【感想・ネタバレ】横道世之介のレビュー

あらすじ

今から20年前──。大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い……。世之介の学生時代の1年間と彼と関わった人々の今を描き、誰の心の中にも、人生にも、温かな光を灯す青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。2013年2月公開の映画原作。

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ネタバレ

横道世之介

1章 4月 桜
世之介が大学入学で上京
武道館で入学式や桜見ながらサークル勧誘だとか、大学入りたての雰囲気が思い出される。
いきなりアパートで話しかけてくる隣人女性怖い。
オレも清里でサンバ踊りたい。
世之介の性格が冷静のようで、18歳で酒飲んで酔って告白しにいくという奇行をしていて面白くて好き
今後の男女の友達や、隣人女性との関わりに期待。

2章 5月 ゴールデンウィーク
サンバサークルの友達2人がエッチしてるし、未来では結婚して子供もいた。

6月 梅雨
バイトとカフェでの美しい女性との出会い。
加藤と教習所へ。

7月 海水浴
お金持ちの洋子ちゃん可愛い、世之介結構見窄らしい細い男を想像してたが、意外と男前なのか?

8月 帰省
またまた洋子ちゃん可愛い、貝アレルギーってあるの?ボートピープル初めて聞いた。今の時代にもあるのか?
洋子ちゃんの赤ちゃんを守ろうという強い姿勢に新たな一面が見えた

9月 新学期
赤ちゃん無事でよかった、電報まだあるのか?
ばあちゃんが危篤

10月19歳
思わず涙ほろり
孫の中で一番いいって、みんなに言ってた婆ちゃん好き
ばあちゃんを亡くなった時、世之介の母は母で母ではなく、ただの娘であった。
何人か女性出てくるが、吉高由里子だれだ?

11月 学祭
世之介おもろすぎる
後ろで合コン誘う話をしている知らない男に、「悪いなぁ、俺、今週末デートなんだよね」「お前、誰?」「今週末、千春さんとデートの約束をしている横道世之介です。」という返し
映研に、一番好きな映画は?ときく世之介
俺が聞かれたらなんと言うだろう。王道すぎるのも恥ずかしいし、アニメ映画を言ってもなんかダサい気もするし。。なぁ、君の名はとか、鬼滅の刃無限列車編とか言ったらダサくないか?この答えを探す日々をするのも悪くないなぁ。

おい、世之介お前、、死んだんじゃねーよな?

12月 クリスマス
ついに祥子と世之介、告白、付き合う。
東京にも「行ってきます」と言う相手ができたんだなぁ

1月 正月
世之介、ケンカから飛行機のチケットキャンセル待ちでゲット、東京着いてからもその彼女に病院まで送ってもらう。とんとんといい方に向かっていく。
久しぶりに登場、隣人女性、初めより隙がなくなったと。

2月 バレンタインデー
「生」と「死」を真横に置いてみた。
未来の祥子、国連難民キャンプで働いている。ボートピープルの現実を目にしたのもあり?
友達がその娘の人生にとって「大切なもの」を与えてやろうと必死になっている。もちろんとても素晴らしいこと。しかし大切に育てるということは「大切なもの」を与えてやるのではなく、その「大切なもの」を失った時にどうやってそれを乗り越えるのか、その強さを教えてやることなのではないか。

世之介の母からの小包。
与謝野祥子以外、開封厳禁

かなり古くなった封筒を開けると、中には数枚の写真が入っていた。
新生児室に並んだ赤ちゃんたちをガラス越しに覗き込んでいる若い男性とおばさんの写真。成田空港だろうか、遠くでキスする白人のカップルを不思議そうに見ている男の子の写真。同じく成田空港だろうか、若い男が年配の男性に航空チケットを渡している写真。なぜか犬のお尻の写真。おそらくどこかの公園をブリキの皿を持って歩いていくおばあさんの後ろ姿。一本だけ幹から伸びた枝に小さな花びらをつけた桜の写真。そして最後が新宿駅東口広場の交番であくびをしている若い官の写真だった。
知っている人など一人も写っていなかった。どうしてこんなものを世之介が自分に残してくれたのかも分からなかった。ただ、それらの写真を一枚一枚じっくりと見るにつれ、報道関係のカメラマンとして成功していたという世之介が、日本中の、いや、世界中の、絶望ではなく希望を撮り続けていた素晴らしいカメラマンだったのだということだけは、はっきりと胸が締め付けられるくらいに伝わってきた。

世之介はどんな人だった?
いろんなことに「Yes」って言ってるような人だった。
もちろんそのせいでいっぱい失敗するんだけど、それでも「No」じゃなくて、「Yes」って言ってるような人

世之介のポストに知らない人からチョコが、間違って入ったものらしく、本当にあげたかった人を探すことに。

3月 東京
同じマンションにその相手が見つかり、少し仲良く、その人はフォトグラファー。カメラを譲り受ける。そこから世之介もカメラマンになったのかな。
サンバサークルの友達に会いにいくと、出産しそう。隣の部屋のキムくんが色々手伝ってくれて、病院まで行ける。
世之介、懐に入るのが上手いのか。

最後に世之介の母から、祥子への手紙が。
線路に落ちた女性を助けにいった世之介。「ダメだ、助けられない」ではなくて、その瞬間、「大丈夫、助けられる」と思ったんだろうなって。そして、そう思えた世之介を、とても誇りに思うんです。

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2026年04月04日

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大学生一人暮らしを懐かしく思う。なんでも新鮮で何やってても楽しかったなぁ。横道みたいに流されるままに生きてる時って色々な経験ができて新鮮で一番楽しかったりする。

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2026年04月02日

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携帯電話をまだ持っていない時代の青春小説。その辺にいそうな世之介と、大学一回生の間に関わった仲間たち。間にその仲間達の十何年後かの話が入る。みんな世之介のことは少しだけ幸せな記憶として残っている。あとは読んでのお楽しみ。面白かった!

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2026年03月26日

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横道世之介はごく普通の青年なのに真っ直ぐで少し抜けていて優しくて、とてつもなく魅力がある。祥子ちゃんがあんなに彼を好きになった理由がなんとなくわかる気がする。読んでいて(特に前半)何度も声を出して笑ってしまった。
大学生活の1年間を飾らずに描いているところがたまらない。熱すぎず、恋愛だけではない青春の日常と、そして世之介らしい生き方を描いている。
「世之介に出会えたことが一番の幸せだった」という母親の手紙の一節。読み終えて切ないけれど、とても温かい気持ちになった。出会えてよかった1冊。

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2026年03月21日

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「あいつに出会えただけで、自分は得をした」
読み終えた今、その言葉が痛いほど胸に響いている。

ラストのページ。
世之介の母親が綴った手紙。
あの一通には、世之介という人間のすべてと、彼を包んできた無償の愛が詰まっていて、気づけばボロボロと泣いていた。

この物語にはモデルがいる。2001年の新大久保駅転落事故で、人を助けようとして亡くなった日本人カメラマンだ。あの事故で助けようとしたのは韓国人留学生だけだと思い込んでいた自分にとって、この事実は大きな衝撃だった。
作中にふわっと韓国人留学生のキムくんが登場するのも、きっと作者の公平な眼差しなのだろう。国籍など関係なく、世之介の周りにはいつも、温かな縁が広がっていた。あの悲劇を、これほどまでに生命力に溢れた「日常の物語」として描き切った著者に脱帽する。

世之介は、決して特別なヒーローではない。
けれど、誰かの記憶の中で「あいつ、元気かな」と思い出されるだけで、その人の人生を少しだけ明るく照らしてくれる。
そんな彼に出会えた読者の私も、きっと「得をした」一人なのだと思う。

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2026年03月08日

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「青春小説の金字塔」と言われていたので読んでみた。
久々にここまで読後感が気持ちいい作品に出会えた〜!
本当にしょうもなくて、あったかくて、自分でもなんでこんなに感動しているのかわからない、でも泣けてくる。
人生ってそんなに色々なことは待ち構えてなくて、だから大切な季節があるんだな、と改めて思えた。
世之介の1年にめいっぱい詰まった楽しさと、爽やかさと、少しの寂寥感が心地よかった。
わたしもどこかで横道世之介と出会っていて、出会ったからこそ選択した今日があって、それを忘れているだけかもしれない。

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2026年01月30日

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どんな思い出かと言うと定かでないけど、忘れらない友人っていますよね。なんだろ憎めないと言うか、愛らしいと言うか、それが横道世之介の魅力的なところ。世之介のような人が身近にいたら人生が少しだけ明るくなるような気にさせてくれる青春の作品でした。出会った人に温かさをあたえれるそんな人物になりたいですね

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2025年11月11日

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横道世之介は愛すべき男である。
完璧な人間ではないし際立った個性があるわけでもない。けれど彼と出会った人の記憶には、柔らかく、そして確かに残る。人によって思い出のなかで彼が占める割合はそれぞれだが、世之介に出会った人生とそうでない人生では前者の方が少しだけ幸せに思える。
他人との出会いは自分を構成する大切な要素だ。もう会うことのない過去の人たちから受けた影響や思い出は、今も自分のなかに価値観として息づいている。人はみんな互いに影響し合い、さまざまな色を焼き付け合いながら生きていくのだと思う。
自分が通っている自転車置き場には、整理整頓をしてくれるおじさんが何人かいる。数年前の自分は忙しく、夜遅くに自転車を回収することが多かったのでおじさんたちと顔を合わせる機会はあまり多くなかった。
ある日、久しぶりに夕方のうちに自転車置き場へ行くと、ひとりのおじさんが迷わず自分の自転車を取り出してくれ「今日は早かったね」と声をかけてくれた。 ほんの些細なことだったが「誰かが自分を見てくれていた」という事実が当時はとても嬉しかった。その出来事をきっかけに、自分もおじさんのように人の小さな変化や日常に目を向けられる人になりたいと思った。
おじさんはそのあと仕事を辞めてしまったが、今でもその記憶と価値観は自分のなかに残り続けている。人は一人で生きているようでいて、実は多くの誰かと繋がっているのだと感じる。

世之介が他人に与えた影響とはいったいどんなものだったのだろう。 彼は図太く、能天気で、少し面倒くさがりで図々しいところもあり、同時にお人好しでもある。もし自分が彼の友人であったならきっと一緒にいるだけで肩の力が抜けるような安心感を得られたに違いない。 実在する人物ではないけれど、この本を通して彼に出会えたことで自分は胸の奥が温かくなるのを感じた。

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2025年11月02日

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長崎から大学進学のため上京してきた横道世之介くんの大学1年生の日々 自分の学生時代の記憶が刺激されつつ懐かしく楽しく読みました 寝てばかりの学生時代だけどこの時期に知り合った人、経験した出来事は確実にその人の芯の部分を作っているのだなと感じた 明日私は大学時代の友人に会う予定 10年くらいぶりかな この本を読んで更に再会が楽しみになった
友人と私の第一子は偶然にも同じ日に生まれた
そして明日は彼らのハタチの誕生日

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2025年11月01日

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どこにでも居そうな、どこか抜けている大学生。サークルやバイトの日常生活を通じて、いろいろな人と出会い、楽しいことも辛いことも経験をしていく。とにかく普通の大学生のストーリーだが、徐々に不思議とそのヒトとなりに惹かれてしまう。こうやって人は成長し、人生を生きていく。

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2025年10月12日

購入済み

自分を見てる感じ

自分を見てる感じがして、ちょっと懐かしかった

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2013年02月24日

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上京してきた大学生の日常の物語。
特に変わったところの無い、普通の大学生、それが世之介。ありふれた大学生のひとりだけど、一つ一つの出会いを大切にしてのんびーり過ごすのも青春だなって懐かしくなった。

読み終わってから、世之介死んじゃったのか…と知り合いでもない本の主人公なのに、なんか力が入らないというか、どこかやるせなさを感じてしまう。

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2026年03月31日

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ネタバレ

評判が良いので読んでみた。

長崎から東京の大学に上京し、大学生を謳歌する世之介。青くて若い生活楽しいー!と思って読み進めていたら急に現在軸になり…。


世之介、亡くなってしまっていたのね。それまで楽しく読んでいたのが一変、見え方が変わって世之介のその後の人生に想いを馳せてしまった。

青い時間が色褪せてしまうことも、過ぎた日々に想いを馳せることも、懐かしい誰かがもう側にいないことも、何も変わったことではなく誰もが日々の中で感じることである。あんな人いたな、こんなときもあったなと感じたことや触れたこと、人生の全ての起点はそこにあるのかもしれない。

とても現実的な小説だった。学生のときの翔子ちゃんがすごく好き!

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

素直で憎めない、正直な男。
ちゃんと悩んでるしできれば楽に暮らしたい。それを周りに伝えてても恥ずかしくないと思えるとこが魅力的な人なんだなと思った。

個人的には何か事件があってそれを軸に進むストーリーが好み。なのですげー良かった!というほどのめり込めなかった。

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2026年03月08日

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大学時代を思い出させてくれる、私にとってはノスタルジーな作品。
長崎出身で大学のため故郷を離れる設定が、長崎の田舎生まれで大学は都会に行った自分の境遇と重なった。
退屈でしかたなく、それでいて些細なことで忙しく面倒で、出会っては別れを繰り返していた、大人になりかけだったあの頃が懐かしい。そして、もう一度あの頃に戻れたら、と心から思う作品だった。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

世之介。自分まで世之介と呼びたくなる。
日常の風景描写が多くて、よのすけが長崎から上京してきての大学一年生の1年間を月毎に追いかけていく…
時も流れて遠く離れてなかなか会えなくなって、何年か経った時にふと、「あ、そういえばあんなんあったな」「あいつ面白かったな」とか思われたい
そういう何気ない風景の中にいつもいるみたいなのが豊かさの象徴な気がする

これ、高校の時に多分読んだはずでタイトルだけはずっと覚えてて。でも読んでみると内容はあんま覚えてなかった。なぜか阿久津結のアイプチは覚えてた笑笑

カメラの描写は好きやったなあ
ちょうど最近カメラ買ったしまた撮ってみたくなった

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

柴田練三郎賞 第7回本屋大賞3位 こんな面白い本が3位だったら、1位と2位は何だろうかと思ったら、「天地明察」と、「神様のカルテ」だった。
とても面白くて、爽快な、楽しい本だった。

ところが、いつも解説から読むので、何気なく最後のページを開いたら、解説が無くて、最も大切な世之介のその後だった。残念だった。もしこれから読まれる方がありましたら、最後のページは開けないで後回しで。
本好きの方はもうとっくに読んでしまっているかも、その上新聞連載だったそうで、無駄な一言だったかもしれませんが。


東京の大学に入学するので、九州から上京した世之介。世事に疎く、のんびりしたお人よしな性格。一人息子で、素朴で暖かい両親と家庭の中で育った、そのまんまで都会の中で暮らし始める。
ひょんなことが重なり個性的な友人たちに出逢う。成り行きでサンバクラブに入り、パレードに参加するつもりがハプニングで不参加、それでも弱小クラブなので仲間にせっつかれ、学祭で練り歩いたりしてサンバも好きになる。

入学式で知り合った倉持。同郷の小沢。アルバイトで弟役を頼まれた片瀬千春、教習所仲間の加藤。
加藤は頓珍漢な子と言うか育ちを考えれば仕方が無い。なかなかいい奴。
加藤は大阪の出身、スーパー経営者の息子で、ここにはクーラーがあり世之介は夏中居候をする。そつの無い加藤に誘われて海水浴に行ったところ、これがダブルデートで、世之介の相手は黒いセンチュリーで運転手つきで来たお嬢様、与謝野祥子。


祥子は世之介が気にいって夏休みも長崎の田舎についてきて、母親とも打ち解けて評判がいい。
世の垢に染まってないというのがいい 無垢そのもの。

世之介は、先輩の石田に紹介されたホテルのルームサービスのアルバイトを始める。シフト制で夜勤も多い。学生生活もクラブもこなし免許も取り、祥子とも親しくなり、とうとうホテルに連れだって行く仲になる。

様々なエピソードが賑やかだった一年が過ぎる。

そして話は未来、20年後の友人たちの生活。

倉持は同級の唯と付き合い、そのうち唯が妊娠、退学して父親に目覚める。加藤はボーイフレンドと同棲中。

何が切っ掛けともわからないが、ちょっと喧嘩別れのような按配で祥子は世之介と別の道を歩いている。そしてフランス留学し国連職員になる。

20年後、世之介は報道写真家になっており、祥子は遠く国連に勤めている。そんなそれぞれの生活があり話は終わる。

青春時代の世之介を中心にした物語だが、周りを囲む人々が個性的で、エピソードも極上で楽しい。
故郷は暖かく、それでも人々はそれなりに悩み自分の人生を進んでいく。
世之介は、周りから抜けていると言われるが、そういう人柄が笑いまきおこし、周りを包んでいく。

読後感のいい、読みやすい話だった。最近「続」が出ている、そのうちに。


吉田修一さんは多彩だ。
                    

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2026年02月07日

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特に大きな波風はなく、地方から上京したとっても良い奴で至極普通の大学生である横道世之介の日常のお話なんだけど、その普通さが心地良くて前のめりになって読み終えた。加藤とのやり取りが特に好きだったな。国宝を読んだ時も感じましたが、吉田修一さんってその時々の心の機微や情景の描くのが本当にうまい!!形は違えど読者の青春時代のあれこれとした気持ちの琴線に見事に触れてくる。

そして、続編があることに驚き。読みたいような読みたくないような…といいつつ、前のめりでまた読んじゃうんだろうな。

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

3分の1くらいから、本をめくる手が止まらず、残りが少なくなると惜しくなるような本だった。
時代や季節の変化がとても丁寧に描かれて、それぞれの成長した姿と青春期のギャップが人の人生を考えさせられ、奥深くも感じた。
知人のオススメで読んだけど、知人に大感謝。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

自分の大学生時代を思い出しました。自由だけど、分からないことだらけ。その場のその視点からでしか物事を判断できずにいる主人公の滑稽さに親しみだけでなく懐かしさまで感じさせられました。
作者の心の機微を表現する様々な工夫が、自分のこれまでの人生の様々な場面での感情までもうまく言葉にしてもらえた気がしました。複雑な感情って言葉で諦めていたけれど、感情って言葉にできるんだなと思えたことが、国語が苦手だった私のこの本での学びでした。
読むのも遅い私でしたが、最後まで読めたことで、過去も今の出来事ももっと言葉に換えて大切にしたいと思えました。
温かい気持ちになれました。自分には長すぎでしたが。。

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

タイトルがフルネームーー
いったいどんな奴なんだ横道世之介?
読めばわかる!めっちゃいい奴!
これ、読み終わって本を閉じてじわじわとくるタイプの物語。

世之介が大学生生活のため田舎から上京してきた時の話が軸になっていて世之介の周囲にいた人達のその後も描かれる。

みんながふとした瞬間めっちゃいい奴世之介を思い起こす。あの時こんなだった。今はどうしてるのか。

本を閉じ、ふと振り返える…。
あの時世之介はきっと友人の性的嗜好もふんわりと感じとりそっと見守っていたんだろう。
あの時世之介は自分だってお金がないだろうに…。
あの時世之介は赤の他人のことであんなにも悩んで…。
あの時世之介は後悔したくない一心だったのかも…。

考えれば考えるほと世之介はだらしないけど憎めなくて、優しくてめっちゃいい奴。

本書の内容紹介文にもある、「誰の人生にも温かな光を灯す」この一文がこれ以上なくしっくりくる。

そしてその光は、
読者の心にも、確かに灯るだろう。




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2026年01月02日

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ネタバレ

有名な作品だけど初めて読んだ。長崎の田舎から上京した横道世之介の大学生活1年間の物語。言ってしまえば本当にそれだけの話なのだけど、登場人物それぞれのキャラクターが魅力的で、何よりも世之介の人柄が、呑気で、人懐こくて、憎めなくて最高。途中で世之介のその後が分かってしまってからは様々な周囲の人たちとのエピソードも切なさが伴ってしまうけど、何十年たっても、世之介の呑気な笑顔が、楽しかった青春時代の記憶として皆に残っているんだろうと思う。自分も周囲の人を大切にしようと思える作品。シリーズ全作読みたい。

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2025年12月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

味わったことのない読後感だった。心を揺さぶられた。電車で読んでいなかったら泣いていただろう。
ずっと平和で穏やかで幸せな日々だった。世之介は本当に憎めなくて、だらしがないけどいいやつで、なんだかんだ優しくて、翔子ちゃんとお似合いで、二人はどんな大人になるんだろう、結婚するのかな、と思いながら読んでいた。
それがまさか、この結末なのか....
人生ってこうなのかな。みんな平等に時を重ねていくって思い込んでいるから、簡単に別れたりできるのに。ある日突然いなくなってしまうのかなあ。すごく切ない。
何故なんだ。行かないでほしかった。でも世之介ならきっとそうするんだろうなぁ。世之介らしい最期なんだろうなぁ。
大事な人には会いたいと思った時に会っておくべきだ、と思った。
やはり吉田修一は、一冊一冊が素晴らしい。大好きな作家さんだ。

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2025年12月05日

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私はもう40代半ばだが、ケータイもない、SNSもない時代の学生時代を懐かしく思った。

世之介はどこかぼーっとして抜けてるんだけど、憎めない可愛いやつ。
こういう友達がひとりいたら、きっと人生が楽しいだろう。

話の途中でそれぞれの登場人物のスピンオフが入るのだが、これがけっこうシュールで、別の作家さんが書いたのではないかと思うくらい世之介のいる世界とガラッと雰囲気が変わる。

終わり方には賛否あるみたいだけど、世之介らしいというか…私は良かったと思う。


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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

横道世之介のように生きてみたい

ふわっとなりゆきでやってみてしまう、そしてその結果を受けとめられる

欲がないんだろうな
だからこそなんだか心に余裕があって、日常の幸せに気づけるのかな

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2025年11月23日

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オーディブルで聴きました。
やはり吉田修一作品はしみじみと良い。それぞれのキャラクターが知り合いにいそうなほど目に浮かんだ。

毒にも薬にもならないけど、いいヤツだったな⋯な知り合いは誰にでもいそう。そういう物語の主人公にはならなさそうな世之介が主人公のお話。

バブル時代だったせいもあるだろうけれど、みんなふわふわ生きている。肩パッド入ったバーガンディのスーツ着ていたんだろうな。それでもそれぞれに成長して、それなりの大人になっていく。祥子ちゃんはやはりポテンシャル高かったなと思う。

さくらは木綿のハンカチーフのその後のイメージ。幸せになっていて欲しい。

ドラマにするとしたら、世之介は満島真之介か神木隆之介か。。と想像していたけれど、高良健吾か。。あまりピンとこない。

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2025年10月19日

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あとからしみじみする 読んでいる間は淡々としているのに、読み終わるとあんな奴いたなーとしみじみ思い返してしまうような不思議な一冊。

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2026年01月12日

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1987年。昭和の末期である。大学進学のため九州から東京へ出てきた横道世之介であった。
「国宝」「悪人」と読んできて、丁寧に描かれる登場人物たちの機微や漂う哀愁、リアルな生活感なんかに魅了され、本作も読んでみた。

東京に引っ越してきた世之介。引っ越してきた日にアパートの隣の部屋に住む女性と仲良くなり、彼女が作りすぎたという夕飯をご馳走になる。初授業でクラスの女性と仲良くなって同じサークルに入る。友人に誘われて合コンに出席して絵に描いたようなお嬢様と知り合っていつの間にか付き合う云々。

なんじゃこりゃ。何かと都合良すぎじゃないかな。

途中で読むのをやめようかと思いつつもダラダラと読み進めていくと、不思議なことに彼らが愛おしくなってくる。

「ねるとん」とか「ブルータス」「ターザン」とか懐かしい。

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2026年02月02日

Posted by ブクログ

大学進学のために上京してきた横道世之介の1年間。
世之介って、ずば抜けていいヤツってわけでもなく、だらしないところもあるごくごく普通の18歳。
だけど誰の懐にもスーッと入ってきて気を遣わせず、一緒にいると肩の力が抜けるような気安さがあります。
押しに弱くていろんな事をあれこれ引き受けるハメに。
正直この本どうしてこんなに人気があるのかな…と思いながら読み進めた中盤、読み味がガラッと変わりました。
大学生の普通の毎日がいきなり尊くなり、しょうもない出来事ほどキラキラしてくる、半端ない切なさ。
疎遠になっても「あいつ今頃なにしてるかな」「あんなヤツいたなそういえば」と、みんながふと思い出し笑いする世之介の存在感。
うーんわかるわかる!わかるからこそ、クーッ。
コレをやられてしまうとキツいんだよなぁ。続編読むの迷っちゃうんだよな。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

長崎から上京した世之介、大学生一年目の物語。

スマホもSNSも無かった自分の学生時代を思い出す。

途中で未来の話が挟み込まれ良いアクセントになっている。
友達、彼女、そして自分の未来。
それぞれの意外な一面が垣間見える。
話に深みを持たせている。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

そういえばあんな人やこんな人がいたな、と大学時代に出会った人たちを思い出した。
特別なことは起こらないけど振り返ってみれば特別な、世之介の大学での1年が描かれている。
個人的にはラストは違う形がよかった。
日常系のこの物語が郷愁を誘うのは、やっぱりラストがあってこそなので、ちょっとずるい気がするし、ありがちな話の持っていき方に感じてしまった。
過去と現在の話が交互に語られて辻褄が合っていくのが面白かった。

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2025年11月15日

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