あらすじ
『木曜日にはココアを』で第1回宮崎本大賞を受賞した青山美智子の待望の2作目。失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫――ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かり、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが……。中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものがわからない大学生……。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。 お告げの意味に気づいたとき、ふわっと心があたたかくなる7つのやさしい物語です。
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物語全体に流れる穏やかな空気と
自然の描写や小さな救いの積み重ねが
とても読んでいて心地がいい ⸝⸝ᵕ ᵕ⸝⸝
今日も頑張ってみようかな」と勇気を貰える ◎
ミクジに会ってお告げを貰ってみたいな … ⸝⸝⸝
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本当は些細なきっかけを見つければ前進できるのかも
背中を押してくれて、考えさせられ、気づく
もしかしたらそんな存在が自分の周りにもあるような気分になる
とりあえず神社行ってみようかな
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神様とかお告げとか、貰ったらからいい!っていうわけではないんだなと。もちろん大切にはするけれど、それをどう導いていくかは自分次第で、視野は広く持つ必要があるなって感じた。何回も泣いてしまいそうになって、電車の中で涙をぐっと堪えたのはここだけの話。
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自分にとっての幸福は実はそこら中に落ちていて、それを引き寄せているのは自分自身なんだと気付かされる。
現状にモヤモヤしてたり、これから何か新しい事をやり始める人に勇気を与えてくれるような作品。
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作品を通して、ほっこりした気持ちになり、もう少し積極的に、言葉をつくして、ひとと関わってみようと思えます。
特に、チケットとタネマキが好きでした。チケットは、娘が成長しても、ずっと記憶に残り続けるような素敵な一幕に、じんわりと込み上げてくるものがありました。タネマキでは、身近なひととも口に出して伝え合う大切さを実感します。
描写が繊細で、登場人物ごとに同じ風景でもまったく違う描写がされているのが素敵でした。すれ違いがあるのもいい。
ミクジ私の前にも現れてくれるかな。。
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チケットの話ならグッと来た。思春期の娘と父のやりとりは、どこかのだれかと重なる話なのではないか。固定観念が邪魔して、本来受け取っているはずの感情や関係がきちんと受け取れていない人は多いように思う。私もハッとさせられた。
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地元の神社を思い出しながら読んでいたから、
あの神社にもミクジいるのかなぁって想像
父と娘のチケットのお話がお気に入り
私すごくパパっ子だから
未だに二人でドライブしたりするんだけど、
社会人になったらなかなかできなくなるなって寂しくなった
今できること、たくさんやり遂げたい!
きっかけは何であっても、変わるチャンスだと思ったら飛び込んでみようと思えた
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猫のミクジの不思議な御告げによって、それぞれの登場人物が生き方を見つめ直し、前向きに歩み出す物語。御告げの言葉がその後の物語のなかで、どの様に結び付いて行くのかが、興味深い。
印象に残った言葉は、「タネマキ」の「種って本来は勝手に飛んでいって、親の知らないところで、勝手に咲くもんでしょう。……意図しないところで回って行くのかも知れない。……どこかで勝手に咲く花を知ることはなくても……」ひたすらにひたむきに愛することを続ける事は、いつの間にか誰かの心に種をまいているのかもしれないと励まされました。
アイディアが舞い降りる瞬間について、ぽかーんとして「神様が入るスペースを作る」という「スペース」の言葉も印象的。そうその通り、納得です。
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美容師、中学生の娘の父、上手いかない就活生、転校先でクラスと馴染めない小学生、漫画家を目指していた主婦、そして占い師?皆が悩み、きっかけをミクジがタラヨウの樹からお告げで、前を向けるきっかけが
ホッコリ出来て
読んでて癒しや労ってくれる青山ワールド
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お告げをきっかけに、登場人物たちが悩みながらも自分自身で、自分らしく答えを出していく様は読んでいて勇気をもらいました。
自分で出した答えは自分を強くすることを改めて感じました。
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ずっと気になっていた作品です。
やっと読みました。
青山美智子さんの作品にはちょっと現実離れしたキャラクターが登場しますね。
今作はお尻に星マークのついた猫、ミクジ。そして、小道具がお告げの書かれたタラヨウの葉っぱ。
短編集の共通の舞台が小さな神社。
猫のミクジがお告げの葉っぱを渡す?シーンは「ちびくろサンボ」を思い出しました。
登場人物たちは日常生活でのちょっとした負の感情を抱いている。何とか抜け出したいのだけれど…。
そこにミクジからのお告げの書かれた葉っぱ。きっかけをもらった人たちは、色々と考え想像して自分らしいを一歩踏み出して行く。
とても温かくて可愛らしくて、ちょっぴりの勇気も貰える素敵な物語でした。
自分で出来るお祓いの仕方が作品の中にありました。
宮司さんいわく我流だそうですが、効き目ありそうです。鬱々とした時にためしてみると良いかも、と思いました。
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ほっと心が温まる本。
荒んだ気持ちが浄化されるかんじ。
実際神社に行きたくなって、地域の神社へ手を合わせに行ってきた。神社って、緑があって清々しい雰囲気で、職場のことでもやもやしてたのが、スッキリ。
悩んでいたときに、「たまたま」この本に出会い、神社に導かれたのかな〜なんて。
手元に置いておきたくなる1冊でした。
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神社でご縁のある人の前にだけ現れる猫の「ミクジ」が「タラヨウの葉」でお告げし、受け取った人々がそれぞれの生き方や考え方を見つめ直していく。
読んでいて、誰かしら覚えのあるような傷が、お告げを元に塞がれていくような、やさしいお話し。
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青山美智子の世界が存分に再現されているな、と唸らされる作品。
心温まる作品が読みたいという人に出会ったら、迷うことなく勧められる一冊。
誰にでも、自分で決めつけて自ら可能性を狭めていることもあると思う。
失恋の痛みを抱えて生きていることもあると思う。
でもそんな時は、物事を一つの方向からのみ見るのではなく、様々な見方をしてみると突破口が見つかるかもしれない。
俯いた人が前を向けるように、そっと優しく背中に手を当ててくれるような、そんな連作短編集。
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青山美智子さんの物語を読むと、心が洗われて綺麗になっていくようで、嬉しい気持ちになります。
丸いお月様が太陽に照らされると、満月や三日月などさまざまな表情を見せてくれますし、地球からは見えない月の裏側も、大切な月の表情のひとつですよね。
自分も他人も、そして過去の出来事も、自分の照らし方ひとつでいろんな形に見えてきます。
落ち込んだり悩んだりしたときは心の視野が狭くなり、見えている一部分がすべてだと思い込んでしまいがちです。
「落ち込んだり、悩んだりしたときは、いつもと違うことをしてみよう。いつもと違った光の照らし方が見つかるかもしれないよ。」
ミクジのお告げには、そんな意味があったように思えました。
特に「マンナカ」の物語がとても素敵でした。
猫のミクジの仕草がとても可愛らしく、ミクジが登場するシーンではほっこりと癒されました。
ミクジに会ってみたいと感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
素敵な作品。
短編集。
一人一人の登場人物のキャラクターが素敵でにんげんみがあって本当にあったかかった。
たくさん気づくことができた。
娘と仲良くなりたいお父さんの話とプラモデル好きのおじいさんの話が良かった。
一見近くない距離の人間に助けてもらったりするのも面白いポイント。
どこに人生のヒントが隠れてるかわからないなぁと思った。
心からの感謝をこめて…
≪あの本読みました?≫
はい 読みました!
様々なジャンルの本を紹介する テレビ番組で 作家さんの話を聴いて興味を持ち 読んでみました。
"絶対に人が死なない" "ハッピーエンドのひとつ手前の状態で" そして"短編集"!安心して読める素敵な条件に誘われて巡り合えた作品だと想います。
ある作品が中学受験の問題に採用された時のエピソードを知り 文章の一部を切り取った状態で 問われる難しさに衝撃を受けました。
本に限らず 映画・ドラマなど 作り手と鑑賞する側の受取り方が違ってしまうのは 多々あるのかな❓️ 人の数だけ答えがある..なるほど と納得出来るような 出来ないような..少し複雑な気持ちにもなりますが 小学生の教科書 金子みすゞさん の言葉[みんなちがって…]が 何度も 心に よみがえってきます。
この本に出会えて良かった。
ミクジ と 宮司さん にもありがとう🌟
Posted by ブクログ
2025.45
『木曜日にはココアを』で第1回宮崎本大賞を受賞した青山美智子の2作目が待望の文庫化。
失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社でお尻に星のマークがついた猫――ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かり、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが。
中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものが分からない大学生。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。
お告げの意味に気づいたとき、ふわっと心があたたかくなる7つのやさしい物語です。
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
青山美智子さんの作品を読むのは何作目か
ハードなものを好んで読んでしまってる中
たまにはほっこりしたものをと思った時に
読んではやさしい気持ちになれる
今作もあるひとつの神社を訪れる人たちの
それぞれの物語だけど、本人たちのしらない
ところで繋がっていたり・・も私の好きなところ
単純にそのままの意味でうけとってしまいそう
だけど、その言葉で強くなれたり安心したり
できそうなミクじのお告げ、私も受け取りたい
てか、タラヨウの木に文字を書いてみたい
どこにあるんだろー
最後のここだけの話でその後が知れるのも嬉しい
Posted by ブクログ
猫に導かれてタラヨウの葉からお告げをもらい、物語の主人公達が幸福に気がつき掴み取りに行くストーリーです。
猫のミクジに会い今の自分の不幸な現状を変えたくて、なんとなく神社に寄りタラヨウの葉からお告げを貰うことから話が始まります。
簡単にはお告げの意味が分かりません。ただ7人の主人公達がそのお告げを原動力として、気がつき行動し幸福を掴み取ります。
読み終わった時には主人公達に勇気と元気を貰えました。
7人の主人公達の話の後【ここだけの話】で、その後が分かります。神主さんの語り部が心地よいです。
「あなたは運がいい。~どうぞ、お告げの言葉を大切に。」読んだ後はその言葉を信じたくなります。
Posted by ブクログ
どの話も心がほっこりして、とても癒されました。
個人的には6枚目のスペースが良かった。
神様の入るスペース。新しく良いものを入れるには、出すのが先。ネガティブな感情を抱えたら、自分のスペースをきれいにすればいいって言葉が胸に来ました。自分のスペースが狭いと思う思い込みのブロックを捨てる、生きていく上で大事なことを教えてもらった気がします。
ミクジと会いたいな。
Posted by ブクログ
青山先生の作品は、ホント心があたたかくなる作品ばかりです♪心が疲弊してしまったり、辛いと感じるとき私にとってのお薬になります。ミクジと近くご縁がありますように(笑)
Posted by ブクログ
七編からなる心温まる物語。
神社でお告げの葉を落とすミクジという猫。葉に書かれた言葉の解釈はそれぞれ意味がある。
「ポイント」と「タネマキ」の話がとくに胸にグッときた。
そういえば。私がたまに行く神社にも猫がいる。でも広い敷地をしょっちゅう移動してるその猫は、いつも出会える訳でなく会えたらラッキーくらいな感じらしい。私は今のところ毎回出会えてるので嬉しい!突然ひょんな所から現れたりして。ここに居るよと言ってるみたいに。猫は可愛い!
Posted by ブクログ
様々な生活や思いの中で生きている主人公それぞれに共感できる部分を感じられて、とても人間味のある優しくて素敵な短編小説だなぁと思いました。
最後の「ここだけの話」で私たち読者に語りかける青山さんの文章が印象的でした☺️✨
Posted by ブクログ
お告げとは、きっかけに過ぎない。
その言葉をどう受け止め、どう解釈してどう行動するか。
それは全て自分の感性であり、自分の選択なのだと改めて感じた。
Posted by ブクログ
猫のミクジからもらうお告げが自分を考え直すきっかけとなる7つの短編集。どの話も良かったですがタネマキのおじいさんの熟年離婚は男として考えさせられました。最後の宮司目線で見たここだけの話も良かったです。
Posted by ブクログ
近所の神社に寄ってみようかな
気になる神社にはふらっと立ち寄ってみようかなと思える1冊
何かしら悩みがあるのが人間
そんな人間の心を知ってか知らずかミクジという名のネコがお告を授ける
お告げをもらった人間は短い言葉の意味を理解しようとするが一筋縄ではいかない
お告げをいただいたから幸せではなく、自分でその意味を見つけて自分でよりよく切り拓いていかなくてはいけないのだと気づけた
Posted by ブクログ
初めて青山さんの本を読んだ。文章が好きだなーーって第一印象!読みやすくて、綺麗なストーリーですっごく心が温かくなった!もう好き!集めたい!笑
個人的に時子さんと山根先生の感じすごい好きだな〜。山根先生の書いた手紙の言葉とか、時子さんの生き方と「私は空を買った」って素敵な表現!って
読み終わったあとすごく浄化された気分だった
温かい手でそっと背中をさすってもらっているような、そんな優しさを感じる本でした。
弱った時に読みたい一冊です。
著者の他の作品も読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ
人の描写が細かくてどんな人物か容易に想像できるのはいい反面、その人物に興味がないと、興味のない人の話を聞くのが苦痛のように読み進めるのに時間が掛かった。そこだけマイナス点。全体的に気持ちのいい終わりの話がよく素敵な短編集。