだ後、これは誰にでも起こりうる夫婦の物語だなと感じた。

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2026年04月25日

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