ユリゴコロ

ユリゴコロ

561円 (税込)

2pt

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題されたノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。この一家の過去にいったい何があったのか? 絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へと辿り着くラストまで、ページを繰る手が止まらない衝撃の恋愛ミステリー! まほかるブームを生んだ超話題作、ついに文庫化!

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ユリゴコロ のユーザーレビュー

突然の不幸が次々と家族を襲うさなか、実家の押入れから発見された「ユリゴコロ」というタイトルの奇妙なノート。そこに書かれた「殺人鬼の半生」は一体誰のものなのか。それが判明する時、彼の現実も動き出す…!
「ユリゴコロ」というノートに綴られた殺人の記憶は、目を覆いたくなるほど残酷で、全くもって共感しがたい。しかしその柔らかな文体からは、どことなく人間に対する不器用な愛情らしきものを感じてしまう。
作品自体が小説であるのに、作中でも「書かれていることが真実だという直観から逃れらなかった」と述べられているように、このノートの内容はフィクションの類ではなく、本物の手記なのでは?と思えてしまう。その表現力は圧巻。
後味の悪いミステリー「イヤミス」に挙げられる作品だが、不思議と人間の暖かさが余韻に残る作品です。

4.3
Rated 4.3 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    展開読めず最後、え!まじか!!と。
    前半は淡々と行われる殺人の独白がベース、後半は愛ある物語へと流れが変わります。
    お父さん…
    ネタバレになるので多くは語らず。とても面白かった。これだからミステリーを読むのはやめられない。

    0
    2025年04月10日

    Posted by ブクログ

    読み始めて数ページでユリゴコロの世界に引き込まれていった。異様さに没頭しすぎて、ふと我に返ってもユリゴコロの世界を引きずって、不安になりながら読み進めた。とにかく面白い。最後は気持ちのいい終わり方で、全く予想していない展開で鳥肌が立った。

    0
    2024年12月02日

    Posted by ブクログ

    途中まで全然共感できなかった。ただただ怖い、美紗子ように考える人も世の中にはいるのかもしれない、そんな人と出会った時に自分の身を守る術はあるのかだろうか、というような寒々としたものを感じながら読んでいたが、最後の結末には驚いた…終盤の展開を何度も読み返してしまった。
    まさか結末で自分が涙するとは思わ

    0
    2024年11月30日

    Posted by ブクログ

    本当にこの本に出会えてよかった

    ずっとドロドロしている感じの重たい小説かなと思っていたらそうじゃない。確かに重たいけど負の感情だけじゃないたくさんの愛情だったりが詰め込まれていてとても読みごたえがあった

    まさに私が求めていた小説そのものでした!!

    0
    2024年11月22日

    Posted by ブクログ

    愛ってもしかしたら正しさとは一番遠いところにあって、すごく偏ってて、暴力的ですらあって、扱うのが難しいものなのかも知れない。

    0
    2024年11月07日

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