【感想・ネタバレ】望月の烏のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月03日

八咫烏シリーズ第二部4作目。
金烏代の后選び、登殿の儀。四家の四姫が集う。
だが、権力関係で桜花宮は、不穏な雰囲気に包まれる。
しかも、凪彦が注視したのは“傾城の落女”澄生だった。
序章 第一章 俵之丞 第二章 桂の花 第三章 凪彦
第四章 松高 第五章 雪斎  第六章 澄生  終章
用語解説、...続きを読む人物紹介、山内中央図有り。

かの政変から10年以上が経過し、
成長した金烏代の后選び、登殿の儀が行われることに。
以前の登殿の儀とは違う、人間模様が繰り広げられてゆく。
同時期、朝廷では“傾城の落女”澄生が登場し注目を浴びる。
金烏代・凪彦もまた、彼女を注視することに。
だが、澄生の視線の先にあるのは、政治を掌握する
百官の長・黄烏である博陸侯雪斎(雪哉)だった。
貴族本位で現在の政治を強権的に推し進める、博陸侯。
貴族と平民の間にある歪みを感じ、民を守りたい、澄生。
二人の舌戦による対峙は、山内の滅びを回避したいという
同様の思いをも、浮き彫りにする。
それにしても、滲み出る雪哉の孤独感。
近しい者たちが離れてゆく中、彼は一人で何処へ
向かおうとしているのか?満ちた月は、後は欠けゆくのみ。
もしかして、自分を滅する誰かを待っているのか?
そういえば、垂氷の親族はどうしているのだろう?
今回は第一部からの登場人物のその後が、多く出てきました。
菊野、双葉、うこぎ、千早、撫子、そして真赭の薄と澄尾。
彼らの何人かは、これからの物語にも登場しそうな、予感。
また、四家の四姫や俵之丞、松高、茜と弟たちも同様に、予感。
そして、金烏代・凪彦。
人を見極められる賢い彼が今後どう行動してゆくかも、楽しみ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月03日

はあ苦しいなんなんだこれ…

「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」
は平安時代栄華を極めた藤原道長が詠んだ歌として有名だけど、雪斎はそれと同じようなことを他人から言われている訳で、もちろん雪斎は賢いからそんな褒め言葉で気持ちよくなるはずもなく…
彼の孤独を感じてしまっ...続きを読むて苦しかった。

澄生は紫苑の宮だったことが雪斎の口から明かされたけど民を想う信念とか、真っ直ぐとした強さは父親の奈月彦そっくりで、絶対対峙したく無かったであろう相手と対峙しなくてはならないのがまた苦しすぎる。

垂氷郷雪哉が博陸侯雪斎になるまで、何故ここまで合理的で冷徹な独裁者然とした人物になってしまったのかを考えるとまた苦しい気持ちになるけど、年月が経っても「紫苑の宮の顔を見間違うはずがない」と断定する程に執着というか愛というかとにかく強い気持ちを奈月彦のいた頃の山内に持ち続けていること、今作の終盤で治真の問に対して反射的に「なるべく殺したくはない」と呟いたこと。
たったそれだけだけどまだ少しは希望はあるかなって思った。(そう思いたい、の方が正しい)
逆にその発言で雪斎ではなくて雪哉らしいというか、心の底にあるものが少し見え隠れした気がするのが痛々しい。

最初は鶴が音の不遜な振る舞いにいらいらしてたけど雪斎や澄生、凪彦たちの立ち回りが混乱を極めてくると桜花宮の姫さま達の不憫さが一層際立つし鶴が音の思い上がり甚だしい態度もバカ正直で自信家なところも愛おしく思えてきたから不思議。
けど鶴が音の傲慢さと真赭の薄が桜花宮に入内した時の傲慢さは全然雰囲気が違うなとも思った。
真赭の薄は己の類稀なる美貌を1番の根拠に自信を持っていたけど鶴が音は自分の家の背景にいる雪斎や己の知りうる情報を1番の根拠にマウントを取るタイプなので。
自信の根っこに己がいるか他人がいるかの違いは大きいなと感じた。
ここから四人の姫たちがどうなっていくかも楽しみ。
蛍が凪彦に耳打ちした内容も気になる。
個人的に今回好きだった姫は桂の花。
山吹、蛍、鶴が音と違って立場上目立つことはないけど奥ゆかしい、慎ましくてとっても可愛らしい姫さまだった。

楽園の烏で山内の状況ががらりと変わったことを突きつけられた訳だけど雪哉や澄尾、真赭の薄といった面々が第二部で描かれるとやっぱりもう「あの頃」では無いんだなぁほんとに変わってしまったんだなぁということがまざまざと突きつけられて…
もちろん変化することは悪いことではないのだけど、第二部で描かれている山内の変化はあまりにも失うものが多すぎて、ね。
第一部も中々に辛かったけどそれを乗り越えた先の第二部にはさらなる地獄が待っていた感じ。

とにかく私は真赭の薄が大好きなので、自分の信念に基づいて日々を過ごしていること、澄尾と夫婦になったこと、子を儲けて素敵な家庭を築いていること、それを知れただけでもう幸せ。

あと4月からのアニメ化も楽しみ。

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Posted by ブクログ 2024年03月02日

雪哉は雪哉だ。
救ってほしいけど
救える人がいてほしいと思うけど、
そう考えるのも傲慢なんだろうな。
でも奈月彦はそう思ってたんじゃないかな

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Posted by ブクログ 2024年02月29日

ようこそ地獄へ

ようやくここまできた。長かった。
しかしどうにか雪哉を助けてやってくれ。頼むから。

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Posted by ブクログ 2024年04月26日

待望の新刊。
あ~、そうつながるのかと、納得する。
お約束は、最後のどんでん返し。
今回もやってくれました!

今度、ゆっくり全巻をとおし読みしたいなぁ~
前のことをどんどん忘れてしまうお年頃。
どうか間を開けずに、新刊をお願いします。

やっとわたしの中で、現在の雪哉を受け入れられた気がする
最新...続きを読む刊でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月03日

今回も一気読み。はじめちゃんが来る前の話しかぁ。私、雪哉が外遊に行く前に奈月彦が「外遊から戻ったら話したいことがある」って雪哉に言ってたのがなんだったのかずっと気になってるんですけど、今回はそこらへんの回収なし!(笑)あと、やっぱり茂さんが生きてたらな〜なんか違ったかな〜とずっと思ってる。

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Posted by ブクログ 2024年04月02日

面白くて一気読みしてしまった。
第1巻と同様「姫さまバトル」がメインたが、物語の暗さや重厚感が増しており感慨深くなった。
博陸侯の望月のエピソードは藤原道長の歌を元にしているのだろうか?
八咫烏シリーズは一度もはずれにあったことが無いため次作にも期待大!

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Posted by ブクログ 2024年03月31日

おもしろかった!
次々につながるいろんな事柄に読んでてワクワクがとまらない。
今までの話しをもう一回読み返す!
そして続きが読みたい!

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Posted by ブクログ 2024年03月28日

面白かった!!!!
いきなり登場した葵の正体が澄生であったり、想像もつかないような怒涛の展開で目が離せませんでした。

雪斎と澄生の舌戦が見もの。
これから山内がどうなっていくのか、ますますシリーズの続きが楽しみになりました。

個人的には、凪彦が思ったより自分でものを考えて動けることに好印象を持ち...続きを読むました。彼の今後もまた楽しみです。

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Posted by ブクログ 2024年03月27日

シリーズを読み直さなかったので、忘れている部分も多々あって混乱したけど、無茶苦茶面白かった!
止まらなくて一気に読んでしまった。
雪哉ぁー!と何度思ったことか!
凪彦が聡明な気持ちの分かる金烏代で良かった。
それぞれが山内をなんとかしようとしているのに、どうにもすれ違うというか、理想がずれてしまう。...続きを読む
博陸侯(雪哉)がえげつなくて、びっくりするんだけどそれよりびっくりしたのは、紫苑の宮がまさかの澄生だったこと!
浜木綿と紫苑の宮は死んでるわけないと思ったけど、まさかだったー。
物語が一気に動く!次作はいつ読めるのだろうか。
にしてもあせびがやっぱり怖くてどきどきするし、北家の鶴が音がもーなんもいうか滑稽過ぎて笑ってしまった。

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Posted by ブクログ 2024年03月23日

シリーズ最初からずっと面白いんだけど、巻を重ねるごとに面白さ加速しててバケモノじみている。終始雪哉おまえ…………とキレることしかできない。エピローグずるい。

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Posted by ブクログ 2024年03月22日

本当にワクワクする。
どんな展開になるか、この先に何が待っているか…。読めば読むほど深みにハマってしまう世界だ。

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Posted by ブクログ 2024年03月13日

物語終盤の真相が明らかになる時、また阿部さんやりよった!と思った。いつも、最後の衝撃の事実に驚かされる。

2期は派手な巻はないけど、着実に厚くストーリーを盛り上げていってる。雪哉ファンとしては悲しいけど、面白くてのめり込んでしまう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月06日

雪哉の覚悟もとい諦めによって運営される山内、同じものを目指しながら真っ向からバチバチにぶつかり合う澄生。政治の難しさを凪彦と一緒になって痛感したんだが、月は欠けてもまた満ちるので、希望を失わず、最期まで見届けたい。刊行に合わせて「きらをきそう」を期間限定無料公開してくる公式は雪哉のこと大大大大大大大...続きを読む大好きなんだろうけどやってることが地獄でNo. 1張れるドがつく鬼なんよ

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Posted by ブクログ 2024年03月05日

待ってました。
第二部がスタートしてから雪哉ではなく、雪斎として描かれているから雪哉として書かれているシーンがこれから増えて欲しいなと思った。かつての雪哉を知っているからこそ、今の雪斎を見るととても苦しく感じる。雪哉はきっと今でも奈月彦の臣下であろうとしているのだなと思う。そして、それは真の金烏の役...続きを読む割を自分が果たさなくてはならないと言う使命的なものもあるのだと思う。雪哉は孤独の中にいるのだなとおもう。そんな彼のそばに茂丸がいて欲しかったとおもう。雪哉のことを1人でお使いをしているように見えると言っていた茂丸なら雪哉の孤独を少しでも和らげてくれるのではないかとおもう。あと、紫苑の宮との関係も。雪哉は紫苑の宮のことをとても大切に思っているからこそわざと逃したのだし、紫苑の宮は雪哉の孤独をわかっているからこそどうにかして現状を変えようとしているのではないかと思う。長束も言っていたが、彼は必要性の奴隷。この状態の打開策を見つけて欲しいなと思うばかり。そして、治馬との関係。ちょっと怪しく感じるのは気のせいだろうか。かつての長束と敦房の構図が少し透けて見えるような気がする。治馬の回想シーン欲しいなとか思う。最後の章で「満ちた月は、欠けるのみなのにな、」とつぶやいた雪哉は誰かに自分を倒して欲しい、止めて欲しい、いや倒されるのだろうとわかっているのだと思う。それすらも計算済みな雪哉はほんとに恐るべしだし、そんなに1人にならないでとか思っちゃう。

凪彦は最初はあせびとあの先代の金烏の息子だから弱々しく、あんまり性格良くない金烏代なのかなとかおもってたら全く違った。なんなら、奈月彦にとてもよく似ているように感じた。山内の民を思い、どうにかしようと奮闘している姿は奈月彦そっくりだ。そして、この物語は凪彦の成長譚でもあるのではないかと思った。自分で直接知ったことについて、考え、どう行動するかを決めた凪彦はほんとに2人の息子だと思えない。雪斎に対して、兄上に会いたいのか?という問いを投げた時は、鳥肌が立った。雪斎はきっと会いたいのだろうし、凪彦はそれを見抜いてしまう頭の良さもあるというのがわかった。そして、

あせびはやっぱり何かをやらかしてくれますねぇ。ほんとに。出てきた時点で何もしないでは終わらないだろうと思っていたけど、澄生を側室にして殺そうとするだなんて、「なんて、かわいそうなのでしょう。澄生には凪彦のそばで支えて欲しかったのに、残念でなりません。」とか言っちゃいそう。あと、自分のせいで姉が登殿できなかったのに、それを凪彦の羽母にしてしまうなんて、、。そりゃ姉は仲良くしようとは思えないだろう。でも、本人はひどいと思ってやっていないのだろうな。自分が幸せになるために。自分の幸せのために真っ直ぐなんだろうな。

澄生がこれまで、どのような放浪をしてきたのかすごく気になる。そして翠寛はどうしているのか、2人の旅?の外伝とかをやって欲しいなあと思う。あと、気になるなのか。浜木綿はどうなっているのか、松高とはだれなのか。そして澄生を育ててくれた馬とは誰なのか。まだ、彼女については謎が多いからそのうち、明かされて欲しいなあと思う。あと、俵のの承が気づいてるのにはびくっとひた。

まさか、撫子と長束が繋がっているなんて、そして、蛍まで!!ほんとに激アツ展開。

こっからもう目が離せない。早く次読みたい。

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Posted by ブクログ 2024年05月05日

面白いは面白いんですが、哀しいというか…。時の流れは仕方がないですけどたくさんの人たちが亡くなってしまっている事実を突きつけられると…。アニメが始まってることや(観ていませんが)今作で登殿の儀が行われてることで最初の頃を懐かしく思い出しました。相変わらず見るものの立場で事象が異なってくるというのを物...続きを読むの見事に描いてくれます。幸哉可哀想で、読んでて苦しくなってきます。でも読まずにはいられない。

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Posted by ブクログ 2024年04月27日

このシリーズは新刊出るたびに飛びついて読んで毎回面白いんだけど
情けないことに前巻までのはなしを忘れかけてるうえ
時系列通りに刊行されてるわけではないので読むたびに多少混乱する
いやそれでも面白いんだけどね

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月02日

小野不由美さんの「十二国記」シリーズが好きで手元に全シリーズを揃え、楽しんでいました。

その後松本清張賞を受賞した、本シリーズの第1作を読んで、このシリーズを読んでいこうと思わせてくれるほど魅力のある作品なので、今は追っかけています。

シリーズとして第1作から9作まで、それぞれでクローズアップさ...続きを読むれる八咫烏は違いましたが、同じ時代の作品でした。

今回からは世代交代があり、登場する八咫烏も前シリーズと関係はあるものの、新しいメンバーが登場しました。

今回は、第1作同様、皇后の妃選びから始まりました。正妻の座が誰に決まったのか、はっきりせぬまま本作は集結しましたが、今後に続く匂わせ方がまた上手くて、すでに次回が待ち遠しいです。

新たに読まれる方もそうでない方も人物関係図がとても重要でした。ご参考までに。

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Posted by ブクログ 2024年03月28日

始めのうちは、思い出せなかったストーリーも読み進めるうちに甦ってきた。
満ちた月は、あとは欠けゆくのみ、、!

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Posted by ブクログ 2024年03月22日

ようやく役者が揃った、という印象。

第一章とあまりに様子の違う山内を描いた『楽園の烏』。そこに至るまでの悲劇を追った『追憶の烏』。長束や路近サイドを綴った『烏の緑羽』。
そして本巻では金烏代となった凪彦に、新たに落女の澄生が登場します。もちろん博陸侯である雪斎も出てきますが、私的にちょこっと出た真...続きを読む赭の薄と澄尾夫妻が束の間の至福(笑)

八咫烏シリーズは奈月彦の代の登殿の儀で始まりましたが、今回は凪彦の登殿の儀。勿論兄上みたいにすっぽかしたり、殺人事件が起きたりはしませんですが……、権力の誇示ときな臭いのはいつの時代も同じ。ただ大紫の御前となったあせびの雰囲気が変わらなくて、やっぱり怖い。(てか、誰が前回の登殿であせびが大紫の御前になると思った……)


ネタバレにならない程度に長く語ってますが……、いよいよ物語が動き出すんだなという感想です!
タイトルにもある望月、有名な和歌になぞらえて出てきますが、ラストの雪斎の一言にハッとしました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月21日

ようやく第二部のスタート地点に来た!これから!これからを早く知りたいし、雪哉を幸せにして欲しい、と願ってしまう私がいる。生きている間に完結して欲しいな。

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Posted by ブクログ 2024年03月19日

短編外伝「きらをきそう」が無料公開されているのでお早めに!2024.3.31まで!

凪彦が真っ当に聡明に育ってくれて一安心だけど、闇落ち雪哉が辛いよ〜(;_;)4月から始まるアニメの少年雪哉に早く癒されたい。
ここから楽園につながっていくのね。また楽園読まなきゃ。表紙は闇落ち直後の雪哉かな。

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

最後まで読んで、やっと時系列に気がついた。
ああ、そこに繋がるのかと。
今回は、若き金烏代の視点からの話で、これも新鮮だった。
でも…まだまだ引っ張る…
雪哉の事ずっと信じたいと思っているのに、なかなか進んでくれない…。

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Posted by ブクログ 2024年03月16日

今迄の既刊とは作風が変わった様に感じたと同時に次への新しい展開を感じる作品だった。是非続編を待つています。

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Posted by ブクログ 2024年03月15日

今回も引き込まれて一気に読んだ。
すごく面白いんだけど、時代が流れ登場人物が多くなってきたので頭を整理するのが大変。早く次の巻が出ないと忘れちゃいそう。

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Posted by ブクログ 2024年03月14日

振り返れば、なんて遠くまで来てしまったんだろう…。あんなに幼く健気だった雪哉だったのに。誰しも人はいつまでも無垢では居られない。いや、烏だけど。雪哉が今の山内を思ってあれこれ手を回すのは仕方ない。ただ、私は雪哉は奈月彦と、奈月彦が大切にしていた人達を裏切らないと信じる。あせびは、ほんとに最初の最初か...続きを読むら今に至るまで一貫して嫌い。今回の四姫と紫苑の宮が、道具などではなく生き抜いてくれることを願い次巻を待ちます。

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ネタバレ購入済み

シリーズ読み返したくなりました

mii
2024年03月03日

澄生という名前でもしかして、と思ったけどやっぱりそうでしたね。

相関図見た時点でもしや、と思っていたので今回はあまりどんでん返し感というか過去作みたいな衝撃は受けなかったのですが、そのかわり懐かしい人たちがたくさん出てきて嬉しかったです!
そして「そうそう!そんなことがあったんだよ……」としみじみ...続きを読むとしたり。またそれぞれのエピソードを『烏に単衣は似合わない』から順に読み返したくなる1冊ですした。 特に『楽園の烏』。このラストからのあれかぁ〜と。

エピローグにて「雪哉」と表されていたのがおそらく全編通して1箇所だけありましたが、「雪哉」としての言葉はおそらくあそこだけだったのかなと思うと彼の苦しさがしのばれます。
滅私しすぎじゃない?と思いますがそもそも彼の胸のうちなんて過去作においてもわからないことばかりだったので、滅私どころか彼の盛大なエゴの可能性もありますけどね。さてどっちに転ぶかな。

この風呂敷を阿部先生がどう畳んでいくのか、次回もとても楽しみです!


#ドキドキハラハラ #深い

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Posted by ブクログ 2024年02月29日

治真羽記と博陸侯が話してる場面が来ると、嬉しくてちょっとにやけるの私だけかな。
そして登殿の儀に還ってくるのいいよね……しみじみ噛み締めている。

八咫烏シリーズは大好きだから評価なんて星5つに決まってるんだけど、あえて4。
だって不完全燃焼。
2年半待った。追憶から2年半。
なのに!
謎だらけ。消...続きを読む化不良。
楽園に帰ればなんか新発見あるかあ?
楽しみすぎて発売日に買ったのに、もったいなくて読めなかったんだ。
1週間後、気づいたら読み終わってたけどさ。
わっかんねえなあ、博陸侯のこと。
こっちはこんなに推してるのによお。
水浅葱の短袍だけで苦しい。
博陸侯と澄生のマッチアップ吐きそう。
次、いつ発売なん?

あ、そうだこれは言わせて。
鶴が音。お前まじ許さんかんな。
(こいつ…このあとなんか重要な役待ってるかい?)

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Posted by ブクログ 2024年04月11日

面白かった、面白かったが
奈月彦がいないのが、やっぱりつらい。そして、
雪哉(博陸侯)が悪者に描かれるのがつらい。
本作の主役は落女澄生、そして今上凪彦。
澄生がねぇ、、というところが面白くはあるが、
今一つ澄生がどないしたいのかわかりづらい。
オルテガの大衆の反逆をふと思い出し、再読したくなった。...続きを読む
どこに置いてるんか、、


「みんなで決めるということは、
誰の責任にもならぬということなのですよ。
右を向くか、左を向くかで何百万の民の
命運が決まるような選択を迫られたとしても、
間違ったところで自分の責任にはならぬと思えば
その誤った決断はいとも軽く下されるわけです」

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Posted by ブクログ 2024年03月24日

シリーズを初めて読んだが、今ひとつ乗り切れない。
時代物小説と読み始めたのが間違い。
架空の時代と場所の山内が舞台である、ファンタジー的時代小説。
澄生と博陸侯の紫宸殿での対決は、なかなか興味深い展開ではあった。
次回へと続く結末もシリーズならではのお楽しみ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月09日

「烏に単は似合わない」以来の登殿の儀。
人物相関図から情報過多。

お家の力関係も前回は拮抗しているように見えたが
今回は大きな差がある。
お后選びも登殿のときには既に決まってる。

時代が変わったんだと改めて感じた。

落女の澄生の正体はやっぱり…かな。

終盤、「楽園の烏」はじめの名前が登場して...続きを読む
望月は楽園より時間軸が前なんだと気がついた。
楽園を読み返したくなった。

雪斎(雪哉)のことは今でも変わらず好きだぞ!

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