あらすじ
六十年に一度巡ってくる丙午。この年に生まれた女性は「男を食い殺す」と忌み嫌われ、大きな苦しみを味わってきた。自らも丙午生まれの著者が、六十年ずつ時代を遡り、史料・新聞・雑誌・小説・芝居等に残る驚きの丙午エピソードを発掘。この迷信が生き永らえてきた社会的背景を解き明かすと共に、次代の糧ともなる一冊。
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二学年上がひのえうまだったので、興味津々。「〜と言われている」ってだけで300年続いた迷信。60年ごとの歴史を辿る話や保奈美さんたちとの対談も。還暦の意味も知る。
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干支の十二支は年末年始に話題となりますが、本来は十千と十二支を組み合わせたものが干支とのこと。
干支の数は、十と十二の最小倍数の六十種あり、今年は六十年振りのひのえうまになると知りました。
ひのえうまの年に出生数が極端に減ったことは記憶していましたが、江戸時代にひのえうま生まれの娘が、恋しい男に会いたいあまり、わざと火事を発生させて、死罪になった話から始まったことを再認識しました。
日本でこの迷信が長く影響したのは、「皆が言うことには従っておいた方が」という感覚が深く関わって、今の我々をも縛り続けているという言葉が印象に残りました。
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実は今年(2026年)は60年ぶりの丙午。60年前の昭和41は出生率が大幅に低下したという。そこから更にさかのぼり明治、江戸時代の八百屋お七まで、丙午の迷信を探っていく。
丙午の筆者、他に紀子さまだったり小室母、などの世代。巻末に同級生の最近読書界隈で出番の多い鈴木保奈美との対談も。
そもそも出生率の低下した今日、丙午の迷信を気にする人はほぼいないだろう。
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日本に蔓延る「丙午」俗信を当時の大衆記事や雑誌、事件で振り返るエッセイ。この俗信でどれだけの人が不幸になったのだろう。令和の今は消えつつあるが俗信がこれだけ力を持つ事が恐ろしい。文章は平易でさくっと読めます。ジェンダー論や俗信に興味がある方におすすめ。
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酒井順子さんは初めて読む作家さん。
今年、干支が丙午(ひのえうま)ということで著書の酒井順子さんはひのえうま代表としてここ300年にも渡る「丙午の女は男を食い殺す」という迷信をきっちり読み解き、解放してくれました!
江戸時代まで遡ってあの時代はこんなことがあった、明治の丙午の時はこうだったと歴史を紐解いてくれた。
そう、私も丙午です。
この本でも酒井さんが語るように子どもの頃は丙午が特別だとか忌み嫌われて出生率まで激減したことなど分かってなかった。
なんか他の学年よりも1クラス分人数少ないんだなっていうくらいだった。
でも、田舎に嫁いで、義父母は私に何とも思ってないけど、近所で嫌なこと言う年寄りがいるかもしれないから干支を聞かれても言わないでって言われた。
でも、まあそのくらいです。
みんながその年に出産するのを避ける中、
「そんなの関係ない」と古いことや迷信にとらわれない自由でおおらかな両親のもとに、生まれて良かったと改めて思った。
同級生の親たちも当然みんな新しい感覚の人たちばっかりだったから。
でももう干支はきっとみんな気にしない時代になったよね。