【感想・ネタバレ】思い出が消えないうちにのレビュー

あらすじ

伝えなきゃいけない想いと、
どうしても聞きたい言葉がある。

心に閉じ込めた思い出を
もう一度輝かせるために、
不思議な喫茶店で過去に戻る4人の物語――。

・・・・

とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった

1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
3.過去に戻れる席には先客がいる
その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、
そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

めんどくさいルールはこれだけではない
それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる


あなたなら、これだけのルールを聞かされて
それでも過去に戻りたいと思いますか?

この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、心温まる四つの奇跡

第1話「ばかやろう」が言えなかった娘の話
第2話「幸せか?」と聞けなかった芸人の話
第3話「ごめん」が言えなかった妹の話
第4話「好きだ」と言えなかった青年の話

あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2巻目を読まなくても話は分かるがどういう経緯で函館に行ったのかとか登場人物が分からなくて雑念が入り話にのめり込むことができなくて感動や涙が出ますのコメントが多いのに感情がついていけなくてよかったで終わったのが残念。
背表紙だけで何巻か分かるようにして欲しかった。
いい作品なのにと悔しいと思ったが読まずに2巻を借りればいいのに引き込まれて読破してしまった自分が悪いのだと気づく。

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2025年04月18日

Posted by ブクログ

この作品では死について描かれている部分が多かった。でも、そのひとつ一つが温かくそして優しかった。「よく、あきらめないでがんばったわね。よくがんばった。魔法じゃないんだから、あの日私があなたに声をかけたからって現実が一変したわけじゃないでしょ?苦しい状況は何一つ変わらなかったじゃない?でも、未来に向かってがんばろうって幸せにならなきゃってがんばったから、今のあなたがあるんでしょ?」という言葉は特に好き。辛い時、悲しい時に手を差し伸べてくれる人、話を聴いてくれる人は私の周りにもたくさんいる。でも、それで辛い現実が変わるわけではない。それらの優しさを受けて自分で言動していくこと、あきらめないで向き合っていくことができるからこそ幸せを手に入れるんだと思う。もちろん、周りの優しさに感謝することは大切。でも、幸せになろうとがんばった自分のことを誇りに思うことも大切だと感じた。私も、夢に向かって頑張っている時に辛くなって、その夢と現実のギャップに疲れてしまうことってある。でも、その時に誰かの優しい気持ちに救われる。応援してくれる人がいるんだ。1人じゃないんだってまた頑張れるようになる。命あるものはいつか必ず終わりが来る。でも、その死を苦しいものとして受け止めすぎないで生まれてきてくれた命、生き抜いた命を大切に、忘れないでいること、自分の命を幸せに生き抜くことが大事だなって気付いた。

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2025年02月21日

Posted by ブクログ

またまた感動できる話が4つも、、、最高でした。
今回は函館が舞台!頭の中で想像するお店の雰囲気と少し変えて読んでみました。一つ一つの話の主人公が抱える思いや会いに来てもらう側の人の事とか全てが本当に面白医師、感動!特に私は姉妹の話が気になりました。私も2人姉妹の長女なので共感できるところもありました。
続きも読みたいです!

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2025年01月13日

Posted by ブクログ

人の死は辛く切ない。
愛すれば愛するほどに。
でも人はやがてそれを乗り越えて生きてゆく。
想い人が心の中に生き続けるから。
最後のユカリさんの言葉が全てを表している。

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2024年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『コーヒーが冷めないうちに』の3作目。今回は「死」がテーマだったんじゃないかと思う。

最後の文章が胸に響いた。

人の死自体が、人の不幸の原因になってはいけない。なぜなら死なない人はいないからだ。死が人の不幸の原因であるならば、人は皆不幸になるために生まれてきたことになる。そんなことは決してない。人は必ず幸せになるために生まれてきているのだから…

死が不幸の原因とならないように今をどのように生きるかは自分次第だ。今の人との繋がりを大切にしていきたい。

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2024年08月15日

Posted by ブクログ

さらっと読める短編集で温かい気持ちになれるから、長編や少し硬い小説に疲れた時にピッタリの作品。
自分の死や大切な人の死を受け入れ、変えられない現実を前向きに生きていくことって難しい。この小説は、悩んで辛くて、でも踏み出そうとする瞬間を共有できる。みんな幸せになってほしいと純粋に応援したくなる。
面倒なルールはあるけれど過去や未来に行ける不思議な喫茶店。心地よい時間が流れていそうで是非ともコーヒーを飲みながらこの小説を読んでみたい。

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2024年07月13日

Posted by ブクログ

このシリーズも前回の2つに続きとても良かったです。読んでると元気をもらえてポジティブ思考になれるのが好きです。またこのシリーズ読みたいです^ ^

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2024年06月06日

ネタバレ 購入済み

泣けます

4つの物語があり
どれも切なく泣けるストーリー!
人は一人では生きていけない
改めて実感させてくれる本でした

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2022年05月15日

Posted by ブクログ

『コーヒーが冷めないうちに』の第三弾。

不思議なカフェで、過去に戻るためのコーヒーが淹れられるのは時田家の女子のみ。

時田流が営む喫茶フニクリフニクラから、今回とある事情で舞台を函館の喫茶ドナドナに移し、4人の心を救うお話し。

どんなに頑張っても起きてしまった過去は変えられない。

過去に戻る意味をそっとナビゲートする、時田和が本当に好き。

過去に戻る不思議なコーヒーを淹れられる7歳の和の娘幸の魅力も満載!

そして、ドナドナのママ(時田流れの母ユカリ)も素敵すぎました。


ドナドナの常連さんたちの、大切な人を想う4つのお話し。

人の命が消えるのは悲しい事だけど、残された人がどう生きていくのか。
それを深く考えさせられるシリーズです。


第一話
「ばかやろう」が言えなかった娘の話
第二話
「幸せか?」と聞けなかった芸人の話
第三話
「ごめん」が言えなかった妹の話
第四話
「好きだ」と言えなかった青年の話


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2025年06月28日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目。今回も涙です。
特に第二話の「幸せか?」と聞けなかった芸人の話が心に来ました。
第四話の「好きだ」と言えなかった青年の話は、ラストが衝撃的で、悲しかったけれど、でもそれは不幸ではないと思いたいです。

以下ネタバレ注意です。


「夢に向かってがんばる人には、自分が一番大事にしているものを贈ってあげるといいんだって。夢に向かってがんばる人は、必ず、がんばれない時がくるから。つらくて、苦しくて、夢と現実を天秤にかけて、選択する時がくるから。その時にね、一番大事なものをもらった人は、もうすこしだけがんばれるんだって。結局、一人じゃないって気づくんだって。応援されてることに勇気をもらうんだって。だから、幸は、玲司お兄ちゃんにがんばってほしいから、この本をあげるの」(p379〜、時田幸)

「人の死自体が、人の不幸の原因になってはいけない。なぜなら、死なない人はいないからだ。死が人の不幸の原因であるならば、人は皆不幸になるために生まれてきたことになる。そんなことは決してない。人は必ず幸せになるために生まれてきているのだから…」(p382、作中登場本『もし、明日、世界が終わるとしたら?100の質問』著者)

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2025年06月14日

Posted by ブクログ

シリーズ三作目、不思議なコーヒーを飲むと過去や未来へと行ける不思議な喫茶店。今回は場所が変わり函館に、そこにもまた過去を、未来を覗きたいと願う来訪者が現れるのであった。
この作品のコンセプトともいえる過去も未来も変えられない、ただ自分の気持ちは変えられる、その外側の世界を変えるのではなく内側の世界を変える話が私はとても好きです。来訪者はみな家族を失っている心にどこか隙間がある。その隙間を自分が変わるという気持ちで埋め合わせ、自分の未来を切り開いていくきっかけにするのがとても良いです。
幸せになるために生まれてきた私たち、その私たちが自分を変えたいと願うその温かな気持ちこそ、生き続けていくために必要な心の温かさなのだと思う。

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

シリーズ第3弾。順番通りに読んでないけれど、今回は東京にある喫茶店フニクリフニクラではなく、北海道函館にあるドナドナが舞台。ドナドナのオーナーである時田流の母時田ユカリが海外に行ってしまった事から流と数、そして数の娘である幸が期間限定でお手伝いに。

ドナドナも過去に戻ることが出来る喫茶店なのですが、未来に行く事も出来るなんてビックリ!

4篇のストーリーどれも泣けるけど、第3話の「ごめん」と言えなかった妹の話と第4話の「好きだ」と言えなかった青年の話が良かったです。

でも、病気で亡くなってしまう人の話が続くと結構読んでいるのが辛くなります。特に最後のお話はショックで…。しかし、ラストに記された時田ユカリの言葉にすごく救われました。

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2025年05月30日

Posted by ブクログ

舞台は北海道の喫茶店。なんと、ここでも過去に戻れる席が存在する!

そろそろ流と計が再会する話もほしいところです。あ

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2025年05月15日

Posted by ブクログ

4話収録されていて、前半の2話でボロ泣きでした。
今回は「人の死」に焦点があてられていたので、これ以前の2巻よりは内容がやや重め。

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2025年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

玲司と菜々子の思いが通じてよかったと涙したのに、まさかの訃報…言葉を失いました、、、そこまでの流れが青春で好きだったので自分的には悲しかったです
あとはさっちゃんの存在がかわいくて頑張ってコーヒーを注ぐ姿を想像して癒されました

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2025年03月28日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目。舞台を東京から北海道へ移し、時間移動できる喫茶店を営む流と数。今回も色んな想いを持ち来店するお客さん。展開が少々マンネリ気味か?

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

優柔不断は身の破滅のもと。
本当に本当にその通りだと思う…今まで何度失敗してきたことか…
まさか物語小説を読んでいて啓発されるとは!

今作では函館が舞台になっていて驚いた。
函館山から見える夜景の中にハートが隠れている←これほんと!?!!来月確かめるのが楽しみ!

こんな終わり方、あり!?最後の最後で涙目になってしまった…

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2025年01月07日

Posted by ブクログ

コーヒーが冷めないうちにのシリーズ3作目

過去に戻れる喫茶店は函館に。
今回は死をテーマにした話が多かった。つまりはそれだけ切ないもどかしい物語である。

もし、明日、世界が終わるとしたら?100の質問という本を中心に話が進んでいく。

人の死自体が、人の不幸の原因になってはいけない。なぜなら、死なない人はいないからだ。死が人の不幸の原因であるならば、人は皆不幸になるために生まれてきたことになる。そんなことは決してない。人は必ず幸せになるために生まれてきているのだから…

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2024年11月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

①コーヒーが冷めないうちにシリーズはやっぱり感動と面白さ満点!ずーっと読んじゃう!
②人の死が不幸にする訳じゃないという言葉がすごく刺さった!その人の気持ちや生き方次第!人は不幸になるために生まれた訳じゃない!
③100の質問、時田ユカリさんが書いてたんかい!予想外過ぎてびっくりしたー!!

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2024年11月04日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目の作品
心残りになっている想いを伝えるために過去に戻りたい、という気持ちはきっと誰もが思うことかもしれない。
毎回飽きさせることなく心に沁みる物語をたくさん生み出してくれる作者は、やっぱり今回もすごかった。

幸が読んでいる『もし、明日、世界が終わるとしたら?100の質問』という本が最初から最後まで出て来て、幸がみんなに問いかける。
その度に、明日世界が終わるとしたら、自分だったらどうするんだろう?と考えさせられる。
きっと明日世界が終わるとしても、生を諦めないで、心残りがないように今日を生きるということなのかなと思った。
生きることも死に対しても深く考えさせられる作品である。

その本の最終ページのあとがきに記されている言葉が、深く心に突き刺さる。
『人の死自体が、人の不幸の原因になってはいけない。なぜなら、死なない人はいないからだ。死が人の不幸の原因であるならば、人は皆不幸になるために生まれてきたことになる。そんなことは決してない。人は必ず幸せになるために生きてきたのだから…』

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2024年11月03日

Posted by ブクログ

ミステリのような最後の伏線回収が素晴らしい
特殊能力が引き継がれる…って増殖するような?暖簾分けするときの初めの一人はどう現れるのか?謎は深まるばかり…

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2024年10月29日

Posted by ブクログ

「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ第3弾。
過去に戻れる喫茶店は、北海道にもあった!?
函館にある「喫茶ドナドナ」で起きた、切なくもどかしい4つの物語。

1番印象に残ったのは第4話。
「好きだ」と言えなかった青年の話。

人なんて、いつ死ぬかなんてわからない。(中略)
明日が来るかどうかなんて、本当は誰にもわからない。当たり前の日常が、いかに大切で、大事な人がそばにいることがどれだけ幸せなことなのか… 〜本文より抜粋〜

本当にそう思った。当たり前の日常がおくれるのは幸せなことなんだと。

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2024年10月21日

Posted by ブクログ

第3作
今回は函館の喫茶店でで流れの娘幸、数、流が店員として登場。
死んだ親へ、死んだ妻へ、死んだ妹へ、好きな人へ、時を超えた四つの物語。このシリーズは心が温かくなる。

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2024年09月29日

Posted by ブクログ

姉から借りた本、シリーズ全部持っているらしいが何故だか4作目から持ってきてくれて今回は3作目…笑
まぁ、それでも内容はしっかり理解できて楽しめる。

大切な人との別れは必ず誰にでも訪れる。そんなとき人は生きる希望を無くしてしまうこともある。だけど人間には本来どんな困難も乗り越えていける力がある。人の死自体が人の不幸の原因になってはいけない。人は必ず幸せになるために生まれてきたのだから…
これから先もずっと覚えておきたい言葉

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2024年09月24日

Posted by ブクログ

タイトル通り、思い出が消えないうちに、
大切な人に会い、自分の想いを伝え、相手の幸せを誰よりも願いたいです。

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2024年09月14日

Posted by ブクログ

まずいきなり札幌に飛んでてびっくり。
死んじゃう話があって、いつかとか明日とかまたって何気なくいうけど、そんな当たり前当たり前じゃないんだよなって思う。普段そんなこと思うことないから尚更。そのとき思ったことはそのとき伝えないと。冷静さと素直さ謙虚

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2024年05月31日

購入済み

川口パーフェクトワールド炸裂

2作目読了時に必ず3作目があると確信していたが、やはり来た。舞台を観に行った時に感じた川口俊和氏のパーフェクトワールドが3度小説に降臨した。しかも2作目までは正統派の豪速球、3作目はサイドスローのスーパー変化球で仕留められた感。想像していた3作目の遥か横からやって来た。素晴らしい裏切りに感激し、そして一話目から涙腺全開でした。

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2018年09月26日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目。登場人物が多すぎてメモしてばかりの始まり。「もし世界が明日終わるとしたら?100の質問」というのが作中に出てきた。実際に出版してほしいぐらい。

※人の死、自体が人の不幸になってはいけない。なぜなら死なない人はいないから。

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2025年05月27日

Posted by ブクログ

またまた「コーヒーが冷めないうちに」の続編!ドキドキで嬉しい気持ちで読んでいたのに、だんだん悲しいというか感動してしまいました。

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2025年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毎回ちょっとあらすじ忘れてるとこから始まる。
と思ったら、今回割と突然の展開で始まってたっぽい?ついていくのちょっと大変だった。

シリーズ3作目ともなればこっちももう現実を変えられないのに戻る意味はあるのかとか一切思わないけど(その人にとって戻る意味は確実にあるから)、出たねー意味ないと考える人。

絶対最終戻るだろ君と思ってたら案の定だった。

それにしても過去や未来に行ける制約だらけの席があるっていうとんでもぶっ飛びファンタジーなのにそこ以外は恐ろしいほど現実的な展開用意されてたな今作も。

菜々子は生きると思うじゃん奇跡起きて。

シビアすぎるー。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

『コーヒーが冷めないうちに』シリーズ3作目
このシリーズは表紙が好きすぎて全部単行本で揃えたいと思っています。
今回は喫茶店が東京から北海道の函館に変わり、心機一転。まさか過去に戻れる喫茶店がもう一店舗あるとは…。アルバイトも常連さんも変わって人が多く混乱笑
短編4編全て感動。毎度毎度この短い中にストーリーを組み込めるのが凄すぎます!
ただ少しマンネリ化してきちゃいました。亡くなった人に会いに、言い残したことを言いに、後悔したことを謝りに。過去に戻る理由がパターン化されてきてる気が…。次あたりからストーリーに違いが出てくると嬉しいですね〜

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2025年01月29日

Posted by ブクログ

良くも悪くも続編。淡々と読み進みました。
短編に一貫して出てくる「100の質問」の著者が最後に明かされたことで、短編が一つの話にまとまった感じがしました。

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2024年06月24日

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