【感想・ネタバレ】横道世之介のレビュー

あらすじ

今から20年前──。大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い……。世之介の学生時代の1年間と彼と関わった人々の今を描き、誰の心の中にも、人生にも、温かな光を灯す青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。2013年2月公開の映画原作。

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Posted by ブクログ

「タイム・アフター・タイム」「パレード」に続いて「横道世之介」です。

長崎から上京した大学1年生の横道世之介の青春と、友人たちの20年後が交互に描かれる構成です。

主人公の世之介は、そこにいるだけで周囲をパッと明るくしてしまう、お人好しで憎めないキャラ。

人の未来はどおなるかわからない。だからこそ、今ある何気ない日常を楽しく生きることの大切さを世之介が教えてくれた気がします。

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2026年08月06日

Posted by ブクログ

2回目読み終わりました。

作者の振り幅すごくて一番はそこに驚きますが、、、2回目も楽しませてもらいました。

なんかこういうやついるんだよなぁ、いたなぁと思いながら読んでました。

めちゃくちゃいいやつかって言われるとそういうわけでもない、でもなんかこうニュートラルというか力入ってないというか、こういう人になりたいと思わされる魅力的な人物それが横道世之介です。

ぜひ!

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2026年08月04日

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横道世之介の大学一年生の1年間。続編もあるみたいだけど、上下巻なのでちょっと怯んでいる。

横道世之介、18歳。大学進学のため九州から出てきた。205号室。202号室の人がシチューに誘ってくれたのでご馳走になる。入学式。倉持と知り合いになる。サークルブースをみていると、阿久津唯がくっついてくる。
之介は一人暮らしを始めて、自分のことは自分でやらないといけないことに気づく。

3人はなぜかサンバサークルに入り、清里に合宿へ。ホテルの配膳の仕事を紹介してくれるという。いつのまにか倉持と阿久津がつきあっている。

中学生の娘の智世が警察に補導されて、一緒にいた18歳の少年とつきあっているという。男の子に会いに行き、別れてくれるように頼んだ。男の子は街を出ていき、智世は中学は卒業したが引きこもりになる。夫妻は世之介を懐かしがる。

世之介は小沢と待ち合わせる。マスコミ研究会に入ったそうだ。ダンスパーティの券をもらう。ルームサービスの給仕をするバイトを開始した。家に帰るとお隣の203号室の前にヤクザさんたちがいる。部屋に急いで入る。

世之介は祥子という女の子に自動車学校であい、つきまとわれる。帰省にもついてくるという。倉持と阿久津の間に子供ができる。

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2026年08月03日

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吉田修一2作目。物語全体を通してうっすらとした明るさや希望が漂い続けてるのがタイムアフタータイムとも共通しているなと。何気ない一瞬の日常でそれぞれの人生が交差していて、何てことない一瞬でも、あとから振り返るとすごく素敵な思い出になってたり、成長を感じられたりするよね、まさに人生って感じの作品。吉田修一作品がもっとすきになったし、人生の節目で読み返したい作品になった。

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2026年07月21日

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ニヤニヤしながら読んだ。こういうのあるよなとか、そんな奴いるか?とか思いつつ。面白いだけじゃなく楽しかった。

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2026年06月23日

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永遠と横道世之介の文庫発売、新作映像化決定ということで再読。
初めて読んだのは10年前ほどだ。映画を先に見てから読んだのだけれど、映画も原作もとても好きな作品。

記憶が薄れているというのもあるけれど、大学生の時に読むのと今読むのでは全然感じ方が違い、号泣してしまった。
好きなのは、世之介の死後、祥子のもとに何でもないような日常の写真が世之介の母より送られ、少し後のパートでその写真を撮った際の世之介の日常が描かれるシーン。
駅のホームでキム君と帽子を拾おうとするシーン。
世之介の人生や、世之介とはこういう人物なんだというのが詰まっているシーンだと個人的に感じてとても好き。
世之介の今後を予感させるパートでもあると思う。
最後の、世之介の母から祥子に宛てた手紙も本当にあたたかい。

嫌味や屈託のない青年ってこんなに皆の心にスルりと入っていくのだな、と世之介を見ていると感じる。
大人になり、それぞれの人生を歩んでいる登場人物たちは、世之介に対し鮮烈な印象を持っているわけでは無い。常に覚えているわけでも、常に会いたいと思っているわけでもない。ふとした時に、そういえば、と思い出す、思い出しかけるのだ。
それほど世之介は良い意味で空気のような人物なんだなと思う。関わっていて息苦しくない、気が抜ける。

これまで、表紙の人物って世之介なのかなと思っていたけれど、もしかしたら世之介が撮った写真なのかも、と今回読んで唐突に思った。

「おかえり横道世之介」「永遠と横道世之介」は未読なので楽しみ!映像化も楽しみだ~

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2026年05月25日

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 国宝の作者、吉田修一先生の過去の作品で、その名の通り「横道世之介」が主人公の物語り。長崎出身の世之介は大学生で東京に出てきて、色々な出会いや経験をする。
 この流れからすると普通の青春ストーリーかと思われるが、この世之介が掴みどころのない人物像で、でも性格が憎めず、気になる存在でついつい読み進めてしまう構成になっています。
 途中、未来の話(世之介が登場しない10年後の話等)が挿入され、伴う飽きのこない進め方になっているのかなと思っていたのですが!!
 世之介が20年後になぜ!?当時付き合っていた人との今後は!?といつの間にか読者が置き去りになってしまう展開に。少し戻って読み返すとそういうことか、なんてうまい展開なのかと唸ってしまうストーリーでした。
 国宝とはかなり違うほっこりしながらもドキドキしてしまう傑作でした。

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2026年05月13日

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僕は、大学生活を書いた物語が好きだ。のんびりとしたというか、時間の扱い方や、人間との付き合い方が自由な感じがすてきで、ああこんな風な生活を四年も過ごせるなんて素晴らしい事だと思う。なめらかな文章と、素敵な題材。シンプルな平皿の様な趣がある。

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2026年05月07日

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まさに青春って感じ。
今の30代40代の方へオススメです。
社会人になってから読めば忘れてた何かを思い出せます。

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2026年05月17日

購入済み

自分を見てる感じ

自分を見てる感じがして、ちょっと懐かしかった

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2013年02月24日

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「国宝」からやってきました笑
共通点は、男子の成長を描いていること!以上!笑
ただ世界観も熱量もまるで違うのに、不思議と心に残るのは何なんだろう。

世之助という青年は、爽やかなのか、天然なのか、スカタンなのか、おそらく全部なんだろう。
東京での大学生活はスカタンの連続で、そこ踏む!?ってツッコミどころ満載。それでも周りに愛され、何とか生きていけるところが彼のすごいとこ!
世之助は妬まないし卑屈にもならない。等身大の自分を受け入れている。そして何より人生のすべてにYESというすげー男だった!
続編も読んでみます。

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2026年07月25日

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再読

章の最初の
ーーーーーーー世之介である。
が好き。

祥子ちゃんが愛おしくて、このままずっと添い遂げて欲しかったなぁ・・・

一番好きな青春小説かも

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2026年07月23日

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『横道世之介』を読んでいて、一番惹かれるのは、やっぱり世之介という人物そのもの。

大学にも、こういう人がいたなと思う。少し抜けていて、いつも誰かにいじられている。でも、決して嫌われることはなく、誰とでも自然に打ち解けてしまう。飛び抜けたエリートでも、キレ者でもないのに、不思議と人が集まってくる存在

人と距離を縮めるのに時間がかかる私にとって、こういうタイプの男子は話しかけやすくて、ずいぶん助けられた記憶がある。だから世之介を見ていると、懐かしさと少しの羨ましさが入り混じる。

作中には思わずクスッと笑ってしまうような会話が散りばめられていて、その空気感も心地いい。大学時代の何気ない日々や、大勢の中の一人として過ごしていた頃の感覚が自然と思い出される。

派手な出来事よりも、人と人との距離感や、ありふれた日常の愛おしさを丁寧に描く作品。読みながら、自分自身の学生時代の記憶まで静かに呼び起こされる、そんな小説だった。

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2026年07月21日

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1980年代の空気感が感じられてよい。最後の写真のくだりは、読んでいて幸福感を感じた。
祥子のキャラは、しばらく馴染まなかった…

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2026年07月21日

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途中で心臓を鷲掴みされます。満員電車の中でハウっとなりました。
切なすぎて、最後は世之介ーーーって叫びたくなります。

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2026年07月18日

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世之介はいたって普通なのだけど、彼のそばにいただけで自分の人生が少し肯定されるような、そんな「愛すべき普通」の輝きが全編に満ちている。加藤の「(世之介に)会ったっていうだけで、お前より大分得してる気がするよ」ってセリフが多くを表しているよね。

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2026年07月15日

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どこか憎めない世之介。
青春を追体験できた感じがして楽しかった。
特別なことは何もなく、ただただ日常を過ごせることのありがたさ、楽しさというのを改めて気づかせてもらえた。

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2026年07月06日

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ネタバレ

読みながら、思わず笑ってしまったことが何回あったか。
ほっこりしたし、横道世之介のファンになった。
物語の中旬くらいから、まさか…?と思いつつ、いやでもこの雰囲気でこの主人公で、ハッピーエンドでしょうよと思ってたのに。
あっけなくてびっくり。
なんか、ファンになっただけに、読み終わった時に、消化しきれてない気持ちになった。
面白くなかったとか、終わり方に不満があるとか、そういう意味ではなく。

でも、これも、らしいような。
最後のお母さんの手紙よかった。

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2026年07月04日

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どこか間のぬけた大学一年生、横道世之介の一年間の成長物語。心優しい青年が、周囲との関わりの中で成長してるような、してないような話が展開。関わった人たちに目には見えないけど、良い影響を与えるお兄ちゃんという感じ。
ほっこりと心が安らぐような読後感になった。

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2026年06月27日

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横道与之介という一見平凡に見える青年の話。はじまりから見事な脇役の配置とその飛躍に富んだ交流。「読者の今」と「登場人物の今」を行き来して読むものを飽きさせない物語の展開。続編を読まずにはいられない。サブスクの一気見じゃないけど、完結編が出てから読み始めることの幸運に感謝。こんなところで終わられたら読者としては辛抱たまらん、そんな感じの小説。

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2026年06月26日

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世之介くんが大学入学で上京し、最初の1年をベースに描く青春小説。
周りの人たちが未来から世之介のことを思い出したりするパートが随所に挟まれ、アクセントになっていた。

世之介のキャラクターはもちろん、恋人の祥子のキャラクターが生き生きとしてよかった。
調子を崩されるようなマイペースお嬢様でありながら、一途に世之介と過ごす様子が眩しかった。

将来の祥子パートで、「大切に育てるとは、大切なものを与えることよりも、その大切なものを失ったときに乗り越える強さを伝えることだ」というようなことを感じているシーンがあり、とても印象に残った。

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2026年06月17日

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読んだ本 横道世之介 20260610

 なんか、これも映画になっているらしいけど、吉田修一の小説としてはそこはかとない幸せがずっと漂っていて、うまくいかないことも、こうなってほしいってことも、全て幸福感の中ですれ違っていく。
 どちらかというと、絶望の中の僅かな信頼とか、希望とも呼べない小さなものが不幸の中で希望に感じる的な小説ばっかりだと思ってたけど、こんなお話もあるんですね。
 世之介の未来が示唆されているからこそ、その場その場の世之介の行動や言葉が心地よいっていうか味わい深いっていうか。
 素敵な話でした。
 祥子ちゃん大好き。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

ずーっと呑気でのほほんとした世之介と、自分は経験してないけどギリギリ想像がつく時代の東京。全く悲しくならずぼんやりと、お母さんの暖かい手紙でほんのり涙が出そうな気持ちに。

きっと大人になってからも相変わらずのらりくらりと、和やかに生ききったであろう世之介に、乾杯!

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2026年06月04日

Posted by ブクログ

どこか抜けていて肩の力の抜けた主人公、横道世之介。仲間と過ごした何気ない大学時代はかけがえのない時間だったのだと、青春の日々を懐かしく思い出させてくれる一冊でした。

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2026年06月03日

Posted by ブクログ

子供が大人になること、
子が親になること。
これは違うと感じた。

自立、自律との関係はどうだろうか。

人生は個人の物語だ。
主体は自分にしかないけど、全てに影響を受けるし与える。流れがある、偶然がある、人との関係がある。

でもどうにかはなる。
ならないことなんてない。

だから因果は自分の意思と行動にある。
コントロール出来るのも自分、他は期待しない。

何にすがって生きるのか。
人生はそれさえも偶然であり選択なようで運命めいたものでもある。
死んでしまえばきっと何も分からない。
後悔したか納得したかも。
長生きは得なのかもしれない。健康は最重要。

やっぱり「今」だ。
シンプルに今を生きる。

死んだ時、残された人に1ミリでもじんわりしてもらえたら。

なんて死んだら気が付けもしないし、自分にも意味はないけども。最期くらい、最後の意味づけで他者が相互の力によって、みんながラクになれるといいな。

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2026年05月08日

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朝井リョウさんのエッセイに登場したので読んだ。
世之介の、空気や時間の流れに身を任せるようなゆるやかな生き方が羨ましく、魅力的だった。確かに「隙」というのは心の余裕やただ今を生きるという気持ちなのかな。

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2026年04月27日

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世之助はいろんなことにYESと言ってるような人、そのせいでいっぱい失敗するけど、それでもNOじゃなくて、YESって言ってるような人。

世之助と祥子ちゃんが特によかった。
2人とも大人になって希望をもって生きていく。

ネトフリの初恋を思い出す。
人生という長い旅の中で、全ての出会いと別れは運命に導かれてる。

大切に育てるということは、大切なものを与えてやるのではなく、その大切なものを失った時に、どうやってそれを乗り越えられるか、その強さを教えてやることなのではないか。難しい。

時間の流れの作り方も秀逸だった。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

柴田練三郎賞 第7回本屋大賞3位 こんな面白い本が3位だったら、1位と2位は何だろうかと思ったら、「天地明察」と、「神様のカルテ」だった。
とても面白くて、爽快で、楽しい本だった。

ところが、いつも解説から読むので、何気なく最後のページを開いたら、解説が無くて、最も大切な世之介のその後だった。残念だった。もしこれから読まれる方がありましたら、最後のページは開けないで後回しで。
本好きの方はもうとっくに読んでしまっているかも、その上新聞連載だったそうで、無駄な一言だったかもしれませんが。


東京の大学に入学するので、九州から上京した世之介。世事に疎く、のんびりしたお人よしな性格。一人息子で、素朴で暖かい両親と家庭の中で育った、そのまんまで都会の中で暮らし始める。
ひょんなことが重なり個性的な友人たちに出逢う。成り行きでサンバクラブに入り、パレードに参加するつもりがハプニングで不参加、それでも弱小クラブなので仲間にせっつかれ、学祭で練り歩いたりしてサンバも好きになる。

入学式で知り合った倉持。同郷の小沢。アルバイトで弟役を頼まれた片瀬千春、教習所仲間の加藤。
加藤は頓珍漢な子と言うか育ちを考えれば仕方が無い。なかなかいい奴。
加藤は大阪の出身、スーパー経営者の息子で、ここにはクーラーがあり世之介は夏中居候をする。そつの無い加藤に誘われて海水浴に行ったところ、これがダブルデートで、世之介の相手は黒いセンチュリーで運転手つきで来たお嬢様、与謝野祥子。


祥子は世之介が気にいって夏休みも長崎の田舎についてきて、母親とも打ち解けて評判がいい。
世の垢に染まってないというのがいい 無垢そのもの。

世之介は、先輩の石田に紹介されたホテルのルームサービスのアルバイトを始める。シフト制で夜勤も多い。学生生活もクラブもこなし免許も取り、祥子とも親しくなり、とうとうホテルに連れだって行く仲になる。

様々なエピソードが賑やかだった一年が過ぎる。

そして話は未来、20年後の友人たちの生活。

倉持は同級の唯と付き合い、そのうち唯が妊娠、退学して父親に目覚める。加藤はボーイフレンドと同棲中。

何が切っ掛けともわからないが、ちょっと喧嘩別れのような按配で祥子は世之介と別の道を歩いている。そしてフランス留学し国連職員になる。

20年後、世之介は報道写真家になっており、祥子は遠く国連に勤めている。そんなそれぞれの生活があり話は終わる。

青春時代の世之介を中心にした物語だが、周りを囲む人々が個性的で、エピソードも極上で楽しい。
故郷は暖かく、それでも人々はそれなりに悩み自分の人生を進んでいく。
世之介は、周りから抜けていると言われるが、そういう人柄が笑いまきおこし、周りを包んでいく。

読後感のいい、読みやすい話だった。最近「続」が出ている、そのうちに。


吉田修一さんは多彩だ。
                    

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

朝井リョウが好きな小説であげてたので読んでみた。
不思議な存在感のある横道世之介とその周囲の人たちの何気ない日常を描く話。
横道世之介のキャラがよい。当時のリアルな大学生って感じ。中身は特にないんだけど、少しずつ成長してる感じ。若干無キャっぽいけど、少しだけ自分なりの、世界観持ってるみたいな、けどあまり誰からも本気で興味持たれてないみたいな。なんか99%の人間が自分も近い部分あると思えるような、なんとも言えない感じがすごくよかった。続編もあるみたいなので、読んでみたい。

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

世之介の感じがいいな〜と思えて、それがすべての小説だった。悪い意味ではなくて。
お嬢様だった祥子が国連で働いてるっていうのがいいなあって思った。
大学時代に起こるいろんなエピソードから世之介のいいやつ感が感じられて、するする読めた。みんな世之介のことが好きなんだろうなと思ったし、私も好きになった。
世之介が1人でいる場面はほとんどなくて、いつも誰かとの交流が描かれていた。それが世之介の人柄を表しているなと思った。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

大学生になった主人公の話とその主人公と関わった者の十数年後の話が合間に挿入される青春小説。

意味がありそうな設定は特に大きな話に展開することはなく、主人公と少し関わる程度でその後は主人公の人生とは離れていく。小説の主人公なのにこの主人公は決して世界の中心ではなく、周囲の人からは「そういえばそんな奴いたなあ」くらいの思い出になってしまっているのがリアルだった。

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2026年05月08日

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