終末のフール

終末のフール

小説・文芸
660円 (税込)

3pt

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは? 今日を生きることの意味を知る物語。

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終末のフール のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    限られた時間の中で人々はどう生と向き合うのか。
    人生を見つめ直し、生きる意味と向き合う者たちの生き様は尊く、綺麗だと思った。
    生きる意味について考えさせられる1冊だった。

    0
    2026年10月03日

    Posted by ブクログ

    終末が決まった世界で、それでも人は何を大切にして生きるのかを描く群像劇で、かなり好みでした。

    隕石そのものより、社会的な建前が剥がれた後に残る人間の選択や日常が特に印象的だった。

    どの短編も甲乙つけ難く、街全体の空気感と人々の交錯も良かった。
    『正常な世界は異物を静かに削除する』という感覚にも強く共鳴した。

    もし世界が終わるとしても、最後まで自分なりの生き方を選ぶ人たちが、とても良かった。

    0
    2026年09月30日

    Posted by ブクログ

    こういう退廃的で、どうしようもなくて、受け入れるしかない世界観好きなのかも。
    後半の話になるにつれて惨さが少し露わになるけど、致し方ない、諦観って感覚。
    生き残ってる人たちの飄々とした感性もあり軽めに読めた。
    鋼鉄のウールと天体のヨールが特に好みだった。

    0
    2026年09月29日

    Posted by ブクログ

    3年後に世界が終わるという重めの設定だか、
    読んだ後に不思議と前向きになれる本。
    「太陽のシール」、「冬眠のガール」が特に面白かった。

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    息子におすすめを聞かれ、本棚を掘り返す際に15年ぶりの再読。

    8年後、小惑星の衝突で地球が滅亡すると判明した世界。
    人々は暴動や略奪、自殺で自暴自棄になり、それから5年後の仙台のとあるマンションが舞台。

    あと2年で世界が終わるのに子どもを授かった夫婦、妹の仇を討とうとする兄弟、妻に先立たれ死を考える夫など、住人たちの日常がオムニバス形式で描かれる。

    解説にもあったように、死がちらつくことで、生きる意味や幸せの輪郭はかえって鮮明になるのかもしれない。
    スイカに塩を振ると甘みが際立つように。

    「あと2年で世界は終わる」という抗いようのない絶望があるからこそ、誰かと笑うことや食卓を囲むこと、何気ない日常の有り難さまで、くっきりと輪郭を持って見えてくる。

    そこへ伊坂幸太郎らしい言葉が、ふっと胸に染みる。
    ・「隕石は落ちてくる。生活は楽しい。」
    ・「死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ」

    名作は何度読み返しても面白い。その間に私も歳をとっていろんなものを見て、経験して、吸収してるから名作の世界観への解像度が上がるのだと思う。

    0
    2026年08月13日

    Posted by ブクログ

    あと数年しか生きられないとしたら、
    あなたは何をしますか?

    伊坂幸太郎作品の魅力があふれた一作。

    一人ひとりの人間には
    もちろん生きてきた
    人生人間関係信条などがあり
    それが魅力的にその人を映し出す。

    あと少しで終わる世界で生活する人々の
    心が覗けるような描写で
    ストーリーが描かれている。

    地球が終わったのかは描かれていないが
    それがむしろ
    この人はこう生きていくんだろうなと
    想像の幅が広がるのが
    とてもいい作品だった。

    0
    2026年10月31日

    Posted by ブクログ

    終末を控えた世界で、後悔のないよう動き出す者もいれば、淡々と日々を継続する者もいる

    自分が死を迎える場合はこんな感じかなあと予習になる話をあれば、異なる価値観が新鮮に感じられる話もあり

    また読み返す機会があれば、その時は感情移入できるパートが変わるんだろうなあと

    0
    2026年10月20日

    Posted by ブクログ

    面白かった。設定はよくある終末ものだけど、パニックが小休止した世界の人々の話はとても新鮮だった。
    障がいを持つ子の父親、土屋の想いが特に印象的だった。世界があと3年で終わるとなった時、自分はどう生きるんだろうと考えさせられた。病気で自分だけが死ぬんじゃなくて、大事な人も皆死んでしまう状況を考えたことがなかった。最後に、格闘家のモデルが武田幸三と知って、とても腑に落ちた。

    0
    2026年10月03日

    Posted by ブクログ

    死が近くに迫っていると分かったとき、その苦しみに耐えられず先に自ら命を断つ人もいれば、諦めて死んだように生きる人もいれば、死に物狂いで生き抜いてみようとする人もいる

    この短編集は、どちらかというと死に物狂いで生きる人達のお話だった

    生きる意味が分からないとよく思うけど、意味なんてなくても生きる、醜くてもなりふり構わず生きることが義務という言葉をみてなんだか安心した

    死がすぐ隣にあるとき、人は生をこの上なく感じるんだなー、皮肉だね

    「ポップな死生観」みたいな本だった
    読めてよかった!

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    凪良ゆうさんの「滅びの前のシャングリラ」の巻末に収録されていた新井素子さんとの対談で、地球消滅ものとして紹介されていた

    地球に小惑星が衝突する…8年前、地球消滅の期限が切られた。パニックの時を経て5年後の今、世の中は落ち着きを取り戻したように見える。

    地球の寿命はあと3年。仙台にあるヒルズタウンの住人たちは何を思い、どう過ごしているのか。

    最近、現実世界でも物語世界でも"寿命"に触れることが続いているので、こんな設定にも親近感を持ちながら読み終えてしまった。

    "冬眠のガール"と"演劇のオール"の話が好み

    さて先ずは、また物が増えつつある部屋の片付けからだなと…現実はこんなもの。

    0
    2026年09月15日

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