【感想・ネタバレ】横道世之介のレビュー

あらすじ

今から20年前──。大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い……。世之介の学生時代の1年間と彼と関わった人々の今を描き、誰の心の中にも、人生にも、温かな光を灯す青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。2013年2月公開の映画原作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読みながら、思わず笑ってしまったことが何回あったか。
ほっこりしたし、横道世之介のファンになった。
物語の中旬くらいから、まさか…?と思いつつ、いやでもこの雰囲気でこの主人公で、ハッピーエンドでしょうよと思ってたのに。
あっけなくてびっくり。
なんか、ファンになっただけに、読み終わった時に、消化しきれてない気持ちになった。
面白くなかったとか、終わり方に不満があるとか、そういう意味ではなく。

でも、これも、らしいような。
最後のお母さんの手紙よかった。

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2026年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

柴田練三郎賞 第7回本屋大賞3位 こんな面白い本が3位だったら、1位と2位は何だろうかと思ったら、「天地明察」と、「神様のカルテ」だった。
とても面白くて、爽快で、楽しい本だった。

ところが、いつも解説から読むので、何気なく最後のページを開いたら、解説が無くて、最も大切な世之介のその後だった。残念だった。もしこれから読まれる方がありましたら、最後のページは開けないで後回しで。
本好きの方はもうとっくに読んでしまっているかも、その上新聞連載だったそうで、無駄な一言だったかもしれませんが。


東京の大学に入学するので、九州から上京した世之介。世事に疎く、のんびりしたお人よしな性格。一人息子で、素朴で暖かい両親と家庭の中で育った、そのまんまで都会の中で暮らし始める。
ひょんなことが重なり個性的な友人たちに出逢う。成り行きでサンバクラブに入り、パレードに参加するつもりがハプニングで不参加、それでも弱小クラブなので仲間にせっつかれ、学祭で練り歩いたりしてサンバも好きになる。

入学式で知り合った倉持。同郷の小沢。アルバイトで弟役を頼まれた片瀬千春、教習所仲間の加藤。
加藤は頓珍漢な子と言うか育ちを考えれば仕方が無い。なかなかいい奴。
加藤は大阪の出身、スーパー経営者の息子で、ここにはクーラーがあり世之介は夏中居候をする。そつの無い加藤に誘われて海水浴に行ったところ、これがダブルデートで、世之介の相手は黒いセンチュリーで運転手つきで来たお嬢様、与謝野祥子。


祥子は世之介が気にいって夏休みも長崎の田舎についてきて、母親とも打ち解けて評判がいい。
世の垢に染まってないというのがいい 無垢そのもの。

世之介は、先輩の石田に紹介されたホテルのルームサービスのアルバイトを始める。シフト制で夜勤も多い。学生生活もクラブもこなし免許も取り、祥子とも親しくなり、とうとうホテルに連れだって行く仲になる。

様々なエピソードが賑やかだった一年が過ぎる。

そして話は未来、20年後の友人たちの生活。

倉持は同級の唯と付き合い、そのうち唯が妊娠、退学して父親に目覚める。加藤はボーイフレンドと同棲中。

何が切っ掛けともわからないが、ちょっと喧嘩別れのような按配で祥子は世之介と別の道を歩いている。そしてフランス留学し国連職員になる。

20年後、世之介は報道写真家になっており、祥子は遠く国連に勤めている。そんなそれぞれの生活があり話は終わる。

青春時代の世之介を中心にした物語だが、周りを囲む人々が個性的で、エピソードも極上で楽しい。
故郷は暖かく、それでも人々はそれなりに悩み自分の人生を進んでいく。
世之介は、周りから抜けていると言われるが、そういう人柄が笑いまきおこし、周りを包んでいく。

読後感のいい、読みやすい話だった。最近「続」が出ている、そのうちに。


吉田修一さんは多彩だ。
                    

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2026年02月07日

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