あらすじ
汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう――中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた二人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂をうつベストセラー大作!
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宝塚で作品を知って、原作にようやく手を出せた。
清代の中国の話なので内容はちょっと難しいけれど、ここ最近読んだ本の中で一番面白かった。いろんな人におすすめしたい作品になった。
自分が生きるのに必死な環境で、それでも他人のために尽くそうとする春児の自己犠牲精神が本当に泣けてくる
文秀も、宝塚だと聖人君子って感じだったけど、原作では飲んだくれの適当なやつ(でもとんでもない天才)なのもまた人間味があって面白い。
四巻まで読むのにはまだちょっと時間がかかるけどゆっくり読み進めていきたい。
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ずーっと読みたいと思っていた本。まずは一巻読み終わりました。結果、非常に面白い!一気読み。
最後の王朝である清の栄華と衰退、科挙、宦官などなど内容は盛りだくさん。
巨大な清帝国で、貧民の子が天子の側近に成り上がっていく(と思われる)壮大なストーリー。こういう国の運命を左右していくようなスケールの大きな小説大好きです。久々の興奮。早く続きが読みたい。
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清朝末期、科挙に挑む若者。その若者を慕う少年。
そのあと、日清戦争後まで激動の中国を背景に主人公やその周囲の一団がたどる運命とは。
科挙や、宦官、宮廷内の暮らしなど精密に描写されていることで圧倒的なリアリティを備えている。(そして長い物語となる)
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中華最後の王朝、清末期を舞台にした壮大な物語!
世界が近代化へと進んでいく中で、中華も歴史ある長い王朝を閉じて近代化へと舵を切る大激動な時代背景が物語を彩る様子が圧巻です。
評判が良く以前から気になっていたのでようやく読み始める事が出来て嬉しいし、期待を裏切らない面白さで感激!
壮大なスケールでロマンMAX!
浅田次郎先生はほんと凄い!
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4冊長かった…やっと読み終えた…
宝塚で舞台化してたから気になって読みました。
歴史フィクションおもしろかった!
やっぱり革命前というか時代が変わるところを題材にした歴史物は面白い。
そして、雪組さんの再現度すごい。本の人物そのままで演技されてた。
そして脚本もすごい。いい感じにそれぞれの出番を振り分け、話の本筋は変えず、脚色して、見応えある舞台になってました。
舞台見てから読んだから話も理解しやすかったかも。
以前壬生義士伝も舞台化したから読んだけど、ほんっっっとに読み辛くて大変だったから蒼穹の昴は楽しめてよかった。
でもやっぱり第三者視点の語り草の場面は読みにくかった。そういう書き方好きなのかな?
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登場人物の多さ、中国人の名前と呼び名、役職と階級。自分にはこの作品が完読できるのだろうか、と不安になった。主要登場人物のしおりと清朝関略係系図が救ってくれた。この二つを照らし合わせながら読み進めると、気が楽になった。さらに、登場人物にフリガナが多く記載されているところも有難い。役職と階級は大枠を把握する程度で充分。肩の力を抜けば、先を読みたくなる躍動感あふれるストーリーだと思う。
詳細感想は4巻へ
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中高生の頃に読んだ名作を、改めて読み直し。
やっぱり面白い。しかもわかりやすい。
文秀の個性際立っているし、文秀のお父さんも味があって好き^_^
自宮するあたりは強烈に覚えています。それくらい印象的だった。
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2022/11/19
中国の歴史を知らなくても読めました。
登場人物が多くて読めないかと思いましたが本人人物紹介の栞が付いていたので混乱することなく読み終えることが出来ました(紙の本で呼んだので電子書籍は栞が付いているか分かりません)。
主人公と兄の幼馴染の今後の活躍に期待大です!
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宝塚の雪組講演前に予習として。
中国の歴史は三国志すら知らない、苦手意識があったのだけれど、読みやすい文章で想像以上に物語の世界観に入っていきやすかった。
2巻が楽しみ。
匿名
全巻読破。
最初はなかなか世界観についていけず、前半を読むのに3年かけてしまった。
しかし、そこからは最終巻までいっきに読んでしまいました。
浅田次郎作品は初めてだったのですが、すっかりハマってしまいました。
蒼穹の昴
浅田次郎氏の小説は初めてでしたが、とても面白く、グイグイと引き込まれ、一気に終わりまで読みました。
敢えて、難点を挙げるとしたら、人の名前などの中国語読みが難しい。できれば、ページが変わるごとにフリガナを繰り返しつけて欲しい。
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- 時代小説をほとんど読んだこともなければ中国史もろくに理解していなかったけれど、それでも大河の始まりとして楽しめた
- とりあえず序盤の浄身の描写がキツい
- 科挙とか宦官とかいった中国の歴代王朝との繋がりも、清が満州による征服王朝だったり海の向こうの外国という脅威が増大化する時代だったりといった特異さも、全てひっくるめて中国史の学習意欲を高めてくる
- 春児が良い子すぎて辛くなる
- 国で成功を収めるために、官僚と宦官という二つの選択肢を選んだ二人がこれからどうなっていくのか
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audible 。「兵諌」について、ヒボさんが「やらかしたー」ことを追体験しようかと思ったが、まあとりあえず「蒼穹の昴1」だけでも読んでおこう。浅田次郎は好きだけど、あまり長いのは苦手なんだ。
とても不純な動機でした。
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たぶん3回目です。初めて読んだ頃は清朝のことをあまり知らなかったけど、ドラマや本で康熙/乾隆時代の知識も増したので、さらに面白く読めました。
結末を知ってても、やはり春雲が浄身するのはちょっと辛い。
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後半の春児の決断に、少々がっかり!
速まったんじゃないのー?
出来れば男の子のまま頑張って欲しかった〰️
でも、それがこの物語のカギであるはず‼️
彼の成長が楽しみですわ〰️❤️
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アンリミで出てたので手に取ってしまったあ。昔読んだのはいつだろう?
懐かしい〜。
春児、文秀、歴史に負けずがんばれの第1巻。今読むと科挙制度が命懸けすぎてビビる。とんでもない制度だな。
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汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう――中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児(チュンル)は、占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀(ウェンシウ)に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた2人を待ち受ける宿命の覇道。
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長編の導入作品だが、どんどん世界観に引き込まれていった。村の一秀才が、貧困にあえぐ子供が、運命を自分の手で掴みつつも、大きな力によって中央に引き寄せられていく。舞台の描き方に留まらず、展開の見せ方など、文才はさすがの一言。
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展開がとても面白くてページをめくる手が止まりませんでした。冒険漫画のようなスピード感と爽快感で、早く次の巻を読みたいです。
中国のお話で、聞き慣れない単語や人名が多かったので、覚えるのが少し大変でしたが、慣れたら問題ないです。
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中華最後の王朝、西太后時代。
中国の歴史も詳しくないし、名前も位も
頭に入ってこなくて最後まで読めるかと心配
したけど、面白くて読破できました。
最後の最後に伝えたい事が ギュッと詰まっていた
気がします。
浅田次郎さんの代表作で間違いないです。
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科挙や宦官については具体的なことを知らなかったので、大変興味深かった。科挙に合格することや宦官になることの大変さが細かく描かれて面白かった。これから物語が大きく動き出すと感じた。
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初めて読むと思っていたが、読み始めて再読だと気付いた。ただ細かい所は失念していたので、初めての気持ちで楽しんで読めた。
悪女の代名詞のような西太后の心の内が、気のいいおばちゃんのようで、色々想像できて面白い。
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義母が貸してくれたシリーズ第2弾。前回の天切り松もこれも最初は難しくて理解できないけど、読み進めるうちに面白くなってきました。
中国の歴史に全然詳しくないし、名前も難しいしあだ名まで出てくるし、最初は果たして読み終わるのか…って絶望してました。でもそんな私でもだんだん理解出来てきて、面白かったです。
特に春児と文秀との掛け合いが好きだった。結構グロい描写もあったり、試験の過酷さが表現されていたりとそんな歴史もあったのかなと勉強になる。シリーズいっぱいお借りしたのでのんびり読んでいこう。
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最初は登場人物の名前を覚えたり、聞きなれない役職名、地名に何度も戻ったり確認する時間が必要だったけど、途中から慣れてスラスラ読めた!
知らない習慣、風習がとても丁寧な描写で書かれているので面白い。どんどんページが進む。
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ワクワク感やロマンを感じさせる第一巻でした。
中国の清の時代末期というなじみの薄い時代背景に加えて、読み慣れない中国名ばかりで読むのを苦労しそうな作品なのだけど、読みにくさやとっつきにくさは、早い段階で感じなくなりました。
名前が漢字表記なので読みが分からなくても、自分で適当に読みをあてはめられるのもあるかもしれませんが、物語の面白さやキャラクターの良さも大きい。
貧困にあえぐ少年。地方で放蕩息子と呆れられる青年。それぞれの立身出世の物語でもあります。運命に見捨てられたような生活の中での、成り上がりへの希望。そして占い師の壮大な予言。このあたりがロマンを感じさせます。
歴史小説なので固い物語かと思いきやキャラクターが立っていて、良い意味でマンガ的に読めたのも良かった。特に春児の言動が少年マンガの主人公っぽくて、入りこみやすかったし、読みやすい。
そうしたエンタメ部分に文章の迫力や格調高さといったものを併せ持っているのがまたすごい。
宦官を生み出すための闇の仕事場、女帝との偶然の邂逅、数日間続く過酷な科挙の試験……
時に恐ろしく、ときに美しく場面を彩る筆力! 名作と呼ばれるのも納得のここまでの展開であり、そして文章力を感じました。
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宝塚で舞台化するということで読み出したらおもしろい!
文秀が科挙試験に合格して、翰林院に勤め出すまでと春児が占いを信じて田舎で浄身して、都に出てきて、安徳海に出会い老公胡同で住むようになるまで。
ところどころに昔の皇帝達が出てくる。"だか、朕は知った。そもそも、天下は虚しい"がすごい印象的。
科挙試験中の不思議な出来事が夢か現実なのか魅力的で読みやすい。
"学びて時にこれを習う、また説ばしからずや"が出てくると反応してしまう。
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清朝王政時代の話。
進士を目指す文秀と大物になると予言された春児がどのようにして清朝末期にのし上がって行くのか。
文秀は進士に一等で合格し、春児は宦官の役者を目指すことになった。
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タイトル名に惹かれて買いました。中国が舞台なので慣れない名称が多く読むのが大変でしたが、昔の中国を旅しているようで気分よかったです。
中国を手にすることを望んだ李春雲がこの先どうなって行くのか、いい意味で想像が付かず、これからの物語にワクワクします。
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中国、清の時代のお話。糞拾いの仕事をして何とか生活している春児(チュンル)という十歳の少年は、白太太(パイタイタイ)という星読みの占い師から、ゆくゆく大金持ちになり宝をすべて手にすると予言される。
春児の幼なじみで兄貴分のような存在の文秀(ウェンシウ)は、科挙の試験に臨む。彼もまた白太太から過去にある予言を受けていた。
白太太の予言は外れたことがないらしいのだけれど、現状を考えると本当に将来そんなことが起こるのかな?という感じ。
第二章に入ると、時代が遡り、新たな人物カスチリョーネが登場。乾隆や香妃(シャンフェイ)とのやり取りなどが描かれる。
そしてまた時代が戻り〜、やがて文秀は登第し、春児は浄身(チンシェン)してしまう。
1巻は序章って感じなのかな。春児や文秀の身に様々なできごとは起こるけれど、そこまでの盛り上がりはなく、これから誰がどう絡んでどうなっていくのかなーというところで2巻へ。
先は気になるのでこのまま続きも読めそう。ただ、漢字に当てた読み方が、馴染みがないからなかなか覚えられない! 春児にも文秀にもたびたび仮名を振ってくれてるんだけど、出てくるたびに確認してしまうよ。