あらすじ
『木曜日にはココアを』で第1回宮崎本大賞を受賞した青山美智子の待望の2作目。失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫――ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かり、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが……。中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものがわからない大学生……。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。 お告げの意味に気づいたとき、ふわっと心があたたかくなる7つのやさしい物語です。
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Posted by ブクログ
再読。2,3年前に読んだ。『木曜日にはココアを』を読んだらまた読み返したくなってしまった。
青山美智子さんの本を電車の中で読んではいけない。なぜならボロボロと泣いてしまい、満足に涙を拭けないままに読み進めることになるから。(でも今後も電車の中で読み続けます。大好き)
本当に全ての話が大好きで全部涙を流しながら毎朝読んでいたのですが、特に今の私に刺さったのは二枚目のチケットかなあ。父親と娘の物語。娘が推し活で会ったこともないテレビやCD上での"推し"に熱狂している姿を見て最初は否定的だが、最後にはこういう感情に変わって終わる。
「お父さんもそうだった。忘れてた。お母さんのおなかにおまえがいるって知ってから、おまえに会うのがすごくすごく楽しみだったよ。大好きだって思ったよ。会ったこともないくせにな」
なんて素敵な終わり方、なんて素敵な連想の仕方なんだろう!!青山美智子さんってそういう連想、連結、繋がりみたいなのが本当にお上手。
今回もまた登場人物同士の輪があり、そこを読み解くのも楽しい。
本当に大好きな1冊。私の心の真ん中に。
Posted by ブクログ
悩みがすごい身近で、でも最後はハッピーだったり前向きになれる青山先生作品、とても好き。
特に「五枚目 マンナカ」は読んでて号泣してしまった…!純粋な優しさとか強さってこうだよなって考えさせられた。
「僕は、子どもとこんなふうに話がしたくて、先生になったんだ。」
「すべては、今からです」
このふたつ、とっても印象に残った台詞です。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
7人の悩める人々が神社で出会ったハチワレ模様の猫=ミクジ(左側のお尻に白い星マークがある)にお告げの言葉をタラヨウの葉で一枚もらう。その言葉を参考にしてより良い人生をおくれるようになる短編集。
一枚目:ニシムキ
上司佐久間さんに21歳で初めての失恋をした美容師のミハル。ランニング中に神社でミクジに「ニシムキ」という言葉をもらう。母親の妹でフリーのグラフィックデザイナーをしている45歳の時子の新居(こだわりの西向き)に遊びに行き、時子の色んな面を知って親しくなっていき、失恋の痛みも無理に忘れようとせず待とうと考えられるようになる。
二枚目:チケット
耕介には手芸店でパートしている美恵子という妻と、キュービックというアイドルグループの葛原達彦(たっちん)推しの娘さつきがいる。娘と距離があった耕介だが、耕介のスマホでキュービックのライブチケットが当たったため娘と2人でライブに行き距離を縮める。
三枚目:ポイント
就活生の田島慎は受け身の人生でやりたいことがなかった。CDショップのバイトの先輩竜三(25歳でミュージシャンを目指すフリーター)にギターを教えてもらい、竜三がバイトをやめるときに(バンドがデビューできそうなため)『線路は続くよどこまでも』を慎は演奏する。ありがとうという気持ちになった時に★のポイントを書いている竜三を見て気持ちに変化が現れる。父親の紹介の就職先をけって、楽器の素晴らしさを伝える仕事につきたいと楽器関連の会社の面接を受けるようになる。
四枚目:タネマキ
68歳の哲は嫁の君枝(夫弘人は大阪に転勤)と孫の未央と3人で暮らしている。緑地清掃でもらったキンセンカの種をまいてみるが、枯らしてしまうしプラモデルで未央に誤飲させてしまうし哲は自暴自棄になる。哲は3年前までプラモデル屋「木下プラモデル」を30年間やっていて、君枝は幼いときに哲にお世話になっていたことを話し、ドールハウスコンテストで優勝したこともあるし、また一緒にお店をやろうと哲に話す。種は勝手に飛んでいって親の知らないところで勝手に咲く。今ごろどこかで好きなように花を咲かせている…人も。
五枚目:マンナカ
小学生四年生で転校してきた深見和也はクラスに馴染めないでいた。リーダー格の岡崎に苔好きをバカにされ、からかわれるようになる。和也は保健室で昼食をとるようになり保健室の姫野先生や体調不良の山根先生と親しくなる。カビも悪いやつじゃないと教えてくれた入院中の山根先生にタラヨウの葉で手紙を書き、先生が退職してから手紙をもらい、自分にポジティブになれて岡崎にも正面から向かい合えるようになる。
六枚目:スペース
35歳の千咲には息子の悠と夫の孝、ママ友で25歳の里帆がいる。幸せなのに漫画家の夢を諦められずにおり、パパ友の輝也の書く絵を見たり話を聞いてゆとりやスペースの大事さに気づく。漫画家アシスタントのバイトに応募したりクリスタを学んだり夫に本音を話したりたりと行動変容が現れる。
七枚目:タマタマ
45歳で占い師をしている彗星ジュリア(笑子)には高校時代の同級生で税理士のともやん(友谷茂)という友人がいる。笑子(ニコ)は36歳で離婚してスナックで働くようになり卓上おみくじ器からホロスコープに興味をもち占い師となった。メディアに出て有名人になったジュリアはその鎧が辛くなっていたころ、イベントで鍵を探してほしいと玉木たまきという女性に相談される。迷った末老人ホームにいる玉木のもとへ行き、無事鍵を見つけ玉木は自分の気持ちを封じ込めた空箱に鍵をかける。個人鑑定の楽しさを思い出したジュリアは後にともやんの元で覆面セラピストとして働き始める。
それぞれに助言をした元中華料理人で宮司のヨシ坊はミクジに☆マークをもらう。
【感想】
青山さんの作品でトップ3に入るくらい好きな短編小説。それぞれの登場人物が神社ですれ違っていたり何度も同じ場所が出てきたりと、しっかり青山ワールドも楽しめる。
生きてく上で悩むテーマ盛りだくさんで泣けるシーンがたくさんあった。
心からの感謝をこめて…
≪あの本読みました?≫
はい 読みました!
様々なジャンルの本を紹介する テレビ番組で 作家さんの話を聴いて興味を持ち 読んでみました。
"絶対に人が死なない" "ハッピーエンドのひとつ手前の状態で" そして"短編集"!安心して読める素敵な条件に誘われて巡り合えた作品だと想います。
ある作品が中学受験の問題に採用された時のエピソードを知り 文章の一部を切り取った状態で 問われる難しさに衝撃を受けました。
本に限らず 映画・ドラマなど 作り手と鑑賞する側の受取り方が違ってしまうのは 多々あるのかな❓️ 人の数だけ答えがある..なるほど と納得出来るような 出来ないような..少し複雑な気持ちにもなりますが 小学生の教科書 金子みすゞさん の言葉[みんなちがって…]が 何度も 心に よみがえってきます。
この本に出会えて良かった。
ミクジ と 宮司さん にもありがとう🌟
Posted by ブクログ
さすが私の大好きな青山美智子さん。本著は、同じ土地で生きる7人の主人公が、1つの神社と1匹の猫、そして1人の宮司に出会い、『自分』を見つける物語。
どの話も好きだったけど、個人的には『チケット』が一番心に響いた。ラストの1ページに、良さがギュッと詰まってる。
青山美智子さんはどうしてこんなに人の心を温かくする物語を描けるのだろう。人と人とのつながりが、いかに素敵なものかを教えてくれる作品。
Posted by ブクログ
神社のタラヨウの樹の葉を落として、葉に書かれたメッセージで不思議なお告げをする謎の猫、ミクジ。
ミクジにお告げをもらった、色んな人たちのお話。
あの猫、本物の(生きてる)猫なんだろうか……。
なんか、神の使い的な何かなんかなと思ってしまった。
タラヨウの葉に書かれたメッセージも、本人にしか見えないということで、本人の潜在意識から何か引き出しているのか……?と思ったり。
著者の他作品の登場人物もちらほらいる?
輝也パパは分かったけど、出版社の女の人(彗星ジュリアの担当の)も、もしや・・・?
Posted by ブクログ
ニシムキ
佐久間
ミハルの勤めるサロンの副店長だった。隣町の支店に店長として異動になる。
ミハル
走ったら忘れる。中学・高校と陸上部だった私が習得したワザ。美容学校を卒業してサロンに勤めている。
ミクジ
猫。タラヨウの樹がある神社にふらっとやってきて、おみくじみたいにお告げの言葉を一枚の葉で落としていく。
宮司
時子
ミハルの母の妹。四十五歳。大手の広告制作会社でグラフィックデザイナーをしていて、五年前に独立してフリーになった。
チケット
さつき
中学二年生。
美恵子
さつきの母。パート先の手芸店に置いてもらった手作りのアクセサリーが好評。
耕介
さつきの父。小さな硝子メーカーで営業をしている。
ミクジ
猫。
神主
田島
CDショップ店員。
葛原達彦
たっちん。さつきが好きなアイドルグループ・キュービックのメンバー。
日垣芽衣
たっちんとドラマで共演した女優。
ポイント
竜三
CDショップのほかに複数のバイトをかけもちしている。二十五歳。フリーター。アマチュアのロックバンドを組んでいる。
田島慎
S大学経済学部。就職活動中。CDショップでアルバイトをしている。
愛梨
慎の元カノ。
おじいさん
ミクジ
猫。
宮司
タネマキ
ワシ
木下哲。息子の嫁は偉そうに口ごたえしてくるし孫はなつきもしない。三年前までプラモデル屋をやっていた。弘人が小学校を上がった年に、勤めていた証券会社を辞めて開業し、三十年間続けた。
君枝
息子の嫁。弘人が大阪に転勤になって、突然、未央と一緒に哲の家に住みたいと言い出した。
未央
孫。
杉田
隣家にすむばあさん。
曽根
先向かいの十人。骨折して入院した。
繁子
無口な妻だった。看護師をしていた。息子の弘人を産むと乳飲み子のうちに保育園に通わせ働き続けた。
弘人
息子。大阪に転勤になった。
水沢
君枝の実家。
ミクジ
猫。
喜助
先代の宮司。哲の三つ年上の幼馴染だった。
ヨシ坊
喜助のひとり息子。今の宮司。
マンナカ
深見和也
七月の中途半端な時期に転校してきた。四年三組。
牧村由紀
担任。
岡崎
小さいときから柔道をやっている。学級委員長。
山根正
四年二組の担任。色白のひょろりとした男の先生。
姫野さゆり
養護の先生。ぱーんと太っていて、髪の毛がちりちりで、腕も足もボリュームがある。
ミクジ
猫。
宮司
楠田
副委員長。
日下部
松坂
ピアノを習ってる女子。
遠藤
ピアノを習ってる女子。
手塚
スペース
芝浦千咲
十代のころから漫画家を目指していた。幼稚園の広報班。
里帆
きららの母。千咲より十歳も年下。ネイリスト。
悠
千咲の息子。
きらら
悠と同じ年中。里帆の娘。
孝
千咲の夫。
添島
広報班長。
輝也
拓海のお父さん。主夫をしている。妻は広告代理店で働くキャリアウーマン。
拓海
宮司
ミクジ
猫。
彗星ジュリア
占い師。
露吹ひかる
漫画家。
タマタマ
彗星ジュリア
笑子。占い師。独り暮らしの四十五歳。バツイチの独身。
ともやん
友谷茂。税理士。笑子とは高校時代の同級生。バツイチの独身。
クロベエ
笑子が高校生のときに出会った猫。
ミクジ
猫。
清水
編集担当。
玉木たまき
おばあさん。高級老人ホームグランブルー葉山に入居。
宮司
中川
施設長。
アユミ
たまきの息子の嫁。
ここだけの話
宮司
ミクジ
ミハル
さつき
慎
木下
和也
千咲
ニコ