終末のフール

終末のフール

660円 (税込)

3pt

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは? 今日を生きることの意味を知る物語。

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終末のフール のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「生」とはなにか。残された時間でどう生きるかを考えさせられた1冊。自分なりにもしあと3年で世界が終わるとなった時どのように日々を送るか考えながら読んでみたけど答えは出ず。自分は今、特に日々を一生懸命に生きてるわけではなく、流れに任せてのうのうと生きてる。けどこの本を読んで印象に残っているのが「懸命に

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    世界があと3年で終わることが決まっているとき、果たして自分は生き方を変えるだろうか。自分は今、あと何年生きられると思って生きているのだろうか。「滅びの前のシャングリラ」と設定こそ似通っているが、また別の感想が得られて面白かった。締め切りがあった方が仕事が捗るように、たとえ短くても残りの寿命を知ってい

    0
    2025年10月11日

    Posted by ブクログ

    あと3年で小惑星が衝突する、そういった中、仙台の「ヒルズタウン」という団地に住む人間を主人公にした短編集。
    パニックに陥り自殺してしまったり、暴漢たちに殺されたりして家族を失い残された人々や、
    これから命を育む者、いつも通りの毎日を過ごす者。。。
    実に色々な人々がいて、ああ、本当にこういうことが起こ

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?
    胸に響いた一文。一日一日を大切にとよく言うけれど、日々の生活に忙しくて忘れがちになる。でも、明日命がなくなっても後悔しない、今幸せだと言える、そういう日々を送っていきたい、そう強く感じた。一つ

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    小惑星が衝突して世界が滅亡する。死を目の前にした極限状態の中で、人はどう生きるのか。人はただ生きるだけだと、方向性を見失い、生きる意味がわからなくなる。でも、目の前の死を意識すると、過去を思い返し、今あるものに感謝し、その中でどう生きるかを考えるようになる。設定自体は現実的ではないが、人が追い込まれ

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    3年後に小惑星の衝突により世界が滅亡する。
    事前に国民が知らされていたらどんなに混乱するだろう。パニック映画のように暴徒化した国民が暴れたりわかりやすくはちゃめちゃになるんだろうか。
    自分は絶望したあとどうするだろう。
    滅亡を前に日常生活をおくる人々の話を読みながらしんみり考えてしまった。

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    終わりが見えてしまった時の人間の残酷さともろさ。同時に本当に大切なものに向き合うそれぞれの物語はどれも読んだ後温かい気持ちになりました。
    明日があるのは当たり前じゃない、という当たり前のことに改めて気付かされました!

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    八つの短編が交わったり、すれ違いざまにちらりと見えたりしながら進んでいく構成が好きでした。
    世界の終末までの残りの時間を生きる人々を描いたこの作品は、生きる意味を死ぬ意味を、真正面から真面目くさく語るのではないところが良かったです。日常の生活の中にそのテーマを落とし込んでいるから、納得する描写がたく

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    地球が滅亡するまで、わずか2年。
    世界が終末に近づいていく中での、ある人々がそれぞれの残り時間を思いのままに過ごそうとする。

    8つの短編集に分けられていて、それぞれが少しずつ絡み合うところも見どころ。
    どんでん返し!というものがあるわけではないけどユーモアな終末の日常に見入ってしまう。

    自分なら

    0
    2025年09月12日

    Posted by ブクログ

    死を目前とすると生について意識しはじめる。
    生について意識し始めた人たちのそれぞれの生き方が描かれていて、ところどころいいセリフがあるのが刺さる。

    特に二ノ宮くんのみんなが信じたから惑星が落ちることになったんだよって言うところ。世間のみんなが一つの事柄を信じたらそれは事実になるって、確かにそうだな

    0
    2025年09月01日

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