【感想・ネタバレ】横道世之介のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月24日

10年ぶりに読み直した。今の置かれている環境で楽しい大学生活の話を読むのはすごく気持ちが落ち着いて救われる気分になった。また読もう

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Posted by ブクログ 2024年03月24日

読み手の年齢によっても感じ方が変わってくるかもしれないなと思う。
私は率直に面白かった。

時代の空気が 世之介を通して伝わってくるようだった。
友達に迷惑をかけたりかけられたり
助けたり助けられたり 本当にしょーもないことをしてみたり が普通にできた時代だったかもしれない。

シリーズの1作目 ...続きを読むラストは全く思いがけない形だったが 世之介らしいとも思う。 しばらく楽しめそう。

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Posted by ブクログ 2024年03月06日

「あんたはいつもどっか抜けてるけど、その分、欲がなくてよろし」
のほほんとしている世之介は人の心を和ませる力があるなぁ。それでいて、倉持やホームの女性、猫ちゃん、何の見返りも求めず、というかほぼ無意識で、たくさんの人を救っているんだもん。本当にいいやつ。

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Posted by ブクログ 2024年02月27日

すらすら読んじゃいました!大学時代の時間の流れ方とか、自分が宙ぶらりんな感覚とか、色々思い出せて嬉しくなりました!横道世之介のような人間になりたいな。

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Posted by ブクログ 2024年02月20日

世之介はおおらかで優しくてのんびりしてて、だらしなくて、パーソナルスペースに平気で入り込んでくるような図々しさがあるけど全然憎めない、愛さずにはいられない、ちょっとずるい人だった。

きっと誰の心にも世之介みたいな部分は多かれ少なかれあると思う。
それでも世之介みたいな性格や生き方に憧れを抱くのは、...続きを読む私たちが世之介になれないワケは日常のスピードが必要以上に速いから、そのスピードによってノイズが生じて身の回りの音に気づけないからなのかなとも。
世之介みたいに忙しさの中にいても周りをぼんやり見渡せる、公園の捨て猫の鳴き声に気づけるくらいのんびり歩くことを恐れず日々を過ごせたら何より素敵だろうか。

ふと顔を上げた時、街の中で誰かに呼ばれた気がして振り向いた時、そんな些細な瞬間を世之介は毎回大切に出来るくらいのんびりゆっくり生きているような人だから、カメラがぴったり似合っていた。

物語が終わっても世之介達の人生は続いてくわけだから当たり前なんだけど、世之介や世之介の周りの人達のその後も少しだけ描かれていて、ああ世之介たちの青春もやっぱり終わっちゃうんだって少し切なくなった。
今の時代はSNSもあるし「あの時一緒だったアイツ、今何やってんだろう」っていう疑問は簡単に解けちゃうし、色んな思い出はいとも簡単に掘り起こせてしまうから、世之介が過ごした1年間があくまで過ぎ去った景色の1つとしてみんなぼんやり、たまに記憶の断片として思い出す、なんなら忘れちゃってるくらいのものであることがどこか羨ましかった。

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Posted by ブクログ 2023年12月28日

主人公の世之助に、人間ってこうあるべきなんだと教えられた気がした。

仕事や友人関係で自分を偽ってしまっていると感じていたからこそ、世之助のありのまま人と接する感じやプライドの無さに感名を受けた。
ある意味世之助のような人間になることが自分の目標かもしれない笑

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Posted by ブクログ 2023年11月05日

永遠だと思ってた時間が永遠じゃなくて、交差点のように知り合って、みんなそれぞれの世界に流れていく。ただ、交差点のおかげで今があるってことを感じさせてくれました。

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Posted by ブクログ 2023年10月28日

横道世之介の大学一年生の時のお話し。もしかして同級生だった?というくらい時代背景がドンピシャ。
何度も笑顔にさせておきながら、大好きなノンフィクション要素が絡んで泣かせるんだもの。惹きつけられちゃいますよね。

「いろんなことに、『Yes』って言っているような人だった」
「······もちろん、その...続きを読むせいでいっぱい失敗するんだけど、それでも『No』じゃなくて、『Yes』って··言っているような人······」

ガールフレンドの祥子ちゃんもとっても素敵でした。

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Posted by ブクログ 2023年10月15日

横道世之介は大学生。小説全体の雰囲気が好き。文体も好き。のらりくらりと過ごす横道世之介の目を通すと東京の生活が何事も色鮮やかに見えるなあ。切なくてあたたかくてエモい。

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Posted by ブクログ 2023年10月05日

ちょっと普通でない友達がいるのが面白い普通の大学生の話。本当に普通の学生。でも、ついつい先が気になって直ぐに読み切ってしまった。
自分の大学の時に経験したり考えていたような話があり、とても懐かしく、そして、その時の友達どうしてるのかなあって思い出された。当時はなんでもないような話でも、今思い出すと面...続きを読む白かったなあと思う。なんでもない普通の話が面白く書かれていてびっくりでした。大人になるとわかるものもあるんですかね?

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Posted by ブクログ 2023年09月26日

 なんだかひどく体調が悪く、難しい本は読めそうにないので、さらっと読めて気持ちが明るくなる本を…と思い、ずっと気になっていた『横道世之介』を選びました。

 最初からずっと惹かれっぱなし。読書の楽しさを思い出させてくれました。最近、エンターテイメント的な本を読んでも何となく時間を無駄にした気になり、...続きを読む心と頭の滋養になりそうな本を選びがちになっていたけれど、やっぱりためにはなるけど面白くはない。この本は、心から楽しく面白かったです。身体の痛みに悶絶しながらも、あっという間に読み終わりました。

 世之介のように、こんなに人を心地よくする人間がいるのだなぁと希少生物を見る心地と、でもどこかにいそうな感覚とが混ざり合いました。

 ただ残念だったのが、途中で映画化されていることを知り、キャストを調べてしまったこと。読みながら、映像化するならどの俳優さんがいいかなぁ…とあれこれ考えて、結局ピッタリくる人が思いつかなかったのですが…調べたら、主役の方、大好きでこの役にはこの人しかいないだろうっていう俳優さんでした。やっぱりプロの作り手さんはピタッとくる方をちゃんと思いつくのですね。すごい!

 でも、知ってしまったら、読んでいても、(特に彼女役の方は)その俳優さんの顔や、こんな風に演じそうという演技ばかり浮かんでしまって、知らずに読んでいた時の瑞々しい文体から想像を膨らませる幅が削られてしまい、もったいないことをしてしまいました。途中で調べた自分が悪い。

 もし未読の方は、なるべく情報を入れずに読んでくださいね。とっても満足度の高い贅沢な読書時間でした。

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購入済み

自分を見てる感じ

2013年02月24日

自分を見てる感じがして、ちょっと懐かしかった

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Posted by ブクログ 2024年03月16日

端的に言えば「いいヤツ」な世之介と、キャラが立ってて面白いお友達たちとのほのぼのして、そしてどこか懐かしい日々。
私も今となっては遠くなってしまった懐かしい大学生時代を思い出し、そういえばあの人はどうしてるんだろうと、いまはもう連絡のとっていないあの人たちに思いを巡らせました。
そしてほのぼのとした...続きを読む中に感じる、生と死。ありふれた言葉だけど、それでも私たちが忘れない限り、私たちの心なかで生き続けているのです。

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Posted by ブクログ 2024年01月24日

始めは面白さがよく分からなかったが、読み進めていくうちに世之介の人柄なら良さが徐々に分かりました。懐が大きいと言いますが全てを受け入れるのは凄いなと。噛めば噛むほど的な感じです。
あの人面白い人だったよねって思い出されるのって凄いと思います。

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Posted by ブクログ 2024年01月07日

関わった人たちが時を経てふと思い出し、懐古する瞬間の描写が心地よい!
無神経にみえて相手が傷つかない絶妙なラインを心得ている世之介と友人たちの何気ない会話が最高に気持ちが良かった、大満足!

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Posted by ブクログ 2023年11月19日

評判は知っていたけれど、「青春小説」というジャンル?に引いていた。が、古本屋の100円コーナーにあったので読んでみた。吉田修一、って「悪人」の先入観があって暗い小説かと思っていたけれど、
なんとも「ほほえましい」エピソードのオンパレードで。
大学進学のためにいなかから上京してきた世之介。
彼の大学生...続きを読む活のあんなことやこんなことで埋め尽くされているのかと思いきや、意外にも前半で彼と最初に友達になった倉持君の「その後」の人生が描かれている。ん?と首をかしげたけれど、そうか、そういうことか。そのあともちょいちょい彼が大学生活を送っているときにかかわったひとたちの
その後、が出てくる。そしてその中で世之介が彼らよりもずっと早く人生を終えてしまっていたことを知ることになる。
公衆電話、テレホンカード、ボートピープル、できたばかりのコクーンタワー・・・ああ、そうだ、そんな時代だったよなあ、とつい遠い目になる。

世之介みたいなやつはいつの時代もどこにでもいる。
憎いくらいに天真爛漫で、いいよなあ、とうらやましく思う。いい意味のほうの、「親の顔が見たい」だ。
加藤が、ずいぶんとあとになって、世之介のことを思い出して言うに、「彼と出会った人生と出会わなかった人生ではたぶん何も変わりはしない。ただ出会った自分はずいぶん得をしたと思う」と。

この小説の中で世之介目線で描かれているのは2年ほどか。その後、カメラマンになるまでに何があり、誰と出会ったのか、そんなことが知りたくなった。
と思ったら、続編がちゃんと出ていた。

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Posted by ブクログ 2023年11月06日

愛すべきキャラクター横道世之介。真面目だけど、ひょうきんで優しくて天性の人たらし。世之介のふざけた言動に何度も笑ってしまいました。心に残る爽やかなお話でした。

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Posted by ブクログ 2023年11月04日

吉田修一の長篇小説『横道世之介』を読みました。
『日曜日たち』に続き、吉田修一の作品です。

-----story-------------
誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。
1980年代後半、時はバブル真っただ中。
大学進学のため長崎からひとり上京した横道世之介、18歳。
自動車教習...続きを読む所に通い、アルバイトに精を出す、いわゆる普通の大学生だが、愛すべき押しの弱さと、隠された芯の強さで、さまざまな出会いと笑いを引き寄せる。
友だちの結婚に出産、学園祭でのサンバ行進、お嬢様との恋愛、そして、カメラとの出会い・・・。
そんな世之介と、周囲にいる人たちの20年後がクロスオーバーして、静かな感動が広がる長編小説。
第7回本屋大賞第3位に選ばれた、第23回柴田錬三郎賞受賞作。
2013年、沖田修一監督で映画化されている。
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2008年(平成20年)4月1日から2009年(平成21年)3月31日まで『毎日新聞』に連載され、2009年(平成21年)に刊行された刊行された横道世之介シリーズの第1作…… 2013年(平成25年)に高良健吾と吉高由里子の主演で映画化もされています。

 ■四月 桜
 ■五月 ゴールデンウィーク
 ■六月 梅雨
 ■七月 海水浴
 ■八月 帰省
 ■九月 新学期
 ■十月 十九歳
 ■十一月 学祭
 ■十二月 クリスマス
 ■一月 正月
 ■二月 バレンタインデー
 ■三月 東京

横道世之介…… 長崎の港町生まれ、その由来は『好色一代男』と思い切ってはみたものの、限りなく埼玉な東京に住む上京したての18歳、、、

愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる…… 嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。

とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている「ザ・大学生」…… 友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い、、、

なんだか、いい奴…… 世之介が呼び覚ます、愛しい日々の、記憶のかけら。

誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔…… 名手・吉田修一が放つ、究極の青春小説!

1987年(昭和62年)4月から1988年(昭和63年)3月までの1年間…… 横道世之介が長崎から上京した大学生の世之介の1年間の日常の描写に加え、16年後の現在(2003年(平成15年))から周囲の人間が世之介を振り返る構成となっています。

世之介は、サンバサークルやホテルのバイト、教習所などで様々な人と出会い、恋や友情、夢や現実などを経験…… その中でも、不思議なお嬢様の与謝野祥子との恋愛は、世之介にとって大きな影響を与えます、、、

祥子は、世之介とは対照的に裕福で自由奔放な性格で、彼女とのやりとりは、微妙にすれ違いながらも噛み合っている感じが微笑ましんですよねー 世之介の大学時代と交互に描かれるのは彼と関わった人々の16年後の現在…… 世之介は、特別な存在でもなく、多大な影響を及ぼすものでもないのですが、心のどこかに何かを残す人物で、彼と出会った人々は、それぞれに人生を歩んでいく中で、ふとした瞬間に世之介のことを思い出すんですよね。

世之介の人間的な魅力に惹き込まれる物語でしたねー 笑えるシーンや切ないシーンが多くありながら、最後には心に響くエンディングが用意されているのも良かったな…… 母親からの手紙を読んだときにはウルっ ときましたね、、、

良かった…… 続篇も読んでみたいですね。

以下、主な登場人物です。

横道 世之介(よこみち よのすけ)
 長崎の港町出身の青年。経営学部で、サンバサークルに所属。
 流されやすく熱しやすい性格。後に報道カメラマンとなる。

倉持 一平(くらもち いっぺい)
 入学式の日に出会った世之介の同級生。
 世之介と唯とともにサンバサークルに入ったが、すぐに唯とつきあい始め、同棲状態となる。

阿久津 唯(あくつ ゆい)
 世之介と同じクラスのアイプチをしている女子。倉持と結婚し、智世という娘を出産した。

小暮 京子(こぐれ きょうこ)
 世之介の住むアパートの同じ階の住民の女性。ヨガのインストラクター。

川上 清志(かわかみ きよし)
 世之介の従兄。早稲田大学の4年生で、幕張の県人寮に住んでいる。
 失恋がきっかけで小説家を目指しはじめる。

石田 健次(いしだ けんじ)
 サンバサークルの代表を務める三年生。世之介に高級ホテルのボーイのバイトを紹介した。

清寺 由紀江(きよでら ゆきえ)
 サンバサークルの先輩。新入生勧誘時は派手なメイクと格好だったが、普段は地味。

小沢(おざわ)
 世之介と一緒に上京してきた高校時代からの友人。
 マスコミ研究会に所属し、世之介を『ねるとん』のオーディションに誘った。

片瀬 千春(かたせ ちはる)
 世之介が一目惚れした年上の女性。
 後に画家のマネージャーを経て、ラジオのパーソナリティとなる。

加藤 雄介(かとう ゆうすけ)
 世之介の同級生の友人。大阪出身だが大阪弁を嫌い標準語で話す。
 部屋にクーラーがない世之介は加藤の部屋に入り浸っていた。
 後に自分は女性に興味がないゲイだと告白したが、世之介は意に介さなかった。

与謝野 祥子(よさの しょうこ)
 家が金持ちのお嬢様。世間からズレた言動を見せ、丁寧語で喋る。
 ボートピープルが岩場に停泊した場面を世之介とともに目撃したことがきっかけで、後に国連で働くようになる。

戸井 睦美(とい むつみ)
 自動車教習所で加藤にデートを申し込んだ女の子。祥子とは幼なじみ。

大崎 さくら(おおさわ さくら)
 世之介が高校時代に付き合っていた同級生。
 世之介が東京に行ってからは、ジローという世之介の高校時代の友人と付き合っている。

中尾 正樹(なかお まさき)
 世之介が帰郷した際にスナックで会った羽田空港で働いている青年。

室田 恵介(むろた けいすけ)
 かつての恋人が世之介の部屋の郵便受けに間違ってチョコを投函したことがきっかけで世之介と知り合ったカメラマン。
 世之介がカメラを始めるきっかけとなる。

キムくん
 倉持が唯と暮らしていたアパートの隣人の韓国人留学生。

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Posted by ブクログ 2023年10月29日

数年前、映画見たのですが、原作があることを知り、読ませていただきました。
映画の吉高由里子さんがあまりにも魅力的で、原作読んでるときも脳裏に浮かんでしまう。
素晴らしい青春小説でした。

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Posted by ブクログ 2023年10月12日

しっとりした読後感で、とても良いお話だった。
心がしっとりしてる。初めてのおつかいをみた後みたいな気持ち。

上京したての世之介には「ぷぷぷ」って笑っちゃったけど、イベントを通して明かされていく友だちと恋人の未来がどんどんスパイスになって、話に深みが出てるように感じた。

翔子ちゃんとと世之介の掛け...続きを読む合いが楽しくて、いとしくて。
翔子ちゃんとの約束を守った世之介の写真たちは、世之介の分身っていうか、あたたかさのカケラというのかな。これもまたしっとりしてたな。映画を見たくなった。(Filmarkでも高評価でした)

続きを読みたいような、読みたくないような。
んー。でも世之介には会いたいから読みたいな。
現実の世界でうっかり世之介に会えたらいいのに。

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Posted by ブクログ 2023年10月09日

さして取り柄もない純朴な青年の、面白おかしい日常と成長の物語かと思いきや…。
ラスト、思いもよらない展開に思わず胸が熱くなります。
ラスト数ページがあまりにも綺麗で温かく、思わずジーンとして一節の涙が
この本に出会えて良かったと思える作品でした。
優しさと温かみのある小説。
日常の何気ない生活が、本...続きを読む当はとてもかけがえのないものだと気がつかされたような気がする。
世之介が描かれる過去の話の所々で、その後の友だちの未来が描かれるのですが、それが最後に思わぬ布石となって一気にラストまで読ませます。

このラストに話をもっていくために、こうゆう構成にしてるのかと、納得。
吉田修一作品はどれも構成が面白いらしいので、また新しい本を読んでみたい!


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Posted by ブクログ 2023年09月30日

横道世之介という青年の生活をのぞき見している、もしくは一緒に経験しているような、そんな本。
登場人物(友人、知り合い)の将来のシーンになった際に、ふと世之介のことをみんな思い出すけれど、うろ覚えであまり思い出せないという感じで描かれていて、ずっと世之介の生活を見ていたこちら(読者)としてはなんだか切...続きを読むなく感じた。ただ、人生ってそんなもんだよなぁ。。。と改めて思った。

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Posted by ブクログ 2023年09月28日

4.5
「世之介と出会った人生と出会わなかった人生で何かが変わるだろうかと、ふと思う。
たぶん何も変わりはない。ただ青春時代に世之介と出会わなかった人がこの世には大勢いるのかと思うと、なぜか自分がとても得をしたような気持ちになってくる。」
これがすべて!

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Posted by ブクログ 2023年09月25日

大学生活を思い出すような、リアルな日常をさまざまな側面から映し出す小説。
自分が思っている以上に、人に影響を与え、与えられていることがわかった、そんな本。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

この本と合わなかったのか、登場人物に特に惹かれなかったのかあんまり面白さを感じられずに終わってしまった。

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Posted by ブクログ 2024年03月15日

いい奴だなぁ、横道世之介。なんか笑わせてくれるしホッコリさせられる。純朴で人に好かれる青年だ。楽しい青春小説。この時代の空気も感じさせてくれる。
そして過去と未来が交差する中で、ある結論が明示される。エーッ!嘘でしょ?
本作は序章なのか。こりゃ続編読まなきゃダメだわ。

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Posted by ブクログ 2023年12月28日

だいぶ前に読み終わって、詳しいストーリーは思い出せませんが、読み終わった後の余韻にふける時間は長い作品だったことははっきり覚えています!!

あぁ。。世之介、、あぁ。。はぁ。。愛されてんな。はぁ。。

↑本当にこんな感じで切ない気持ちになってました笑

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Posted by ブクログ 2023年12月18日

愛すべき人柄の世之介にほっこり。日常系ほっこり物語が好きな人にはオススメ。世之介がこれからどんな人と出会い、生きていくのか気になるな。続編も読みたい。鬱小説読む時同時並行で読むと感情を保てていいかも。

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Posted by ブクログ 2023年12月15日

本作品は2008年4月から2009年3月まで毎日新聞に連載されていた。好評を博した作品で、映画化もされ、また、「続・横道世之介(文庫は「おかえり横道世之介」)」、さらには「永遠と横道世之介」という続編も書かれた。
主人公の横道世之介は、長崎県から上京し、法政大学と思しき大学に入学した若者である。世之...続きを読む介の大学1年生の4月から3月を小説にしたのが本作品。この小説が少し変わっているのは、世之介が39歳の時に電車事故で亡くなるということを、物語の早い段階で明らかにしていることだ。ただ、本作品中に展開されている話と、将来、電車事故で亡くなることは関係がなく、そのこと自体がストーリーに影響を与えていることは、ほとんどない。

5月の話に、下記のような記述がある。
【引用】
上京してすでに二ヶ月近く、すでに五月も終わろうとしている。何がどう違うのかは分からないが、この二ヶ月、地に足がついていない感じがする。新しい街に暮らし、新しい友達ができ、新しい生活が始まったのだから何もかもが最初からガシッガシッと噛み合うはずもないのだが、それにしても何もかもがつるつると流れていく印象が強い。いろんなものが大きく変化したはずなのに、その印象がとても軽い。
【引用終わり】

私も随分以前に、九州の田舎から大学入学のために上京してきた。最初の頃は、心細さと楽しさと同時に、上記のような少し現実感に欠ける(これまでと生活が違い過ぎることもあり)ような気分になっていたことを思い出した。
あの頃の自分を思い出させるような作品だった。

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Posted by ブクログ 2023年10月26日

このごろ、人生を俯瞰的にみるようになった。
だからこの小説が世之介の青春を、鳥が空を飛んで下の景色を見るように追いかけているのは興深い。

が肝心の主人公世之介のぼやんとした性格がいいのかどうか。
(ま、わたしが好きか、嫌いかなんだけど)

憎めない性格、お人好し、ちょっとだらしないような、流れゆく...続きを読むままに、生きていく。
争わないという人は好かれるだろう。
だが、なんだか何に対しても責任を持たない、ように思える世之介。

結局、皮肉にも周りの人の人生を張りあるものにして、本人はほんわかと人生を送るということになる。

ただ、ネタばれになる部分をどう考えるかにもよるが。

現代こんなふうな作品も多いような。
このほんわかが苦手なのかも。(これ、ゼネレーションギャップ?)

続いて『おかえり 横道世之介』も読み。
もしかして『悪人』の作者の異の方面であるかな、と思った次第。

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Posted by ブクログ 2023年10月01日

バブル時代、若者の大学1年生の1年を描く。
本当に何気ない、時代に沿った等身大の大学生の生活をたんたんと描いて終わっていくだけなのに、読み終わるとその後の人々の生活を想像させられる。不思議な作品。

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