あらすじ
若き金烏の新たな后選びに波乱の予感――。
累計200万部突破&2024年4月よりアニメ放送スタート!
大人気異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」待望の最新作。
絶対権力者・博陸侯の後ろ盾のもとで、
新たに異世界〈山内〉を統べる金烏代となった凪彦。
その后選びのため、南北東西の大貴族の家から選ばれた、
四人の姫君たちが、宮中での〈登殿の儀〉へと臨む。
しかし下級官吏として働く、絶世の美姫の存在が周囲を――。
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Posted by ブクログ
烏の緑羽での、翠寛と金烏奈月彦の会話
「あなたは、分かっていてやらせているのですね」
「そうだ。分かっていてやらせている」
が、
追憶の烏の、「全て、皇后の思うように」
にも係ってきてるのかな?雪哉がどう動くか奈月彦には分かっていたのか。
でも、今の山内を見て奈月彦はどう思うんだろう、、、
最後の雪哉の一言「なるべく殺したくはない」が本音なんだろうな。
Posted by ブクログ
雪斎が主張する民主主義の弊害は、現代人にとって耳が痛いものだと思う。発展途上の山内から見て現代日本社会は見本ではなく戒言となるのかと、山内を通して自分達を客観視させられた感覚になった。
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだのでこれまでのストーリーを忘れていて、また読み返したいと思いつつ。
どの金烏も民のことを本気で考えようとしていることが救いだが、統治の難しさを感じる。佳通が雪哉に通じているとはいえ、凪彦の支えになっていてことが救いだった。
Posted by ブクログ
長い間「おあずけ」となっていた、奈月彦亡き後の話。
澄生の正体は分かっていつつも面白かったです。
でも、最後は行方不明…
すっきりしない気持ちで、次の話を読みます。
Posted by ブクログ
「烏は主を選ばない」から考えさせられる忠誠。
それぞれがそれぞれ信じる者に忠誠を誓って、そのために行動してるように見えるのだけど、今作でも雪哉の忠誠の在り処が分からない。
追憶で奈月彦を失って、その時に自分が忠誠を誓っていたのは金烏の力だと気付いたようだったけど、紫苑の宮にもそれ以上の忠誠を誓っていたように見えたのに。
逃避行を断られたからって、彼女のことをなんとも思わないところまで行くのだろうか。
彼女を守るため、敢えて反感をかってでも山内を安定させることをしていると信じたい。
今作で澄生が行ったことも、雪哉の掌で、最後はすべて紫苑の宮のためだった、的にならないかなぁ⋯。
雪哉の想定外だとしたら、凪彦の成長かな。
父親とは違い、傀儡から抗って、民のための金烏代になろうとしてる。蛍もそう。澄生も含め、次世代へ時代が移ろうとしてる。
そこで怖いのはあせび様。彼女の悪気のなさで凪彦が折れませんように⋯。
次も早く読まなくては。
Posted by ブクログ
雪哉推しなので、澄生にはついモヤモヤしてしまう。博陸侯のやり方が間違っていると言われても、きっと何かあるはずと味方をしてあげたくなる。
最後の雪哉が切なかった。
あせびの息子なのに凪彦には腹黒さがないのが意外だった。
Posted by ブクログ
報連相は何のためにあるのか、それは報告を受けた上司へ責任をなすりつけるためだ。というのはどこかのSNSで聞いたライフハック。上に立つ人には上に立つだけの責務があるんですね。
そんな責務を負う人が、世界にたったひとりだけしかいないとどうなるか…また逆に、発生しているインシデントを、誰もが見て見ぬふりをしてしまうとどうなるか…
作中の時間軸では二度目になる桜花宮での妃選びが描かれて、まさしく次世代の役者が舞台に登壇したという印象。第二部もだんだん加速し始めたなぁという気分。
民は愚かだなんて宣って、後継者を作れない王様の行く末と、案外賢く強かに育っている、次の世代の活躍が楽しみ。
Posted by ブクログ
毎度地獄展開ゆえに今回はまだ。。。予兆は満載だが。
以前Twitterで「最近は悪役サイドでも回想シーンが入るが、昔は無かった。フリーザ様の過去なんて知らない」というコメントを読んだが
ずっと雪哉の成長目線で本作を読んできたゆえに 博陸侯としての彼がしんどい。。治真は気の置けない友とはまた違った存在故。。
凪彦の望みへの問いを一刀両断にしたけれど、ホントだろうか??
真赭の薄と澄尾の存在が嬉しい。
溌溂としつつ老け込んだようだが、何があったのだろう。。戸籍の件は誰の指示だったのだろう?
鶴が音を選んだのはわざとなのか、取るに足らない事と思っているからなのか。。
蟻の穴から堤も崩れる という展開につながりそうなラスト。
ここからはじめが登場する時系列へとつながっていくわけだけれど、
今年発行の新作を読んだ友人から「地獄。。」と感想がきて、読むのが怖い。。CLAMP的展開??
こんなに複雑な人間関係と、それぞれの立場の想いと、宮廷や民の暮らしを絡めて描ける作者の発想力と構想力が凄い。
双葉の登場には驚いた。格式ある家だと、離れる事も出来ないのだろうか。。
といか、登場人物達、違う暮らしや環境だったら違う性格になっていたのでは。。 生きていくことは、生き残るためには、変わらざるを得ないだろうけれど
本質はまったりおっとりしていそうな。。
菊野が意外に喜怒哀楽豊か(笑) 澄尾への態度(笑)
大奥シリーズの3人衆のように菊野目線の笑える短編が読みたい。西家当主周囲も交じって賑やかそう。
茜はしっかりしていたのか、しっかりせざるを得なかったのか。。幼少期を知る澄生はお互いどう感じているのだろう。
凪彦が無力感を抱きつつ奮闘しているので、父親はどうだったのだろう、最初から無気力なのか、それが生きる術だったのか。。
キャラクターが生き生きと描かれているので、スタンプに出来そう。
『両人はこの山内で最も高貴な女君の立場でありながら、凪彦の目には、完璧な幸福を手にしているようにはとても見えなかった。』
「そうせざるを得なかったという事と、好きでそれを選んだということの間には大きな隔たりがございます。」
「わが子はいずれも天から預けられた存在であると我らは思っております。親の役目は、子供たちがいつか天に戻れるよう、自由に羽ばたいて行けるように手伝う事だけです。妻とは、それを邪魔することだけはしないように気を付けようと話し合って、今に至っております。」
「みんなで決めるという事は、だれの責任にもならぬということなのですよ。…間違ったところで自分の責任にはならぬと思えば、その誤った決断はいとも軽く下されるわけです。」
「誰だって生きてりゃ、多かれ少なかれ嫌な目には遭うだろうよ。それをいちいち全部お上のせいにしてたら、地に足のつかねぇ人生を送ることになる。」
「横暴なお貴族さまを皆殺しにしてハイお終いとはいかねぇんだからよ。後に残ったのは、血の気の多い連中の支配する、今よりもずっと無秩序極まりない世界だ。」
シリーズ読み返したくなりました
澄生という名前でもしかして、と思ったけどやっぱりそうでしたね。
相関図見た時点でもしや、と思っていたので今回はあまりどんでん返し感というか過去作みたいな衝撃は受けなかったのですが、そのかわり懐かしい人たちがたくさん出てきて嬉しかったです!
そして「そうそう!そんなことがあったんだよ……」としみじみとしたり。またそれぞれのエピソードを『烏に単衣は似合わない』から順に読み返したくなる1冊ですした。 特に『楽園の烏』。このラストからのあれかぁ〜と。
エピローグにて「雪哉」と表されていたのがおそらく全編通して1箇所だけありましたが、「雪哉」としての言葉はおそらくあそこだけだったのかなと思うと彼の苦しさがしのばれます。
滅私しすぎじゃない?と思いますがそもそも彼の胸のうちなんて過去作においてもわからないことばかりだったので、滅私どころか彼の盛大なエゴの可能性もありますけどね。さてどっちに転ぶかな。
この風呂敷を阿部先生がどう畳んでいくのか、次回もとても楽しみです!
Posted by ブクログ
シリーズ全作読んでいるが、なかなか話は進まない。
奈月彦が亡くなった前回は衝撃だった。
まあ、外界と山内を交互に描くのだからそうなるかもしれないが、書きたいことは次々生まれるのだろうけれど、
そろそろ終結に向けて進んでほしい。
紫苑の宮は結構、初めから読めたけど、
その言動に実社会への批判のようなものが見えて、ちょっとしんどかった。
もちろん、今の社会に生きる作者が書くのだからそうなるかもしれないが、ファンタジーの世界、わからないように語ってほしい。
Posted by ブクログ
2024年。咫烏シリーズ第12作。
あせびと奈月彦の父の子の凪彦が金烏代(まだ少年)。そろそろ嫁を、とのことで登殿の儀。北の娘は生まれてくる子の乳母。南の娘が正妻、東の娘が側室(逆かも)と決まっているのだが。落女(女を捨てた)の澄生(美女)が朝廷で騒動を起こす。薄力粉と討論する彼女に、凪彦は興味を持つ。捕らえられたり、側室候補とされたりの澄生は自殺する(死んでない)。薄力粉(雪哉)は彼女が紫苑の宮(浜木綿の娘)だと見破っている。貴族の腐敗が進む滅びゆく山内を薄力粉はどうしようとしているのか。ここで山を相続したはじめの話が出てくる。 忘れちゃうから書いておくのだが、薄力粉だけは忘れないなw
望月=澄生? あいかわらずタイトルが後でわかるのか?パターンw