あらすじ
人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか――紫禁城に渦巻く権力への野望、憂国の熱き想いはついに臨界点を超えた。天下を覆さんとする策謀が、春児を、文秀を、そして中華4億の命すべてを翻弄する。この道の行方を知るものは、天命のみしるし“龍玉”のみ。感動巨編ここに完結!
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大学受験時日本史専攻だった私は、中国側から見た日清戦争、その後の滅亡について知らなかった。勉強になったし、国が滅びるのはもはや止められない。実力が無ければ滅ぼされる弱肉強食の世界に、トランプが引き戻そうとしてるのかもしれない。
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壮大なストーリーに涙が止まらない。
春児が至った、「白太太は嘘を吐いたけど、その嘘により自分の腹に夢を蓄えてくれたから嬉しい」という結論。
文秀が至った、「自分たち持てる者がすべきことは、持てる者らしく施すことでなく、持たざる者に寄り添うこと」という結論。
少々綺麗事である感は拭えないが、いかにも青年期に至る結論であると思い、好感が持てる。この結論は春児や文秀が成長していく過程で形を変えていくのだろう。
本作では光緒帝が幽閉され、西太后が三度紫禁城へ登るところで終了している。史実によると、光緒帝が斃れた翌日に西太后も崩御している。そのあたりをどう描くかを楽しみに続編を読みたい。
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あっという間に読み終えてしまった。李鴻章がかっこよかった。ついには毛沢東まで登場するという。蒼穹の昴は終了だけど、シリーズとしてまだまだあるので、引き続き読み進めて行きたい。
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この本に出会ってからかなりの年月が流れています
辛い時に何度も読み返して、思い切り泣いてスッキリています。
春児や文秀の激動の時代に相対する立場にありながら精一杯生き抜く姿に涙が止まりませんでした
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中国・清、西太后と皇帝をめぐる戊戌の政変の頃のお話。
科挙とか、宦官とか、政争とか、いろいろと恐ろしい。
時代が近いだけに実感が伴って感じられます。
中国の歴史の小説によく出てくる「天命」というものについても考えさせられました。
一人一人の運命、天命があわさって歴史が作られていくどうしようもない大きさに心動かされるお話でした。
でも、やっぱり
「運命なんて頑張りゃいくらだって変えられるんだ。」
ですよね。
優しい心、自分のことより本当に世の中を良くしたいという心が報われる世界であって欲しいな。
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読み終えました。
達成感ありますね。
特に最後は、ハラハラドキドキ。
通勤中、電車の中で読んだので危うく乗り過ごすところでした。
浅田先生の中国シリーズ、全部読みます!
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4冊のうちこのお話が1番面白かった!シリーズ読んでみて、今まで全く知らなかった中国の歴史に興味を持ちました。架空の人物も多いけど、実際にいた人たちもいて調べてみると面白い。
特にタンストンと玲玲のとこは泣けた。でも玲玲って文秀のこと好きなのかと思う描写もあって、タンストンなんだか可哀想だった。だけどそれでも最後まで愛し抜いたタンストンはかっこよかった。男の中の男だ!
あと文秀達の脱出劇も面白かった。作戦が素晴らしいけど、バレるんじゃないかとどきどきした!
毛沢東が出てきたり、ついに春児が偉くなったり、歴史が大きく動いたりとこれからまた面白くなりそうな予感。義母からシリーズたくさんお借りしてるのでゆっくり読んでいこう。
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それぞれの結末。散った仲間もいれば、未来へ命を繋いだ者たちも…
4巻通して大変面白くわかかりやすかった。政治的な話も、日本の記者を視点に話が展開したため読みやすい。最後の春児、玲玲、文秀の迎えるエンディングは感動的。一見無関係と思われる郎世寧がそう関わるかあ、と素晴らしい構成にうなされっぱなし。
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【あらすじ】
変法派順桂による西太后暗殺未遂事件を機に、西太后と光緒帝の間に決定的な断裂が生じる。そして、親政を開始した光緒帝は急激な改革に乗り出したが、一方の西太后は変法に逆行する懿諭を渙発し、情勢は混迷を極めた。追い詰められた変法派は、袁世凱を取り込みクーデターを企てるが失敗に終わり、光緒帝は幽閉される。文秀は同志と共に死を決意していたが、春児が占い師の預言が嘘であると知りながらも自らの運命を切り拓いた事実を知り、己の新たなる使命を見つけるため生きる道を選ぶ。大総管太監となった春児は、西太后から命の輝きに燃えるような首飾りを賜る。それは、かつて乾隆帝の命により、韃靼族の故地へ封じ込めた龍玉の代わりに郎世寧が作製した見事なヴェネツィアングラスであった。人間の可能性に限りがないことを、そのヴェネツィアングラスや郎世寧が蒼穹のなかに描いた昴が物語っている。
【感想】
全巻読むのに時間がかかったが、とても面白かった。史実と小説のバランスがよかった。帝党と后党の権力争い、乾隆帝時代のエピソードとのつながり、そして春児と文秀の行末にハラハラドキドキできた。中国史にとても興味が湧いた。
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前半は少し読みにくかったが、面白かった
。
「豆や粥は糞になりゃおわりだけど、腹の中にずっとこなれずにあるものを、おいらにくれたんだよ」
大切なものは目に見えないなあと感じた。
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科挙と宦官
天与の境遇を持つ者が為すべきは民への施しではなかった。
1300年の歴史の中で高度に形式化・洗練された能力主義の仕組みのもと生まれた改革の進士は、それに気づくのが遅すぎた、という話。
西太后に龍袍を着せ化粧をすることで悪魔に仕立て上げる春児、哀しい。
春児のように強く、少荃のように真っ直ぐ、ケイのように勇ましくありたいと思った。
中国シリーズはまだまだあるようなので読み進めたい。
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最終巻である4巻まで読み終わりました。
思っていた結末がとは全然違ったけど(歴史をちゃんと知っている人ならある程度は予想できたとおもうが)、本当に面白かった。
最終巻は、様々なシーンに移り変わっていきながら、それぞれの登場人物の物語の終わりが描かれている。どの人物の物語にも心が動かされるが、とりわけ、私は以下の2つのシーンが好き。
①李鴻章が康有為と面会しているシーン。そして李鴻章が康有為に突きつけた言葉。
「君が科挙の努力をして惜しんだことは紛れもない事実だ。わしは25歳で進士に登第した。君がその齢まで金榜に名を列ねえなかったのは、その間の努力を怠ったからに他ならない。君が旧守のやつらと蔑む士大夫は、みな君よりも努力を惜しまなかった者たちであることを忘れるな」
②この小説では北京在住の各国新聞記者の特派員がしばしば出てきて、ストーリーに彩りを添えている。そして、この各国特派員たちが最後にめちゃくちゃ良い仕事をした。
-変法派の重要人物である梁文秀の亡命を手助けするのだ。
「変法派の1人を脱出させるということは、とても意味のあることだと思うんだ。変法運動はどうしようもない結果に終わったが、それは近代の自由主義に我々が逆行する最悪の選択に違いない。我々が国外に逃れさそようとする1人はこの国の良心なんだ。一介の特派員がこうして歴史に参加することが余計なお節介だとはどうしても思えない。もし、いつの日か香港に逃れた康有為が、日本に逃れた梁文秀が、この国の将来を変えるとしたら、それこそがジャーナリズムの栄光に違いない。」
…こういうジャーナリズムもありかな。
また素敵な小説の世界と出会えて嬉しい。だから、やっぱり読書はやめられない。
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再読!やはり壮大な物語。
李春曇と梁文秀、史実にない2人を通して清という大国を僅かでも知る。
西太后と共にゆく春雲と、光緒帝につき、結果亡命する文秀。昴のもと運命を切り開いた2人、道は別れたけど、願う未来は同じだったと思う。
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オーディブルにて
連休だったこともあり、1~4巻まで一気に聴き終えた。おなじみの上手いナレーターさんで耳障りもよく、四六時中聴いていた。久々に小説らしい小説に出会った。
時代は世紀末の動乱の中国。西太后の清の時代で、第4巻になると袁世凱やら、少年の毛沢東やらが出てくる。1巻、2巻、3巻、4巻で、まんま起承転結だった。
ただ歴史を動かすような主な登場人物が全員架空の人物で、乾隆帝の亡霊が頻繁に現れたり、老婆の歩き巫女からのご託宣があったりして、ファンタジーに寄りすぎてて、全体的に軽くなった気がするなぁ。
19世紀末中国の、おどろおどろしい雰囲気はいいなあ。
日中合作でドラマ化されてるのだけど、西太后を田中裕子が演じてる。改めてすごい女優さんだと思った。
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年末から読み始めて漸く今日読み終わった。
最後もっとチョンルに激変があると思っていたが、不発だった。
清末期の激動の歴史がありありと描写され、中国史に興味が湧いた1冊だった。
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中国清朝末期を描いた歴史小説の最終巻。貧しい少年と、誰からも期待されていなかった名家の青年。それぞれの個人の成り上がりの物語から始まり、そこから少しずつ世界を揺るがす歴史のうねりの物語へと変わっていく。
スケールの大きさにも引き込まれたし、国内外の様々な思惑が入り乱れる政治ドラマ、権力闘争の模様にも引き込まれました。当時の歴史的背景についての予備知識はまったくなかったけど、それでもどんどん読み進めていけたのは、歴史の流れだけでなく登場人物の行動や言動、思惑でストーリーを引っ張っていく語り口のうまさがあったように思います。
時の大帝、西太后に仕え女王個人の立場や王宮内部の人々をおもんばかりながら、事態を見守る春児。役人となり国や将来への憂いから行動を起こす文秀。
そういった個人の視点だけでなく、西太后や光緒帝といった権力者側の視点や、日本の新聞記者をはじめとした各国のジャーナリストたちに伊藤博文も登場するなど、国内外問わず、身分や立場も問わず多くの登場人物が登場します。しかしそれに負けない物語の吸引力がありました。
時代背景に詳しければ、史実通り登場する人物たちの書きっぷりをより楽しめたのかな、と思いますが、分からなくても十二分にストーリーに引き込まれました。
最終巻は特に歴史の大きなうねりが、物語を読んでいる自分の体中に響いているように思いました。西太后の襲撃事件から始まり、改革派によるクーデター。そこから一気に結末まで話は突き進む。
様々な登場人物たちの思いを飲み込むおおいなるうねりに、歴史の残酷さや無情さを感じつつも、一方で個人の思いにも寄り添う語りや、視点の切り替えが本当に巧みでした。全4巻を読んでいると言葉にできない様々な思いが去来してきます。
1巻の感想でも書いたけど、少年マンガのような展開やキャラの魅力がありつつも、一方で国内外の権力闘争を色濃く描き、そして歴史のうねりも描ききる。本当に濃密な読書体験ができたと思います!
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列強諸国に蹂躙される間際の斜陽の清朝時代の中国で、抗いがたい大きな時代の流れになすがままにはされるまいと踏ん張った人々の物語。糞拾いの春児は万に一つも裕福になる可能性のない運命を自らの手で掴みとった。文秀は皇帝を、ひいては中国という国全体を正しい道に導くために全力で奔走した。結果として2人が迎えた結末は、2人が目指した白太太のお告げのそのままとはいかなかったかもしれない。しかしそこには天命なんてものを凌駕する人間の力というものが働いていたと思う。また、個人的にもう一人の主人公だと思っていたジュゼッペ・カスティリオーネが偉大なるヴェネチアンという身分を捨て、郎世寧として西洋のバロックの芸術家も到達し得なかった「青」に到達したことが、誇らしかった。貧しい人々や苦しい人々の心を救う絵を描きたいと言って中国へと渡ったカスティリオーネの描いた絵画や、生み出したガラス工芸が何百年の時を経て、蒼穹の昴として春児や西太后をはじめとした中国の人々の心を救ったとき、人間の力は天の力をも超えるのだと思えた。岡やトムをはじめとする諸外国の記者団や、変法のために自らの命を捨てた順桂なども、その一人一人の働きは微々たるものかもしれない。しかし、作中で岡が演説したように、彼ら一人一人の行為は何ひとつ歴史を変えることが出来ないかもしれないが、彼らは確実に、あの時あの瞬間に歴史に「参加」していた。ただ時代の激流に流され、清朝が倒れていく様を傍観しているのではなく、自らの頭で考え、自らの足で行動を起こした。そうした積み重ねが未来を変えるのだと、今の私たちにとっても、身につまされるようなメッセージを受け取った。
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清国が終わる直前(光緒帝)の時代。清代を題材にした中国ドラマを見ていたので用語はわかりましたが、見てなかったら結構難しかったかもしれない。。
登場人物は歴史上の有名な人なので、調べてしまえばどういう経過を辿るかは分かってしまいます。でも一人春児は創作。なので春児に関してはどうなっていくのか気になりつつ読みました(宦官のトップになるとは示唆されていたけど)
シリーズ物ということで、歴史上ではやや中途半端なところ(改革派が亡命するところ)で終わってしまいます。春児がトップに上り詰めるという話であればここで完結でしょうかね。時代の変わり目を題材にする小説はやはり面白いです。
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清朝末期、完全崩壊の直前を描く歴史小説の完結巻。
群像劇なので、ちょっとベタ過ぎて視点が定まりにくい難はあるけれど、ベタに青い初期の浅田次郎を満喫できるお話。
生まれた時代や環境、それぞれの「運命」はあるのかもしれないけれど、具体的な自分の人生は「今」の自分の努力と行動で築かれていく。
自分の人生を築くのは、自分自身だということ。
諦めたらそこで終わり。
「悪いヤツ」も悪役なりに考えて行動して、栄華をつかもうとしてつかんでいる。
自分も「今」「行動」しよう。
蒼穹に昴は見えないけれど、それを見たいのならば実際の青空よりも蒼い「蒼穹」を自分で描くスキルを努力して身につけて、そこに昴を自身で描くくらいの気概が必要なのだな。
そして、それは不可能ではないんだ。
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ようやく毛沢東がでてきた!
壮大なお話でした。あの時代の見方が変わりました。西太后や伊藤博文、あまり知らなかった李鴻章が格好良かった。
科挙と宦官を日本は取り入れなかった、なるほど。科挙が行われてたら歴史はどう変わっていたのだろうか。ボチボチとシリーズを読みたいと思います。
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全4巻の最終巻で、1898年#戊辰の政変を描きます。春児と文秀は、架空の人物でモデルはそれぞれ溥儀 に仕えた宦官小徳張 と清王朝 末期の政治家梁啓超 となっています。しかし、私は、春児のモデルについて、西太后の寵臣でありながら命をかけて諌め処刑された寇連材ではないかと思いました。高潔な男たちの物語で、浅田次郎の最高傑作という評判は、本当でした!
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★3.5でおまけなし。
最初のワクワク感が最後まで続かなかった。最大の要因は変に日本に話を寄せてしまったところではないかと思料す。
どこまでも中国中心に話を進めるべきなのに、会津とか妙な思い入れを挿入したことで焦点が極めて散漫になった。これ、「壬生義士伝」と同じ感触で、作家の狙いが完全に邪魔になっているし、その点でその想いを無情に断ち切ってドライに物語を語り切ることができない作家なんだろうという評価を下さざるを得ない。
ということで当方、今後この作家の作品に手を出すことは、、、ということであります。
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光緒帝と西太后のすれ違い?が悲しい。西太后が勝ったことで、改革を推し進められなかった。巨大な国で近代化が進むのは難しい、、、のか。
蒼穹の昴シリーズはまだまだ続くので、文秀と玲玲がどうなるのかも楽しみ
Posted by ブクログ
3まで読んだし続きも気になるから4も読みたい…とは思うものの、今までの感じからしてきっとどっぷりとは楽しめない。
そんなわけで、オススメしてくれた先輩には申し訳なくなるほど、ざざっと雑に流してしまった。
そんな読み方でもため息が出ちゃうくらい、どの登場人物の行く末も切なくて。特に春児や文秀については、最初の頃から見ていただけに思い入れもあり、いろいろ思い返しつつしんみりしながら読み終えた。