【感想・ネタバレ】終末のフールのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月12日

・やらなければならないことを一つずつやり遂げていく。一つやり終えたら、次のことが見えてくるから。慌てずに

・明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?

死までのタイムリミットを明らかにされた後も、残された時間を受け入れ、自身が置かれ...続きを読むた環境と向かい合い、逞しく生きていく登場人物達の姿に感動した。
現実世界では、いつ死ぬかもちろん予想できず、今日かも知れないし明日かも知れないが、それを理解していないか、もしくは受け入れたくないだけなのかも知れない。

今日一日を生きられるという、普段ならごく当たり前のことが、なんだかすごくありがたく思える作品だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月05日

残された人生、自分ならどう生きるか?

「今日という日は残された日々の最初の一日。」

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」

「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」

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Posted by ブクログ 2023年01月21日

悲惨な設定なのに、なぜだか心がふんわり温かくなるような、不思議な読後感。残された数年、自分ならどう過ごすかな。

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Posted by ブクログ 2023年01月15日

三年後、小惑星が衝突し地球は滅亡する、として
残りの三年を私やったらどう生きるかしらね?
それって、周りの誰が生き残っているのか、によって随分変わってくるよね。と思った私ははひとりになった時は生きる事を放棄するかもね。

「あのな、恐る恐る人生の山を登ってきて、つらいし怖いし、疲れたから、もと来た道...続きを読むをそろそろ帰ろうかな、なんてことは無理なんだよ」「登るしかねえだろうが」

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」

辛くても寂しくてもあと三年でも、それでも生きていく人達の姿は尊く、人間味に溢れ幸福そうで、読後は爽やか。日本茶が美味しい。

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Posted by ブクログ 2022年12月31日

8年後に小惑星がぶつかって世界が終わると宣言されてから5年後が舞台。
それぞれの人物の物語が短編集として8つ収録されてるけど舞台が同じマンションなので、別の物語に出てきた人物がチラッと描写されたりと人と人との繋がりを意識させられます。
なのに自棄になった人による暴動、略奪、殺人なども当たり前のように...続きを読む描写されていてとても不思議なお話達でした。
一編が50ページくらいなので寝る前に読むのにちょうどいいです。

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Posted by ブクログ 2022年11月07日

今を生きる一人でも多くの人に読んでほしい。

星5をつけたのはやや主観的な面もあるのですが、多くの人に読んで欲しい一冊だと思いました。

何よりも各登場人物の掛け合いや文体が軽快で本当に読みやすかったです。終末モノではあるのですが心温まるエピソードで溢れていました。8年後に滅ぶと知ってから5年経った...続きを読む世界というのが絶妙な設定でしたね。

様々な生き方をする人々が描かれますので、必ず自分に刺さるエピソードも見つかると思います。

"今日を生きることの意味を知る物語"とありますがほんとにその通りで、少し今の生き方に思い悩んでる人にも読んで欲しいですね。少し達観した気分になれますよ。笑


P.S.
「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」苗場さん、これは名言すぎます。。

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Posted by ブクログ 2022年10月28日

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」苗場さんの言葉が刺さる。8年後小惑星が地球に衝突する。その3年前の物語。

衝撃も混乱も絶望も、希望も夢も祈りも、不安も慟哭も観念も、すべて五年の年月が流し去った。丁度、”嵐の前の静けさ”にいる状態かもしれない。極度に恐れるものがなく、きっと、安住と平和...続きを読むと理解を求めているのかもしれない。

いくつかの人生模様が醸し出される。そして、なぜか、苗場さんの熱い思いが私の心を掴んで離さない。曰く:「俺は、俺を許すのか?」「死に物狂いで、チャンスに噛みつけ」と。世界が、地球がどうあれ、自分は自分のできることを、淡々と進めていくだけ。勝てる自信などないかもしれない、けど、それでもいい。自分が自分のできることを、最後まで信じて実行すれば。

そんな、瞬間を私も味わってみたいと、強く念じた。
そこで問う。「私は、明日死ぬとしても、どんな生き方がしたいのか?」、と。

最後、「じたばたして、足掻いて、もがいて。生き残るのってそういうのだよ。きっと」と、語る。私も信じる。たぶん、そうでしょう。そして、それに気が付くのが遅すぎたのかもしれない。あのとき、じたばたして、良かったんだ。たぶん、と。

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Posted by ブクログ 2022年12月30日

地球があと3年で滅ぶ、と分かっていて、子供が出来たら、産み育てるのだろうか?



これもかなり以前に読み終わって記憶はすでに朦朧と。
伊坂幸太郎さんの連作短編小説。
舞台は相変わらず仙台で、惑星の衝突だったか?
「あと5年後に地球が滅亡します」みたいなことが、世界中の政府から発表された。
それか...続きを読むら2~3年後、の、仙台のお話だったはず。
クスっと笑える中でも、グッと泣ける話が満載。
伊坂幸太郎、という小説家を読んだことがないけど興味はあるという人には入門に素晴らしい気がします。
赤ちゃんを育てる夫婦とか、家族の不和とか、恋やエッチを知らない思春期の少女とか、色々な立場での「終末に向けた生活」。毒はあるけれど、地獄落ちは無い、という伊坂節、僕は大好きです。

人間、というか自分が、驚くほど単純な生き物だなあ、と思ったのは、やはり冒頭に挙げた、子供を産み育てる親の話がいちばん胸に迫るんですよね。単純に自分も幼児の親だから。まったくもって鮮やかなくらいに、我と我が身の五感でしか世界を見れないものです・・・。

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Posted by ブクログ 2023年03月15日

バリバリフィクションかつ短編という私の嫌いなタイプのわりに、スラスラ読めた
「死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて義務だ」
この言葉、きっと核心をついているんだろうけどまだまだ未熟な私にはあんまり響かない、いつか響く日が来るのかなあ、死に物狂いで生きてみたいなあ、、とか口だけで言ってられんの今のう...続きを読むちだなあ
8年って言われたらどう生きるだろう、私は最後の最後まで信じなさそう、信じてるみんな本当に馬鹿じゃないのって言いそう、それってコロナのワクチンに似てるような似てないような(?)
伏線回収きれいにしてほしいって思うとこあった〜

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Posted by ブクログ 2023年03月01日

設定はSFだけど、話しはヒューマン交差点。それぞれの話しに登場する人びと、家族が少しづつ関係している。一気に読みました。

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Posted by ブクログ 2023年03月01日

8年後に小惑星が地球に衝突する、と発表され、それから5年後の世界。

小惑星の衝突まで3年、人はどう行動するのか?

あと3年、自分ならどうするだろう⁇
とにかく生きるだろう。
絶対に小惑星が地球に衝突するかどうかはわからない。
衝突したとしても、死ぬとは限らない。
生きていればなんとかなる。
死ん...続きを読むでしまえばそこで終わりだ。
とにかく生きる。

だから、桜庭夫妻には子どもを産んでほしかった。
生まれてこなければ何も生まれないんだから。

どう生きるか⁇
やりたいことだけをやって生きるか⁇
いや、これまで通りに生きるのではないだろうか。

たとえ世界が終わるとしてもじたばたせずに生きたい。
そういうことになれば、じたばたするんだろうけど…

とにかく生きていればなんとかなる。

考えさせられる。



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Posted by ブクログ 2023年02月16日

隕石墜落で数年後に人類が滅ぶことが決まった世界を舞台にした短編作品。
それぞれの生き様、選択に考えさせられることが多い。確実なリミットが見えている生活への憧れのようなものも少し感じてしまう。
自分の生き方、優先順位をいま一度振り返りたくなる一冊。

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Posted by ブクログ 2023年02月09日

短編集だけど、地球の終末という背景と一つの町が舞台なので、一人の人が主人公の章の時もあれば脇役の時もある。それぞれの人生を味わうことができました。私のお気に入りは、演劇のオール。地球の終末とかない方がいいけど、自分は穏やかな終末にしたいな。

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Posted by ブクログ 2023年01月05日

たまたま古本市で見つけた本だが出会えて良かったと思う。

8年後に小惑星が落ちて地球と人類は滅亡する。
5年後には騒乱が落ち着いて、残り3年。

本当にそんな状況になった時、自分はどうなるだろうか、どうするだろうかと考えた。
あと8年で地球が終わる、だったら仕事も辞めてやる、人を殺したかったから殺し...続きを読むてやる、恨みを持っている人に復讐してやる。そんな気持ちになるなんて到底想像がつかなかった。
だって、あと8年しかないんだから、会いたい人に会って行きたいところに行って、仕事も楽しい!と思えることに全力を注いで、私はそうなるんじゃないかな?と明るい未来を想像していた。

ただ、読み進めていくうちに「死」とか「人間」という部分にすごく考えさせられた。
死ぬという恐怖が現像を帯びてきたらそんな明るい未来なんて想像できないのではないか?
自分が生き延びるためには、他人の幸せなんて願っていられないのではないか?
仮に自分が明るい未来を描いていたとしても、周りに負のオーラが充満していたら飲み込まれてしまうのではないか?
ましてや家族や友人が無意味に殺されるようなことがあれば正気は保っていられないだろう。
天体のヨールにある主人公が奥さんを殺されて、その犯人を殺したように。

人間ってこんなにも変わってしまうのか、と思うがそれが人間だとも思う。
周りや状況に影響を受け、良くも悪くも変わっていく。

この本を読んで人間ってなんなんだっけ、死って現実を突きつけられたらそれは誰だって怖いよなとか、普段熱心に考えられないことを考えさせてもらえた。

常に死を考えて生きていくのってなかなか難しいと思うし、今を大切に一生懸命生きようって言うのは簡単だけど常に意識できないし。
人間ってそう上手くはできていないんだよなぁと。

でもだからこそそう出来るような努力をしたり、考え方を変えたり試行錯誤していくんだろうなぁ。

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Posted by ブクログ 2022年12月15日

世界の終わりの前を描いた。短編集でした。モヤモヤした気持ちのときに、読んでみてもいいかもしれません。生きることに対して、とても満ち足りた納得の得たような満足感を感じる小説でした。
静かな気持ちで読み終えることができました。

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Posted by ブクログ 2022年12月05日

「こんなご時世、大事なのは」「常識とか法律じゃなくて」「いかに愉快に生きるかだ」
「生きられる限り、みっともなくてもいいから生き続けるのが、我が家の方針だ」
「じたばたして、足掻いて、もがいて。生き残るのってそういうのだよ」
10年以上も前の作品だけど、今の時代でもザクザク刺さる言葉の数々。

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Posted by ブクログ 2022年11月17日

人々がみんな狂暴になってたけど、自分もあんなふうになってしまうんだろうか?と思った。
あと、中途半端にインフラが残ってて、誰が動かしてるんだろう?と思った。
電気はなんとかなりそうだけど、ガスは輸入しないと無理だから、ガスから先に使えなくなりそうだけど、使えてるよね。

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Posted by ブクログ 2022年11月05日

小惑星の衝突が予測されて地球が滅亡するまでどう過ごすのか、仙台にある一つのマンションを舞台に色々な人のストーリー。
地球滅亡が確定したときに人類は実際どんな行動をするのか分からないけど、有り得そうな状況だと思ったのと、自分だったらどう行動するのかを考えさせられた。
複数の主人公たちがそれぞれのストー...続きを読むリーでさり気なく登場するのは伊坂幸太郎ならでは。

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Posted by ブクログ 2022年11月04日

「死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ」
この一言に胸を撃ち抜かれたような気持ちになりました。

生きることは“嫌で、生々しい”けれど、この小説の登場人物達はあと3年で地球が消滅するという状況の中で、生々しくも心を温かくしてくれる生き方をしていると思いました。

とんでもない状況設定なのに...続きを読む静かな作品だと感じさせる伊坂さんは素晴らしい。
生きるということを考えさせてくれる一作。

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Posted by ブクログ 2023年03月07日

かなり前に読んだから細かい所までは覚えてないけど、、

8年後に地球が消滅する設定で、それが分かった当初、人々はとても落ち着いていられない!となり暴動を起こしたり自殺をしたりする人がいた。でもそれから3年?くらい経ったらそれも落ち着いて、、みたいな話だった気がする。

またじっくり読みたい本

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Posted by ブクログ 2023年02月19日

今の世の中も終末っぽいなと思った。残念なのはお話の3年後と違って、いつこれが終わるのかわからないところだけど。
オムニバス形式は読み進めていくと、前のお話に出てきた人がさりげなく出てくるところだと思います。と言っても、正確に把握できるほどの記憶力はないのですが…

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Posted by ブクログ 2023年02月06日

設定自体は面白かったけど、話自体は淡々と進んでいく。隕石衝突に立ち向かうとか、それに伴う混乱を描く、というよりは、隕石が衝突する未来がある今、登場人物たちがどんな風にして生きていっているのかを描いたもの。個人的にはもう少し、物語のなかでの起伏が欲しかった。

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Posted by ブクログ 2023年02月02日

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」
はっとさせられた。この本を読み始めて自分がもしあと数年しか生きられないとしたらどうするだろうと考えてたけど、この言葉に確かにと思った。そのあとの
「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
という言葉に確かにと納得した。小惑星...続きを読むが衝突してこないとしても人間はいつか死ぬ。明日死ぬかもしれない。なのにどこかまだ死なないと思っていて適当に生きてるのかも、と少し自分が悔しくなった。
いつ死んでも後悔がないくらい、今を必死に一生懸命に行きたい。
今出来ることは今やる。生き方について考えさせられる一冊だった。

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Posted by ブクログ 2023年01月18日

小惑星が衝突し、地球は絶滅する。 そんな設定で描かれた小説。自分だったらどうするだろう。 この本を読んだ人は皆、きっと考えるだろう。

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Posted by ブクログ 2023年01月12日

あと3年で地球が滅亡するという状況で
人々が何を考え、どう生きていくかという話。

2014年に友人からもらった一冊で、
約9年経った今、やっと読んでみた。

心に残ったのは、
最終章「深海のポール」での
「生きる道があるかぎり、生きろ」
「死に物狂いで生きるのは、
権利じゃなくて、義務だ」
という...続きを読むセリフ。

渡部父の、
「恐る恐る人生の山を登ってきて
つらいし怖いし疲れたから、
もと来た道をそろそろ帰ろうかな、
なんてことは無理なんだよ。」
というセリフも、刺さった。

とにかく今を、一生懸命生きる
「鋼鉄のウール」の苗場さんみたいな
生き方は幸せだと思った。

私は家族との時間を笑顔で過ごし、
仕事では貢献感を感じられる時間を過ごせることが、いまの幸せなので
変わらずこの日々を過ごしたいと思った。 

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Posted by ブクログ 2023年01月09日

小惑星の衝突が後三年に迫ったとき、人は何をするのか?何をするべきなのか?生きる意味はあるのか?みたいなことが描かれた作品。どの人の話もなんかほっこりした。この表現が正しいか分からないが、みんなとても残り三年の人生とは思えない生き方を選んでる。いや、残り三年だからか。自分はどうする?個人的には「籠城の...続きを読むビール」、「演劇のオール」が良かった。

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Posted by ブクログ 2022年12月29日

3年後に地球が滅びる世界の
同じ地域に住む人達の短編集。

まず設定が面白い!
その中でありそうと思わせるところはさすが。

書いた人が伊坂幸太郎であることから、
最終章への期待が勝手に高くなって
しまいましたが、
もっと読みたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2022年11月16日

地球に小惑星が衝突し、人類滅亡まであと6年というところから話が始まる。
人々は恐怖、混乱し治安は乱れデマが飛び交う世界に。

舞台は仙台のとある丘にあるマンションを中心に描かれる。
そこの住人達それぞれが終末まで様々な形で生きる物語。

短編8話構成になっており各々の交わりは少ないものの
そこが一つ...続きを読むの世界を表しているかのよう。

自分ならどのような選択をするだろうと思った反面
いつ終末が来てもおかしくないということを普段あまり意識していないなぁと思いました。

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Posted by ブクログ 2022年10月26日

命題はSFチックだが、実際は人間模様や窮地に立たされた人の行動を心理描写を用いて巧みに描いており、伏線が繋がるのも面白いがそれ以上に人間の関わり合いが面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年03月06日

色々な人生があるねえ もし私が生きる世界で終末を予告されたら私はどうするんだろーて考えてたけど3年って短いようで長いけど長いようで短いね世界が滅ぶまでの3年はどういうものになるんだろーとりあえず私は大切な人たちと美味しいものを食べたいなーそんな余裕もなくなるのかなー

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購入済み

手軽に読めて高い満足を得られる

すすすす 2021年08月14日

短編になっているため、気軽にサクサクと読み進められます。それぞれの話がちょうど良い具合に絡み合っており、いつの間にかそんな関連を探すのを楽しみにしている自分がいました。先の見えないこんな世の中に不安になることもありますが、先が見えてしまう、未来が決まってしまうこともまた、人間には耐えられないのだと思...続きを読むいました。

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