あらすじ
文具店員の光は、千色のインクが使える「手紙室」に惹かれ、銀河ホテルを訪れる。ただ、今回の旅にはもう一つ、大きな目的が。一躍スターとなった元バンド仲間のステージに、初めて足を運ぶことにしたのだ(満天の星を見あげて)。銀河ホテルの料理長である吉田は、20歳になった息子に今年も「渡さない手紙」を書いたが・・・・・・(誕生から死までの線分)。挙式の朝を迎えた真奈は、幸せに包まれながらも、どこか複雑な面持ち。胸をよぎるのは、事故で亡くなったお義母さんのことで・・・・・・(順境にあっても逆境にあっても)――ハレの日も、浮かない日も、とびきりに彩る手紙室の物語。
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シリーズ4作目。
銀河ホテルにある「手紙室」のお話。
収録されている3編とも、なんとなく人の死を感じた。
でも、そのどれもが温かくて、触れたいのに触れたら消えてしまいそうな、そんな時間を感じる3編でした。
手紙室の室長、苅部さんは相変わらず過去に何かをもってそうな不思議な男前です。
#読書記録 #銀河ホテルの居候 #銀河ホテルの居候満天の星を見あげて #ほしおさなえ #集英社文庫
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『銀河ホテルの居候』シリーズ第4弾!
今回のお話もさくさくと読み進めることができました!
どのお話も印象的だったけど、個人的に第2章の「誕生から死まで線分」が好きでした!
父からの愛情をとても感じて、息子さんが羨ましく思えたな〜!父と息子さんの今後も気になりました!
苅部さんの言葉一つ一つも刺さるものがあって、
第3章に出てくる「いいことも、悪いことも、わたしたちの人生の一部」という言葉に勇気をもらえた気がする。
嫌なことがあっても、この言葉を思い出して前を向いていこうと思いました!
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シリーズ4作目。やっぱり好きだ。読むのが待ち遠しくて家に帰る道を歩きながら読んだ。ああ、やっぱりいい。なんていいお話なんだと感涙しながら家路についた。こういう読書もいいものだ。自然の風にふかれながらの読書。特に第一話は泣けた。音楽は光。私にとって本も光。ありがとうほしおさん。
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人生の、その前とその後も、ずっとつながっているんだよね。
すべての話がよかったけれど、なかでも表題作の中の一節『指が一本ずつ、泣き出しそうだった』がすごくきれいで好き。
苅部さんの生い立ちも結局謎のままだなぁ。
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大好きなシリーズ。銀河ホテルの静謐な雰囲気は変わらず。実際に軽井沢の一角にひっそりと有るような気がしてしまう。手紙室も、壁一面の千本のインクも行って体験したいと切に思う。何かを伝えようと思うとき、心の奥と向き合えるのだろう。その時自分は何を思い何を誰に伝えたいと考えるのだろうと想像するとワクワクする。
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大学時代にバンドを組んでいた仲間のうち宮田だけが卒業後も活動を続けていて、軽井沢で開かれるミニコンサートを残りのメンバー大橋と有村が内緒で聴きに行くことに…。二人が泊まるのは(大橋は妻と子どもも一緒に)銀河ホテル。音楽の道をあきらめてしまった有村にとって、成功した宮田に対する思いは複雑。でも、コンサートのあとに浮かんできた曲を手紙室で楽譜にする。宮田のイメージの強いボルドーレッドのインクで。その曲を再開した三人が銀河ホテルの中庭で弾く場面が素敵だった。他に、息子の誕生日に毎年手紙室で手紙を書いてあずけている銀河ホテルの料理人の物語と、銀河ホテルで結婚式をあげるカップルの物語。どれも優しく心に残り、銀河ホテルに行きたくなった。
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今回が1番、自分の人生と重なるようでとても心が暖かくなった。
生きることは難しい事ばかりだけど、色々な気持ちをふと整理したくなるようなお話だった。
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前3作品もとても良かったが、今作もとても良かった。特に2話目の『誕生かは死までの線分』が心に残っていて、線分が重なり合いながら自分の人生を形作っているのだと思うとなんとも言えない気持ちになった。壮大で圧倒されるような気持ち。
3話目は自身が最近結婚式について考えていることもあり、銀河ホテルようなところで式をあげたいなとシンプルに思った。
銀河ホテル、いつか泊まってみたいな。
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大好きな『銀河ホテルの居候』シリーズ最新作。いつも読み終わった後は、「今作も読めて良かった」と心が温かくじんわりした気持ちでいっぱいになる。
義母を亡くした花嫁さんと花婿のお話がいちばん感動したなあ。相手とぶつかることを恐れ、全部自分のせいにすることで避けること、まさに自分のことじゃん!!とびっくり。
でも、それは相手にも心がある事実に目を背けていて、相手の弱さに目を背けるということである。めちゃめちゃ衝撃を受けた文章だった。その発想も考え方も、一瞬たりともしたことはなかった…!相手が弱さを見せてくれたことから逃げずに、ぶつかることを恐れちゃいけないんだよね。
逆境も自分の人生の大事な一部であって、いいことと悪いことひとつひとつが二人の人生を形作っていく…最近何かと旦那さんとぶつかることが多く、話すことが嫌になっていた自分に、苅部さんのこの言葉も物凄く沁みた( ・-・̥ )真奈と同じく私も不穏な空気の時ほど自分の気持ちを言葉にするのが凄く苦手だけど、少しずつでも直していかなきゃなと反省しました。タイムリーに内省するきっかけを与えてくれて、ありがとうほしおさん!(T_T)♡
毎回銀河ホテルの様子の描写も手紙室の描写もあまりにも緻密でリアルだから、近い将来本当に軽井沢のどこかに銀河ホテルが建てられそう。笑 また誰かに手紙を書きたくなりました
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コチラのシリーズを読むとミュージカル「グランドホテル」の「来ては帰る それが人生さ」のフレーズを思い出す。
元バンドマンがかつての仲間のステージを見に行く話とホテルのシェフが息子の誕生日に手紙を書き続けてる話が良かったな。
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思っていることを言葉できちんと相手に伝えるってすごく大切なこと。
やっぱり読み終わった後、心がじんわり温かくなる大好きなシリーズ。
毎作1話ある、ホテル関係者のお話を読むことで、少しずつ皆の人となりや人間関係が見えてきて嬉しい。
最後のお話「順境にあっても逆境にあっても Ultra Green」が特に感動しました。
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本当に、この世界のどこかにありそうな、銀河ホテルと手紙室。
読みながら、知り合いの顔が浮かんできて、あたたかい涙がこぼれてきました。
きれいごとだけではないこの世界で、それでも何とかやっていこう、と思える力が湧いてくるお話でした。
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銀河ホテルの居候シリーズ4作目。
自分の思いを言葉にするってやっぱり大切なんだな。
掴めない雲のように普段いろんな思いが心をよぎっていくけど、カタチにならないまま通り過ぎてしまって忘れていってしまう。
確かに生きている実感として誰にも見せないとしてもカタチにするのって大事なことだと改めて思った。
それにしても苅部さんって何者なんだろ。
気になる。
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元バンドメンバーのステージを見にきた有田さん、もっとお互いに伝えないと。今回できた曲はどんな曲なんだろ、聴いてみたい。料理長の吉田さんの家族への想いと共に語られる手紙室室長苅部さんの過去、でもまだよくわかんないね。ウェディングプランに手紙室のワークショップを入れるのはいいアイデア、お式の前に改めて自分と向き合う時間て大事よね。このシリーズ読むと手紙が書きたくなる!実行できてないけど。
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満天の星を見あげて Wolfgang Amadeus Mozart
誕生から死までの線分 Canyon Rust
順境にあっても逆境にあっても Ultra Green
千色の中から好きな色のインクを選ぶ
ぼんやりとした気持ちが形になってくると
この色
という色に呼ばれると言う人もいるそうだ
想いを言葉にして書き表す時間を
経験した人は
幸せな想いを持ち続けるのだろう
Posted by ブクログ
毎回自分だったら誰に手紙を書くだろう、何色にするだろうと思いながら読みますが、その都度違う人が浮かびます。
わからないことがあっていいんだなと少し気持ちが楽になりました。どうしていいのかわからなくてオロオロしがちな私ですが、自分のやってる事が正しいと思い込むことの方がある意味危険ですよね。ちゃんと状況を見て、考えて判断できるようになろうと思いました。
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大好きなシリーズ。
続いていくか心配もあったので、新刊が出てくれて嬉しい。
楽譜書く用の万年筆があるなんて知らなかった。
素敵なホテル、手紙を書くこと、文房具。
様々な強みとなる要素がこの物語を支えているんだなー。
Posted by ブクログ
淡々と静かに物語が進んでいくのは変わらず、それは実際に銀河ホテルが軽井沢にいつもあり変わらぬ営業を続けていると錯覚させられる感覚です。本当にこんなホテルがあったらなぁと読むたびに思います。
手紙室長の苅部さんの過去も少しずつ明かされますがまだまだ謎の人のまま。このもどかしさも塩梅がちょうど良いのです。
手紙を書く相手もわからず、何を書けば良いのかわからない人も、インクを選んで自分の指からペンを通して紙の上にただ線を書いていくうちに何かしら伝えたいことが見えてきます。私も手紙を書くとき、相手のことを想いながら紙を選んだり万年筆にインクを入れ替えたりするけれど”相手を想って”する何かが自分と向き合い対話している時間に重なるのだと、物語の登場人物に感情移入して理解しました。手紙をしたためる行為の真髄はここにあるのではないかしら。
だいたいハッピーエンドになる小さな物語が連なっているので、読後感はいつも爽やかな空気が心にひとふき入ってきて終わる。そんな体感を味わえます。通りすがる気楽さで読める小説です。
次の物語も楽しみですが、実は第3弾を読み飛ばしていることに気がついたので、新刊を待つ間にそちらを読んでみようと思います。ストーリー的には飛ばしていてもなんら問題なく読めました。
Posted by ブクログ
いつも通りの銀河ホテルがそこにあって安心する。人にはいろんな人生があって、いろんなエピソードがあるもんだなぁ。やっぱり3番目のお話がジーンとした。いい時も悪い時も、、、忘れがちだよね。