マコトが行くところ、今日も池袋に事件がにおう。風俗スカウト事務所の罠にはまったサンシャイン60階通りのウエイトレス。伝説のスターが設立を夢見るロックミュージアムの真実。「わたしの姉はおもちゃの人形をつくるために死んだ」と、巨大企業と闘うため中国からひとりでやってきた娘。集団自殺をプロデュースするインターネットの“クモ男”──。ストリートの「今」を鮮やかに描くIWGPシリーズ、切れ味がさらに増した第5弾!
Posted by ブクログ 2021年07月12日
最後の短編は刺さった。多分IWGPシリーズで一番印象に残った話。ちょっと泣きそうになった。自殺する人間について外側からかかわる人間視点の話だけど、やっぱり残された人間の心情描写が素晴らしい作品はいいよね。たぶん自殺する人間に寄り添った語りの話もたくさんあるんだろうけど、夏目漱石の「こころ」にせよ小説...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月13日
本作も例によって一冊に4篇を収めた体裁である。
“スカウト”という仕事に携わる若者が巻き込まれたトラブルをどうにかしようとする物語…往年の大人気シンガーが関わってしまった一件を巡る物語…大人気の玩具の製造工程の裏に在る問題を告発しようとする物語…ネットの掲示板で人を募って集団自殺をすることを仕掛けて...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月20日
ちょうどいい話の長さで、読み応えもありました。ドラマが凄く好きで、小説があったことに驚き読み始めましたが、ドラマではおちゃらけ具合が怖さを引き立ててるキングも、小説では氷のような冷たい言葉で端的に話クールな男。まこっちゃんなんてクラシック聴いてコラムニスト!と最初は驚きながらも、これはこれで凄く楽し...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月02日
自殺とか、裏切りとか、地面師とか、普段の日常ではもうあまり目にしない光景をこの小説を読んでると想像できる。
ストーリーは毎回似ている部分もあるけど、僕はこの石田衣良さんの言葉が好きです。比喩とか例えが用いられているのですが、そのセンスが抜群にいい。
そして結構、いろんなことを考えさせられる小説で...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月13日
IWGPの5巻。
おれはいつも長瀬を被せながら、IWGPを読んでいる。
マコトは長瀬、キングは窪塚だ。
マコト口調になってしまったが、5巻目も変わらない作風で楽しませてもらいました。若者の価値観、東京での流行をきちんと作品におさめ、なおかつ、真島誠のトラブルシューター力を奇想天外に描くこの作品はいつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年09月13日
かれこれ何年振りか、シリーズの続きを会社の方に貸して頂き久々この世界へ。
40代のおばちゃんには、この本の世界は若々しく、初々しく元気があってとても楽しく感じられた。
以前読んでいた頃は20~30代で、割と等身大で読んでいた気がするのだが、今はもうマコトのお母さん目線(笑)
マコトのお母さんの振...続きを読む
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