あらすじ
大家族で生まれ育ち、高校を中退してキャバ嬢をしていた天使(えんじぇる、本名)は、裕福な老人、光子の住むホテルで働き始める。長期滞在する孤独な老人たちが住むホテルで、光子に、天使は生きる術を教えてほしいと願い出る――。蓄財のノウハウを伝授され、天使の生活は少しずつ変わり始めるが、やがて世代が違うふたりの持つ過去と秘密が明らかになって――? 「天使のその後」を描く特別スピンオフ短編付き。
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もっと悲壮感あふれる感じかと思ってたが、笑いながら読める。
P240くらいからが楽しい。「ほとんどの人は人生や金を俯瞰で見てない。目の前の金だけを追いかけている」
最後は、サスペンスか、ホラーか?とも思うが、
天使はもう大丈夫だと信じたい。。!
予定調和的な終わり方よりよっぽど良い。
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光子をはじめ、老人たちの生き様や、複雑な家庭環境で育った天使の葛藤、ホテルの従業員たちの人間性などがとてもリアルで、読んでいてたまに胸が苦しくなるようなストーリーでした。
最後の結末と特別収録のスピンオフが衝撃すぎました
歳を重ねて自分は変われたと思っている人は多いと思うけど根底にある子供時代に染み込んだ性格みたいなものはそう変えられなくて、親ガチャという言葉があるけどまさにそれを感じました。
結局スピンオフの後どうなったのかはわからないけど、天使はいわゆる普通の平凡な人間には最後までなれないんだろうなと残酷ですが感じました。
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ラストに賛否ありそうだけど私はかなり好き。
これまで無気力だった天使が光子との出会いを経て、生きることに貪欲になったのが感じ取れた。
前半の天使の心の声に共感しながらテンポ良く読み進められ、話が進むにつれ前進していく彼女に勇気を貰った。
天使だけでなく光子や山田のエピソードはきっとよくある話なんだろうと思いつつ、自分も天使と同じくこの世の中のことを何もわかっていないのでこの本を取っ掛かりに色んな仕組みについて学んでいきたいと思えた。
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みんなそれぞれの立場で頑張って生きていく姿がよかった。主人公が生活の仕方やお金の稼ぎ方、自分の目標に向かって努力する姿に共感できた。最後のお金の行方はどこへ…
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タイトルと設定から、各住人の群像劇かと思いきや、リアルな投資世界の小説になっていてとても面白かった。投資の基本的な考え方が堅実だし、元手を作る所から指南する展開も
マルサの女の「金持ちになりたければコップの水を飲んではいけない、溢れた水滴を1滴舐めるんだ」とも通ずる真理という雰囲気
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恵まれない環境で無気力に流されるままに生きてきた天使(えんじぇる)。金持ちになれる方法を知っている、という老人のあとをおっかけて就職したのは老人たちが長期滞在するホテル、通称「老人ホテル」。
彼女はここで働きながら人生初めての奮闘し、人生が少しずつ変化していく。特殊な環境で育ったからこその周囲とのずれや、周囲を取り巻く悪意などに重さを感じながら読み進めた。
主人公を応援したいと思う気持ち、簡単にはハッピーエンドにならない現実のままならなさなどを感じながら読み終えた。すっきりとはしないけど、心に残る物語だった。
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どんなに頑張っても、過去は付き纏ってくる。
ある意味、絶望小説のようだ。
まるまる人生を変えれてたとしても、過去によって形成された根本的な自分は変えられないのだろうか。
途中までは、知識を身に付け、正しく行動すれば報われる希望小説だと思ったが、後半で希望に見放された気持ちになった。
どうしたら嫌な過去から逃れられるのだろう。
一生背負わなくてはならないものなのだろうか。
お金の本質、人間の心理については勉強になったが、新たな問いを貰ったような気がする。
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お金をためることは単純に幸せにはつながらないが「お金を貯めたくなる」小説とは言う宣伝文句につられて読んでみました。好みで言えばもっとシンプルなハッピーエンドでも良かったかなと思いますがこの本を読んだらお金が貯まるかも。
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不動産投資のお勉強みたいな件はあったけど、特に読みにくく感じることはなく、すっと入ってきました。
何となく引っかかっていた部分を最後の解説でノンフィクション的に読み解いてくれたのも良かったです。
私は、盗んだ金で成功しても成功にはならないとして返金した結末が良かったと思った。けどまあ一度盗んでいるけど。
これは、やっぱり主人公のその後の成功を描くためには犯罪者にしておくわけにはいかなかったんじゃないかな。
Posted by ブクログ
介護施設の話だと思い読み始めたが内容は全く違うものであった
毒親と思われる母の姿がチラチラ
ホテルの住人達が主人公の為、お金の貯め方を教える内容は現実的に実行が可能な事
生きて行くために大切な人とお金について教えの内容は私自身にも役立つものであった
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1篇目だと、絶望的な家庭で育った女性が、老人たちとの出会いによりお金の稼ぎ方を勉強していく話なのかと思ったが、2篇目を読むと子供の頃のトラウマ、コンプレックスを克服するのは容易ではないという話にも見えてどう捉えていいか複雑。
いずれにしろとても面白い。
とりあえずお金の勉強はきちんとしたいなと思ったのと不動産欲しくなった。そんなに簡単な話ではないとわかってはいても。
ただ自分の楽しみを切り詰めて投資用の不動産を手に入れるよりも、自分はその場その場の楽しみを優先してしまうからなかなか難しそうだと感じた。、
Posted by ブクログ
文庫本を読んだんだけど、単行本と結末が違うとのこと。確かに「え!?」となる展開で犯人が誰なのか気になった…。ジャーナリストさんの過去も知りたかったなー。にしても、人生何があるかわかんないなと思わされたし、死ぬときは資産ゼロで死にたいと思った。
Posted by ブクログ
ホテルにいる老人の人間模様かと思いきや、投資の話だった
ホント子供って親を選べないよなぁと考えつつ天使には光子さんがいてほんとよかった
最後は駆け足気味になってしまったけど天使が前向きになり成り上がって行くのを細かに見ていたかったな
Posted by ブクログ
天使が亡くなった光子のタンス貯金を一度取ったが戻したのに、警察の確認の際にはなくなっていたという最後の結末だけあまり腑に落ちなかった。
死んだらお金は無意味で相続する人もいないし、光子をを慕い、光子に最後の生きる意味を与えた天使はお金を貰ってもいいのではないかとも思ってしまった。あとがきを読んで単行本も文庫本で結末を書き換えたと書いてあった。
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文庫本と単行本で結末が違う本に出会ったのは初めてでびっくり!わたしは文庫本を先に読んだし文庫本の結末がしっくりきたけど、みんなはどうなんでしょうか
最後、天使は誰に祈ったのかな。わたし的には、これからこのホテルでは働けないかもしれないという恐怖を、光子に認めてもらったんだから大丈夫という気持ちで必死に抑えようとする「自分自身への祈り」だと思いました
Posted by ブクログ
家庭に恵まれず、大宮のキャバクラで働く天使(えんじぇる)は、かつての知り合い・光子を追って“老人ホテル”と呼ばれる古いビジネスホテルで働き始める。
そこには訳ありの高齢者たちが暮らしており、天使は光子からお金の知恵や生き方を学びながら、自分の人生を立て直そうとする物語
‥‥‥
前半は、主人公の生い立ち。
よく昔見たテレビの大家族ドキュメンタリーの子供の設定。後半はどうやったらお金が稼げるのかがかなり具体的に書かれていて圧巻。笑
原田ひ香さんにお金のことを書かせたら、右に出るものはない?笑 面白くて後半はスイスイ読めちゃった。
Posted by ブクログ
主人公の名前のせいか、前半を読んでいるとき、柚木麻子さんの「本屋さんのダイアナ」を思い出しながら読み進めた。後半は、原田ひ香さんのお金系の感じで、どんどん読み進む。実用的なところもいい。そして、ラスト…「DRY」を読み終えたときのような、背筋が凍るエンディング。ハッピーエンドでないところが、現実味があって考えさせられた。
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主人公は大家族で育った末っ子で名前が天使と書いてえんじぇる
兄弟姉妹の名前は、長女、大天使(みかえる) 長男、堕天使(るしふああ) 次男、羅天使(らふあえる) 次女、我天使(がぶりえる) 三男、亜太夢(あだむ) 三女、衣歩(いぶ)こんな名前をつける親って?
想像通りひどい親でした。
天使は老人が多く滞在するホテルで清掃の仕事をしています。
そこに滞在する老人からお金持ちになる方法を教わります。
老人から教わることをきちんと守り貯金も毎月出来るようになります。
ひどい家族で育ったえんじぇるを応援する気持ちで読み進めましたが結末がすっきりしないので
☆3.7くらいで、、
Posted by ブクログ
TVで特集される大家族で粗野で無知で育ち天使が出会った老女の光子。「金持ちになれる方法を知っている」と言った光子に近づく為、光子が暮らすホテルの清掃員として働き出し。
人は環境に左右される。
ラストの追い込みスピード感がすごい。
金は人を幸せにするの…か?
勉強になりました。
半分くらいまでは、老人たちの介護ドタバタ劇なのかな?となんとなく読んでいたのですが、途中からようやく違うと気づきました(笑)
想像していた話と違ったけれど、悪人もおらず、読後感爽やかでした。
お金の勉強になりました。
Posted by ブクログ
あらすじなどを調べずに、題名だけで原田ひ香さんの軽快な物語かなと思って気軽に手に取ってしまった。
生活保護を当然の権利として受給している両親のもとで育った天使(えんじぇる)の物語。計画性のない大家族の子どもの1人で、小さいころはテレビの取材がたびたび入っていた。
特殊な環境で育ったので世間との感覚がかなりずれていて、読んでいて本当にどんよりしてしまった。一生懸命生きようとしているところは良いのだけど、周囲の環境がひどくて悲しくなってしまう。
読後感もあまりよくなく、もったりとした嫌な気持ちだけ残ってしまって、もう読み返したくないと思った。
古本食堂 や 三千円の使いかた と比べると、ポップさが少なくかなり重かった。
Posted by ブクログ
やはり原田ひ香さんが描く物語は個人の闇が深い…
常に何かから逃れようと不安がつきまとうところは怖かった。終わり方もあんまりハッピーではないかも。
でも何とか人生に食らいついて生きていくという活力は得た。
お金を稼ぐことは、それまでの労力が絶対にある。
そしてそうまでして"お金を稼ぐ"ことだけが幸せとは限らないのかな…と思った。
Posted by ブクログ
特に福祉などの文脈で「救済が必要な弱者が、助けたいタイプの人たちとは限らない」といったことが言われる。
老人ホテルに泊まっている老人たちも、主人公の「天使」や、その親・家族も、どちらも両極の意味で、それに当てはまる。
老人たちはお金を払うことで、老いという弱さをカバーしているけれども、人は最終的には「どうも一人では生活できない」領域に踏み込むことになり(少なくともそのケースが多く)、そのとき急に「弱者」としてどう助けを借りるかというのが大きな命題になる。
結局金かい、という気はするけれども、お金はひとつの有効すぎる解決策だ。
翻って、天使の一家はまさに、「救いたい気持ちになれない弱者」で、生活保護を受け、仕事に就いたらというプレッシャーから逃れるために、次々子どもを産み、「大天使」「堕天使」…とキラキラにもほどがある名前を付け、自分たち自身をテレビ局にコンテンツとして売りながら、怠惰に暮らす様子は、「なんで私が頑張った税金で彼らが救われているのか」みたいな気持ちがふつふつとわくし、ここをどう救い上げるのかが福祉の課題と言われると、難題すぎるだろうという気がする。
親がそうだったから、自活するだけの知識を持たない天使を、その悪循環からどう切り出すのかという話で、「なんでか知らないけどお金がない」ところからどう進めていくのかを一つずつ教えていくのはあまりに地道だ。
これだけ買うといくらになる。いくらしか残らない。こうすると節約できて貯められる。お金のかからない自炊。そして一歩ずつの投資。夢。
ここまで丁寧にするのは、“制度”では難しいのかもしれない。親から生活を学べなかったときに、誰かの熱意とか、親切とか、そういうものに頼るしかないなんて、なんて脆弱な。
地道に教えれば少しずつ改善できると思いきや、ラストでは「やっぱり人の根本的なところはなかなか変わらないのかも」と思わされる。それでも、次の一手を思いとどまった天使に、ここから先救いがあることを祈る。
Posted by ブクログ
天使と書いて「えんじぇる」と読ませるのはまだ良いとしても、堕天使が「るしふぁー」は子どもの名前としてあんまりではないかと思いました。天使と資産について教える光子のやり取りが主だと思っていたら、天使が経験したバラエティ番組のくだりがけっこう長かったです。長編で「まぁ、このまま天使はお金を貯めていくのかな」と思わせておいて、スピンオフで「罪からは逃げられない…」という暗雲立ちこめるラスト。そもそも天使はやってないのだから逃げちゃあかんだろう。明るいんだか、暗いんだか、分からない読み心地でした。オチは好みです。
Posted by ブクログ
「……家族にはもつ利用されたくないから。
何も奪われたくないから」
1番天使の想いが出ていた一文かなとも思う。
光子が心を開いて天使に色々なものを託す場面はすごくよかった。
ただ、最後の終わり方がヒヤヒヤ、モヤモヤして
スッキリしない内容だったから△2かな。
Posted by ブクログ
天使が成り上がっていく姿は見ていて面白かったのだがラストの展開はリアルを感じて少し儚かった。
それほどまでに現代のリアルを伝えてくれた本だった。