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「天から与えられた才能はどこへ消えた?」
舞台はヴィクトリア朝京都。
洛中洛外に名を轟かせた名探偵ホームズが……まさかの大スランプ!?
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この手記は脱出不可能の迷宮と化した舞台裏からの報告書である。
いつの間にか迷いこんだその舞台裏において、私たちはかつて経験したことのない「非探偵小説的な冒険」を強いられることになったわけだが、世の人々がその冒険について知ることはなかった。スランプに陥ってからというもの、シャーロック・ホームズは世間的には死んだも同然であり、それはこの私、ジョン・H・ワトソンにしても同様だったからである。
シャーロック・ホームズの沈黙は、ジョン・H・ワトソンの沈黙でもあった。
-----(本文より)
謎が謎を呼ぶ痛快無比な森見劇場、ついに開幕!
目次
プロローグ
第一章 ジェイムズ・モリアーティの彷徨
第二章 アイリーン・アドラーの挑戦
第三章 レイチェル・マスグレーヴの失踪
第四章 メアリ・モースタンの決意
第五章 シャーロック・ホームズの凱旋
エピローグ
Posted by ブクログ 2024年04月21日
★5 絶不調ホームズの大冒険? オマージュ満載の痛快ドエンタメ小説 #シャーロック・ホームズの凱旋
■きっと読みたくなるレビュー
おもろい!★5
いやー、こんな小説は森見登美彦先生しか書けませんよね、最高。四畳半神話大系を読んだ時も発想力と世界観にひっくり返りましたが、今回もぶっ飛んでました。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月02日
この本を読んだきっかけは、「森見登美彦」の名に惹かれたからです。 きっかけは、それだけでした。
私は、「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」の幻想を彼に求めていました。早くあの京都の夜を、またあなたの幻想と共に見せて欲しい。あなたの幻想なしでは、もう私は現実を直視できない。その想いから、先日バ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月19日
とても凄くてびっくりした。
いつものお気楽な森見登美彦作品だと思って読んだら、京都とロンドンと現実とファンタジーと竹取物語が入り混じるとても複雑な物語だった。ホームズとモリアーティ教授の描写が『ジキル博士とハイド氏』のようだったのも偶然ではないのだろう。
ホームズ・オマージュのミステリー・ファンタジ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月19日
シャーロックホームズの世界と京都が、こんなにもマッチするとは思わなかった。森見氏の描くビクトリア朝京都の街並みが目に浮かぶようだった。また遠い過去に読んだシャーロックホームズの登場人物たちが、面影は残しつつパロディ?と言わんばかりのキャラクターとなって登場し、面白かった。
後半油断していると、話...続きを読む
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