あらすじ
人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか――紫禁城に渦巻く権力への野望、憂国の熱き想いはついに臨界点を超えた。天下を覆さんとする策謀が、春児を、文秀を、そして中華4億の命すべてを翻弄する。この道の行方を知るものは、天命のみしるし“龍玉”のみ。感動巨編ここに完結!
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Posted by ブクログ
泣いてしまった。
世紀の悪姫であるはずの西大后は、美しくて賢くて、賢すぎるが故に、いろんな権力に呑まれて生きている人だった。まさか西大后が政権に返り咲いて終わるとは思わなかったな……
白太太がついた嘘、あの嘘のおかげで運命を切り開き、必死に生きてきた春雲。
白太太の占い通りに立身したけれども亡命することになった文秀。
2人とも、玲玲も、どうか幸せになってほしいよ。
うさんくさかったミセス・チャンの存在も良かったし、ジャーナリスト連中も役に立ってくれてまじでよかった!!感動!!
さて、どうやって清王朝が終わっていくのか、見届けます。次は珍妃の井戸。
Posted by ブクログ
最終巻。
天下を覆さんとする策謀が、春児を、文秀を、そして中華四億の命すべてを翻弄する。
玲玲が、いじらしくて可愛くて、大好きです。
そして李鴻章がカッコ良過ぎる。
個人的には、王逸も好きだなぁ。
浅田次郎先生が書く登場人物は、みな個性的で魅力があり、すぐに彼らの描写が浮かびます。
涙が出るようなシーンは、全巻通して何度もあって、その行を読んだ瞬間にダァッと涙が流れます。
要は「来るぞ来るぞ、泣けるシーンが」って予測が全然出来ないので、その瞬間は突如やってきます。
電車の中とか危険かも(笑)
そして、このまま終わるのは困る〜って、ちょっと後を引く感じで完結します。
番外編的なものが、「珍妃の井戸」
その後、「中原の虹」へと巨編は続きます。
Posted by ブクログ
西太后の生き様が良かった
周りからどう言われようが、国を守るため悪女を演じきった、強い
プレジデント・リーもカッコイイ
最後は怒涛の展開
まさか毛沢東が出てくるとは
数少ない私の中国の歴史で知ってる人物が出てきて、おっ!となった
Posted by ブクログ
列強諸国に蹂躙される間際の斜陽の清朝時代の中国で、抗いがたい大きな時代の流れになすがままにはされるまいと踏ん張った人々の物語。糞拾いの春児は万に一つも裕福になる可能性のない運命を自らの手で掴みとった。文秀は皇帝を、ひいては中国という国全体を正しい道に導くために全力で奔走した。結果として2人が迎えた結末は、2人が目指した白太太のお告げのそのままとはいかなかったかもしれない。しかしそこには天命なんてものを凌駕する人間の力というものが働いていたと思う。また、個人的にもう一人の主人公だと思っていたジュゼッペ・カスティリオーネが偉大なるヴェネチアンという身分を捨て、郎世寧として西洋のバロックの芸術家も到達し得なかった「青」に到達したことが、誇らしかった。貧しい人々や苦しい人々の心を救う絵を描きたいと言って中国へと渡ったカスティリオーネの描いた絵画や、生み出したガラス工芸が何百年の時を経て、蒼穹の昴として春児や西太后をはじめとした中国の人々の心を救ったとき、人間の力は天の力をも超えるのだと思えた。岡やトムをはじめとする諸外国の記者団や、変法のために自らの命を捨てた順桂なども、その一人一人の働きは微々たるものかもしれない。しかし、作中で岡が演説したように、彼ら一人一人の行為は何ひとつ歴史を変えることが出来ないかもしれないが、彼らは確実に、あの時あの瞬間に歴史に「参加」していた。ただ時代の激流に流され、清朝が倒れていく様を傍観しているのではなく、自らの頭で考え、自らの足で行動を起こした。そうした積み重ねが未来を変えるのだと、今の私たちにとっても、身につまされるようなメッセージを受け取った。
Posted by ブクログ
光緒帝と西太后のすれ違い?が悲しい。西太后が勝ったことで、改革を推し進められなかった。巨大な国で近代化が進むのは難しい、、、のか。
蒼穹の昴シリーズはまだまだ続くので、文秀と玲玲がどうなるのかも楽しみ