感情タグBEST3
わたしはまだ18歳で、大学生になったばかりで妊娠や結婚なんて遠くの存在だと思っていました。
ですがその時はふと来るんだと、また自分が望んでいた場合でも命が宿らない場合があるんだと再認識させられました。
全て読み終わってとっても感慨深い気持ちになって、なんだか当たり前のことしか書けないのですが本当...続きを読むに素敵な小説でした。様々な「産」の選択肢がある事がわかりました。
こんな良い小説に出会えて良かったです。
Posted by ブクログ 2020年08月22日
男性が読んでも素晴らしい。
個々の短編の出来もさることながら、最終作に「Let It Be」を持ってきた構成が良いと思った。
「こうあるべきというライフプランなんて無い。何を選ぼうが迷うし苦しむ、でも大丈夫それでいい。あるがままにいこう」という筆者のメッセージが浮き立った。
Posted by ブクログ 2020年05月03日
自分がこういうこと考える年齢になったからなのかな。
一つ一つの話を読むごとに気持ちが穏やかになって、それぞれの主人公を応援したくなって、そして号泣した。
こういう題材は押し付けがましい話も多いけど、久しぶりにいい本に出会えた。
男性の育休取得の話、ダウン症の姪の話、不妊治療の話、新しく連れの...続きを読む息子を迎える話、どれも素晴らしかった!
Posted by ブクログ 2019年06月30日
「産む、産まない、産めない」
産めないから産まないのか
産めない先に産まないのか
産む人、産まない人、産めない人の話をシンプルに書いているものではありませんでした。
私自身も考えさせられた言葉、そしてこれからいろんな人が直面したり、考えさせられると思われる言葉はこれです
“産婦人科がこんなこと...続きを読むを言うのは、おかしいと思われるかもしれませんが、出産が女の人生のすべてとは考えないようにしませんか”
*医師の立場、これを伝えられた側の立場、命を授かることの重み、それに真剣に立ち向かう人の人生を覗かせてもらいました
Posted by ブクログ 2019年05月02日
淳くんの話と、育休の話と、花束の妊娠がすき。
結婚と子どもと家族と、仕事の話はいつだって複雑だ。
黙ってうなずいた。わかりやすい不幸を見せびらかすのは甘えだ。
Posted by ブクログ 2017年04月29日
子を持つことが女の幸せ、とは思わない。
でも、少しだけそんな幸せについても分かったような気がした。
産む選択、産まない選択、産めない人生
それぞれとても深く掘り下げて書かれていていろいろ考えた。
子宮体癌の重美は本当に気の毒だったなぁ。。
Posted by ブクログ 2023年11月26日
タイトルの通り、妊娠・出産にまつわる8つの話。
現在妊娠中、これから出産を迎える私にとってはどれも自分事のように感じられ、感情移入してしまった。
予期せぬ妊娠、未婚の母、歳の近い連れ子、流産、子宮全摘、ダウン症、娘の妊娠...どれも重いテーマだけど、女性である自分のすぐ側にある事。小説だったからこ...続きを読むそ、良い意味で気軽に考えることが出来たのかも。
Posted by ブクログ 2023年11月07日
産まないという選択をした人は出てきませんでした。
自分と重なる部分が多く涙を流れた。
温かい水では死産の話題。自分は流産だったけれどそれでも手術が終わって新生児室の前を通って帰る時はあーーってなったから死産となればよりだろうと思ってその時の感情とかいろいろなもので涙がでた。
不妊治療の話もダウン...続きを読む症の話も自分の心を触っていかれるような感覚になった。
産まないという選択の話も出てきて欲しかったな。
桜子には子供の父親に伝えてほしかった。
Posted by ブクログ 2023年10月24日
「妊娠」と「出産」をテーマに描かれた短編集。
男性の育児休暇取得、産婦人科医の出産、不妊治療、シングルマザーについてのお話などなど、興味深く読ませていただきました。
「彼女たちが勇気を持って決めたことを、応援してあげたい」そんな気持ちになりました。
ラストの2行が個人的にはすごく好きです。
Posted by ブクログ 2023年09月19日
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読書する時って、共感要素があると「良い本だ!」って思いがちなのだけど、それで言うと
・ある→産む、産めない
・ない→産まない
というストーリー展開なので、全女性からの共感性は低そうだな。わざとらしい配慮は、それこそわざとらしくなっちゃうけれど”産まない”選択をした話も読んでみたかった。
見...続きを読む通しだけでは何ともならないのが出産。
でもバランス取れないことが、”生”そのものなんだと思う。
Posted by ブクログ 2023年04月07日
どの立場の女性も、読めば感じることがあると思う。
死産の話はつらかった。。
うちの主人は育休をとることにしたが、やはり、周りに相当気を使うようで。男性の育休がもっと浸透するといいな。
Posted by ブクログ 2021年01月31日
妊娠と出産に纏わる短編集。
数話リンクしているストーリーもあり各主人公の互いに抱く感情なども見えたりします。
甘糟 りり子さんの著書は今までに何冊か読み、どちらかと言えば激しいイメージだったのですがこの作品は女性心理の繊細さ、細やかさ、相手を想うが故の葛藤など丁寧に描かれていてそれぞれの登場人物...続きを読むに共感しながら読み進める事が出来ました。
女性ならば誰しもが選択する時が来る「産む、産まない、産めない」身近なテーマであり色々と考えさせられる一冊です。
Posted by ブクログ 2020年11月18日
タイトルがとても気になって読んでみたのだけど、主人公たちが大体自分と同年代の女たち(いわゆるアラフォー)ばかりだったので、妊娠も出産も経験がない私にも刺さってくる内容の短編集だった。
出世のチャンスが目前にやってきたバリバリキャリアウーマンである40歳女性の未婚のままでの思わぬ妊娠や、跡継ぎが必要...続きを読むな家に嫁ぎながら子宝に恵まれず40歳を迎えるところまで来てしまった女性、初めて授かった子どもが胎内で死んでしまい死産を経験した女性など、女性であれば胸を痛ませず読むのは難しい物語たち。
開業している女医を妻に持つサラリーマン男性が、妻の出産を機に育休を取る話だけが多少異色だったけれど、それもまた今の世の中の問題を提示していて考えさせられた。
個人的なことを言えば私は子どもが欲しいと思ったことがないから、今の年齢的にも恐らく出産はしないままでいくのだろうとほとんど理解していて、そのことに対する焦りも今のところはない。確実に無理だということがはっきりした時に後悔するかもしれないけれど、それも今のところ何とも言えない。
だから私はこの短編集を、女性のわりには他人事として読めたけれど、読む人によっては辛かったり逆に勇気づけられたりするのだろうと思う。
子どもがいる・いないでマウントを取り合う難しい年齢の女たちも実際にいるのだろうし、みんな自分のことで精一杯で、他人の状況や心理まで慮れる人はそんなに多くないのかもしれない。同じ女性同士なのに、悲しいけれど。
産む、産まない、産めない。この3つの内容からなる短編集かと思いきや…1つだけ当てはまらない。この内容の物語、無かったよね?という意味でピースが足りてないことも、後書きに書かれている。
出産に幸せを感じる人、キャリアのために迷う人、欲しても叶えられない人…すべてが女性のリアル。女しか子どもを産めないのは仕方のないことなのに、それを責める古くさい男がいまだに多いのも多分リアル。
出産や子育てがすべての人においての幸福の条件とは思わないけれど、それでも色んなリアルを感じられたので、読んで良かったと思う。
Posted by ブクログ 2020年10月20日
どこか自分ではないところで起きている話のようであり、どれも自分に起きても何もおかしくない話ばかり。
女性として生まれた以上、妊娠、出産、このことになんの迷いも躊躇いも戸惑いも持たずに一生を終える人などいないのではないか。
それは自分や夫婦、家族だけの問題ではなく友人関係や仕事や様々なことがそれ以前...続きを読むと同じであることが不可能になることが多い。
早く産んでも遅く産んでも1人産んでも2人産んでも沢山産んでも産まなくても産めなくても必ず挨拶がわりにまるで天気のはなしをするように言われる言葉や、誰かの言う「世間の常識」に苦しむこともある。
本書を読んでいて、爽やかな気持ちになったり苦しい気持ちになったりしたけれど、最後は暖かい気持ちで涙が溢れました。
Posted by ブクログ 2020年04月13日
妊娠や出産に関わる色んな立場の女性が登場します。
色々考えさせられてしまう。。
女性にとって、妊娠や出産は、人生での最大のテーマと言っていいだけに、環境や立場によって、とても幸せな出来事だったり、ときには煩わしいことだったり。。
ところどころ、ぐっと刺さる言葉が出て来て、共感したり、え~?そう来る...続きを読む?だったり。
なかなか読みごたえがありました(*´∀`)
Posted by ブクログ 2020年04月06日
「産まない」選択の人も見たかった。
妊娠を受け入れるまでの葛藤だったり、徐々に母性が出てくるようなところとかはわかるんだけど、実際問題子育てのことや生活のこと考えたら、産まないという選択もあるはず。
温かい水は泣きました。
Posted by ブクログ 2018年10月12日
出産や妊娠にまつわる女性たちのお話短編集。
予定外の妊娠に、「産む」ことを決める桜子。夫の連れ子を引き取ることになった結衣子。老舗の呉服屋に嫁いだが「産めない」重美。待望の第一子を死産した佐和子。ダウン症の兄の子供を受け入れることに苦悩する百合子。。。
扱うトピックはどれも深刻で苦しく辛く、時には長...続きを読むい道のりなのだけれど、苦しみながらも前を向いて、一生懸命に新しい命と向き合おうとしている女性たちがみな健気で、胸にじいんときて泣けた。子供を産み育てるられることは、幸せなことだな、としみじみと思った。
Posted by ブクログ 2018年04月25日
妊娠・出産にまつわる短編集。
女性にとって妊娠・出産は様々な意味を持つ。
40歳で独身のキャリアウーマンが妊娠してシングルマザーになったり。
代々続く暖簾を守るために不妊治療に臨む夫婦の姿だったり。
男性が育児休業を取ったり・・・結構リアルな話が多い。
結局選ぶのは自分たちだし、それぞれの生き方があ...続きを読むる。
2018.4.25
Posted by ブクログ 2018年03月20日
日々確実に減っていく産める可能性。
わたしは産めるのだろうか。
いっそのこと諦められてしまったら楽だろうな、と思う。
ずっと考えてる。
わたしは母親になれるのだろうか。
一ミリもわからない可能性を毎日毎日思ってる。
Posted by ブクログ 2023年10月24日
子どもを産むか産めないかをテーマにした短編集。自分の意思で「産まない」人は出てこなかった。
子どもというより家族の話。目に見える以外にも家族にはいろいろある。
Posted by ブクログ 2022年08月08日
妊娠、出産…この問題にぶち当たらないで生きて行けるなら幸せだろうなーと思う。
読んでいて楽しいと言うよりは「わかる、わかるよ~」と共感したくなる部分がたくさんあって、さらりと読み易い。
一応核として描かれている桜子は最初こそ取っ付き難い女だったが、「シングルです」と言い切る生き方は恰好良い。自由で居...続きを読むるために孤独を引き受けつつ、それが絶対的な自由でないことを知っているのも。でもやっぱり、自分の子どもが何所かで生きているとなれば、男性としてはやはり気持ちの良いものではないと思う。ここらへんは男性の意見を聞きたいものだ。
重美は核の人として描かれるのに、彼女には救いがないような気がする。全体的に最後は幸せな家族が描かれているのに、彼女は「産めない」をどん底まで煮詰めてしまっていて、最終話は不要だった気がする。産めなかったけどそれで良いと前進していく姿だけで充分だった。
「産まない」女性が居ないのはその通り残念。もう1冊で描かれるのだろうか。
Posted by ブクログ 2022年05月28日
P8
自由でいたいなら、同じ分だけ孤独を引き受けなければならない。
P108
生活は際限のない作業の積み重ねだ。
短編集になっていて、冒頭から掴まされる。
出産・妊娠・不妊等々…
ズドーーーんと来ることもあったけれど、読みごたえがあった。
他の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ 2021年05月18日
女性の話が大半だったが、一つだけ育休を取る男性の話があった。私の夫は第一子、第二子とそれぞれ3ヶ月ほどの育休を取っているので、「男性側にはこんな葛藤があるのね」と思いながら読んだ。フィクションだが、現実の育休(1週間そこら)取得男性の体験談よりよほど参考になった。うちの場合は。
Posted by ブクログ 2020年09月10日
40代キャリアウーマン未婚の妊娠、10代学生援助交際で妊娠、ステップファミリー、男性の育休、不妊治療、死産、ダウン症児…。
女性のすばらしさ、強さ、たくましさが感じられる短編小説。
妊娠、出産ってほんとに奇跡。
でも、それだけが女性の人生じゃない。
Posted by ブクログ 2017年08月28日
桜子さん、伝えなかったんだなぁ。。。
あのシチュエーションならそうかぁ。。。
産声の放つ光と、
届かない声との影と。
自分も向き合えるのか不安と希望と混ざり合う。
Posted by ブクログ 2017年08月23日
「産む、産めない」がタイトルなのでは。。あとがきでも触れていたけれど、「産まない」選択をする女性がいない。出産だけが女の人生ではないことを書いているわりには、産みたい女性を応援しているように感じた(結果産めなかったとしても、自分を否定することはない、という書かれ方)産んだ、にしても産めなかった、にし...続きを読むても、産もうとした女性は強い、みたいな風に感じてしまった。
でも、短編という読みやすい形式で、色々な妊娠・出産について読めたので色々と心にくるものがあって良かった。
ただ、登場人物に、百合香、早百合、百合子が出てくるのは混乱した(笑)