【感想・ネタバレ】真犯人のレビュー

あらすじ

41年目の誘拐再捜査! 連続ドラマ化!

東名高速道路の裾野バス停付近で、高齢男性の遺体が発見された。事件を捜査する静岡県警裾野警察署の日下悟警部補は、被害者・須藤勲の長男・尾畑守が、昭和49年に誘拐死体遺棄事件に巻き込まれていたことを知る。誘拐事件は、時効直前の昭和63年に再捜査が行われていた。日下は、再捜査の陣頭指揮を取った当時の管理官・重藤成一郎元警視に捜査への協力を願い出る。 平成と昭和、時代を越えた刑事たちの熱い思いは「真犯人」に届くのか。二度敗北を喫した静岡県警の意地と矜持を賭けた三度目の捜査が始まる!

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Posted by ブクログ

文句なしで面白かったです。文章も非常に読みやすかったです。
続きが気になり、読む手が止まりませんでした。

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

とある殺人事件が、41年前の誘拐殺人事件の関係者
だったことから誘拐殺人事件についてもふたたび
捜査されることに。
誘拐殺人事件については時効前に再捜査がされていた
その内容が半分以上となっている
再捜査の流れと結末、そしてそれに絡む殺人事件の行方

とても楽しめました

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2019年08月05日

Posted by ブクログ

『誘拐児』に続いて翔田作品、2作目。
少年は、まだ、冷たい川底にいる...

昭和49年8月、誘拐された男児の遺体が発見される。
時効を1年後に迎えた昭和63年7月、静岡県警は、特別捜査班を編成し、再捜査を開始する。
そして、平成27年8月、男児の父親が遺体で発見される。

複雑に絡む3つの時間軸のいたるところに、伏線が...
二度の敗北を喫した静岡県警は、三度目の捜査で、『真犯人』を探し出すことが出来るのか?

二転三転するストーリーに、ハラハラドキドキの連続です。また、関係者の『業』に、辛くなりますね。

しかし、40年をかけた多くの刑事たちの想いが叶い、最後に本当の真実に行き当たる場面は、感動必至です。
別の翔田作品も、読みたいと思います。

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2018年12月26日

Posted by ブクログ

ほんの僅かな達成感、虚しさ、やるせなさが読後感として残った。

作品を通して常時どこかに苦しさがあり、警察という組織の中で働く彼らの、探偵とは違う責任、上下関係など警察小説ならではの味があった。

読後に振り返ると、警察小説となる本を読んだのはこれが初めてだったことに気がついた。探偵ものとはまたひと味違うこの雰囲気は、私好みかもしれない。
責任の苦しさは共感を呼び、それが人を選ぶ要素でハマるきっかけだと感じた。

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2025年09月11日

Posted by ブクログ

41年前に起きた幼児誘拐事件の身代金の指定した場所で事件の関係者が殺害される、というシーンから始まるやつ。
設定も見事だし、収支緊張感もあって面白かった。

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

2015年、高速道路のバス停で男が刺されているのが発見された。その男は昭和49年(1974年)の未解決誘拐事件の被害者の父親だった。捜査は41年前の事件に自ずと接触し、誘拐事件の時効直前、昭和63年(1988)に立ち上げられた、誘拐事件の特別捜査班にたどり着く。接触した当時の管理官から、操作の顛末を聞かされる…。

3つの時代の出来事を説明するという話ではあるが、基本的に昭和49年(1974)の話…ややこしいので西暦に統一、はほぼ伝聞のみ。ややこしいのが大半のメインとなる1988年の部分で、3つの捜査班がバラバラに動いているところに、2015年の捜査班が混ざってきて、正直なところ辰川以外の名前が覚えられなかった。

それはそれで理解できるので良しとはする。

全体に、ドカンと事件が起こって、熱いアクションが有って、みたいなのを想像して読み始めたものの、中盤までゆったりと地道な捜査の話が描かれるため、一見地味でつまらなさそうな話なのだが、これが丁寧な描写なので、読み飽きないし、印象に残りにくいのに、本を開くとちゃんと頭に再構築される。よく書かれている。

中盤を越えた当たりから捜査が動き始め、推理小説らしくなっていく。そのあたりは読んでからのお楽しみというところなので省略。

泣けるとか熱いとかいう部分に訴えること無く、誠実にストーリーを展開している部分がとても良かった。最近こういうのは読んでなかったな。

サムネイルになっているのはドラマ化のときの全面帯だが、全面帯の熱さも本表紙の寂しさも、どっちもなんか違う印象で、表紙絡みだけは残念。

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

なかなか手堅い作品で読み応えがありました。
41年前の誘拐殺人、27年前の時効、そして平成27年現在の殺人事件と、3つのステージの捜査が収束してくるラストはドラマチックでした。

時効を目前にした再捜査班が、さらに3つのチームに分かれて事件を追いかける、それぞれのシーンの切り替わりは見応えたっぷり。
ヒロイックでもダークでもない、純粋に楽しめる作品だと思います。

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

翔田寛さん著「真犯人」
自分にとって初読みの作家さんになる。
観てはいないが2018年にWOWOWでドラマ化されているとのこと。

物語は王道の警察物。平成20年におきた殺人事件が40年前の未解決誘拐殺人事件と関連しておりその真相を暴いていくという刑事物ミステリー。
40年前の捜査の聞き込みやら管理監の話し等から時系列がやや混同し少し困惑するがそれでも物語は面白かった。

ただ王道捜査ミステリーのため小説として読んでみるには少しトリックや真相究明のプロセスには物足りなさを感じてしまう。
娘の奇抜な行動(最後の車の運転)にも疑問が残った。

シリーズ作品らしく今作品が第1弾とのことで続編もあるらしい。
機会があれば読んでみたいと思う。

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2025年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日下警部補シリーズってことだけど、主人公は昭和63年組だよねー。

読んでる間は完全に辰さんシンパだったな。
重藤、真島、の間あたりにいた気分で、「これ、辰さんはどう思うんすか、え、辰さんさすがっす、辰さん…辰さぁん!!」みたいな。

真相に関しては、小枝子は結局、ちゃんと大人になれなかったんだなと感じた。
感情に振り回さた結果は重大で、その上自分のしたことに責任を取れず、父親の言いなりになって糊塗する。それで子供を多摩川に捨てさせるかね。ちょっと考えられないけどな。
彼女なりの苦しみはあったろうけど、その上追い詰められたら元旦那を死なせるって。被害者ヅラしてるけど、包丁持ってったのは、その選択をしたのは小枝子自身なんだよな。後半そんな母親のために奔走してる娘を思うと、なんとも健気というか…母親としてはもう少し強くあれよと思う。
虐待は連鎖するというが、折檻しがちだった小枝子の母ちゃんが悪いのか?母を狂わせた親父が悪いのか?
元を辿ると根が深く、悲しい気持ちになる。

静岡県東部の地名がたくさん出てくるので、ご当地小説感あった。
観光地の熱海でもなく、三島、沼津、長泉、富士、裾野、清水町。地味だねー。Googleマップで辿ると面白いかも。

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2025年02月03日

Posted by ブクログ

骨太ーな警察推理小説。
三世代?に渡って謎が解かれる。
今の科学捜査やネットありきの犯罪からすると考えられないことがいっぱいあるけど、
たまにはこういう「男くさい」のが読みたい。

所轄のプライドで突っ走る刑事は、この話にはウザいし、キャリアの自己中の犠牲になる管理職はほんと気の毒やな。

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2025年01月06日

Posted by ブクログ

時効目前の事件の洗い直し。出世と保身が全てのキャリア。ベテラン刑事の深い人間観察。警察物としてはお約束のオンパレードで、派手なアクションもなく地味なネタ。
しかし特別捜査班の捜査活動をきめ細かく丁寧に描写しているので面白い。そこがこの作品の魅力。

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2023年08月08日

Posted by ブクログ

昭和49年、5歳の尾畑守くんが誘拐殺害される。未解決のまま、平成27年、その父が刺殺される。そこから守くんの誘拐殺人ももう一回調べられる。誘拐事件当日、時効1年前、父殺害事件時と捜査され、3度目に真犯人が明らかになる。読むの止まらなかった。

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2022年09月13日

Posted by ブクログ

3つの時代を跨ぎ、複数の捜査班の視点に切り替りながら多くの関係者が登場するも、全く混乱することなく事件の真相を知りたく頁をめくる手が止まらない。設定上ありえない、時効目前で解決しそうに思える緊迫感が良い。

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2022年08月05日

Posted by ブクログ

著者の作品を初めて読みました。しっかりとキャラクターが描かれていると感じました。警察小説好きの私ですが今日まで存じあげませんでした。やはり、文庫にまでなる作品は良いなあと思います。

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2021年12月14日

Posted by ブクログ

再読。初めて読んだのはけっこう前だったが、結末が印象的だったのかよく覚えていた。再捜査、再々捜査に携わる刑事たちのひたむきさみたいなものが感じられて好きな作品だ。

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2021年10月02日

Posted by ブクログ

 読ませる。特別捜査班の部分は。
 どうしても、事件の真相の究明は、こんな風になってしまうんだろう。

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2020年05月12日

Posted by ブクログ

事件発生時、事件発生から14年後、41年後の三つの時間を描く。
本編は14年前の捜査に多くを割いている。
新たな証拠が上がるから操作が進展するのではなく、新たな視点から事件を眺めることによって、事件の新たな筋を見つけていくという事件にも、操作陣にも照明を当てた物語。
操作陣に設けられたのは悲しい最後、事件の結末は悲しいものだが、たくさんの謎を一つ一つ丁寧に解いていく様子を緻密に描写していく文章をたどっていくと、やっと本当の真犯人、結末にたどり着いたというため息が出る。
達成感というのとも、感動というのも違う、のめり込んでいるが客観的に見ている気がして、ちゃんと終わったことを見届けたという感じが他の作品では味わえない感覚だった。
飽きさせない謎や人間関係等がストーリーに散りばめられていて飽きることなくエンディングまで一気に読めた。
本作のような面白い作品に会えて良かった。

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2020年05月11日

Posted by ブクログ

一つの誘拐殺人事件を2回取り上げ、そして3回目に解決するストーリーはなかなか面白かった。
犯人像はある程度早期に予想されたが、その解決までのストーリーは、満足できる内容だった。

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2020年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誘拐殺人事件の新聞記事に導入され、場面は現代へ移る。2人の刑事に事件の一報が入り、急行した現場では1人の高齢男性の刺殺体が。取調を進める中でかつての事件の遺族であった事がわかり、風化しつつあった事件との関連が紐解かれていき、錯綜する思惑の中時効を迎えた事件の最後の一手を打つ事となった。
娘が結果的に事件の真相を掴んだ事で、遅かれ早かれ真実は明かされていたと思うとやや肩透かしを食らった気はする。また、どんでん返しを期待していると少し物足りないかもしれない。
無謀に思われた捜査の中でもう一歩の所まで辿り着いた刑事達への手向けとなった第6章には心震えた。

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2019年09月15日

Posted by ブクログ

平成二十七年八月、東名高速道路の裾野バス停付近で、男性の他殺死体が発見された。裾野警察署の日下悟警部補は、被害者・須藤勲の長男・尾畑守が昭和四十九年に誘拐されていたことを知る。犯人は身代金受け渡し現場に現れず、守は遺体となり東京都大田区の多摩川で発見された。未解決となったこの事件については、時効直前の昭和六十三年に再捜査が行われていた。日下は、再捜査の陣頭指揮を執った重藤成一郎元警視に協力を願い出る。四十一年の時を超え、静岡県警の矜持を賭けた三度目の誘拐捜査が始まった。

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2019年05月23日

Posted by ブクログ

時効を迎えた誘拐事件の真相に気がついた人物が殺害された。犯人は誰なのか?アルバムの写真に事件解決のヒントが。

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

息子を突発的な事故のような状況で死なせてしまったように記述しているが、常習的な体罰故の死だったんだろうなと思う。子供がいたたまれない。

時効目前という警察の焦りや執念、地道な捜査、何代にも渡り受け継いでいく姿勢はすごいと思った。

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2025年03月15日

Posted by ブクログ

真犯人
著/翔田 寛

### 〈書籍の内容〉
41年目の誘拐再捜査! 連続ドラマ化!

東名高速道路の裾野バス停付近で、高齢男性の遺体が発見された。事件を捜査する静岡県警裾野警察署の日下悟警部補は、被害者・須藤勲の長男・尾畑守が、昭和49年に誘拐死体遺棄事件に巻き込まれていたことを知る。誘拐事件は、時効直前の昭和63年に再捜査が行われていた。日下は、再捜査の陣頭指揮を取った当時の管理官・重藤成一郎元警視に捜査への協力を願い出る。

平成と昭和、時代を越えた刑事たちの熱い思いは「真犯人」に届くのか。二度敗北を喫した静岡県警の意地と矜持を賭けた三度目の捜査が始まる!

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### 〈感想〉
最近、警察小説を続けて読んでいる中で本作が目に留まり、手に取ってみました。現代の捜査技術を駆使する警察小説も面白いですが、昭和の未解決事件を追うストーリーには独特の味わいがあります。本作を読んでいると、かつて見た刑事ドラマの雰囲気がふと蘇るような感覚があり、懐かしさとともに物語に引き込まれました。

物語は3つの時間軸で進行するため、登場人物や時系列を整理しながら読まないと少し混乱する部分もありますが、それがまた物語の奥深さを生み出しています。事件の真相に迫る過程に緊張感があり、昭和と平成の刑事たちの執念が交差する展開は見応え十分でした。

本作は映像化もされているとのことなので、時間があれば映像作品もチェックしてみたいと思います。

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2025年02月07日

Posted by ブクログ

過去の事件が現在の事件に繋がっていく
なかなか真相に辿り着けんもどかしさとかが
伝わってきた
犯人は予想できんかった

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2024年03月19日

Posted by ブクログ

大半が過去の話を描いている。よくできた話だと思ったが、容疑者もそんなに多くはなくある程度予想ができた犯人であるとも思った。誘拐された時代から現代になってようやく犯人の真相が突き止められる。殺された父親も無念。地名や道路など文字だけでは複雑でわかりにくい部分もあったが比較的読みやすいと思う。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

子供が誘拐され殺された事件がもうすぐ時効になる。
そんな時、その父親が殺された。

過去に繋がりがある所で、繋がりがある人物が…という
確実に関係がありそうな状態です。
これを必死で探す刑事もすごいですが
これを邪魔しようとする内部もすごい。
プライドで生きて行っている感じがします。

そうして見えてきた真実には驚きですが
納得もしました。
子育てと、愛情のかけ方も。
進むか止めるか立ち止まらせるか、大事です。

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2023年01月25日

Posted by ブクログ

現在起きた死亡事件から未解決事件に関わる者の死だと解った所から始まる。現在の捜査から始まり、過去の捜査陣の話しになる。よくある話ししかし中々良く内容は練られたものがあり、客観的にも…どのように行くか…犯人は誰か最後までわからなかった…過去の捜査陣の話しは背景的にはよくあるものだが…再捜査の犯人を捜査していく内容は素晴らしい!ちっと惜しいのが少しアッサリし過ぎかなー^ - ^
現在に戻り犯人を割り出して行く…
過去と現在を上手く掛け合わせながら物語は進む。中々読みやすくてどうなるか気になる本!

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2022年01月02日

Posted by ブクログ

高齢男性の他殺死体
41年前の男児誘拐殺人事件に関連が?

二度の捜査の末、未解決となった過去の事件が
色濃く絡んだ殺人事件。
警察は今度こそ犯人を特定できるのか

1度目の捜査があまりにもずさんな気が・・・

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2020年11月30日

Posted by ブクログ

誘拐事件がテーマの作品は多いですが、本作は刑事の地道な捜査をメインに描いた堅実な作品です。
少年の誘拐事件、その14年後そして現在(と言っても少し前になりますが)と3つの時代をまたいでのストーリーです。

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2019年09月16日

Posted by ブクログ

昭和63年の場面か平成27年の場面かを意識しながら頭を整理して読み進めました。
子供の死因がこの物語の内容、展開に合致していないように思われます。

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2019年02月17日

シリーズ作品レビュー

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