あらすじ
高二の芹澤心菜は、東高のボス、不良で名高い及川聖と付き合っていた。ある日一緒にいたふたりは覆面の男に襲われ、聖だけが命を落としてしまう。死後の世界で聖の前に現れたのは、天国に行くか地獄に行くか、49日の間に自分で決めるようにと告げる天使だった。自分を殺した犯人を突き止めるため、幽霊の姿で現世に戻る聖。一方、聖を失った心菜も、榊という少年と共に犯人を探し始めるが──。聖の死の真相に驚愕、ふたりが迎える感動のラストに落涙必至!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
はじめの方は、典型的な不良とふわふわした脳内お花畑の女の子の恋愛物語か、と読む手を止めそうになりました。
しかし途中から事件に近づきまた離れを繰り返す展開にハラハラさせられ、気づいたら一気に読み切ってしまいました。
マスコミやネットの闇についても考えさせられるものでした。被害者が悪者になるようなことがあっていい訳では無いのに、、。しかし心菜のマスコミに対するコメントが話題になり、それにいい反応をした人たちも、都合がいいなと思ってしまいました。作者のあとがきまで読むことをオススメします。
それにしても聖が死んだ理由が報われなさすぎてそこだけは最後までもやもやします、、。
Posted by ブクログ
天国までの49日のもうひとつの物語。
今回の幽霊は不良少年の及川聖。聖は恋人の心菜といたところ心菜を守るため何者かに殺される。前作に続いて霊感少年の榊も登場し、心菜、聖、その仲間たちで犯人を追いかけることに。
最初は、何となく軽いストーリーだなと思いながら読んでいたけど、途中で榊が登場して盛り上がっきました。急に幸せを奪われることの人の人生の理不尽さや、残されたものたちにできること。罪を償うとはどういうことかなんて、色々と考えてしまいました。大切なひとを奪われたら、犯人を自分だったら赦せるかと言われたら自信がないですね。
後半、榊の言った言葉
「それでも明日は容赦なくやってくる。すぺての人に平等に、時間は流れる」
世界はどんなに残酷でも、残されたものにできるのは生きていくことだけだと思う。
Posted by ブクログ
作者さまのあとがきを見て、どういう意図でどういう思いを込めて描かれたものなのか、改めて感じ、心に留めることが出来ました。
最後は温かくなって終わりを迎えられて良かったです!
Posted by ブクログ
初めは不良と美少女というありきたりの展開だなと思っていたけど、途中からそれだけでは終わらないところが読んでてワクワクした。聖の殺された理由が理不尽だなと思った。SNS問題などの現代社会の闇も映し出されていて、考えさせられるものだった。