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「一日だけ、儂を晦まして欲しい」――飴売りの仕事を終え、日本橋の波積屋で鮃の昆布締めと肝を肴に一杯やっていた平九郎の元に、口入れ屋の坊次郎が訪ねてきた。幕府御庭番の曽和一鉄という男が、くらまし屋に仕事を依頼したいと話を持ちこんできたという。なんと依頼主は、老中松平武元――。虚、御庭番、道中奉行……次々とすご腕の遣い手が現れる中、くらまし屋は、殿さまの命をかけた想いをかなえることができるのか!?続々重版の大人気シリーズ第五弾、益々絶好調。
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Posted by ブクログ
高尾山での他の裏稼業の者たちや幕府筋との交戦(『夏の戻り船』)以来、相互に相手が明確になってくる中、今回は高尾山で出くわした御庭番の曽和一鉄を通じ老中松平武元を晦ますことになってしまう。幕府によりくらまし屋メンバーの身元は洗われ、登場人物も増えた。武元の話を聞いてから、平九郎は改めて自分の置かれている状況と、くらまし屋七箇条その七“捨てた一生を取り戻そうとせぬこと”についての考えを巡らす。次第に明らかになって来てはいるが、「夢の国」とは、いったいどういう場所なのか。
今回は随分とエモい話でした。こなぁ~ゆきぃ~♪が聞こえてきたのは私だけ?しかし、身分違いや出世のための別れはやむなしとはいえ、今回のこれはお雪が嫁に行けなかったからこうなったのであって、そのことについて武元の反省がないよね、と思ったのは私が女だからか。
Posted by ブクログ
幕府御庭番の曽和一鉄が持ち込んだ依頼は、老中松平武元が依頼主となるくらましで……。
歴史上の人物を1日だけ晦ますというかなりアクロバティックな展開のシリーズ5作目。
クライマックスを読んでから表紙を見ると泣いちゃう。好き
瀬兵衛は完全に探偵やし、阿久多と男吏は少年ジャンプやし、松平武元は懐かしの時代劇風な展開なんよ……隙がない面白さ。
くらまし屋側の過去もしっかり明かされて、ラスボスっぽいのも出てきて、いやもうめちゃくちゃ面白いな!!
一冊が分量少ないのも良き(300ページぐらい)すごく読みやすい。
このシリーズ、読む手が止まらない。
オーディブルの朗読を担当している大島昭彦さんがまた私的にピッタリな声質で、聴いて良し読んで良しでどんどん進む。楽しい。
Posted by ブクログ
ぐぬぬぬぬ
やってくれたなぁ!今村翔吾さんよぉ!
うちは三姉妹なもんでね
父と娘の話に弱いのよ
しかも嫁入りの話とあってはもうあかん
的確に弱点を突いてきました
なかなかの策士ですわ
そして今回もシリーズ通してのお楽しみ「ぼろ鳶シリーズ」のちら見せかあるんですが、それとは別に田沼意次ががっつり登場してきました
ついに両方のシリーズにまたがる登場人物の爆誕です
こちらの今後も楽しみ
様々な関わりを見せる今村翔吾さんの2大シリーズですが、あちらが陽とすれば「くらまし屋稼業シリーズ」は陰の物語と言えるのではないでしょうか
徐々に明かされる登場人物の暗い過去や悲しみ、くらまし屋に依頼する人たちもそれぞれに悲しみを抱えているように思えます
そしてそこから逃げるためにくらまし屋に頼るのです
「ぼろ鳶シリーズ」が人の強さを描いているとすれば「くらまし屋稼業シリーズ」は人の弱さに焦点をあてている
そんな風に思えます
ただし今村翔吾さんが見据えているゴールはどちらも同じなのではないか
そんな気がするのです
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