【感想・ネタバレ】地面師たち アノニマスのレビュー

あらすじ

100億円という前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた彼らが地面師になるまでを描く、それぞれの前日譚――。司法書士歴20年の後藤は、一人娘の塾代に困るほど、薄給に喘いでいた。そんな中、山中と名乗る実業家から300万円で不正への加担を依頼される。喉から手が出るほど欲しい金額だが、事務所の所長を裏切れないと拒否。だが、事態は一変し!?(「ランチビール」)など、スピンオフ短編、全7編収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマを受けて、それぞれの前日譚を書いたという7篇の短編集。短いのもあって読みやすくて面白かった。特に後藤と麗子のは切なかった。家族のためにと真面目に司法書士してたのに全部が裏目に出るというか、逆効果になっちゃう後藤。確かに私もこの人が身近にいたら嫌っちゃうだろうなぁ。あまりにもおじさんな感じがして。でも後藤にも若い時代があったのだ。曲がりなりにも良いとこがあったから妻は結婚したんだろう。麗子が元公務員だったとはびっくり。悪い母親だわ。気の毒に。最後の作者とピエール瀧との対談も面白かった。やっぱドラマも見てみたいな。全7話だったとは短いよね。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『地面師たち』に登場する7人それぞれにスポットを当てた、小説の地面師詐欺が行われる前を描いた短編集。
『地面師たち』では、拓海と辰(青柳もだったか⋯)の視点で描かれていたと思うので、本編では謎に包まれていた、ほかの人物たちの性格というか心理も伺いしれました。

ずっと被害者な菜摘、輝かしい未来が待っているはずだった長井、親に植え付けられたコンプレックスと不倫の裏切りに遭った麗子は気の毒だなぁと思いました。
その反面、竹下はずっとこんな感じなんだなぁと思い、後藤も気の毒ではあるのですが、そもそもの性格が好きになれずかも⋯と思いました。

ハリソン山中の不気味さは健在で、辰の娘のことを知っている情報網や、長井に接触している行動範囲の広さ、麗子の整形を見抜く眼力(?)など、さまざまな能力が合わさってのカリスマ地面師なんだな⋯と感じました

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「地面師たち」の前日譚。
どう考えても別世界に思える地面師グループの面々が、どういった経緯でハリソン山中の元に集ったのか…という過去が書かれており、答え合わせをする感覚。
さくさく読めてあっという間に一日で読み切ってしまった。
本編ほどのハラハラ感や面白さはないが、前作を読んで面白かった人なら楽しめる内容だと思う。

真っ当に生きていた彼らが、なぜ詐欺師へと変貌してしまったのか。
辛いことがあったり、道を見失ったりした絶妙なタイミングで、ハリソン山中が現れるという…。
ただ、ハリソン山中の過去についてだけは触れられておらず、彼自身はやはり謎のままだった。

最後、ドラマ版に出演したピエール瀧さんとの対談がある。
ドラマは見ていないのだが、このアノニマスは映像とのリンクを感じながら書かれたものだというのも納得。

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2026年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Netflixで実写ドラマ化され社会現象となった『地面師たち』の前日譚にあたるスピンオフ短編集。100億円もの前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた地面師集団が、いかにしてその道に足を踏み入れたのかが描かれている。

物語は、後藤(法律屋)、長井(ニンベン師)、麗子(手配師)、竹下(図面師)といった主要メンバーに加え、刑事の辰、大手ハウスメーカーの青柳、尼僧の川合菜摘といった周辺人物にも焦点を当て、それぞれの背景や人間模様を掘り下げていく。『地面師たち』本編での冷徹さや狡猾さの裏側に、こうした過去や人間性があったのかと驚かされる。
たとえば、後藤を主人公に据えた「ランチビール」では、ピエール瀧のエセ関西弁が脳裏によみがえり、麗子を描いた「天賦の仮面」では、小池栄子のツンとした強気な声が聞こえてくるよう。。いずれの短編にも、豊川悦司演じるハリソン山中が登場し、低音ボイスでスカウトを持ちかける場面はドラマの余韻を鮮やかに蘇らせてくれる、ドラマは見ていないんだけど、、、。

本書は単なるスピンオフではなく、映像作品と小説とが響き合い、キャラクターの輪郭をより濃く描き出す一冊でした。読後には、ドラマを見たくなるほどの吸引力があります、、、Netflixの契約していないから見れないけど。

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2025年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「地面師たち」シリーズ第1作目の前日譚。
ハリソンの仲間だったキャラクター達が、なぜ仲間になったのか、地面師詐欺をする前は何をしていた人なのか、などが丁寧に書かれている。
「地面師たち」が面白かった人達には、それぞれの人物が掘り下げられているので、楽しめる内容になっている。
個人的に1番可哀想だなと思ったのは、後藤。
20年もプライド持ってやってきたのに、自分のアイデンティティを全否定されて、社会人になると、こういう理不尽、普通にあるんだよね、と妙に刺さった。

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2025年07月23日

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