あらすじ
きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。やりとりを重ねるうち、僕は彼女に会いたいと思うようになっていた。しかし、彼女にはどうしても会えない理由があって――。2015年11月映画公開
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考えました
私の人生でこんなに他人の事を考えた事があるだろうか・・・。
人の発する言葉を考えた事があるだろうか・・・。
そんな事を考えさせられる内容の本でした。
久し振りにそんな本に出逢えて、本当にありがとうございました。
Posted by ブクログ
最高です!
私自身手話を少し学んでいて、耳が聞こえない方は手話ができるという先入観を持っていましたが、バイト先で耳が聞こえない方が手話を使ってなくて、それは私たちが健聴者て手話が通じないと思ったからなのかそれともひとみのように中途失調や難聴で主なコミュニケーションが口話だからなのか分かりませんでした。この本で中途失調、難聴、聾唖の違いを学ぶと同時に接し方、付き合い方を学べました!
ただなんと言っても、ひとみと伸のメールのやり取りだったり、すれ違いながら相手との関わり方を学んで言って親交を深めてく、ラブラブになっていくのがたまりませんでした!伸の関西の血なのか思いっきり愛情表現が言葉なのも読書家だなと思うし、そんな言葉上手な伸でさえも言葉がキレイ、表現力豊かだと思うひとみの相手を尊敬し合うとこも2人だけの世界観でキラキラしてました✨️
私は言葉が上手くないので上手く言えないです。とりあえず読んで欲しい!
Posted by ブクログ
有川浩先生の作品は学生時代から好んで読みますが、レインツリーの国はそういえば読んだことがないな……と本屋で見かけて購入。
有川先生の作品は次が気になってすらすらと最後まで読むことができるが本作も「このあとどうなってしまうのか」と先が気になって一気に読破しました。
冒頭で出てきた、2人のライトノベルへの感想が巻末で2人自身とリンクする展開には、こんなにも自然に伏線を回収できるのか……と思わず唸りました。私自身趣味で創作を嗜みますがこういった「回収」は本当に難しい。
解説にあった「会話のテニス」という表現がまさにぴったりで読んでいて本当に気持ちのいい作品でした。
Posted by ブクログ
有川先生のあとがきより
立派で正しい人になれないのなら、間違って打ちのめされる自分でいるしかない。
少なくとも、何も感じなくなるよりは間違う度に打ちのめされる自分でいたい。
Posted by ブクログ
忘れられない本の感想がキッカケで
ネットで知り合った2人
惹かれあってる2人だがお付き合いするには2人の分かり合えなけばいけない壁があった。
ひとみの意見になるほど‥と思った
優しさと厳しさのある伸は理想的な人だわ。
キュンキュンする\(//∇//)\と思い読んだ。
男性からするとこんな奴おるか、、、!
と言われそうだな‥・
幸せになって欲しい。
Posted by ブクログ
かつてないほどに感想に困ったくらいには私は語彙力が低下しているのもあるが、言訳じゃなくて本当にいろんな意味で刺さったのだ、詳しくは書けないけれど。周りの否とても身近な人の反応が怖いというのも本音であったりした、でもこの本は今後の私の糧になる、かも?
話はとても面白いし、こういう風に喧嘩して仲良くなっていけたらなというのはこの本の良いところ!でも私には刺さってしまう事があることだけは察していただくとして、この本を読めばわかると思います。そういえば精神障害者をテーマにした小説を私はまだ読んだことが(?)ないかなと思ったので読みたい所存。いや自分の病気を理解使用みたいな参考物件なのは読んだことはありますが、小説のような物語を読んではいないかなー?と記憶を遡ったりしてみたり。まあとてもいいことを後書きや解説に書いてあるのでこれもとても素晴らしいと思ったりで。
でもこの話は精神障害者の話ではなくてですね...自分がそうだからというのといろいろわけあって刺さったのでありましたのでそこは読んで察してくださいというところです。薄いから一晩で読めます!今日夕方届いてすぐ読んでしまったので!喧嘩しながら仲良くなるっていいですね、と〆ておきます!
Posted by ブクログ
久しぶりにあったかくなる純愛を感じられてめちゃくちゃ好きな本でした。読書家ほどではないけど特に最近本の楽しさを知ってきたからこそ、主人公たちが本の内容をどう捉えてどう感じるのかが具体的に書かれていたのも面白くて、やはり同じ内容でも人によって感じ方や受け取り方は違う事を再認識できました。ヒロインの性格の面倒なところも可愛いと思えるし、彼の論理的すぎる思考に少しモヤモヤする気持ちもあったけど、それも人間味がある2人でとても素敵なラブストーリーを楽しめたなって嬉しい気持ちになりました。
図書館戦争を読んで、この小説を知りました。一部ご紹介します。
・ひとみ「傷つけた埋め合わせに自信持たせてやろうなんて、本当に親切で優しくてありがとう」
伸「こんなバカにされたこと言われる筋合いないで。さすがに。同情や埋め合わせで人に好きとか言われへんで、俺」
・伸「いろんなことにフラットになるには、ハンデやコンプレックスがあるときついねん。」
・伸「そうやって世界で自分しか傷ついたことがないみたいな顔すんなや。いっつも自分の耳の悪い苦労ばっか言うよな。気遣い行き届かへん俺を責めるよな。でも、君かて俺をちょっとでも気遣ったことあるか?俺にも君みたいに傷ついた昔があったかもしれんとか思ったことあるか?伸さんはすごい、伸さんはえらいって都合がええときに都合のええところだけつまみ食いで誉めてもらっても、こっちかてたまらんときはあるんやで。」
・伸「ごめんな、君が泣いてくれて気持ちええわ」
・痛みにも悩みにも貴賤はない。周りにどれだけ陳腐に見えようとも、苦しむ本人には、それが世界で一番重大な悩みだ。
・ミサコ「結局そのめんどくさい彼女のことが好きなんじゃない。」
・叔母「顎をな、あんまり食いしばっとったらあかんで。顔がその形で固まってしまうからな。」
・伸「君が好きや。今すぐ一生か約束できひんけど、今は君が好きで君と付き合いたい。俺のことが迷惑じゃなかったら、俺と付き合ってもよかったら、君の本名とか、連絡先とか、誕生日とかいろいろ教えて」
ただの恋物語ではなく
人が誰しも持っているコンプレックスや悲しみ、引け目に感じる感情とどう向き合うか。そんな弱い部分を持つ人間同士のやりとりの中でどう、それを折り合いつけていくか。そんな物語だなと思いました。一見すれば聴覚障がいを持つ女性との恋物語。けれど、別の方面から見れば自分の弱い部分をどう大事な人と共有して乗り越えていくか。それを書かれた物語です。伸のまっすぐさ、ぶつかること、ひとみさんの辛さけど向き合うことをあきらめない姿。とても心に響く物語です。
ふと、自分のコンプレックスや弱さに負けそうなとき、大事な人との関係がうまくいかないとき読み返します。
平等とは
私も伸と同じような場面に遭遇した時に、「あ、この人はもしかしてどこかに障害があるのかな?」なんて、とっさに思えるか考えてみましたが、絶対に無理だろうなと思いました。何をしてるんだよ、と少しイライラしてしまう自分がとても情けないなと痛感しました。この本を読んだことで、もしそういう場面に出会ったら、何かその人が周囲の人に伝わるようストラップや今回のように補聴器などがついていないか、確認すべきなのだと。私達の普通が彼女たちにとって普通ではないというのはなんとなくは分かっていましたが、手助けをせず避けるのではなく、真摯に向き合うことでより良い世の中になっていくのだと改めて実感しました。
2人の関係性が近くなったり、離れてしまったり、でもお互い相手のことをよく考え、話の中でいろいろな距離感が生まれるため読んでいて、続きがすごく気になる一冊でした。
甘え下手
甘え下手な女の子。その理由はいろいろあるけれど、プライドが邪魔をして、「こんな事頼めない」から始まり、「言わないとわからないの?」と相手を責める気持ちが湧き上がり、「もういい」と心を閉ざす。。
まるで私のことを言われてるみたいでビックリした。
この物語は聴覚障害が源流にあるけれど、純粋に、男女の気持ちが丁寧に描かれた、切なくも勇気をもらえる恋愛小説でした。
つまらないプライドは脇に置いて、私も髪をかきあげて、ニッコリと素直に甘えよう、そんな気持ちになれました。
面倒な自分を持て余してる人にオススメしたいです。
筋は読めても面白かった。
何作か読んで、有川さんの恋愛小説の筋は大体読めるようになったのですが、それでも落とすところに落としてきたな、という感じで面白く読ませていただきました。
なんというか。素直に読める作品で、でも、健常者であることの立場についても考えさせられます。
Posted by ブクログ
久しぶりの有村さん。恋愛関係になる2人の内面フォーカスして話を進めて描いてくれるので恋愛好きにはとても満足でした。
聴覚障害の人との接し方のズレや本人が抱えるハードル等、甘い話ばかりでもなくちょうど良かったです。2人が結婚するまではなかったので、山あり谷あり乗り越えていけるだろけど、結果無理だったという可能性もなくはないという含みを感じられたオチでした。幸せに浸れるようで現実的な話です
Posted by ブクログ
それぞれのエピソードのタイトルも好きです。
ふと、前に読んだ本を調べるところから始まるワクワク感。やはり必要なときに出会うべき人に出会うのだと思えてきます。
最後聞きにくそうに伸に、同僚の女の子について聞くところ。
ひとみも年頃の女の子だと改めて感じさせる瞬間です!
補聴器をしている人がいれば、ゆっくり話しかけたりするようにしていますが、これも私の自己満足なのではと思ってしまいます。
明らかに気を遣った行動だからです。
そのような場面でどう立ち振舞うべきなのかは一生考えていくことではないのかと思います。
人の考えなど言葉では分かったと言っても本当の意味では理解できないことです。
だから、つらいよね、分かるよなどと共感するのではなく、相手の話を聞くという事を大切にしたい。
Posted by ブクログ
本の感想を綴るブログをきっかけに知り合った伸とひとみ。
メールのやり取りで、どんどんひとみを好きになっていく伸。
伸のアプローチで、実際会うことになるが、、、。
ひとみちゃんは、いい子なんだけど、ちょっとこじれている。
伸もいい人なんだけど、一直線すぎる。
そんな2人が出会って、恋愛して、成長するお話。
そうね、恋愛って、友情とは違って、楽しいだけじゃない、友達より深いところまで繋がろうとする分、ぶつかり合いもする。
それで、傷つけ合っても、でも好きって、ほんとに恋って、不思議。
有川ひろさんの、人間の弱さをきちんと認めて、否定しないところがいい。
Posted by ブクログ
人は完全に分かりあうことはできないけど、これは諦念じゃなくてそういうもんだ、っていう前提を分かっているだけでも違うなって思った。
自分が辛い時には、辛いのは自分だけで、周りは不便なく生きてて、誰も自分の辛さなんて理解できないと思ってしまうけど、相手も種類は違えど痛みを抱えて生きている可能性があるっていうことを想像できる人間でありたいなーと思えた。
Posted by ブクログ
量は多くないので、サクッと1日で読めちゃう本です(自分は2日かかりましたが)。
他の方も書いてますが、「痛みにも悩みにも貴賤はない」という1文が、この本の伝えたいことをまさに凝縮した言葉だなと感じました。
外見や性格ではなく、その人が使う言葉に惹かれる、有川さんらしい出会いだし、ずけずけと相手の懐に入っていく関西人の描写がもどかしくも羨ましい。
またほっこりとさせられる1冊でした!
Posted by ブクログ
結構面白かった
主人公ラノベの感想を探してて出会った女の子に惹かれていって、会うことになったけど実はその女の子には聴覚障害があったことが発覚って話
結構ひとみ自分勝手やな、伸がこんなに歩み寄ってくれてるのにと思ったけど、真っ直ぐぶつかってくれる伸でよかったな
Posted by ブクログ
「痛みにも悩みにも貴賤はない」…この言葉が一番深く刺さりました。
本人のコンプレックスによるものなのか、自分が一番苦労していると主張し、何でもかんでも私へのマウントが酷い人物が思い出され…。
読書にストレートで熱中するタイプなのですが、私情によりその人を思い出しちょっとだけしんどかったです(笑)
共感するのは簡単でも、相手へ寄り添うというのは価値観のズレが生じる以上、本当に難しいと思います。
そして同時に、ひとみさんを見ていると、自分を卑下する事で本来持っている本質が隠れてしまうんだろうなと思いました。
言葉を大切にするって凄く素敵。
簡単に切れやすい関係なのに、ブロックだったり無視しなかった伸さんもひとみさんも立派だと思います。
おふたりに幸あれ!
Posted by ブクログ
これは当事者にならないと分からないだろうと(自分自身は)思っているコンプレックスはあって、お互い本当に分かることはできなくても、分かろうとしてくれてる人を逆に傷つけるようなことはしたくない。見極めるのも難しいけれど。
隣にどんな重病人がいても、自分の痛みが1番痛いという言葉にはハッとした。
面倒くさくて、ちょっと世間知らずで、自分本位なひとみにイラっとする場面はあるけど、私も同じところあるのだろうなと、耳が痛い部分もあった。
Posted by ブクログ
長さ的にも文章的にもかなりさくっと読める。 ここでのメールでのやり取りは、文通のようにほっこりする。新しい時代ではもう感じられない言葉のやり取りがあたたかくて良い。
Posted by ブクログ
友人にオススメされ、有川浩作品を初めて読みました。
会話やストーリー展開のテンポ感が非常によく、短いこともありサクサクっと読み進められました。
単なる恋愛模様ではなく、二人の抱えてきた人生の大きな分岐、それを経てのそれぞれの人生観や価値観が丁寧に描写されていると感じました。
また、ひとみの抱える問題について、身近にそのような人がいないため、付き合う上でどのような障壁があるのか、それによりお互いがどのような葛藤を抱えることになるのかという視点が非常に興味深かったです。
私は恋愛系の作品はあまり読まないため、ゆるめの漫画やアニメであるような、当人同士は仲良しこよしな展開ばかりを見てきたように思います。
そのため、好き同士なのにすごく衝突・葛藤し、自分の価値観をお互いが見つめるという展開が、綺麗ごとばかりではないリアルさを感じ、二人のぶつかり合いにモヤモヤを感じながらも面白く読み進められました。
とてもいい読書体験だったので、他の有川作品も読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
レインツリーの国という掲示板に本の感想を投稿をしている女の子とひょんなことからそれを見つけた男の子の恋愛ストーリー。
⚠️下記ネタバレ
耳に障害をもつということの苦しさ、社会とのギャップ、また聾唖と中途失聴者との違い等、知らないこと考えさせられること、学び直すことが多かった。また、ヒロインの繊細さも相まって、少しガサツ?な感じの主人公との間に亀裂が入ってしまうことも多々あり、読んでいて、
ここはそうじゃないだろう!!と
まるで友達の恋愛を応援しているようなそんな感覚にもなった。
また、登場するキャラクターはかなり少ないし、メールでのやり取りを文面で読むというのにも関わらず飽きずに読破することができた。
出てくる登場人物がまるで本当に生きているかのように思える有川先生の小説はどれをとっても面白い。これからも応援したいと思う。
Posted by ブクログ
ネットで知り合った聴覚障害を持つ女の子との恋の話。
お互いに理解しきれなくてイライラしたりすれ違ったりするけど、そこを乗り越えていく2人が良かった。
伸の懐の広さがかっこよくて尊敬できる。
2人のクサイメールのやり取りとかリアルでの初々しい感じがムズムズするけど読んでて楽しい気持ちになれた。
Posted by ブクログ
『レインツリーの国』読み終わった〜。登場人物の気持ちの描写がマジで刺さる。喜びや戸惑い、切なさとかが自然に伝わってきて、読んでる間ほんとに物語の中にいる気分になった。文章も読みやすくて、サラーっと読めるのに、あとからじんわり余韻が残る感じ。読んだあとも何回も思い返したくなるし、高校生活とか自分の周りのことに重ねて考えちゃう場面もあって、マジでオススメ。
特に印象に残ったのは、登場人物の感情の揺れや日常の描写。どんな小さな場面も丁寧に描かれてて、物語の世界に自然に引き込まれる。最後まで読み終わったあと、余韻を味わいながら「また読み返したいな」って思える、不思議で魅力的な一冊だった。
Posted by ブクログ
有川作品によく見られる改行や表現方法、何度読んでも魅力的。スラスラ読める。
こういう若者の恋愛はいつ読んでもこちらまで恥ずかしくなるほど甘酸っぱい。そして、有川先生はそういう恋愛を書くのがお上手。「ああ、恋ってそれが醍醐味だよね、楽しいよね。」と、最後まで思える作品。
匿名
積極的で物言いもズケズケとハッキリしている伸と、内向的だけどプライドが高いヒトミ、どっちも苦手だなぁ、と思ってしまいました。会えば喧嘩ばかりのなんだか楽しくないカップルでしたが、お互いを思い合う気持ちが強く見えてくるにつれ、嬉しくなりました。お似合いのカップルです!きっと幸せになれる!
自分に向き合わさせる恋愛物語
恋愛物語だが、人と人との向き合い方を、深く考えさせられる小説。ソーシャルインクルージョンが叫ばれるが、深く理解していないと同情からの優しさの罠に陥ってしまう。個人的には無関心よりはそれで良いと思っているが、改めて自分に向き合わさせる作品でもある。
二人のやり取りが「そんな言い方で、そこまで言うんや」と思うばかりだったが…うーん。
乗ってきたところで
もっと続きが気になる…!、そんなところで終わってしまいました。でもその先を書かないところがこの作品のいいところなんだろうなと思いました。
Posted by ブクログ
数年越しに再読。トリックは知っていたが楽しめた。
障害があること・ないこと、だとか、過去へのわだかまりがあること・ないこと、などのテーマのように見せて、「対話」というところに重要性を持ってきているなと感じた。
素直になれないわけじゃない、でも全てをあけっぴろげにはせず、どこか線を引いてしまう、そんな2人。電子に浮かぶ文字だけが2人を繋ぐのに、やっと会えたかと思えば順調にはいかない。それでも2人は、対話によってお互いの理解を深めていく。自分の理解も深めていく。
そして最後の希望を持たせるような、でも直接的でない表現がいい。2人の恋はどこまで続くのか、そこにおせっかいでないところにおいて、有川浩が好きだ。
ただ読んでいて少し気になったのが、伸があまりに優しすぎるところと、タイトル回収の誇大感だ。それに自分たちの書いてきた「フェアリーゲーム」に対する感想が、現実の自分たちにフィードバックするという構図はもう私の中では飽和している感は否めないが、ただのわがままであるので自重する。
好きなフレーズ:
・傷ついた埋め合わせに自信持たせてやろうなんて本当に親切で優しくてありがとう。(p100)
・痛みにも悩みにも貴賎はない。周りにどれだけ陳腐に見えようと、苦しむ本人にはそれが世界で一番重要な悩みだ。救急車で病院に担ぎ込まれるような重病人が近くにいても、自分が指を切ったことが一番痛くて辛い、それが人間だ。(p175)
・頭の中で浅ましい妄想が肥大して、顔も知らないその女性に醜い嫉妬が湧き上がる。伸さんに近寄らないで…耳が聞こえなくて性格まで面倒くさい私を好きだなんて言ってくれる人は伸さんのほかにいないのに。(p179)
Posted by ブクログ
聴覚に障がいを持つヒロインとのラブストーリー。
あるライトノベルが二人を繋ぎ合わせた。同じ好きなものを共有はしているが、立場が異なり、分かり合えなくてすれ違う。
そんな二人のやり取りにヤキモキしつつ、愛おしくも感じられた。
ひとみはちょっと面倒な性格だけど、私は共感できた。伸を試すような行動も自信のなさの裏返しなんじゃないかと思う。彼のひたむきな気持ちにも胸がいっぱいになった。
全体的に、自分の期待を裏切らないようなストーリー展開だった。ただ、そこに少し物足りなさも感じた。
Posted by ブクログ
昔読んだ忘れられない本について誰かと語りたい!と思っていたら、その本を含む本の感想を書いているサイトを発見。サイトに記載されているメアドからやり取りが始まって恋愛に発展したけど、その女性は聴覚障害があるし性格もめんどいししんど…でも好き…。って本。
恋愛小説としてはそこそこ。描かれている女性側の性格が好きになれないが、男性側の性格がサッパリしているので緩和されている感じ。理想論は多めだけど。
聴覚障害についての当事者の抱える不便さや心情はリアルに描かれていて勉強になった。
Posted by ブクログ
同じ作者さんの『阪急電車』がとても好きなのでこちらも読みました。
登場人物の会話のリアル感がすごくて、途中読み進めるのが辛い箇所もありましたが、リアル感があるからこそ話に没入することができるんだろうなと思いました。
Posted by ブクログ
「飛び道具なしの恋愛小説を書きたかった」との著者自身のあとがきを読むと、感想が書きづらくなりました。
どうしてもヒロインの障害の部分に目がいってしまい、感想もそっちに引きずられます。
物語は、主人公伸が、読書ブログを通じて意気投合し、気になって仕方がないひとみさんとなんとか会う約束をしたら、現れたのは聴覚に障害を持つ女性だったというもの。
おそらく、しっかりと取材したのでしょう。健聴者ではなかなか気づけない、聴覚障害者が日々直面するトラブルや抱えているストレス、疎外感が丁寧に描かれています。
しかし、障害者であるひとみは、健聴者の伸と接することによって、自身の性格について考えます。
意固地でしつこい性格はもともとのものであると、そこは障害と分けてほしいと。
明らかにマイナス面である面倒くさい性格を、障害のせいではなく、生来の自分の性格であると伸には分かってほしいという願いにはハッとさせられました。
ありのままの自分を見つめてほしいというのは、恋愛偏差値の低い恋愛初心者にはありがちな願いかもしれませんが、障害者という強力なバイアスがかけられやすいひとみには手が届かない切実な願いでもあります。
ストーリーは面白かったのですが、著者のもくろみと反対の部分に目が行っちゃった気がしますので星三つとしました。
Posted by ブクログ
久しぶりに純度100%みたいな恋愛ものを読めて心が潤った!
境遇や価値観が違うところを擦り合わせるのって本当にきつくて労力のいることだけど、すれ違っても何回でも向き合おうとする2人が素敵だった。
喧嘩しようや!って真正面からぶつかってきてくれる伸行に胸キュン。
そして1冊の本から2人がつながるっていう設定も本好きにはたまらなかった!!
伸行とひとみの青春菌が移っちゃったかもしれない。笑笑
Posted by ブクログ
私の何かが 満たされましたw
2人とも素直で自分らしさを持ってて でもそのらしさを負いたり合わせたり少し成長させたり形作ってく。そんな2人の育ちのよさ、社会の闇をまだしらない初々しさみたいなのに癒されたと思う
伸行のノンデリと青春菌があまりにも そうはならんやろ感があってラブコメらしくいい。仕事の相談をされ綺麗事ではなく仕事は給料を貰うところだと言うあたりなんかよかった
好きなフレーズ引用
そのタイミングで降りる駅に着いたので ひとみは名残惜しいそうに携帯を畳んで出口のほうへ流れた
ずるいよなぁそれは と残ったお粥をかき込みながら伸行は独りごちた
伸はきっと誰にとは訊かずにしたたかになったなぁと笑ってくれるはずだった
Posted by ブクログ
母親から渡されてた本。
読むべき時期に読んだんだなといった感じ。
エレベーターのシーンからは展開がガラッと変わって少しうるっときた。そこまではやや我慢といった印象。
ほしい言葉がわりと散りばめられてると思う。待ち合わせ場所はユニークでセンスを感じた。苦しみに関しては、特に追い込まれてる状況であるほど視野が狭まりがちになるけどその点、色んな種類の苦しみをそれぞれが抱えていてそれを具体的に知れたのはよかった。苦しみの渦中にいたころの自分だとこの内容は受け取れなかったかもしれないけど乗り越えたいまの自分だから客観的に受け入れられたようにも思う。
この先の2人はきっと難しい状況の連続だと思うけどそれでも前向きな気持ちで本を閉じさせてくれた作家さんに優しさを感じた。