あらすじ
銀河ホテルの名物は、居候の苅部がつくった「手紙室」。妹とともに亡き両親からの手紙を受け取りにきた佳菜。幼い頃の記憶をたどり、手紙を書くなかで、家族へのわだかまりを少しずつ解いていく。一方、毎年ゼミ合宿の引率にきていた斉藤教授は今年で定年に。巣立っていく学生たちに向けて最後のメッセージを綴る。そして迎えた合宿最終日、思いがけない奇跡が・・・・・・。「人は言葉を使うことで、世界と絆を持つ」――ここは、時間も場所も超えて想いが届く場所。清涼感たっぷりの爽やかな一冊!
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Posted by ブクログ
おとぎ話の庭 稲穂
落葉松の森を歩いて Deep Pine Forest
十人十色 Blue Lagoon
手紙室のワークショップ
受けるのは
お客様姉妹
休日の若手社員
ゼミ合宿の教授と……
この部屋に来る人はみんな優しい
美しい言葉をゆったりと話し隠れていた言葉を見つけるのが魔法のように見える
やっぱり思う 私も行きたいと
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とても好きな作品の3冊目。
こんなホテルで働いてみたい。
軽井沢、いつか行ってみたいな。
最後のお話が特に好きだった。
2話のインクで書写するのいいかも。
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1作目を読んだ時から大ファンとなってしまった大好きシリーズ銀河ホテルの居候第3弾。今作も優しい言葉たちの嵐・嵐!!
購入当初、帯に書かれていた「人は言葉を使うことで、世界と絆を持つ」という言葉。凄い名言だと思う。考えたこともない発想で、心の中で唸ってしまった…!めちゃめちゃ心に沁みた!ほしおさんの優しい表現力に本当癒されるし、感服するばかり( ᵕ ᵕ̩̩ )1話目の姉妹の名前の由来について綴られたご両親からの手紙にも涙が出たなあ。
読む度に優しい気持ちで包まれる銀河ホテルの居候シリーズ大好き。まだまだ続いて欲しい!
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姉妹の話が良かったなぁ。
私もふたり姉妹だからかもしれないけど年取ったらまた姉妹旅したいな。
あと大学の先生の話は、職種が似てる部分あるから共感。
時代は変わる。変化は大きい。でも人と人の伝える、伝わる気持ちは変わらない。
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やっぱり第三弾も良かった。第一話で涙し、第二話でなるほどと思い、第三話で清々しい思いになった。万年筆と孔雀色のインクも買ったし私も自由に書いてみよう。
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本当大好きなシリーズで、一巻から、一貫してぐっと心に来て、期待を裏切らない。どんどんシリーズで出してほしい。
1話と3話で涙。言葉の紡ぎ方も素敵だし、私も銀河ホテルで、苅部さんの手紙室で手紙を書きたい。言葉の描写がとても美しいから、私の中で、軽井沢の素敵な景色と、手紙室のインクの景色が頭に美しく思い浮かぶ。
心の中に銀河ホテルがあると思えるような、素晴らしく美しい作品。ほしおさなえさんの本は、他にも読んだことがあるが、このシリーズが一番大好きです。
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明日から軽井沢旅行!
ますますテンション上がってきた!
銀河ホテルを探してしまうかもなぁ。
3巻目にもなるとほんとに実在してるような気になってきた。
今回は1話目で泣きそうになった。
全体的に今自分のしていることに意味があるのか?と悩んでいる人たちが手紙室を訪れる。
意味なんてなくていい、どこかに行かなくてもいい、今ここに全てがある。
手紙室では、なぜかそう肯定してくれる。
「自分に与えられた命を精一杯感じること。
それがどんなにしあわせなことか。
森を歩くたびにそう思う。」
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銀河ホテルシリーズは心が温かくなる物語。
今回は3つ目の大学教授の話がとても良かった。
時代が変わって今の学生にはもう合わないのではないかと思いながらも続けてきたゼミ合宿も今回が最後。
寂しさを感じならがも毎年恒例になっている手紙を手紙室で学生のことを想いながら書く教授。
学生に手紙を渡した後、実は学生たちも教授宛に手紙を書いていたことがわかったところ、ここは胸がとっても熱くなった。
学生たちも教授のイメージのインクを選んでいたが、それがそれぞれ全く違っていたところがとても良かった。
定年を迎える、そのような年齢になると自分がやってきたことは良かったのだろうかなど過去を振り返ることがあると思うが、教授は学生たちに向けた想い、それがきちんと伝わっていたことがわかって自分の人生をいい人生だったと感じたと思う。
自分のことのように嬉しくなり、幸せな気持ちになった。
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手紙を書くこと。
そのためのインクを選ぶこと。
想いを馳せること。
自然と湧き上がってくること。
「かく」という行為が、自然な形で広がっていく様子を興味深く読みました。
銀河ホテルの手紙室。とても魅力的な空間です。
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やっぱりいいお話。1つ目もよかったけど、こちらも
苅部さんの言葉が刺さる、それぞれの人が銀河ホテルに来て、手紙室で手紙を書き自分と対話をして迷いや葛藤など自分の気持ちと向き合い、心がほぐれていく
読む中で自分も考えを巡らせたり、話にまつわる人や出来事を思い出したりできた。
心が温まるほぐれる小説。
新鮮な言葉もある。新しいけど真髄をついたような言葉で、「生きること」を捉え直すようになる気がする。
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亡くなった両親の手紙を受け取るために銀河ホテルの手紙室を訪れる五十代の姉妹は毎年のように過ごした子どもの頃の思い出を語りあい、お互いに宛てた手紙を書く。アクティビティ部門で働き始めた若い女性は、早世したホテルの前社長の著書『夜を想う』を美しい文字で書写する。定年退職となる大学教授は最後のゼミ合宿で、8名の4年生にそれぞれをイメージしたインクで書いた手紙を渡すが、生徒たちからもサプライズがあり…。どの物語もとても良かった。今回も、「わたしたちは生まれたときに神さまから時間をもらった。自分にできるかぎりのことをして、人生を味わう。」「森を歩くのはいい。世界の見え方がかわる。この世は人間だけのものじゃないんだって思えてくる。」…など、ハッとさせられるフレーズがたくさんあった。生きるということについて、命とはなんなのか…忘れないようにしたい。
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泣いちゃった。
第3話、十人十色の終盤の怒涛のサプライズに本当に驚いて色々、込み上げてぽろぽろ。
これだけが感動したんじゃなくて、ここに至るまでの第1話、第2話の良さ。文字を書くということ、手紙の良さ、雑誌文化への想いとか、色々ないまぜになって感動が溢れました。
書くっていいなぁ。
もっと大事にしたいと思わされました。
シリーズ3作目となり、どんな方向にいくのか?感動はあるのか?と期待しつつも怖さもありましたけど杞憂でした。新刊も最高でした。
苅部さんの下の名前、ぴったりだなあ。
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また銀河ホテルに戻ってくることができた。
毎作1話はホテル関係者のお話が入っているのがいいですね。
私も実際にこの手紙室のワークショップを受けたら、自分でも気づいていない心の中の大切なものに気づくのかなぁ?
最後のお話「十人十色 Blue Lagoon」が特に感動しました。
Posted by ブクログ
今回もインクを調べながら読み進めました。
3つとも少しずつ前を向かせてくれるお話で、
新しい従業員さんの話もでてきて、時間の流れがあるのを感じとれ、でも軽井沢の森は変わらずそこにあるんだよと言われているようなきがしました。
今回も作者の軽井沢への思いが沢山つまっているように感じた
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読めば読むほど、銀河ホテルに行きたくなる。
たまたま、2巻目をとばして、この巻を読むことになったけれど、どこから読んでも大丈夫だし、たぶん、何度も読みたくなる。
2巻目も絶対読もう。
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軽井沢に猛烈に行きたい。家族に会いたい。らく焼きが懐かしすぎてうわーーーとなった。私はまだ小さかったから、姉たちだけ絵付けしていたのを母にくっついて見てた。
そんな小さい頃とか大学ゼミ合宿のこととか、なんか記憶の蓋がブワーッと開いて色んな感情が忙しい。
そして結局苅部さんは謎のままだったなぁ
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佳菜、志穂姉妹が、両親からの手紙を受け取り、それぞれの名前の由来を知る「おとぎ話の庭」。銀河ホテルのスタッフだが、手紙室で旬平さんのお父さん、裕作さんが書かれた本を書き写す早乙女由麻の「落葉松の森を歩いて」。大学最後のゼミに参加する斉藤先生の「十人十色」。
どの話もしみじみよかった。小さいけれど人生の真実をつくような言葉があちこちにちりばめられている。もっともっとこのシリーズが読みたい。
たまたま今年の夏に軽井沢に出かけ、数十年ぶりに歩いた旧軽井沢を思い出し。心の中にもさわやかな風が通り過ぎるように感じた。
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第1弾「また虹がかかる日に 」
第2弾「光り続ける灯台のように 」
に続くシリーズ第3弾!やっぱり良いなぁ。
爽やかな風が吹き抜けるような清々しく希望を感じられるラストでした。
「おとぎ話の庭 稲穂」
亡き両親からの手紙を受け取りにきた姉妹
「落葉松の森を歩いて Deep Pine Forest」
銀河ホテルスタッフの女性
「十人十色 Blue Lagoon」
毎年ゼミ合宿に訪れていたが、定年を迎える教授
手紙室の責任者・苅部さんとワークショップ受講者のやりとりや受講者が手紙を綴る様子を、どこか懐かしいような気持ちで眺めていました。
話そうとするとなかなか言葉は出てこないのに、紙に書こうとすると溢れてくるのはどうしてなんだろう……。
自分と静かに向き合える時間て大事なんだなぁと、最近しみじみ感じています。
登場するインクの名前からすでに美しいオーラ!
施設も人もサービスも、銀河ホテルのすべてにワクワクするし、作品の持つ穏やかで優しい雰囲気にずっと浸っていたくなる。
ずっと続いて欲しい大好きなシリーズ。
今回もグッとくるシーンと言葉がたくさんでした。
著者の作品は「活版印刷シリーズ」も、優しくて心が安らいで大好きです。
『見慣れていると思ったものも、きっと目を凝らせばもっといろいろなものが見えて、深まっていく。』
『なにかと向き合って、だれのためでもなく、夢中になる。そういう時間にしか見えないものもありますよ。』
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教授の万年筆の購入先は銀座のあの有名な文具店?ゼミ学生の一人は文具店の親戚?
と思えてしまい、それならばいっそホテルのインクの購入先もあの文具店であって欲しい。
勝手にそう願いながら読んでいました。
苅部さんと文具店店主のクロスオーバー作品が読んでみたいです。銀河ホテルで結婚式も挙げられることですし。
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シリーズ3作目。このシリーズは、インク沼へはまりそうな危険性がある。が、人の感情・記憶などを丁寧にくみ取ってっていて、読みやすい文章ながら、自分自身の内面に降りて行くことを余儀なくされる。最後の話が特に年代的にも刺さる(といってもそれほど強い刺激ではないのだが)。やっぱり手元に置いておきたい気持ちが強くなってきた。積読にしている「活版印刷三日月堂」のシリーズも読まねば。
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銀河ホテルシリーズ3冊目。どんどん良くなる物語だなぁ。姉妹の話も大学教授の話も良かった。ホテル従業員の早乙女さんが「夜に想う」を書写する事で、言葉を深く感じる話も良い。「わたしはなにかを得るために生きているんじゃない。生きているのはたまたま命を与えられたということだ」銀河ホテル、泊まってみたいなぁ。
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銀河ホテルシリーズ3巻目。以前のシリーズもほっこりしたから発売を楽しみにしていた!
第一話の姉妹、家族を巡るお話が印象的だった。「穂」という字には一粒からたくさんの命が続いていく、人の助けなどのイメージを持つという。名前の由来の素敵さを感じ、心温まった。
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楽しみにしていたシリーズ3作目
私は特に第3話の【十人十色】がよかったです!
相手の事を考え思い接っしていればちゃんと思いは伝わるんだなぁ〜と
そして苅部さんの名前がステキ♡
読み終わった時には爽やかで幸せな気持ちになりました!
Posted by ブクログ
今回も、銀河ホテルのような場所で過ごしたかのような、穏やかな気持ちになれた。
自分も筆記具の類がそこそこ好きなのだけれど、2話の主人公のようにこれといって書くことが無い…、気に入った本の書写というのはなるほど!と思った。番外編として「夜に想う」全編出して欲しい。
そして、3話最後には苅部さんからのお手紙。あらためて文彦という名前に意味を感じる。ほんとうに、何者なんだろう。また次作を楽しみに待とうと思う。
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つかず離れずな距離感で寄り添ってくれるちょうどいいスタッフたち。
相変わらず苅部さんは群を抜いた対応で、人間なのか疑うレベルですが(笑)
最後の話が一番印象的でした。
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銀河ホテルも3冊目
毎回いいお話
銀河ホテルあったらいいのに
手紙室行ってみたい
インクも使ってみたい
こういうゆったり過ごせる静かなホテル
自分を見つめる時間を作るのもいい
森をお散歩するのもいい
心にも身体にもいいホテル
そんなホテル見つけたいな
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「第3和 十人十色 Blue Lagoon」
定年を迎える教授の最後のゼミ旅行のお話。学生が卒論制作をすることで、学びが深まるだけでなく、教授である主人公もゼミ生の数だけ思うところがあったのではないか、もしかすると学生よりも多くのことを得られたのではないかと思いました。
「元気で楽しく」
色々と心に響く言葉がありましたが、極めて簡潔なこの言葉が特に印象に残りました。
Posted by ブクログ
苅部さんの秘密が少しづつ明らかになっていくのかと前の巻を読んで思いましたが、そうではなかったですね。レギュラーのメンバーはほぼ出番がなく、主人公が各回で完全に独立してる感じですが、最近はこのスタイルはよく見かけますね。シチュエーションとコンセンプトのみ違う・・。食べ物屋さんのシチュエーションが多いですが、この作品と四宝文房具店は落ち着いた雰囲気で好みです
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。
軽井沢にある銀河ホテルの手紙室。
ホテルのアクティビティの一環として「手紙教室」がある。
文字じゃなくてもいい。誰に書いてもいい。
出さなくてもいい。ゲームでもいい。
1000色並べられたインクから好きな色を選び何を書こうか考える。そんな素敵な時間を過ごす物語が3つ。
3つとも、銀河ホテルの手紙室を訪れる人たちの人生が丁寧に描かれていた。時おり、これは銀河ホテルを舞台にする意味があるのだろうか?と読み進めていくと、この場所だからこそ、過ごせる時間があるのかもしれないなと思える結びにつながる。
私は第3話の「十人十色」がとても好きだった。
定年を迎える大学講師が、銀河ホテルで最後のゼミ合宿を迎え、毎年恒例の手紙を生徒たちのイメージに合わせて選んだインクで書き上げていく。
「私のやってきたことは意味があったのだろうか」と問いかけながら、最後の生徒たちに向きあうエンディングはとても温かかった。
自分に向けられるイメージも、十人いたら十色に彩られているという発見。
手始めに、家族でそれぞれの色のイメージでも話してみようかしら。