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Posted by ブクログ
例によって4篇が一冊に収められている体裁になっている。そして4篇各々が面白い。
「スキャンダル」と「バッシング」というような問題…異常な欲望を発散させる人物を懲らしめる一件…「怪現象?」と思われた事柄に向き合って明かされた意外な事実…そして「ネット上」の「賞賛」という何か訳の判らないことのために無理をする事象を食い止めようとする一件…そんな4篇である。
「どうしてこういう時代になった?」、「本当にこういう感じで人々は幸せか?」、「こういう様子が“正しい”のか?“正しくない”でも構わないかもしれないが、納得し悪い?」というような、「人生を見詰める材料」というのか「“材料”になり得るかもしれない何か」を供してくれるような気もするという辺りが、酷く気に入っているシリーズだが、そういう味わいは本作でも変わらない。殊に最初の篇と最後の篇は、酷くそういうことを考えた。
眼に留まったモノから順にドンドン読み進めているが、本作の主人公であるマコトとの付き合いは更に続きそうだ…
Posted by ブクログ
いつも通りの4編収録
・泥だらけの星
・鏡のむこうのストラングラー
・幽霊ペントハウス
・七つの試練
・泥だらけの星
芸能人の不倫・浮気スキャンダルのお話
他の本を読んだ感想でも書いたことあるけど
同じ芸能人でも不倫の発覚がダメージになる人と然程影響がない人がいる不思議
クリーンなイメージを持たれている人ほど世間は容赦なく叩く傾向がある
個人的には、不倫は民事の問題であって、当事者以外に関係はないし
嫌なら見ないという方法で抗議すればいいだけと思っている
その一方で、他人事だからと無関係でいる事の危うさについても一定の理解はあるかな
不倫は他所の家庭のことだからと、あまり公にならず、公然の事実として普遍的に広まるのもまた危ういと思う
世間の倫理観は社会全体で培っているものなので、一家庭の問題と言えど、社会的な大前提の確認という意味で広く知らしめる意義はあるのかもとも思うようになったかな
でもまぁ、世間は騒ぎすぎだし、暇人が多いのだなと思う
・鏡の向こうのストラングラー
出会い系カフェでの首絞め魔が現れたお話
ストラングラーはIWGPシリーズの原初の存在ではあるけど、今回のは全く関係のない新たな変態が現れたもの
今回の犯人は殺人までは至らず、失神させるまで
古参の読者としては、ストラングラーと聞くと「おっ」と身構えるけど
一冊の中で2番目のエピソードなので、ストーリーにそんなに深みがない
でもまぁ、マコトとタカシ達の事件解決までの手順がスマートになったという印象
ま、犯人が雑というのもあるのだろうけど
そして制裁までのすんなり
もう、この展開が定番となっている安心感すらあるね
似顔絵かきが得意なシュンが再登場
ちゃんと自分の道を歩んでいるようでよかったなぁ
シリーズも長くなると、既存の登場人物はその後に変化があるのに、マコトの周囲はそんなに変わっていないという時空の歪みを感じるんだよなぁw
・幽霊ペントハウス
高層マンションの最上階で、天井から妙な音がするという依頼
IWGPなだけに、本物の幽霊とは思わなかったけど
まさかそっちの方向の真相とはね
因習村のホラー展開かよ……
親からのネグレクトよりも酷いし、宗教二世とも違った社会亭な恐怖を感じる
・七つの試練
承認欲求を満たすために、徐々に過激な試練になっていくゲームに参加する子供達のお話
「いいね」のために見を危険に晒す子供達
うーん、私からしてみれば「で?」という感じではあるんだけど
今どきの若い子にとっては「いいね」の数はそれなりの力を持つのでしょうね
その割にはいいねの数が数百くらいなのがしょぼい
誇れるのは精々万バズくらいからじゃないですかね?と身も蓋もない事を思ったり
主催者の情報を探るマコトが頼りにする人と言えば一人しかいねぇ
北東京一のハッカーであるゼロワン
そっか、ゼロワンでもオニオンルーティングは無理か
ゼロワンならもしかしたらと思ったんだけどね……
そう言えば、Torという名前が普通にニュースに出るようになったのって何の事件がきっかけだっけ?
リアルタイム性が売りの一つであるIWGPシリーズだけど
文庫化するまで数年かかる
でも、数年前の事件なのに今でも類似の事件や問題が思い当たるのって、世の中は本質的に進歩がゆっくりなんだと改めて思う
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