【感想・ネタバレ】地面師たち アノニマスのレビュー

あらすじ

100億円という前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた彼らが地面師になるまでを描く、それぞれの前日譚――。司法書士歴20年の後藤は、一人娘の塾代に困るほど、薄給に喘いでいた。そんな中、山中と名乗る実業家から300万円で不正への加担を依頼される。喉から手が出るほど欲しい金額だが、事務所の所長を裏切れないと拒否。だが、事態は一変し!?(「ランチビール」)など、スピンオフ短編、全7編収録。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

登場人物達のバックボーンを知れる短編集。本編を読んだときのそれぞれの登場人物に対する「自分の解釈」と「著者の解釈」を答え合わせしているように楽しめた。「ドラマ版の解釈」とも異なるのでドラマ版を観た人が小説版との違いを比較しながら読むという楽しみ方もおすすめ。

0
2026年04月14日

Posted by ブクログ

ドラマの評判で原作の存在を知り、原作よりも前に本作を読みました。とても読みやすい文章でサクサクと読むことができました。
各登場人物たちが原作でも躍動するのが楽しみです。

0
2026年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

後藤の楽観的で周囲の見えていない善意による見当違いの行動が、昔ならただただ共感のできない自己中なおじさんと捉えていただろうけど、自分に都合の良い解釈をして見えないフリから本当に見えなくなってきたのだろうと、明日は我が身と感じるようになった。

"真実などどうでもよかった。心優しい穂香を誰にも壊されたくなかった。"
いじめは被害者にもいじめられる要因がある、という意見には正直私は肯定的で、ただしだからいじめていいとは甚だ思っていない。
それと同様に、いじめる側にも何かそうなってしまった要因がある。どんな時もその背景には「想像の及ばない何かがある可能性」を意識しているのだけどこの後藤が娘に対して抱いた感情がまさにそれだった。生まれた時から悪の人間なんていないのだから、悪人はどこかで壊されてしまった人間なのだと。

0
2026年05月21日

Posted by ブクログ

ドラマを観てから原作へ
登場人物たちのことを知っていくうちに思ったことはハリソン山中は本当に変態だということ。麗子との会話で言ってることが理解ができないほどの変態であった。
続編(ファイナル・ベッツ)も読みたくなった。

0
2026年03月23日

Posted by ブクログ

地面師たちの前日譚が描かれている。

後藤や麗子がなぜ地面になったのか。辰とハリソン山中のやり取り。長井の学生時代と、本編では語られなかった部分が本作で明らかとなる。

ただし、ハリソン山中については深くは語られていないので、未だに謎が多いままだ。
いつかハリソン山中について明らかになってほしいと思いつつ、謎を秘めているからこその魅力を損なわないためにも謎は謎のままでいてほしいような、相反する気持ちを抱いた。

特に印象的だったのは、後藤と麗子のエピソードだ。彼らは元々は一般人として生活をしていた。そこからそれぞれの理由で地面師として犯罪の道を歩んでいくのだが、地面師になる理由は何も特別なものではなく、誰もが陥る可能性のあるものだった。故に、怖いなと感じた。


物語として楽しみたいという人より、地面師たちを読んだり、見たりして彼らという登場人物をもっと知りたいという人におすすめの1冊だ。

0
2026年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマを受けて、それぞれの前日譚を書いたという7篇の短編集。短いのもあって読みやすくて面白かった。特に後藤と麗子のは切なかった。家族のためにと真面目に司法書士してたのに全部が裏目に出るというか、逆効果になっちゃう後藤。確かに私もこの人が身近にいたら嫌っちゃうだろうなぁ。あまりにもおじさんな感じがして。でも後藤にも若い時代があったのだ。曲がりなりにも良いとこがあったから妻は結婚したんだろう。麗子が元公務員だったとはびっくり。悪い母親だわ。気の毒に。最後の作者とピエール瀧との対談も面白かった。やっぱドラマも見てみたいな。全7話だったとは短いよね。

0
2026年03月06日

Posted by ブクログ

ドラマ地面師たち、私もドハマりした1人です!

そもそも土地やら不動産やらとは無縁で生きてきた私としては、こんな犯罪があるんだっていうところから発見でした。


たまたま見つけた本書は「地面師たち」に出てくる個性溢れるキャラクターたちの前日譚(ハリソン山中と合流するまで、もしくは地面師たちの術中にハマるまで)の物語。
キャラクターごとの短編集です。

ドラマからの地面師たちの印象は「純度の高い突き抜けた悪のプロフェッショナル集団」って感じだったけど、この本を読むとみんなどこにでもいる一般人で、自分なりの哲学を持って普通に悩みながら生きている人たちだったことに驚いたと同時に何とも言えない切なさを感じた。

そんな懸命に生きる人達がそれぞれのきっかけによって、悪魔に魂を売ることになる。

ハリソン山中の底のしれなさがやっぱり怖い…

エピソードの中で特に印象的なのは法律屋・後藤の話と石洋ハウス・青柳の話。
もうひとつ後で詳しく書くけどニンベン師・長井くんの話。

正直地面師になった人達の方が善良市民だったような気さえしてくる…笑
それくらい石洋ハウスの青柳は無理だわ〜、、
彼がいる世界が狂ってるとしても、ねぇ。

長井くんの話は、終わり方が急展開かつはっきりとした描写がないから、あのあとニンベン師の長井くんになるまでの経緯がもう少し知りたかった。唯一読者の想像を任されてる感じ。

でもバックグラウンドの意外さは一番かも。


地面師たちの世界観が好きな人は楽しく読めると思います。
改めてドラマ見返したくなりました。

0
2026年02月01日

Posted by ブクログ

これまでの登場人物の過去を描いた作品。本編に至るまでの背景がよく分かる。背景から本編での行動原理が見え、落ちるところがあった。

0
2025年12月15日

Posted by ブクログ

地面師たちがそれぞれどのようにしてハリソンに出会ったのかが描かれている。さまざまな過去があったんだな。ハリソンの情報収集能力恐るべし。巻末対談も裏話的でおもしろかった。

0
2025年12月11日

Posted by ブクログ

地面師、地面師アノニマスを読んでから本書を読みました。
どれも大好きな作品です。中でもキャラクターも印象的で当然ハリソン山中もいいキャラしてますが、私は特にルイヴィトンこと竹下さんが好きなので、この本にエピソードがあって良かったです。

0
2025年11月20日

Posted by ブクログ

狂わせる側の登場人物たちにも過去があった
どん底の生活からハリソン山中と出逢い
狂わせる側へと転身していく

前日譚で犯人たちの過去を知った状態で
本編を読み返したらより一層楽しめる

0
2025年11月05日

Posted by ブクログ

それぞれの登場人物が地面師になるまでの話。
ストーリーも良かったが、巻末のピエール瀧さんと新庄耕さんとの対談だけでも読む価値ありです。

0
2025年09月30日

Posted by ブクログ

「地面師たち」の登場人物の前日譚。
ハリソン山中の、ヒヤッとするような気味悪さがいい。
それぞれにドラマがあるので、それを踏まえてもう一度「地面師たち」を振り返ると、より面白く感じるかもしれない。

0
2025年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

街の光 辰(刑事)


藤森
代々木署。

ハリソン山中


ランチビール 後藤(法律屋)
後藤

アミ
事務員。

所長

洋文
都内の大手事務所で華々しく司法書士のキャリアをスタートさせた所長の息子。

ラン

穂香
後藤の一人娘。

景子
後藤の妻。

ハリソン山中


剃髪 川井菜摘(尼僧
川井菜摘の母
子宮頸癌のステージ2で入院中。安土桃山時代からつづく寺を尼僧として引き継ぎ、今日まで守ってきた。

川井菜摘
母の体調を考慮して、寺の宗教法人の代表役員に選任された。

カズキ
川井和希。菜摘の年少の夫。女性専用の更生保護施設の運営をまかされている。

マサル
母方の従伯父。企業勤めをしながら寺の責任役員をつとめ、新人住職をささえてくれている。

紗都美
ドイツに滞在中の一人娘であり、寺の後継者。

麻子
大学時代に青春のすべてをそそぎこんだ演劇サークルの仲間。

和田勉
年始に亡くなった演出家。

本山
不動産屋。

森田多恵
更生保護施設に入所していた。


ユースフル・デイズ 長井(ニンベン師)
長井広司

紗良

大樹
半期だけ基礎情報と体育の授業をともにした一年時の同じクラス仲間。大樹を代表取締役社長に、坂崎、ヨウタ、カズマンの四人で起業した。

カズマン
半期だけ基礎情報と体育の授業をともにした一年時の同じクラス仲間。

ヨウタ

坂崎

モカ
カズマンと付き合ってる。

見村
ビリー。見村研究会の先生。

ウチダ


戦場 青柳(石洋ハウス)
青柳

ママ

松平
少々強引だが有力な地上げ屋。

モエ
普段はフリーランスのデザイナーだという。ママの店に三ヶ月前に入店したばかり。

松尾

課長補佐

高梨
指定暴力団がメインの金主と噂される地上げ屋。


ルイビトン 竹下(図面師)
竹下

蘭子
錦糸町の店で引っかけた四十すぎの女。

マル
竹下の手下。


天賦の仮面 麗子(手配師)
岩瀬麗子
デートクラブ勤務。銀座店のマネージャー。

上智大学に通う現役の女子大生。最上位ランク。

入江真紀
三十三歳。公務員。

闇金の男

課長代理

山内
パスポート申請の受付。臨時職員。

ウチダ

純也
商社に勤務する。麗子の五歳年長。

ミズキ


0
2026年06月17日

Posted by ブクログ

各キャラがハリソンと出会った経緯であったり、各キャラにフォーカスした過去が主にわかる作品
地面師たちの世界観をより深く知る上では欠かせないかもしれないが、この作品単体はまぁ可もなく不可もなく

0
2026年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『地面師たち』に登場する7人それぞれにスポットを当てた、小説の地面師詐欺が行われる前を描いた短編集。
『地面師たち』では、拓海と辰(青柳もだったか⋯)の視点で描かれていたと思うので、本編では謎に包まれていた、ほかの人物たちの性格というか心理も伺いしれました。

ずっと被害者な菜摘、輝かしい未来が待っているはずだった長井、親に植え付けられたコンプレックスと不倫の裏切りに遭った麗子は気の毒だなぁと思いました。
その反面、竹下はずっとこんな感じなんだなぁと思い、後藤も気の毒ではあるのですが、そもそもの性格が好きになれずかも⋯と思いました。

ハリソン山中の不気味さは健在で、辰の娘のことを知っている情報網や、長井に接触している行動範囲の広さ、麗子の整形を見抜く眼力(?)など、さまざまな能力が合わさってのカリスマ地面師なんだな⋯と感じました

0
2026年04月16日

Posted by ブクログ

オーディブルで聴きました。
「地面師たち」の前日譚。あの人たちは急に地面師業に就いたわけでもなく、急に被害者になったわけでもなく、それなりの生い立ち、素質、歴史があってあそこに至った、というのがわかって面白かった。⋯と言っても、すっかり記憶が飛んでいたところもあり、また地面師たちを読んでしまおうか。。と考えてる。

ハリソンはトヨエツが演じているから許せるけれど、そうでなかったら心底気持ちが悪い変態爺。

頭がよく、人を傷つけることに微塵の呵責も感じず、半端なくお金持ってる変態爺は、さぞ楽しい人生だろう。

0
2026年02月27日

Posted by ブクログ

『地面師たち』の前日譚。ハリソン山中の仲間たちがどのように彼と出会ったかを描いた短編集。
Netflixドラマの制作の後に書かれたようで、原作の設定の前日譚なのかドラマの設定の前日譚なのかが曖昧になっている。巻末のピエール瀧との対談によるとあえて曖昧にしているようだ。
いつかYouTubeで5分くらいのショートドラマで観れたらいいな。

0
2026年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「地面師たち」の前日譚。
どう考えても別世界に思える地面師グループの面々が、どういった経緯でハリソン山中の元に集ったのか…という過去が書かれており、答え合わせをする感覚。
さくさく読めてあっという間に一日で読み切ってしまった。
本編ほどのハラハラ感や面白さはないが、前作を読んで面白かった人なら楽しめる内容だと思う。

真っ当に生きていた彼らが、なぜ詐欺師へと変貌してしまったのか。
辛いことがあったり、道を見失ったりした絶妙なタイミングで、ハリソン山中が現れるという…。
ただ、ハリソン山中の過去についてだけは触れられておらず、彼自身はやはり謎のままだった。

最後、ドラマ版に出演したピエール瀧さんとの対談がある。
ドラマは見ていないのだが、このアノニマスは映像とのリンクを感じながら書かれたものだというのも納得。

0
2026年01月13日

Posted by ブクログ

ハラハラすることなく、そういう過去があってもおかしくないよねって感じでサクッと読めました。全てがハリソンの手のひらなのかと思うとちょっとだけ怖くなりますが。

0
2026年01月09日

Posted by ブクログ

地面師2冊読んでから本書を読みました。なるほどなるほど。なぜ地面師に落ちていったか、落とされていったか。ハリソン山中は充分怖いけど、さらに怖い。ここまで酷い悪党だと、もう突っ切ってしまってお見事!と思ってしまうのが不思議。
ドラマ見たいな。

街の光(辰) ランチビール(後藤) 剃髪(川井菜摘) ユースフルデイズ(長井) 戦場(青柳) ルイビトン(竹下) 天賦の仮面(麗子)

0
2025年12月09日

Posted by ブクログ

ネトフリの地面師たちを観て、「続きがあるの!?気になる!!!」と即買った本です。ハリソン山中にもう一度会えたことは嬉しい一方、なんだか腑に落ちない気持ちで読み終えてしまいました。ネトフリの新作では本作と場面をがらりと変えるとのことなので、ifだと思って楽しみに待とうと思います。

0
2025年12月06日

Posted by ブクログ

100億円という前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた彼らが地面師になるまでを描く、それぞれの前日譚――。

こうやって地面師たちが出来上がったのかぁ〜ととても面白く読めた。
ピエール瀧さんの対談も良かった。
いつか、ぜひドラマを観てみたい!

0
2025年11月30日

Posted by ブクログ

あの不動産詐欺事件に関わったメンバーが、どのように“地面師”へと堕ちていったのか。
その来歴を描くスピンオフ7編。どうも、ドラマ化された後に書かれた短編集らしい。

巻末には、ピエール瀧×作者新庄耕の対談。
瀧さんは、実写版で司法書士の“法律屋”役を演じたとのこと。悪役が似合う、確かに犯罪組織の中で静かに牙を隠すような人物像にはよくハマりますね。作者も「俳優さんのイメージをお借りした」と語っていて、ドラマ未視聴でも、その佇まいがイメージされます。

そして短編に何度も顔を出す ハリソン山中。
圧倒的な権力を手にした男だが、そこに至るまでの履歴書はまだ語られない。
彼の過去でもう一作あるのかしら。

地面師に堕ちた人のスピンオフもよろしけど
日本で優良企業と思っていた被害者側のスピンオフとか面白そうなんですが、却下でしょうね。

0
2025年11月19日

Posted by ブクログ

地面師たちの登場人物の前日譚
Netflixのドラマにどハマりして小説も読んでみた
ぶっとんだハリソンはちょっとやりすぎ感で興醒め
後藤、麗子は感情移入できました

0
2025年10月26日

Posted by ブクログ

地面師たちがどうして犯罪に手を染めるようになったのか?
それぞれの人生が描かれていた。
多くはお金を得るためとの発想が多い中、それだけではなかった人間模様が書かれていて、非常に興味深く読めたので、おもしろかった。

0
2025年09月07日

Posted by ブクログ

地面師★3
地面師一作目の登場人物のアナザーストーリーって感じ。それぞれがどういう経緯であのプロジェクトに関わっていたのかを明らかにする。人間が堕ちていく様子が描かれている。

0
2025年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Netflixで実写ドラマ化され社会現象となった『地面師たち』の前日譚にあたるスピンオフ短編集。100億円もの前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた地面師集団が、いかにしてその道に足を踏み入れたのかが描かれている。

物語は、後藤(法律屋)、長井(ニンベン師)、麗子(手配師)、竹下(図面師)といった主要メンバーに加え、刑事の辰、大手ハウスメーカーの青柳、尼僧の川合菜摘といった周辺人物にも焦点を当て、それぞれの背景や人間模様を掘り下げていく。『地面師たち』本編での冷徹さや狡猾さの裏側に、こうした過去や人間性があったのかと驚かされる。
たとえば、後藤を主人公に据えた「ランチビール」では、ピエール瀧のエセ関西弁が脳裏によみがえり、麗子を描いた「天賦の仮面」では、小池栄子のツンとした強気な声が聞こえてくるよう。。いずれの短編にも、豊川悦司演じるハリソン山中が登場し、低音ボイスでスカウトを持ちかける場面はドラマの余韻を鮮やかに蘇らせてくれる、ドラマは見ていないんだけど、、、。

本書は単なるスピンオフではなく、映像作品と小説とが響き合い、キャラクターの輪郭をより濃く描き出す一冊でした。読後には、ドラマを見たくなるほどの吸引力があります、、、Netflixの契約していないから見れないけど。

0
2025年08月18日

Posted by ブクログ

Netflixドラマ「地面師たち」の前日譚。巻末に作者とピエール瀧の対談もあり、楽しめました。ファンブックのような内容。薄い文庫本で、すぐ読めます。あの人が何で地面師になった?かがわかりました。

0
2025年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「地面師たち」シリーズ第1作目の前日譚。
ハリソンの仲間だったキャラクター達が、なぜ仲間になったのか、地面師詐欺をする前は何をしていた人なのか、などが丁寧に書かれている。
「地面師たち」が面白かった人達には、それぞれの人物が掘り下げられているので、楽しめる内容になっている。
個人的に1番可哀想だなと思ったのは、後藤。
20年もプライド持ってやってきたのに、自分のアイデンティティを全否定されて、社会人になると、こういう理不尽、普通にあるんだよね、と妙に刺さった。

0
2025年07月23日

「小説」ランキング