あらすじ
わたしはいわゆる潔癖症だ。除菌ジェルは必携。公共の乗り物に乗るときは、マスクと手袋が欠かせない。海やプール、温泉が苦手。そんなめんどくさい性質のわたしはある夜、鍵を忘れてアパートに帰ってきてしまった。部屋に入れず途方に暮れていると、隣人の男性から思いがけない提案――「よかったら、うち泊めますけど」。わたしは思い切って申し出を受けることに。これを機に始まった交流の中で、徐々に彼との距離は縮まるが――。わたしと彼を隔てるのはアパートの壁一枚……だけじゃない!? 距離は近くても道のりは険しい、王道の恋愛小説。※本書は、2021年にKADOKAWAより刊行された単行本版を改稿した文庫版です。
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Posted by ブクログ
アパートの壁一枚隔てた2人、紗子と琴引。絶対有り得ない出会いも小説だからこそ素敵だし、なかなかすれ違う2人にモヤモヤしながらも、ときめき胸キュンな恋愛小説でした。
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本気の恋を知らなかった主人公が、隣人に恋心を募らせていく過程が丁寧で、砂村かいりさんの他の本も読みたくなった
片想いのもどかしさ、はがゆさ、そして徐々に縮まっていく2人の距離にキュンとしてしまった
本当に良かった~!
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あらすじと帯に惹かれて、久しぶりに本屋で文庫本を購入しました。
「たまゆらにしたくない」というタイトルの回収に、
あーーーーーーーー……………(サラサラと灰になる絵文字)もう言葉になりません。こんな、こんな………恋愛小説をそんなに好んで読むことがなかったんですが、これはもう心臓にぶっ刺さって抜けない素晴らしい作品です。
良かった、この作品を読める現代に生まれて。
ちゃんと学生時代に国語の授業サボんなくて良かったです。
思わずアカウントを作るくらいには、すごく心を揺さぶられました。
明日、コーヒー飲みながらもう一回読もうと思います。
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マリアージュブランが良かったので砂村かいりさんの他の作品も読みたくなり、アパートたまゆらを購入しました。結果読んで良かった。そんな始まりがあるんだってなり、キュンキュンしながら一気読みです。恋がしたくなります。
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王道の恋愛小説。
主人公と一緒に恋してた。
久し振りにこんな純度100%の恋愛小説を読むのもいいな。
昨今は不倫だのDVだの虐待だの、人の仄暗い部分や「痛み」をエッセンスのように入れてくる小説が多いから。
Posted by ブクログ
自分から進んで恋愛小説を読むことは滅多にないのですが、、、この作品は本当に読みやすかったです。
ダラダラせずどちらかと言えば話の展開が早い印象でした。
久しぶりに読書で「キュン」を味わうことができました(笑)
主人公視点でずっと語られてるのでいつか琴引さん視点も知りたいです^^
Posted by ブクログ
あまりこの手の恋愛小説は読まないのですが、何となく心惹かれ読み始めました。が、
見事に心を撃ち抜かれました。笑
後半はほとんどラブラブな話ばかりですが、すれ違いもあり、どうしてこうなっちゃうかな〜と思う部分もあり、でもそうなっちゃうよね〜分かる分かる、という部分もあり、、、
始終キュンキュンしまくりでした。
読んで良かったです。
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恋ってこんな感じか!とLINEのやり取りでわーっと久しく感じていない気持ちを疑似体験できました!笑
面白く読めました!
琴引さんはいつから好きになってたんだろう.....?
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帯に書かれていた『王道の恋愛小説』の言葉。
まさにその一言に尽きる作品でした。
恋する2人が愛おしくてたまりませんでした。
恋愛ってめちゃくちゃ素敵やし、大切なもんやっていうのはもちろんあるんですけど、体力がなかったらできないなぁって思いました。
相手のこと1人で勝手に考えて、想像して、悩んで、そして勝手に怒ったり喜んだり悲しんだり。
絶対しんどい。
でも恋愛っていうのはそれを超越するくらい素晴らしい。
もっというならそのしんどさを含めて大切なんだろうなって感じました。
砂村かいりさんの作品は初めてでしたけど、すごく読みやすかったです。
とても素敵な作品でした。
ありがとうございました。
Posted by ブクログ
序盤からキュンキュンの展開でいっきに読み進めました。
途中、同級生の男の子に対する主人公の傍若無人な態度には少し冷めてしまう場面もありましたが、
親友の美冬ちゃんがダメ男との恋愛から立ち直ってくれたのを最後に確認できたので、安心です笑
Posted by ブクログ
たまには気分転換に恋愛小説もいいかも・・・
でもあんまりキラキラしたのは苦手だし、
現実離れし過ぎてるとモゾモゾするし、
でもたまにはあのキュンキュンを思い出したい!
という方にとってもオススメの王道恋愛小説。
私にとっては、物語の舞台が馴染みの地域だったのもツボにはまった。
いやぁ〜、後半辺りからずっーとムフフが止まりません。
ニヤニヤしながら読んでいるので、側から見ればさぞかし気持ち悪かっただろう。ある程度年齢を重ねているからこそ、手放しで全て受け入れて楽しめている可能性も高いですが・・・笑
素敵な幸せのお裾分けをいただいて、
過去の甘酸っぱい恋愛を思い出したりして、
多幸感に包まれる小説だった。
片思いって切なくて苦しいことも多いけど、
振り返って見れば、想いが重なるまでのプロローグにこそ、片思いの醍醐味があると思う。
なーんちゃって。
ムフフの延長で思考がゆるゆるです。
う〜ん、恋っていいもんだなぁ・・・
同じ仲間を増やしたい為、敢えて内容には触れませんので、本編でお楽しみください。
Posted by ブクログ
27歳の女性を主人公にしたボーイミーツガールな小説。主人公が軽い潔癖症であること以外は特筆すべきことはないのだが、語り口が素直で、気持ちが動く瞬間も丁寧に拾ってあるので心地よく読めました。
『蜂蜜の中をのったりと移動する小さな気泡になったような、甘く濃密な日々』を味わってみたいですね。
追記 舞台となった清瀬の隣の駅に住んでいたので清瀬にも何度も行ったことがあります。そんなことだけで登場人物に親近感が沸きますね。あとがきに出てくる時計屋やフレンチレストランも「あ、あの店かな」と何となく心当たりがあり、知り合いが書いた小説を読んでる気になりました。
Posted by ブクログ
隣人同士の近いけれど触れるまでが遠い恋愛小説。
心の動きが丁寧に描き出されていて、リアリティがあった。アパートの隣人という設定自体は「有り得ない」って思わなくもないけれど、それが気にならないくらい。
Posted by ブクログ
僕が初めてひとり暮らしした
2階建ハイツの部屋の壁も薄く、、
夜な夜な毎晩のように、、
隣りに住む女子大生の喘ぎ声と
きしむベット音に悩まされてたのを思い出しました笑笑
卒業と同時に引っ越されたのですが
優しさは持ちよれたのでしょうか?
悲しい歌に愛がしらけてなければよいのですが
笑笑
TVドラマ化してほしいですねー♪
深夜枠に限られますが、、笑笑
それぐらい楽しく読めました!
Posted by ブクログ
アパートの隣人同士の恋物語。
久々⁈かもしれない恋愛小説にやっぱり恋って良いもんだなぁと感じてしまう。
いわゆる潔癖症である私が、アパートの鍵を忘れて帰宅したのは夜更け。
途方に暮れていると碌な挨拶をしたこともなかった隣人の男性から「よかったら、うち泊めますけど」。
大胆な提案にあっさり甘えたのは、清潔そうであり、もの腰が柔らかく、粗暴な様子はないこと。
まぁ、直感ってあるのかもしれない。
そこから気になり始めて…。
そうなるとアパートの住民たちのことに全く無関心だったことにも気づくわけで。
潔癖症ゆえに恋愛関係にも気後れしてたわけだが、隣人の彼との距離を縮めていくにつれ、元彼やら隣人の仕事仲間たちが2人のあいだを邪魔するかたちにもなりすんなりと恋人関係になれない。
良い感じになったときには元彼女の存在が…。
とても気持ちの良いラストだった。
彼女の周りにも良い空気が流れたようでとても爽やかに感じた。
いろいろあるから悩み哀しみ気持ちが落ち込んだりするわけで。
それでも嫌いにはなれなくて…。
そばにいたくて離れたくないと…。
そんなときもあったかもと記憶を探る。
辛い思いをするから恋愛なんてしたくないわと思ったことも今や何十年前のことなのか…。
それでもやっぱり優しい気持ちになれるのは、綺麗でいられるのは恋愛をしているときかもしれないと思った。
Posted by ブクログ
初めての作家さん。
タイトルの「アパートたまゆら」がなんかずっと気になっていて、積読はたくさんあるのに、買ってすぐに読み始めました。
私は好きな雰囲気でした。
ただただラブストーリーですが、なんか心地よかった。
また他の作品も読んでみたいなという気持ちになりました。
Posted by ブクログ
まさしく王道の恋愛小説、でした。
前半はキュンキュンしっぱなし、後半は失速感はありました、恋愛ものあるあるだと思います。
特に集めたくなる言葉はなかったです。
Posted by ブクログ
初の砂村かいりさんと、初の王道恋愛小説。
久しぶりにキュンキュンした。
付き合う前のワクワクが好きな方は本当に好きな作品だと思う。
主人公は多分変わってる方。いや結構変わってるかも。控えめに言ってわたしはあまり友達にはなりたくないタイプ。(主人公の友達も結構痛い)
元カレとのだらし無さが本当に...って感じです...。
Posted by ブクログ
この本、まったくノーマークだったのだが、4月第1週の文庫ランキングで見て興味を惹かれ、レビューを見れば去年の夏頃フォローしている皆さんの間で盛り上がっていたのを知り、急ぎBOOKOFFで購入。
アパートの鍵を失くし部屋の前で困り果てていた紗子が、帰宅してきた隣人の琴引さんの好意に甘え彼の部屋に泊めてもらったところから始まる恋のお話。
本のタイトルに加え、帯に『王道の恋愛小説』とあったことから、なんとなく古風な物語と勝手に想像していたのだが、ドラマか劇画のような今風のお話だった。
琴引さんの気持ちが分からずひとりで盛り上がったり落ち込んだりする紗子の様子には昔も今もなく、恋する乙女のキュンとする姿が満載で、もはや色恋沙汰には縁がない年配者からしてもかわいいなあという感じ。
二人の気持ちが通じ合ってからも一喜一憂は続き、思いがけない展開もあるとは言え、ずっとこれで引っ張られては、嬉し恥ずかしちょっとお腹いっぱいといった心持ち。
紗子の潔癖症がいささか都合よく使われているのが不満。
「嫌いじゃない」と「好き」の違いを雑に扱われた久米が不憫。
Posted by ブクログ
自分が27歳の頃を思い返して、ここまで恋愛脳で生きていなかったからか、アラサーの今となってはなおさら(感情移入という意味で)大変読みづらさを感じる本だった。ティーンエイジャーが憧れる社会人の恋愛小説、として楽しまれるべき本だったのだと思う。
Posted by ブクログ
甘々。付き合う前の盛り上がりが好きな方には是非おすすめ。気軽に読める一方で、表現も綺麗なものがあり、総じて読みやすかった。
主人公のことはあまり好きになれなかった。潔癖症なのはわかるが、割とブレてる気がしてならない。友達カップルが自分の家の風呂でやらしいことしてたら、潔癖症じゃなくても嫌悪感ない?私だけか?普通に絶交したい。
あと、曖昧な態度なんてとるもんじゃねえよと思う。どんな理由があっても、寂しさを都合よく他人の好意で埋めるべきではない。
職場の人たちみんないい人で会話がかわいかった。門さんが1番可愛いよ
Posted by ブクログ
読んだことのないタイプの恋愛小説。
手放しで面白いとは言い切れないが、フワフワした気持ちになるため、いつの間にか終わってる感じ。主人公視点のみで描かれているため、1人の人生を俯瞰して見ることができる点は、恋愛小説ではなかなかないのかなと思い、とてもよかった。
主人公はストレートな言葉を伝える。それは終始一貫していた。ストレートな言葉を伝えることは、私自身の生活の中ではあまりやってこなかったこと。伝えにくい言葉はなんとなく例えてみたり、遠回しに伝えてみたりしているため、主人公のストレートさに違和感を覚えてしまったが、社会と戦っていくにはストレートさは十分に必要な要素だと感心した。
良くも悪くも軽い雰囲気を醸し出しているにも関わらず、内容はドロドロ。
ライトに面白さを追求してる方におすすめな一冊。
Posted by ブクログ
ときめく部分はありましたが、主人公にそこまで共感できず…。元彼との関係とか、好きな相手とのやりとりとか…現実的なのかもしれないけどちょっとしっくり来ない感じがありました。
Posted by ブクログ
勝手に想像してた感じとはちょっと違っていて、途中はっとするとこもあるけれど、割りとありきたりなストーリー展開。
こういうのが読みたいって時に読むと良かったのかも知れないけど、今じゃなかった感。
Posted by ブクログ
現役で恋愛している方、恋愛を卒業した方、どちらも小説でキュンキュンできます。好きな人との距離が縮まるのはこんな感じだったよなぁ、好きな人がいるだけで普段の景色がキラキラ輝いてみえたよなぁと恋愛卒業生の私には懐かしく感じた。紗子(主人公)の行動や言動が面倒くさいと思うのは恋は盲目故のご愛嬌というところかな。粂粂CLUBさんには幸せになってもらいたい笑