【感想・ネタバレ】人さらいのレビュー

あらすじ

宮部みゆき氏推薦! 衝撃の誘拐ミステリ!

静岡県警浜松中央署の日下悟警部補のもとに、少女誘拐事件発生の一報が入った。身代金の要求額は一億円。運搬役には母親が指名された。静岡県警は総力を挙げて解決に乗り出すが、混雑する《浜松まつり》会場や何台ものタクシーを駆使した犯人の策謀に翻弄され、事件は最悪の形で幕を閉じる。一億円は奪われ、少女は遺体で発見された。捜査本部を設置した静岡県警は、辣腕銀行員として恨みを買っていた父親の身辺、身代金を抱えて奔走した母親の証言、事件中に爆発炎上した車の残骸などから犯人特定へ肉薄するが――。乱歩賞作家が放つ、驚愕必至の誘拐ミステリ。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『人さらい』 の文庫版となります。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

誘拐事件に端を発した複雑で巧妙な内容が読みやすい文体でサラサラと頭の中に情景を形成していきました。
最後の章は目が離せませんでした。改めて最初のページに戻って読み返すと、伏線が随所に。

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

翔田 寛氏の慟哭の誘拐ミステリー。
静岡県警浜松中央署の日下警部補の元に、少女誘拐の一報が入った。
身代金は1億円、運搬役には少女の母親が指名された。

静岡県警は総力を上げて対応したが、事件は最悪の結果となった。
1億円は奪われ、少女は遺体となって発見された。
静岡県警は、多くの恨みをかっていた凄腕の銀行員の父親や、母親の周辺を徹底的に捜査した。

そして、浮かび上がってきたのは、驚愕の真相であった。
最後の数ページのどんでん返しに、あなたも必ず驚愕します。
読み返すと、随所に伏線が隠れていました。

真犯人の心情に、ついホロリとします。
いったい、本当に悪いのは、誰だったのか?

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

オーディブル試聴。
日下警部補シリーズ、聞き込みの積み重ねと誘拐犯との交渉描写で話の展開が気になりすぎて、2作目も一気に読みました。 結末は予測不可能なことが原因なので、なんだと…??と驚き。切ないんだけれど、隠れ蓑にされた事件の影が薄くなってしまったのがちょっと可哀想だったかな…

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2025年05月16日

Posted by ブクログ

前作に続き、人物描写に過不足なくオーディオブックでも聴きやすい。朗読の方の声も良かったです。どんでん返しもあります。事件はやや複雑です。前作の誘拐犯を先に読むことをお勧めします。

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2025年04月09日

Posted by ブクログ

翔田寛『人さらい』小学館文庫。

誘拐ミステリー小説。

古い時代の推理小説風の表紙イラストが良い。何故、タイトルが『誘拐』ではなく、『人さらい』なのか。このタイトルにも何かしらの秘密があるのかも知れない。

誘拐された小学4年生の女児は犯人により生かされる間も無く、非情にも殺害され、1億円の身代金も奪われてしまう。従って、警察が誘拐殺人事件の容疑者を調べ、犠牲となった女児の父親の仕事関係から犯人の動機に迫っていくというのがメインストーリーとなる。

次々と浮上する容疑者と謎が謎を呼ぶ予測不能な展開。そんな偶然があろうかという所があるものの、そこは小説、虚構の世界。終盤になり、明らかになる意外な犯人の正体とその動機に驚愕し、余りにも悲しく、全く救いの無い結末であることに愕然とする。そんな徹底して情け容赦無い読み応えのある警察小説であった。


プロローグに平成12年に起きた中学2年生の女子の交通死亡事故の新聞記事が記載されている。この事故が本編に描かれる平成30年に起きた小学4年生の女児の誘拐事件とどうつながって来るのかが気掛りである。

浜松市内で小学4年生の村木千夏が塾の帰りに誘拐され、静岡県警浜松中央署の日下悟警部補の元に一報が入る。犯人が要求してきた身代金の額は1億円で、身代金の運搬役には母親の村木清美が指名される。

静岡県警は総力を挙げて身代金の受取り現場を押さえ、事件の早期解決に乗り出すが、大混雑した浜松まつりの会場と何台ものタクシーを駆使した犯人の策謀に翻弄され、事件は最悪の形で幕を閉じる。母親の清美が犯人に渡すために持っていたGPSが仕込まれた1億円は奪われ、千夏は扼殺された遺体となって発見されたのだ。

捜査本部を設置した静岡県警は、銀行の支店長を務める父親の村木貞務が貸しはがしなどで恨みを買っていた可能性を知り、父親の身辺、身代金を抱えて奔走した母親の証言、事件中に爆発炎上したタクシー車の残骸などから犯人特定に尽力する。

本体価格770円
★★★★★

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2024年08月29日

Posted by ブクログ

このシリーズとても好きです
読みやすいし変なエモさもないし、物語が淡々と描かれるので映画を見ているような気持ちになります
起承転結もきちんとしているし物語の軸がぶれることもありません
登場人物の背景も丁寧に描かれています
そのため犯人に同情しがちです…
誘拐殺人は絶対悪ですが、犯人がなぜ復讐したくなったのかを考えるとすごく切ないです…

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静岡県警浜松中央署の日下悟警部補のもとに、少女誘拐事件発生の一報が入った。身代金の要求額は一億円。運搬役には母親が指名された。静岡県警は総力を挙げて解決に乗り出すが、混雑する《浜松まつり》会場や何台ものタクシーを駆使した犯人の策謀に翻弄され、事件は最悪の形で幕を閉じる。一億円は奪われ、少女は遺体で発見された。捜査本部を設置した静岡県警は、辣腕銀行員として恨みを買っていた父親の身辺、身代金を抱えて奔走した母親の証言、事件中に爆発炎上した車の残骸などから犯人特定へ肉薄するが――。乱歩賞作家が放つ、驚愕必至の誘拐ミステリ。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

少女誘拐事件が発生。身代金は一億円、受渡しは母親が指定された。しかし受渡しは最悪の結果に。
犯人は銀行員の父親絡みの怨恨と思われたが…
犯人の正体と目的は「何の気なしに読んだここが繋がってるとは!」と驚愕。オススメです。

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

2025.05.07
刑事たちの心象描写がイキイキとしていると感じる一冊。
救いのない犯罪に対して必死に取り組む刑事さんたちの熱気が伝わった。

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2025年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小泉孝太郎主演でドラマ化もされている「静岡県警×誘拐ミステリ」シリーズ第2弾。第1弾の『真犯人』とはまた違った趣で、誘拐事件でこんなにバリエーションを持たせられるのがすごい。捜査員たちの地道な捜査により事件が解決へと導かれるのもとても好み。

祭りの混雑と何台ものタクシーを駆使し、刑事たちの監視をすり抜け人質の母親から身代金を掠め取った犯人のトリックを暴くことに結構な紙幅が割かれているが、知らない駅名や地名が頻出し、何とも分かりづらかった。トリックが明らかになる場面は、この作品の犯人が明らかになる場面と並んでクライマックスだったのだろうけれど、期待されているであろうほどの驚きを抱くまでに理解が及ばなかったのが残念。映像化されたらもっと楽しめそう。

ただ、犯人の、深い悲しみに根ざした執念が引き起こした誘拐事件はあまりにもやるせなく、ひどく感情移入させられた。さらわれた子供の両親の業の深さを思うと、同情よりも因果応報の言葉が浮かび、重い読後感。

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2025年03月12日

Posted by ブクログ

誘拐ものの名手とされる著者による誘拐ミステリー。
プロローグでは平成12年の交通事故の新聞記事が綴られながら、本章の舞台は平成30年5月に飛ぶ。
少女誘拐事件が発生し、この新聞事件が誘拐事件とどのような関係になるのだろうか。
誘拐事件の解決のキーポイントは、犯人に対し唯一接触できる身代金受け渡しの場面であり、誘拐ミステリーで作家は色々な趣向を凝らしている。
本作では、タクシーと祭りを組み合わせたユニークな発想で、迫真に迫る身代金の運搬に、読者の目が奪われる。
捜査本部の刑事たちの地道な捜査の果て、犯人として意外な人物が浮上し、プロローグとつながる。
犯人となる彼の登場場面のいくつかを、思わず読み返してしまった。

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2024年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後のどんでん返しが新たな事が出てきすぎて、ちょっと腑に落ちなかった。でも刑事ものとしては面白かった

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2025年06月06日

Posted by ブクログ

誘拐もの。ミスリードがちょっと露骨かなぁ。歯医者や借金については裏がなくそのままで拍子抜け。あとOB登場の必要性に疑問。シリーズ、ドラマ化想定?

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2025年05月16日

Posted by ブクログ

 読み物としては面白い。特に誘拐犯罪の実行行為の描写が緊迫感があることや、警察が出し抜かれる意外性が犯人が誰なのか、どのようにやったのかについての興味を引き立てる。まあ、反則とでも言いたくなるような犯人と月並みな動機性を差し引いても面白い。オーディブルで聴くのにふさわしい本です。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

舞台となっている場所が私の知っている場所だったので、景色がイメージしやすくて読みやすかったです。
刑事さんの名前や、犯人の名前が多くて途中少し時間がかかったところもありましたが、結末もよかったです。

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2024年10月04日

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