あらすじ
高二の芹澤心菜は、東高のボス、不良で名高い及川聖と付き合っていた。ある日一緒にいたふたりは覆面の男に襲われ、聖だけが命を落としてしまう。死後の世界で聖の前に現れたのは、天国に行くか地獄に行くか、49日の間に自分で決めるようにと告げる天使だった。自分を殺した犯人を突き止めるため、幽霊の姿で現世に戻る聖。一方、聖を失った心菜も、榊という少年と共に犯人を探し始めるが──。聖の死の真相に驚愕、ふたりが迎える感動のラストに落涙必至!
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Posted by ブクログ
心菜と聖、2人が本当に心から想い合う気持ちが綺麗。
そんな幸せな2人に突然襲いかかる悲劇。
聖は殺されてしまった、理由は別の人間と間違えて殺されたという。
何ともやりきれない気持ちにさせられた。
聖は不良少年だった為、殺された後も世の中からのバッシングの風は強かった。
だけど不良だからといって、殺されて良い理由にはならない。
今の時代、SNSで誹謗中傷問題がある。
自分の名前が公開されないからと卑怯にも簡単に人を傷付ける言葉をネットだからと書き込む人間の浅はかさ。
"この書き込みをした人は、もし私たちがこれを見たらどう思うかって、そのことをほんのちょっとでも考えられなかったんだろうか、、、?"
と本当にその通りだと同じ事を過去何度も考えたことがあった。
"俺と心菜は今だって一緒なんだ。この世とあの世に別れようが、どんなに離れようが2人は一緒だ。気持ちは今までもこれからも絶対離れる事はねーんだ。俺らは何があろうが心でしっかり繋がってんだよ!"
この聖の言葉に凄く共感して涙が出て止まらなかった。
本当は一緒に居たいのに、居ることの出来ない現実がある。
だけど、そんな現実にも負けないお互いを想い合う心にとても自分と同じ気持ちを感じた。
私は今、詣子と一緒に暮らす事は出来ないという現実。
だけど、どんなに離れても心は常に繋がっていると思ったら強い気持ちで居られるような気がした。
"人を憎んで生きていくってのは、自分の心の一部を殺すことだ"
私も憎いと思う感情を今まで生きて来て何度も感じて来たことがある。
だけど、本当に憎しみは何も生み出さないし、憎めば憎むほど自分が辛くなり、本当の自分までをも失わせてしまう毒物だと今では思ってる。
今回のアナザーストーリーの中にもあったように、自分の大切な人を殺した人間を憎めればいいのに、真っ直ぐに憎むことが出来ないとわかった瞬間、自分の行き場を無くした感情にどう向き合っていけば良いのかを今回このお話で学べた気がした。
Posted by ブクログ
はじめの方は、典型的な不良とふわふわした脳内お花畑の女の子の恋愛物語か、と読む手を止めそうになりました。
しかし途中から事件に近づきまた離れを繰り返す展開にハラハラさせられ、気づいたら一気に読み切ってしまいました。
マスコミやネットの闇についても考えさせられるものでした。被害者が悪者になるようなことがあっていい訳では無いのに、、。しかし心菜のマスコミに対するコメントが話題になり、それにいい反応をした人たちも、都合がいいなと思ってしまいました。作者のあとがきまで読むことをオススメします。
それにしても聖が死んだ理由が報われなさすぎてそこだけは最後までもやもやします、、。
Posted by ブクログ
天国までの49日のもうひとつの物語。
今回の幽霊は不良少年の及川聖。聖は恋人の心菜といたところ心菜を守るため何者かに殺される。前作に続いて霊感少年の榊も登場し、心菜、聖、その仲間たちで犯人を追いかけることに。
最初は、何となく軽いストーリーだなと思いながら読んでいたけど、途中で榊が登場して盛り上がっきました。急に幸せを奪われることの人の人生の理不尽さや、残されたものたちにできること。罪を償うとはどういうことかなんて、色々と考えてしまいました。大切なひとを奪われたら、犯人を自分だったら赦せるかと言われたら自信がないですね。
後半、榊の言った言葉
「それでも明日は容赦なくやってくる。すぺての人に平等に、時間は流れる」
世界はどんなに残酷でも、残されたものにできるのは生きていくことだけだと思う。
Posted by ブクログ
作者さまのあとがきを見て、どういう意図でどういう思いを込めて描かれたものなのか、改めて感じ、心に留めることが出来ました。
最後は温かくなって終わりを迎えられて良かったです!
Posted by ブクログ
初めは不良と美少女というありきたりの展開だなと思っていたけど、途中からそれだけでは終わらないところが読んでてワクワクした。聖の殺された理由が理不尽だなと思った。SNS問題などの現代社会の闇も映し出されていて、考えさせられるものだった。