あらすじ
いつか終わる恋をしていた私。不意の病で人生の選択を迫られた娘。忘れられないあの人の記憶を胸に秘めてきた彼女。運命に悩みながら美術館を訪れた人々の未来を、一枚の絵が切り開いてくれた――足を運べばいつでも会える常設展は、今日もあなたを待っている。ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷……実在する6枚の絵画が物語を豊かに彩る、極上のアート短編集。(解説・上白石萌音)
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Posted by ブクログ
初めて読んだ原田マハのアート関連の作品。
登場する主人公はかっこいい女性が多いのに、どれも人の温もりを感じた。
アートへの憧れが強まった。ほんとうに、美術館に行きたくなった。
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なんて素敵な作品に出会えたんだろう、なんて素敵な作者に出会えたんだろう、と心が震えた1冊!
「マドンナ Madonna」という短編が特にお気に入り。少しすれ違ってしまう母子のお話で、誰にでもあるような、特別な事なんてひとつもない日常のお話。
それなのに、、、なんでだろう、とても感動して泣いてしまった。なんだろう、、、愛って泣けてきちゃうよね。
母からの愛っていつでも同じだけ貰っていたはずなのに、それが愛だと気づけた時にだけ一気に体全部に染み渡って、目から溢れちゃうから涙になるんだよねきっと。
大公の聖母、また常設展に見に行きたいな。
きっと見たら泣いちゃうな、母の愛にまた、気づいちゃって。
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短編集で、一話ごとの主人公が、絵と出会って人生を支えるような傑作と触れ合うようなお話。一つ一つのお話が、ドラマチックで、美術館に行きたくなる。
原田マハさんの本は、緑豊かな初夏に読みたくなる。絵の描写がとっても鮮やかで、心だけでどこかへ飛んでいけそうな初夏がぴったりだと思います。
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「常設展示室」あまりにも文学として完成されすぎている。
アガペー、フィリア、ストルゲー、エロス、タナトス、キュリオシティが、流れるように、混ざり合うように、ノスタルジーさえ感じさせる、そんな作品。
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アートにまつわる短編集。
原田マハさんの本を読むと、美術館に行きたくなる。
収録作のほとんどは、物語の中に実在する絵画のエッセンスが入ってる感じ。
最後の「道」だけは、架空の絵画を巡る話だった。
この話が一番好きだった。
私自身は絵画というものに明るくないので、作品というより画家の背景に目を向けて見ることが多い。でもこの話を見ると、アートに対して抱く感情は人それぞれなのだなと。
それこそ、その人が生きてきた今までの生活で趣味趣向はそれぞれ変わるし、どんな作品が刺さるかなんて誰にもわからない。
上白石萌音さんのあとがきも良かった。
いまどれだけ有名でも、最初はみな無名の画家である。そこから誰かの特別になって、だんだんと世界に認知されていく。忘れがちだけど、何の価値もない最初の絵に価値を見出した人がいたから、こうして国を跨いで触れることができるんですよね。
私の場合、美術館に行くとなると有名画家の企画展ばかりになってしまう。それでも楽しいし、心は満たされているけれど、まだ知らぬ、自分だけの「傑作」には出会えていない気がする。
トレンドや知名度に踊らされてしまいがちな自分だけど、周りからの評判なんて気にせず、本当に心動かされる作品に出会うために美術館へ行きたい。
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短編であり、珍しいストーリーではないのに、チープな印象もなく、行間や終わり方に含みがあり読む人の想像に委ねられる部分のある複雑な仕立てになっている。さすが原田マハさん、、。
美術に対する向き合い方、それぞれの人生との関わり方が描かれており、特に群青のツアーコンダクターのお話には引き込まれてしまい、わたしもこんな企画があったら参加したいなぁと思った。
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ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷…誰もが知る画家が描いた実在する絵画を題材にした6つの短編小説集。
巻末の素晴らしい解説に勝る感想は述べられないのだけど、読み終えて浮かんだのは静かな展示室で絵画と向き合う時間は自分自身と向き合う時間なのかもしれないということ。
特に印象に残った章は『群青 The Color of Life 』と『道 La Strada』で、静かなラストシーンに心が震えるような感覚。
久々に美術館に足を運びたくなりました。
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お気に入りの話について
「群青」
主人公ミサオはニューヨークにあるメトロポリタン美術館で働く女性。美術館では障害を持つ子供たちのためのワークショップを計画していた。ミサオは目の不調に気づき眼科をかかると、弱視の少女パメラと出会う。ミサオは緑内障と診断され、未来が真っ暗であったが、ワークショップでパメラと再開する。
「道」
主人公翠はイタリアで現代美術に関する様々な仕事に携わるキャリアウーマン。とあるきっかけで、新表現芸術大賞の審査員を務めることに。翠は審査中、エントリーナンバー29番の作品に不思議な感覚をとらえる。なんとその絵は、翠と離ればなれになった兄が描いた作品だった。翠はどうしても彼と会いたいと事務局に懇願し、その住所まで向かうが、兄の娘彩から先週亡くなったと告げられる。だが、彩と翠は唯一の家族になった。
「感想」
2作とも切ない運命にも関わらず、温かさを感じる物語だった。
「道」では、兄に会うという念願は叶わなかったが、彩に会えて家族になれた時、救われたと感じた。
翠と彩の心情を思うと、目頭が熱くなった。彩とい名前を付けたのも、きっと兄だろうと思う。
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とても良かった。
私もこの本に出てきた絵を見たい、美術館に行きたい、と思えた。(私この本の中で特に見てみたい!と思ったのは、「デルフトの眺望」と「道」)
原田マハさんのアートに関する本を読んだのはこれが初めてだけれど、6つの短編集どれもとても後味が深いものだと思った。
マハさんの、その時の情景の描き方とか、言葉遣いとか、人物の心情の表現の仕方とか、、、それらにとても、魅力を感じた。
あと、何より上白石萌音さんが書かれた解説。これが本当に素敵でこの本を読んで感じたことが全て女優さんらしい素敵な言葉で凝縮されていて、感じ方や考え方が私にとっては共感できて素晴らしすぎると思った(´ー`)
この本の内容ももちろん読み返したいもので、美術館巡りのお供にしたいと思ったけれど、上白石さんの解説をまた読み返したいなぁと思った。
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正直に言うと、原田マハ作品の中で有名じゃないし、あまり聞かないので期待していなかったけど
盛大に裏切られました。
読んだ短編の中では上位です。
“豪奢”が個人的にはNo.1。
マティスの”豪奢、静寂、逸楽”がテーマとなっていて、恥ずかしながらどんな作品か頭に思い浮かばなかったので、読みながら調べてみたらグッと引き込まれた。
相変わらず原田マハさんの絵画を表現する言葉が美しいし、何より大好きな事が分かるような気がする。
“この世で最も贅沢なこと。それは、豪華なものを見にまとうことではなく、それを脱ぎ捨てることだ、
そうだ。きっと、そうなのだ。”
キュビスムとフォーヴィスムもちょっとだけやけど調べて、今現段階では理解できてるし、印象派→フォーヴィスムという変移というのは覚えておきたい。
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画家本人ではないが、絵画に関わる人、または鑑賞だけの人視点の短編集。人生の節目に関わってくる1枚の名作、その感想もふくめて興味深い。美術館に行きたい気持ちにさせる一冊。
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普段、美術館に行くと企画展や特別展を目当てにすることが多く、常設展はつい後回しにしてしまいがち。でもこの本を読んで、改めて常設展にも足を運びたくなりました。
一枚の絵と人との出会いや、作品に込められた思いが丁寧に描かれていて、絵を見ることの楽しさを改めて感じられる作品でした。
同じ絵でも、見る人の人生やそのときの気持ちによって、感じ方が変わるのも美術の面白さなのかも。次に美術館へ行ったときは、常設展示室もゆっくり歩いてみたいです。
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6人の女性と6作品の出会いと別れの短編集。物語というほどにはあまりにも日常的な話で、"常設"展示室にある作品との掛け合わせは派手な仕掛けとかではないけれど、全ての章がじんわりと心打つ内容だった。
原田マハの作品は本当にすごい。美術館へ連れて行ってくれる。
上白石萌音の解説もよかった…文庫本で購入してよかった。
解説で原田マハの人物像にも触れていて、更に好きが募った。素敵すぎる。
各表題もこれまた素敵で。さらりと読めるのに美術館に行ったような充実感。
お気に入りの1冊が増えた。
ピカソ:盲人の食事
フェルメール:デルフトの眺望
ラファエロ:大公の聖母
ゴッホ:ばら
マティス:豪奢
東山魁夷:道
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とても静かなのだけど、その奥に熱い熱静かに燃えているような、そんな物語たちでした。
美術とそんな風に向き合えて感じられることに羨ましさを感じてしまいました。そして、美術と共にある人生と思い出。素敵だなぁと思います。
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つくづく女性作家の作品が好きだと思う
女性の心理描写や、葛藤
かつ、普段見る事のない仕事の裏側
そういった事柄を、物語として書いくれているのは
正直にありがたい
Posted by ブクログ
特別展に行きがちですが、常設展に足を運ぼうと思わせてくれる作品です。
短編集ですが、どの話も心地良くて、その世界観に浸透してしまいました。
元々著者が絵画が好きなことは知っていましたが、文章でここまで表現できるのは素晴らしいと思いました。
Posted by ブクログ
短編集ですが、美術作品は前に出て語られるというより、物語の中に自然に溶け込むように登場していました。特に「道 La Strada」は印象的で、無名のアーティストの作品を軸に物語が展開していきます。有名かどうかではなく、その絵を見た人の心がどう動くかによって、作品の価値が決まっていくのだと感じました。絵は人によって受け取り方が違うからこそ、誰かにとっては傑作になり得るのだと思います。この物語はとても温かく、それでいて少し切なさもありました。読後には、作品そのものだけでなく、それを見つめる人の心にも想像が広がる一冊でした。
目次
群青 The Color of Life
デルフトの眺望 A View of Delft
マドンナ Madonna
薔薇色の人生 La vie en rose
豪奢 Luxe
道 La Strada
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美術館に、常設展に、まんまと今すぐ行きたくなった。
美術館は好きで、気になる企画展にはたまに行くけどアートには疎くて、全作品調べながら読んだ。
そんな自分でもいつか、こんな運命的な一枚と巡り逢えるんじゃないかと思わせてくれる。
『翼をください』の暁星新聞社が出てきました。
この方は時々こういう散りばめ方をするから、粋ですよね。好きです。
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美術に関してほぼ知識の無い私でも、小難しい内容も無くて、ただただどんな作品かな?と携帯で調べながらスラスラと最後まで読むことが出来ました。
最後の「道」という話しが切ないけれど好きでした。
あと毎回思うのですが、解説の方やあとがきを書いている方達は本当に的確に読者の気持ちを書く方が居ますが、今回の上白石さんもそうでした。ありがたいですね(笑
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アートに関わる人たちのそれぞれの日常を描く短編集で、私は最後の「道」で泣いた。幼い頃アスファルトにチョークで落書きした一本の道の思い出が引き寄せる姉弟。東山魁夷の絵が文中に出てくるのも嬉しい。
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素敵な1枚の絵を 美術館に行きたくなった。絵画を、崇高なる絵を眺めたいと思った。美しい美術作品は時間を経てもやはりそれは美しく魅力的なものなんだと感じた。
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マハさんらしい、アートとの出会いによって心を動かされる人々のお話だった。
あとがきにもあったように、美術館に行きたくなる。
そして、自分のアートの知識をもっと広げたくなる。
知的好奇心が湧いてくる小説だった。
Posted by ブクログ
アートに関わる人たちのお話。
仕事に熱心になりすぎて、親をほったらかしにしてしまったり、ボケてきた親を蔑ろにしてしまう描写があり、自分と重ねてしまった…。(将来自分もそうなってしまうのではないかと思った)
自分も今は好きな仕事を親と離れてやっているけど、この先どうなっていくのだろう…。
とりあえずその時に考えよう。
たしかに美術館に行きたくなるお話だったが、自分はどうもアートについてはさっぱり分からない。笑
また、人が死んでしまうことが多く、そこだけは少し微妙だったな。
Posted by ブクログ
人生の大切な1コマと絵画が結びついている。とても素敵だと思いました。
本書ほどの結びつきではないですが、私にも衝撃を受けた絵があります。鴨井玲氏の「1982年 私」です。
白紙のキャンパスの前で呆然と佇み、描けないというこの上ない苦悩を描いた絵です。
私は絵は描けませんが、つらい気持ちを文章で書いていた時期がありました。
描くということと書くということ。違いはありますが、鴨井氏の絵に自分の心を重ね合わせたのだと思います。
絵に自分の人生を見る。私もそんな絵にまた出会えるかもしれないと期待して美術館に足を運びたいと思いました。
美術館巡りしたくなる!
読んでいると美術館に行きたくなる!世界の美術館を訪れるのは厳しいこのご時世、主人公たちとともに訪れた気分になれました。
でも、いつでも女は男に捨てられる運命なのね…