【感想・ネタバレ】地検のS Sの幕引きのレビュー

あらすじ

法律では裁けずとも、必ず引きずりおろす――。

総務課長ながら地方検察庁を陰で操る男 VS. 大物代議士の背後で暗躍する影の実力者
緊迫の頭脳戦!
傑作<検察>ミステリー「地検のS」シリーズ圧巻の最終巻!


殺された母と妹の敵を討つ――総務課長ながら湊川地方検察庁を陰で操り、大物代議士・吉村泰二に迫る伊勢雅行。吉村にかかるヤミ献金疑惑の証拠をつかむも、先代から吉村家に仕え暗躍してきた秘書・須黒清美が立ちはだかる。緊迫の頭脳戦の先、伊勢が下す決断とは。傑作社会派検察ミステリー!(文庫書き下ろし!)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

こんな結末だったのか!
凄いシリーズだった。

最終巻の結末が知りたくて,読み放題にはなかったので購入した。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

シリーズ最終巻。ついに最終決戦の時が来た。母、妹一家、同僚の仇を、吉村のバッジをとれるのか。次々と伏線が回収されていくおもしろさ。スパイが暗躍する中の黒幕との駆け引き。これでいいのか?という少々呆気ない幕引きだが、最後の伊勢の告白で、自分はまだ彼の強かさを理解できてなかったのだと痛感した。

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2023年05月19日

Posted by ブクログ

「地検のS」シリーズ第3弾はシリーズ完結編。

今回も目線が変わる連作短編の形をとりながら、大筋の〈シロヌシ〉伊勢雅行vs吉村泰ニというテーマが貫かれる。
それぞれの短編では、これまでも登場していた主要人物たちの過去と彼らを貫く信念を描く。特に〈皇后〉と呼び畏れられる須黒清美の過去と伊勢雅行との直接対決描く「断」は圧巻。

組織の中の「細胞(スパイ)」がいるのが前提、二重スパイも否定できないというスリルある展開に目が離せない。そんな緊張感の中にあって、二世議員の吉村泰二の気の抜けた間抜けさ。地盤と鞄があるけど胆力も才覚もない議員が総理候補と担ぎ上げられる情けなさ。現実にもありそうな話だけに笑えない。
須黒が担ぎ上げた人物がちょっと意外だったけど、これからも伊勢がしっかり二人を監視していくことだろう。

それぞれの正義と信念がぶつかり、それが背反する時互いがどういう道を選ぶのか。正義は人の数だけあり、法律だけで白黒を決められるものではないことなど様々な思いに沈む読後でした。

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2023年01月22日

Posted by ブクログ

<地検のS>シリーズ完結巻。社会派で骨太な作品を志した第一作、エンタメ志向に舵を切った第二作に続き、過去の因縁に終止符を打つ最高潮の第三作となるはずが、その勢いは著しく失速。外国人技能実習生問題を盛り込むには時期遅しの感は否めず、とある登場人物をいきなり終盤戦のキーパーソンに据え置くのも流石に無理がある。各章における視点人物の過去も後付け感が強く、作風のブレを助長しているよう。今作だけ文庫書下ろしという点からも、著者の目指した方向性は版元に却下されたと邪推をしたくなる。私的には総じて残念なシリーズだった。

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2022年12月21日

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