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Posted by ブクログ
息子におすすめを聞かれ、本棚を掘り返す際に15年ぶりの再読。
8年後、小惑星の衝突で地球が滅亡すると判明した世界。
人々は暴動や略奪、自殺で自暴自棄になり、それから5年後の仙台のとあるマンションが舞台。
あと2年で世界が終わるのに子どもを授かった夫婦、妹の仇を討とうとする兄弟、妻に先立たれ死を考える夫など、住人たちの日常がオムニバス形式で描かれる。
解説にもあったように、死がちらつくことで、生きる意味や幸せの輪郭はかえって鮮明になるのかもしれない。
スイカに塩を振ると甘みが際立つように。
「あと2年で世界は終わる」という抗いようのない絶望があるからこそ、誰かと笑うことや食卓を囲むこと、何気ない日常の有り難さまで、くっきりと輪郭を持って見えてくる。
そこへ伊坂幸太郎らしい言葉が、ふっと胸に染みる。
・「隕石は落ちてくる。生活は楽しい。」
・「死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ」
名作は何度読み返しても面白い。その間に私も歳をとっていろんなものを見て、経験して、吸収してるから名作の世界観への解像度が上がるのだと思う。
Posted by ブクログ
改めて、伊坂幸太郎好きだなって思った。
他の本は、設定や登場人物に現実味がないと、うまく入り込めないのだが、彼の本は絶妙に全部現実味がない。
それでも、今生きてるこの世界ではなく、伊坂ワールドとしてしっくり受け入れられちゃうから不思議だ。贔屓だと思う。
でも、読後はいつもの現実の世界がちょっと優しくなった気がするし、人の発言や自分の発言に凄く気が止まるようになる。
悩みはしっかりあるのに楽観的な感覚が性に合ってるのかもしれない。
「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」がいいね。
そうそう、関係ないけど、どの本にも毎回ボクシングの話が出てきて懐かしい。
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